第五段

 之を刺して気至らざれば、其の数を()うこと無かれ。之を刺して気至れば、(すなわ)ち之を去って(ふたたび)鍼すること()かれ。鍼(おのおの)宜しき所有り。(おのおの)形を同じうせず、(おのおの)其の()す所に任ず。

 

刺の要は、気至って(こう)有り。効の信は、風の雲を吹くが(ごと)く、明乎(めいこ)として蒼天(そうてん)を見るが(ごと)し。刺の道(おわ)んぬ。 

 

(原文) 刺之而氣不至.無問其數.刺之而氣至.乃去之勿復鍼.鍼各有所宜.各不同形.各任其所爲.刺之要.氣至而有效.效之信.若風之吹雲.明乎若見蒼天.刺之道畢矣.