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城崎〜鳥取〜米子


城崎を出る前に、やはり朝にも外湯に入り、
乾いた洗濯物も受け取って、いざ山陰路へ。

しかしなんというか、電車の接続が最低である。
城崎から香住、香住から浜坂、浜坂から鳥取まで
これがそれぞれ別の電車を乗り継いでいかないといけないのだ。
なのに、次の電車に乗るまで1時間待ちとか、
平気であるわけだ。

ほかの地方では、もっとひどいものもあるかもしれないが、
大阪市出身、東京都勤務のものにとっては、別世界である。
ここまで来ると、逆に東京での生活が、
遠い昔のように感じられて、おおらかな気分になるから、
不思議なものである。

そして下車したのは、鳥取。
鳥取って何があるのか…
梨?砂丘?それから…わからない。
まぁ、とりあえずは砂丘に行こう、ということで、
バスに乗って砂丘へ。



こういういい加減な旅は、ホント最高だ。
人生でこんなに気ままに振舞えるときって、
そんなにはないだろう。




行けば分かるのだが、ほんとに砂しかないのか
と思っていたのだが、そういうわけではなく、
ところどころ草が生えていたり、
湿気の多いところがあったり、
意外と変化に富んだ地形になっている。

人が多い場所を避け、奥へ奥へと進んでゆき、
少し小高いところに立ってみる。
眼前には、砂が壁になっているところが見える。
急に風が強くなってきた。

今、どうしたいのか。
何に困っているのか。
どうしようとしているのか。
問題点は何か。
自分には何が足りないのか。

大きな声で自問自答してみた。
不思議にも声に出してみると、少し楽になってきた。
見えない眼前が、少し晴れたような気がした。

もっと海のほうへ歩いてみた。
そこには、おそらく大学生くらいだろうか、
青年が一人、いた。

彼も何か目的があるようには見えず、
砂丘を彷徨っていた。
彼は、眼前の砂の壁を上っていった。
自分も負けず駆け出し、上ってみた。


砂丘に行くなんて、思っても見なかったので、
普通の靴で来てしまっていて、
靴には、砂がいっぱい入ってしまったが、
それでも上りきった。

その先には、海が開けていた。
この先、東京に戻った後も、
こんな風に開けて行ったらいいな、
と思ったが、不思議とそういう風になる気がした。

人は、大自然を前にすると、
自分の小ささ、思い悩んでいることの小ささを
改めて感じるとよく言うが、やっぱりこれは本当だ。

この鳥取砂丘は、「大」自然と言うのには、
ちょっと小さい気がするが、
しかし、大がつくかどうかは関係なくて、
自然のもの、人の手が入っていないものに接すると、
気分が変わってくるから、不思議なものだ。
やはり、人間は自然に癒しを
感じるように進化してきたわけか。

鳥取駅に戻ったが、特にめぼしいところもなかったので、
気分をよくしてくれた鳥取砂丘に感謝しつつ、
米子へ向けて電車に乗った。

米子に着くと、駅からすごい看板が。
1泊2,580円、朝食・夕食つき、温泉つき、とある。
すごすぎる。いくら安いと言っても、
これはないだろうと思いつつ、
速攻、そのホテル「米子ユニバーサルホテル」に向かう。
3,000円以下で泊まれるなら、なんに文句もない。
というわけで、この格安ホテルに泊まることにした。


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