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米子〜出雲〜小郡


さて、このいい加減旅行も5日目。
今度はどこに行こうかと、
パソコンの地図ソフトを見ていると、
この先行けそうなのは、松江か出雲。

ただ、松江というのは、
なんか見たいものがあるかなと考えたときに、
すぐ浮かんでこなかったので、
出雲にしよう、ということで、
松江は通過することにした。

ただ、出雲まではかなりあるので、
どうしようかと思ったが、
寝てしまっていた…
ぉいぉい、通勤電車じゃないんだから、
寝過ごしたら、どうなるか分かったもんじゃないぞ、
と自分を戒めつつ、出雲市駅に降り立つ。

知っている人は知っているだろうが、
この出雲市までは東京から直通の電車がある。
それが、「サンライズ出雲」である。

東京から東海道線で京都から山陰線に入るルートと
京都から大阪を通って一度山陽線に出て、
米子から山陰線に入るルートと2種類あるらしい。




実は、米子駅で見かけたのだが、
かなり豪華なつくりになっているようだ。
出雲市駅で見た停車駅を確認して、
大阪を通るルートだと帰省にも使えるし、などと思ったり。

あくまでうわさのレベルに過ぎないが、
大阪⇔東京の寝台急行銀河がなくなるというウワサを
聞いたことがあり、これは困ったなぁ
と思っていたので、ひょっとすると代用が利くかな、と。

それはさておき、出雲である。
出雲と言えば、出雲大社。
神話の時代の少し趣の違った神社ということくらいしか
予備知識はなかったのだが、
どうやら一般的には、「縁結び」の神社
ということで知られているらしい。

あとで、大阪に帰ったときに、
そんなことを聞かされ、
そういうことかと誤解されそうに…ちゃうっちゅーの(笑)

大社までは、一畑電車というワンマンの電車に乗る。
途中は、のどかな無人駅ばかり。



終着駅の出雲大社前駅でも、お世辞にも
賑わっているとは言えず、おそらく観光収入が多いであろう
この町の行く末がちょっと気になってしまった。
ただ、逆にこれで成り立っているとすれば、
それはそれで、のどかなこういう風景が残っていてほしいと思う。

「出雲名物 荷物にならぬ 乗っておかえれ ふるさと電車」
とはよくいったものだ。


まぁ、気を取り直して奥へ進んでいく。
よく知られた極太の注連縄(しめなわ)や、
屋根のてっぺんの×印のマークなど、
かなり変わった建物であることは間違いない。

現在は、地上1〜2階くらいの建物でしかないが、
古代は、相当な高さのある建物だったらしく、
その想像図が描かれてあった。
それを見る限り、天空城といった感じの建物なのだが…
古代に本当にそんな建物がありうるのだろうか。
ちょっと疑問に思ってしまった。

宝物館に行ったり、建物をじっくり観察し、
戻ろうとしたとき、この像のところで、
写真を撮ってください、と声をかけられた。
どういうわけか、どこに行っても写真を撮ってください
というのは、必ず言われる。

このときは、相当ひげも伸ばしていたので、
声をかけられることはないかな、
と思っていたのだが。
相当、お人好しに見えるのだろうか。
悪いことではないので、別にかまわないけれども。

さて、写真を撮ってあげて猛ダッシュで、
駅まで戻ると、出雲市駅まで戻る電車が出発直前。
あわてて飛び乗る。
都会では、当たり前の駆け込み乗車だが、
こちらではあまりないのか、
自分が飛び乗ったあと乗る人も、
ゆったり歩いて、乗車した。
う〜ん、自分は生き急いでいるのか…

出雲市駅に戻ると、ちょっと休憩のため、
駅の喫茶店に入る。
そこで、奇妙なものを発見。



なんと、氷カフェというもので、
小さな氷状になったコーヒーに、
ミルクを注いで、少しずつ溶かしながら、
飲むというもの。

これ、ずいぶん昔に考えたことがあったのだ。
というのは、喫茶店でアイスコーヒーを頼むと、
当然ながら、水を凍らせた氷が入っている。

こいつが解けると、またまた当然ながら、
コーヒーが薄まる。
この薄まったコーヒーがたまらなく、
嫌いなのだが、凍らせたコーヒーを
氷の代用とすれば、薄まらずに済むじゃないか、
と思っていたのだ。
別に、それで一儲けするつもりじゃなかったのだが、
なぜかやられたー、と悔しがる。

ただ、この氷カフェ、注ぐミルクも冷たいので、
なかなか解けない。
どうせなら、常温のミルクにしたほうが
いいような気がするんだけどな。
もしどこかで見つけたら、ぜひお試しあれ。
おもしろいから。

さて、この先の移動なのだが…
実は、山口の秋芳洞に行きたいのは、
出る前から決めていたのだが、
萩を経由するか、一旦小郡まで出るのか。

萩なら見るところはあるが、
泊まるところが少ないかもしれない。
安いところがないかもしれない。

小郡は、新幹線が通るから、
宿には事欠かないだろうが、
当然、見るところはあまりないだろう。

迷った結果、安く上がりそうな小郡経由にした。
この場合、出雲から石見空港のある益田まで行って、
そこから、山口線に乗り換えなければいけない。

さて、この間の乗車時間が長いこと、長いこと。
当然、地図上でも離れていることは分かるので、
時間がかかるんだろうな、とは思っていたが…
いつものごとく、ぐっすり眠っていても、まだ途中。
もうこれ以上、眠れないぜ、
というところまで、来ていた。

こういうとき、モバイルPCは
格好の時間つぶしに活躍する。
普通は、携帯の出番なのだろうが、
やはりパケット料のことを考えると、
料金定額のAirH"を使いたい。

さらに、通信エリアが広いのもよい。
今まで旅行先で使えなかったことが、
一度もない。かなり使えるヤツだ。

そうこうするうちに、益田まで到着。
ここでもまた時間があるので、
メールを書いたり、ネットをしたり。
ただ、地元の高校生でごった返したときには、
ちょっと気まずかった。

「なにこのひと、よくわからんものでなんかしてる」的な
好奇の目に、晒されるわけで。

この高校生たちとともに、小郡行きの電車に乗る。
これがまたワンマンの電車で、通るところが、
田舎では済まされないような、山奥だ。
たださっきから、電車に乗っている時間が
長い長いと書いてきたが、ここは緑が豊かというか
自然の景色の変化が楽しく、見ていて飽きなかった。

小郡についた頃には、もう夜の9時を回っていた。
予想に反し、シングルが満室というところが2件もあり、
これはやばいと思っていると、
3件目でようやくゲット。宿は大丈夫と思っていたが、
予想が大きく外れた。

宿では、たまたまやっていたテレビで、
高校時代に好きだった女優さんが、テレビに出ていた。
もう、地上波では見かけないが、
やはり今でもきれいで、独特のやさしい雰囲気があった。
ほんとうは、ちょっとしたことなのかもしれないが、
普通の男には、ちょっとしたこととは
到底思えないことがきっかけで、興味を失ってしまったのだが。

MCのコメントから推測するに、
テレビでよく見かけた頃のバッシングについて、
語っていたらしい。再放送はあるのだろうか。
あったとしても、自宅にはBS/CSは見れないからなぁ。
まだ、芸能活動を続けていたこと、
これが分かっただけでもよかった。

明日は、秋芳洞に行こう。


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