昔ながらの製法で、寿司の根元ともいえる寿司です。
なれすし
1本 1400円
なれすしの特徴は、米を醗酵(はっこう)させているのが一番の特徴です。そして、酢や砂糖、その他の調味料などがなかった時代から作られていた食べ物のため、塩以外の調味料を使わずに作られています。
作り方は
サバを1ヶ月以上塩漬けにします。 そのサバを、ほど良く塩抜きします。 |
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次に、サバと塩ご飯と一緒にして、あせと呼ばれる葉 で巻きます。 |
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桶に入れて漬け込みます。数時間後、水を張ります。 重石を乗せて醗酵させます。 |
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桶から出す時に、桶の中に張った水を出すため、 桶をひっくりかえします。 これを「さかおし」と呼んでいます |
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出来上がりです。 |
なれすしは、すしの元祖といわれており、もともとは飯を醗酵させ、魚を保存することから始まっています。これが、飯も一緒に食べるようになり、現在へと受け継がれています。
今でも和歌山各地で、その地域で多く獲れた魚を用いて、正月や祭りの時に家庭で好んで食べられています。
当店はサバのなれすしを扱っていますが、地域によっては、さんま、たちうお、あじ、鮎などのなれすしを作っている所もあります。漬ける日数も様々で、4〜5日くらいの物や1ヶ月以上の物を好む方もいます。
「なれる」とは、醗酵していくことなんで、日が浅いうちは塩の味がきいてますが、日が経つにつれて酸味を帯びていくと考えてもらったら分かり易いかもしれません。
今現在、当店で売っているのはサバの片身を使ったなれすしですが、20年くらい前は、一匹丸ごとのなれすしを作っていました。
通の方は、サバの頭に詰まった飯を好み、冬に冷蔵庫に入れて、固くなった馴れすしを餅のように焼いて食べられる方も居たそうです。現在は、頭ごとの1匹丸ごとのなれすしを食べられる方は少なく、当店でも1年に1〜2回ほどしか漬けていません。
補足(当店でなれすしを食べられた方の感想を並べてみました。)
補足(昔の1匹丸ごとのなれすしを載せてみました)