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名古屋〜京都(宇治)


さて、2日目。
ホテルを出るなり、大須へ。
例のアダプタをグッドウィルという店で購入。
出口のところで、無料で氷を配っていたが、
まだまだ腹の調子が心配なので、
泣く泣く遠慮させていただく。

さて、名古屋を出るまえに、
名古屋駅前の郵便局で、リサイクルショップで
買った革靴をゆうパックで送って、
東海道本線に乗って、北上する。

途中、尾張一宮で下車する。
というのは、二つ理由がある。
まずは、名古屋までは深夜バスで移動したが、
ココからは、かの有名な青春18きっぷで
移動しているから、途中下車もOK、ということ。
「26」歳でも「青春」なこの切符は、
いい加減な旅行が大好きな人間にとっては、
格別のきっぷである。

もうひとつの理由は、「ほんまちリボンプラザ」を
見ておきたかったからだ。
「ほんまちリボンプラザ」とは、
地元の商工会議所が、若手の事業家を育成するための
いろいろな活動をやっているなかで、
その発表の場を提供しているところだ。

そこで、一宮商業高校が「Re-cubic」という名前で、
中古パソコンショップをしているそうなのだ。



どうやら学校で使っているパソコンが
新しいものに置き換えられたので、
それまで使っていたパソコンを、
高校生がメンテして、売ろうという試みだ。

デスクトップがほとんどだったのと、
ソフトはほぼ一太郎オンリーだったので、
残念ながら、買って帰ることはなかったが、
買いに来た人の相談に乗ったり、
なかなかの接客のようだった。

フリーマーケットのようなライトな感覚はないので、
相談しても、きっちりと
応えてくれそうな感覚なのだろう。
話は違うが、夏といえば高校野球の季節。
プロ野球と違って、必死でやっているところが
いいと言うような人も多い。

大型の量販店に行っても必ずしも、
丁寧な対応をしてもらえるとは限らない。
こういうところで「売る経験」をした高校生が、
初心を忘れず、よい接客のできる店員が
増えるといいなぁ、などと思ったり。

それだけを見ると、早々に一宮を離れ、
再び東海道本線へ。
岐阜を通過し、大垣まで行くと、
さらに先へ行く米原行きの電車を見て
ビックリした。1両だけの電車だ。

かりにも東海道本線である。
こんなにも、小さな電車で大丈夫なのか、
と思ってしまった。
そしてもうひとつ驚いたのは、
大垣〜米原間の途中で、岐阜県と滋賀県の
県境があるのだが、滋賀県に入った最初の駅で、
乗ってきたおばちゃんが、すごい関西弁だったこと。
こんなにも露骨に関西・中部の境があるなんて…

そんなこんなで無事に米原へ。
ここからは、JRの管轄が変わり、
JR東海からJR西日本へ。
JRのロゴも、懐かしい青の文字だ。
早速姫路行きの新快速に乗り、京都へ。

京都は何度となく行っているが、
そういえば、宇治に入ったことがないな、
ということで、今回は宇治に行くことにした。
もっと時間があれば、山崎のサントリー蒸留所にも
足を運んでもよかったのだが、
今回は、京都がメインではないので、
宇治だけにしておくことに。

意外と宇治というところは、京都駅から離れている。
京都駅自体が、洛中の南、八条にあるため、
多くの観光客は、そこから北に上がってしまい、
ますます宇治から離れてしまう。

だから、宇治というところは、
行こう、と思わないと行くことがないような気がした。
というわけで、JR奈良線に乗って宇治へ。
宇治の平等院までは結構距離があって、
そこそこ歩かないといけない。

宇治川に架かっている宇治橋は、
意外と京都らしく、趣がある。



ここからは、平等院表参道。
平等院まで、お茶屋さんや土産さんなどが並ぶ。
もう午後の3時を回っていて、時間が時間だけに、
先に平等院を見て回ることにし、
お茶屋さんに入るのは、後にした。

平等院は11世紀、藤原道長が建てた別荘を、
息子の頼道が寺院として整備したものだ。
建物のかたちからか、本殿(?)の部分を
鳳凰堂というが、日本人ならこの建物の形は、
10円玉で見ているはずである。

しかし、実物を見てみると、
なかなか立派な建物だ。







ちょうど、鳳凰が羽を開いたときのように、
厳然たる存在感がある。
世界遺産にも登録したくなるわけだ。

ただ、写真を撮るのは一苦労。
実は、申込をすれば鳳凰堂内部に
入ることができて、なおかつ正面から
いい位置で撮ろうとすると、
木が邪魔になって、困るのだ。
パンフの写真はどう撮っているんだろう…

まぁ、それはともかく。
順路は途中で、平等院所蔵の仏像等を展示する
「鳳翔館」へ入っていく。
平等院では、この時代の傑作とされている
定朝の阿弥陀如来像が有名だが、
そのほかにも、興味をそそられる仏像がある。
それが、「雲中供養菩薩像」である。

いろんな仏さまが雲に乗って、
いろんなポーズをしているのだけれども…
宗教によっては、神仏を具現化する「像」を
認めていない宗教もある。
タリバンが、バーミヤンの大仏を破壊したのも、
「像」を認めていないからだ。

ただ、そういう認めるとか認めないとかという、
宗教的な側面ばかりではなく、
現代に現代なりの、仏像の楽しみ方があるような気がした。
ふと、この雲に浮かぶ仏像を見て、
アニメキャラのフィギュアのことを思い出した。

個人的には、フィギュアを飾ったり作ったりする
趣味はないのだが、当時の人たちが、
作ったり、はたまた愛でたりする感覚の中に、
現代のフィギュア愛好家が感じているような
愛おしさのような感覚が共通しているのではないか
というような気がしたのだ。

仏像など昔のものは、歴史的な価値も加わって、
特別扱いされるものだが、
仏像も、現在のフィギュアも
等しく見ることができれば、
またそれは、楽しくなるのかな、
などと思ったり。

さて、「鳳翔館」出口付近で、鳳凰のストラップを買って
外に出ると、鳳翔館の概観を見ることができる。
この建物は、2001年に建てられたばかりだそうだが、
個人的な感覚として、非常に周りの建物と
合っているという感じがするのだ。
和と洋のうまい融合、といった感じか。
本当にあっているかは、この写真を見て、
感じていただきたい。


さて、十分平等院を楽しんだ後は、
お茶屋さんに寄って、お茶を。
といっても、このくそ暑い京都なので、
冷たいグリーンティーがほしいところ。
そういえば、関東ではグリーンティーを見かけない。
自分がたまたま見かけないだけか、
それとも本当にないのか…

グリーンティーとは、冷たく甘い抹茶のこと。
なぜ、それを英語で「グリーンティー」というのかは、
はっきり言って謎だが、とにかくグリーンティーなのだ。
しかし、老舗のお茶屋さんに入ると、
別の名前がついていた。




その名も「宇治清水」。なるほど。
むやみに外来語に頼ってはいけない好例である。
さらにこの「宇治清水」にアイスが入ると、
「宇治八景」になる。
ここはどうして「八」なのかよく分からないが、
こちらのほうがおいしそうなので、
「宇治八景」を頼むことにした。

写真にもあるように、かき氷のような
砕いた氷が入っており、相当頭にカキーン、
と来るのだ。べったりとした甘さではなく、
すっきりしているのも○。
宇治金時なんかよりも、こっちのほう絶対に
いいはずだ、と思うのは筆者だけだろうか?

さてそろそろ日も落ちかけた頃、
宇治を出て、京都に戻る。
少し宿泊代を浮かせたいこともあって、
この日は、ネットカフェ泊にすることに。
つまり、24時間営業のネットカフェで
夜を明かすということだ。

京都の繁華街河原町にあることを、
ネットで調べると、京都タワーのタワー浴場で、
さっぱりした後に、京都駅地下のポルタで
飯を食った後、河原町へ。

意外とネットゲーマーがキーボードを打つ音が
やかましかったが、ドラゴンボールを1巻から、
17,8巻まで読んで疲れると、
そんなことも気にならずに眠れた。
また、携帯電話の充電ができ、
貴重品は預かりますということなので、
パソコンの充電をお願いし、
なんとかパソコンが復活した。
店員さん、わがままに対応してくれてありがとう。



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