第六段

 黄帝(のたまわ)く、願はくば五藏六府の()ずる所の(しょ)を聞かん。岐伯(いわ)く、五藏五()、五五二十五兪、六府六兪、六六三十六兪。經脉十二、絡脉十五、(すべ)て二十七気、以って上下す。()ずる所を井と()す。(とどま)る所を栄と()す。(そそ)ぐ所を兪と()す。行く所を經と()す。()る所を合と()す。二十七気の行く所、皆五兪()るなり。節の(まじ)はり三百六十五()。其の要を知る者は、一言(いちごん)にして()う。其の要を知らざれば、流散(りゅうさん)(きわま)り無し。言う所の節は、神気の遊行出入(すいだい)する所なり、皮肉筋骨に(あら)ず。其の色を()、其の目を察し、其の散復(さんぷく)を知る。其の形を(いつ)にして、其の動静を聴き、其の邪正を知る。右は之を()すことを(つかさど)り、左は持ちて之を(ぎょ)す。気至って之を去る。

 

  

 

(原文) 黄帝曰.願聞五藏六府所出之處.岐伯曰.五藏五?.五五二十五?.六府六?.六六三十六?.經脉十二.絡脉十五.凡二十七氣.以上下.所出爲井.所溜爲營.所注爲?.所行爲經.所入爲合.二十七氣所行.皆在五?也.節之交三百六十五會.知其要者.一言而終.不知其要.流散無窮.所言節者.神氣之所遊行出入也.非皮肉筋骨也.覩其色.察其目.知其散復.一其形.聽其動靜.知其邪正.右主推之.左持而禦之.氣至而去之.