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京都〜城崎


6時ごろ、ネットカフェを出て、
一目散に京都駅に向かう。
山陰に出るには、福知山を通って、
城崎のほうに向かわなくてはいけない。

せっかく城崎に行くなら温泉に
浸かって行こうと思ったわけだが、
そのためには、結構早く出て、
宿に着かなくてはいけない。
そのくらい普通列車の本数が少ないのだ。

途中で、福知山で降りた。
福知山というと明智光秀だ。
さっきから、なんか歴史ものの話ばかりを
しているようだが、そこは勘弁いただくとして…

ここには、彼が城主となったことのある
「福知山城」がある。
小さな城ではあるが、作りは悪くない。





今は、石垣の修築をしていたが、
たとえば、大金持ちが城マニアだったとしたら、
これくらいの城郭は作りそうな感じだった。
そういう個人所有で現在になって初めて
築城された城というのも、いいのではないか。

岐阜にある犬山城は、
たしか個人所有と聞いたことがあるが、
今もそうなのだろうか…

そうそう時間もないので、
福知山駅まで戻り、駅前のたこ焼き屋で
かき氷を頼むと…
そこのおっちゃんが、どこを見て
かき氷があることに気づいたか、
とかいろいろ質問してくるのだ。

商売とはこうあるべきだとか、
主要なお客さんは、高校生だから
高校生の意見は、特に参考にするようにしているとか、
おっちゃんの商売哲学のようなものを
聞きながらかき氷を食べた。

こういう田舎でも、マーケティングをしつつ、
商売をしているおっちゃんに感心しつつ、
こういう努力は、職種に関係なく大事だよな、
といつもの自分と照らし合わせながら、店を出た。

ただ、食器を返すときのおばちゃん
(といっては失礼なくらい若く見えたが)
がちょっと恥ずかしそうにしていた。
おそらくだれかれなく、おっちゃんはお客さんに
話しかけているのだろう。

さて、福知山から城崎を目指す。
途中電車の乗り換えに失敗し、
一本遅い電車で城崎に着く。
このあたりで電車を1本逃すと、
1時間くらい到着時間が違うから、恐ろしい。

昔は、何度となく来ていた城崎温泉。
いかにも温泉地という感じが、非常に心地よい。
駅前のポスターによると、今日は花火の日らしい。
どうやら、花火には何かと縁があるらしく、
別に今年は見なくてもいいや、
と思っていても、たまたま外出したときに、
花火の日で、花火を見たということがよくあるのだ。

城崎温泉というところは、なんと言っても
外湯が楽しみな温泉地である。
鴻の湯、一の湯、地蔵湯、柳湯、
まんだら湯、御所湯など有名で歴史のある
銭湯のようなところがいくつかある。
ここでは、宿泊すると、
これら外湯の無料券がもらえ、
好きなところにただで行くことができる。
10枚ほどもらえるので、1日では使い切れない。
ただし、泊まりに来ていることが分かるように、
浴衣を着るか、下駄を履くかしないといけない。

今回は、みよし旅館という素泊まり専門の
宿を確保し、ひたすら温泉に浸かることにした。
宿のおばちゃんはすごくよい人で、
飯ならココがいい、とか
朝はココがいいとか、丁寧に解説してくれるし、
コインランドリーがないかと聞くと、
うちで洗ったげると言って、洗濯していただいたり。

この日は、洞窟風呂のある一の湯、
オーソドックスな露天風呂のある鴻の湯、
超普通の銭湯の御所湯に入った。


↑一の湯概観

↑鴻の湯概観

城崎によく来ていたのは、
だいぶん昔なので、あまり覚えていなかったのだが、
一の湯のある洞窟風呂は、洞窟の半分を
男湯と女湯で割っている。
ということは、女湯からキャーキャー
声がこだまするのだ。
これはいかがなものか。
イケナイことを考えているヒトは別にして、
ゆっくり湯船に浸かってられないのだ。
ほんとに、落ち着かない。
ていうか、イケナイことを考えているから、
落ち着かない、というウワサもあるんだが…(笑)

3つの外湯をはしごして、出てきた頃には、
花火が打ち上げられる頃に。
ソフトクリームでもほおばりながら、
出店の多いとおりから少し離れた静かめなところで、
しばらく花火を見ていると、
晩飯を食っていないことに気づく。

そうそう、いろいろ教えてもらったんだっけ、
とめぼしのところにいくと、休み!
えっ!この稼げるときに休みかよ!
と思わず、関東チック(三村風ともいう)の
ツッコミを入れてしまった。

仕方がないので、路地の入った居酒屋へ。
予想通り、地元の常連さんばかりで
居心地の悪いことこの上ない。
新しい店を開拓しようとすると、
こんなことはざらなので、最近では
あまり気にしなくなったが、まぁよいもんではない。

飯を食ったら、さっさと宿へ。
宿のおばちゃんが気にしていた
隣の学生集団も、そんなにうるさくなかったし。
ゆっくりと眠りに入る。


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