第七段

 (およ)(まさ)に鍼を用いんとせば、必ず()ず脉を(しん)し、気の劇易(げきい)を視て、(すなわ)ち以って治す()し。五藏の気、(すで)に内に絶し、(しこう)して鍼を用うる者、反って其の外を実にす、是を重ねて(つく)すと()う。重ねて(つく)せば必ず死す。其の死するときや静かなり。之を治する者は(すなわ)ち其の気に反して、(えき)(よう)とを取る。五藏の気、(すで)に外に絶し、(しこう)して鍼を用うる者、反って其の(なか)を実にす、是を逆厥(ぎゃくけつ)と謂う。逆厥すれば必ず死す。其の死するときや(さわが)し、之を治する者は反って四末(しまつ)を取る。刺の害、(あた)って去らざれば則ち精泄る。害(あた)って去れば則ち気を致す。精()るときは則ち病益々(はなはだ)しくして?(おそ)る。気を致すときは則ち(しょう)じて癰瘍(ようよう)()す。

 

  

 

(原文) 凡將用鍼.必先診脉.視氣之劇易.乃可以治也.五藏之氣.已絶於内.而用鍼者.反實其外.是謂重竭.重竭必死.其死也靜.治之者.輒反其氣.取腋與膺.五藏之氣.已絶於外.而用鍼者.反實其内.是謂逆厥.逆厥則必死.其死也躁.治之者.反取四末.刺之害.中而不去.則精泄.害中而去.則致氣.精泄則病益甚而?.致氣則生爲癰瘍.