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Q & A

Q  &  Aトピックス

よく聞かれる質問に関して私のわかる範囲でお答えします

(1)弾かないときは弦を緩めた方が良いのでしょうか 

   私の考えでは50~60年以上経過して、表板の歪が目で見て分かるくらいの古いギターの場合は
   表板のダメージを考えて弾き終わった後に少し緩める方が安心でしょう。通常のギターであれば
   そのままで特に問題ないと思います。

(2)いつも弦の交換に手間取りますが、良い方法はありますか

   弦の交換を手早く正確にするコツはやはり慣れるしかありません。私の交換方法を紹介しますと
   ブリッジ下側の表板表面を傷つけない為にハガキなど置いてカバーした上で、牛骨のサドル側
   から弦を通して大きな輪を作って弦の端をもって弦止めの角に掛かるように慎重に弦全体を
   引き締めます。この時に多くの人は弦の端を持った左手の爪で表板を傷つけてしまいます。
   端は少し長めに持って後で切った方が無難でしょう。弦を張る順番は6/5/4/1/2/3の順番が
   やり易いでしょう。弦止めに巻きつける回数は4~6弦は一回で十分です。1~2弦は三回3弦は
   二回でOKでしょう。ヘッドの糸巻き側は1弦と6弦は弦を巻きつけるポストの穴から外側に
   巻いてください。5・4・2・3弦はポストの穴から内側に巻いてください。そうすると弦が
   ナットの溝からまっすぐになりやすいです。穴への結び方は通した弦に端を2~3回巻きつけ
   るだけでOKです。心配な方は1弦だけ結んでおけば完璧です。

(3)自分の部屋でも湿度管理は必要でしょうか

   やはりご自分の部屋でも湿度管理をされた方が良いと思いますがあまり極端にシビアに考える
   必要は無いと思います。しかし、特に必要な場合は冬の乾燥時期でしょう。どちらかと言えば
   梅雨時の湿度が高い時よりも冬の乾燥時期の方がギターにとってダメージが多いです。
   最悪の場合は表板に亀裂が入ってしまう事もありますので弾き始める2~3時間ほど前から
   加湿器を使って40%以上となる様湿度管理をしてください。冬の湿度管理で難しい点は
   寒いので暖房器具で室内温度を上げるとさらに相対湿度が下がってしまう事です。
   特に電気ストーブやオイルヒーター・エアコンは灯油ストーブなどのように燃焼による
   水蒸気の発生がありませんのでなおさら乾燥します。ギターは作られた時の湿度状態を
   覚えていますので、それに近い湿度45~55%で演奏する事が一番ギターが鳴る条件にも
   なりますので覚えておいて損はありませんね。

(4)ときどき変な音がするようになりましたが何が原因でしょうか

   雑音が発生する主な要因としては
   a. 弦の不良
   b. フレットと弦の干渉
   c. 糸巻きのワッシャーやネジの緩み
   d, ナット溝の不具合
   e, ブレイスなどの剥がれ
   f, 小さい硬めのごみ混入
   など色々ありますがギター自体をよくチェックしないと分かりませんが、どんな場合でも
   鳴らした弦と同じ周波数で共鳴している部分が異音として、もしくは直接的な干渉で
   雑音として現れますので専門家に見てもらうのが一番良いでしょう。

(5)以前に比べて弾きにくくなりましたが何が原因でしょうか

   弾きにくくなる原因の一番の要因は12フレットでの弦高の変化が挙げられます。
   弦高とは12フレットでの弦の下端からフレットの頂点までの距離の事を指しますが、この
   最初に設定した数値が変化するような外部要因が発生した為その高さが変化して弾きにくく
   なった訳です。それには2つの要因が大きく関係していて、1つは棹自体が手前に起き上がる
   様な形で順反りと呼ばれる変化を起こして設定寸法が高くなってしまう事です。もう1つは
   表板側の経年変化などで表板表面が上方向に徐々に引っ張られた為設定寸法が高くなって
   しまう事です。どちらにしても修理をして弦高を下げるしかありませんが、多くの場合は
   棹が手前に倒れて発生する事が多いので一番簡単な方法は牛骨のサドル底面を削って高さを
   低くしますが、サドル溝から出ている分しか調整範囲がありませんのでほんの僅かの微調整
   しか出来ないので通常は反りを直したり指板を削って対処します。ちなみに、弦高適性寸法は
   6弦で約3.8~4.2ミリ/1弦で約2.8~3.2ミリですので年に何度かは確認してみてください。

(6)やっぱりセラック塗装が良いのでしょうか

   塗装の種類はセラック・ラッカー・カシュー・ポリウレタンなどありますが、塗装の目的は
   木材の保護と美観にあります。美観についてはどの塗装でも適正な処理がなされれば透明感
   溢れる仕上がりにすることは可能ですが、木材の保護の観点からみた場合物性的に最も安定
   した性能を有するものはポリウレタンとカシューであり、その次にラッカー、最後にセラック
   の順番になります。ポリウレタンやカシューは水分・酸・アルカリ・熱・耐摩耗性などに優れ
   強度的には何の問題もありません。問題は大量生産用に開発されきた扱いやすさ、つまり誰が
   塗装しても大きな問題無く厚く塗れ塗装回数を少なくできる事にあります。それに比べて
   セラック塗装は物性的に一番弱く夏場の腕の体温でさえ白く変色する事がありますがタンポと
   呼ばれる布を丸めたもので何十回と塗装をしてようやく出来上がりますので時間と技術が
   必要です。それでも何故今でもセラック塗装が使われているかと言うと色々な塗料の中で
   一番薄く塗る事ができるので調整された材料強度を大きく変化させないという事です。
   白く変色したセラック塗装は製作家の所へ持ち込めばすぐにタンポで直せますが、いかんせん
   物性的に弱すぎ日本の気候には合っていないと言わざる負えません。私の考えとしてセラック
   以外のどんな塗装でも技術力を持って極めて薄く塗装すれば問題は無く、その物性的要素の
   硬さからくるセラックの音・ラッカーの音・ウレタンの音になると思います。
   日頃のお手入れは使用後の拭きあげだけで十分です。汗が部分的に付いたりしてシミに
   なったら濡らして硬く絞った布で注意深く擦って落としてください。

(7)ウルフトーンとはどんな現象ですか

   ウルフトーンという現象は共鳴箱であるギターのボディー本体がもっている特定の音で振動
   しやすい周波数(固有振動数)と鳴らした時の弦の周波数がほぼ同じか、ほんの僅かズレている
   時におこる現象で、特にほんの僅かズレているときには各周波数間でエネルギーの行き来が
   発生するので聞こえる音としては、息遣いのようなウワーン・ウワーンという音になります。
   一番問題視されているのはボディーも大きいチェロでそれこそオオカミの遠吠えのように
   聞こえるそうです。ギターではそれほど問題視はされませんが特定の音程にぴったりと合うと
   やはり問題があり、特によく使う音程や開放弦に合うとその音だけが響きすぎたり、落ち込んだ
   音になったりしますので製作家は音程と音程の間にウルフトーンがくるように少しだけズラす
   様に調整しますが、大きく移動はできませんので気になる場合もあります。

(8)スペイン式とドイツ式の違いはなんですか

   これはギターの組み立て方式の違いの事で、ボディー内部の一番上にある靴のような形の
   フットブロックが棹と一体型かそうで無いかの違いになります。一体型の方式をスペイン式
   分離された方式をドイツ式と呼びます。スペイン式の場合は棹に最初に表板を接着してその後
   横板を接着、最後に裏板を接着してギターの形になります。ドイツ式は横板を最初に準備して
   胴を作り、その後表板・裏板を張って箱にした状態の物に最後に棹を付けて形にします。
   組み立て方式は各製作家の経験や理論に基づいて行われていますので、この場でどちらが良い
   悪いという比較はできませんが、私はドイツ式に慣れていますし棹を後から付ける事の利点を
   感じています。どちらにしても高度な接合技術が必要であり、それ無くてはエネルギーロスを
   最小限に抑えることはできません。

(9)ギターはどんな材料でできていますか

   ギター材料のほとんどが海外からの輸入品で構成されおり大きく分けて表板・横/裏板・棹
   指板・ブリッジの5品目になります。
   (1)表板・・・・・ヨーロッパ産スプルース(特にドイツスプルースが有名)
             北米産エンゲルマンスプルース
             北米産米スギ
             シベリア北洋産および北海道産エゾ松
   (2)横/裏板・・・ブラジル産ローズウッド(ハカランダとして有名)
             中南米産ローズウッド (ホンジュラスローズウッド)
                        (アマゾンローズウッド)
                        (ボリビアローズウッド)
                        (ココボロローズウッド)
             東南アジア産インディアンローズウッド
             アフリカ産マダガスカルローズウッド
             カナダ産メイプル
   (3)棹・・・・・・中南米産マホガニー
             アフリカ産マホガニー
             ヨーロッパ産セドロ
   (4)指板・・・・・東南アジア産エボニー
             インド産エボニー
   (5)ブリッジ・・・ハカランダ・ローズウッド

    以上のように様々な国から材料を輸入してギターは作られていますが、日本では特に
    ハカランダ信仰みたいなものがあって重宝されていますが、海外ではそこまでの事は無く
    色々な材料で作られており、私の個人的な意見としても材料の個体差が少なく品質が安定
    していて割れなどのトラブルも少ないインディアンローズウッドの明るい音に高い価値観を
    見出しています。



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