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ゲーム好きの今、昔。


あけましておめでとうございます。
本年も、「nikko81のすみか」を宜しくお願いいたします。

さて、新入社員の分際で、
一人前に仕事も忙しいことがあるせいか、
最近は、ゆっくりゲームをしていません。

たしかに、わたしはひとつのゲームをゆっくり時間をかけて、
(ひどいときになると、1年もかけて!)
愉しむタイプなので、かなりまとまって
時間が取れないと、思うようにゲームって
できないんですよね。

というように、ゲームから不本意ながら、
疎遠になってしまうと、ゲームショップにも
当然、行く機会は少なくなってしますのですが、
正月2日に、実家近くのゲームショップに
久しぶりに、足を運んでみました。

特に、何かを買いにいったわけではなく、
年末に風邪を引いて、家に閉じこもっていたので、
少し回復したころに、外の空気を触れておかないと、
治る風邪も治らない、というわけで外出したわけなんですが。

そこで、わたしたちの年代が、
ゲームを始めたころとは違う人たちがいました。
それは、小学生くらいの小さな女の子が、
一人でゲームショップに、
ゲームを買いに来ていたのです。

ひょっとすると、わたしの周りだけが、
そうだったのかもしれませんが、
わたしがゲームを始めて知ったころ、
当時のTVゲーム、ファミコンというものは、
男の子のものでした。

そして、それは活発な男子(久しぶりに聞いた言葉だ!)
のものではなく、目立たなくてちょっとイマイチな、
あるいは、ちょっと頭でっかちな男子のするもの、
というイメージがあったのです。

たしかに、そういう層が、
ゲームの主要なユーザだったのでしょうけど、
ゲームの話をしていると、
勝手に、暗いイメージで見られたり、
ということがあって、ずいぶんとイヤな思いをしたものです。

とはいえ、そういうことで、
自分の行動をねじまげるのは、
昔か大嫌いだったんで、好きなものは好き、
で通しましたけど。

そういうわけで、男子ですらこんな状況ですから、
女の子に至っては、しない子が
ほとんどだったですね、当時は。
もちろん、そのころにもゲームをする
女の子もいたとは思いますが、
なかなか口に出すことができなかったようです。

同じ塾に通っていたある女の子が、
今、欲しいものについて話していたとき、

「こんなん欲しいっていうと、
 暗いように見えるかも知れへんけど、
 あたし、ゲームボーイが欲しいねん」

といっていたことが、
当時のゲームに対する印象の悪さを物語っています。

けれど、徐々にそういったのが
なくなっていったようです。
ファミコンが、家庭用ゲーム機として
初めに世の中に出た時代、
「女の子とファミコン」という組み合わせは、
まず考えられなかったのに、
「女の子とプレステ2」という組み合わせは、
普通に、見かけるんですものね。

わたしなりに思うところでは、
この変化は、ゲームというものを通じて、
誰かとコミュニケーションをとる方法が、
だんだんと、確立されてきた結果ではないか、
と思うのですが、どうでしょう。

わたし自身ゲームで育った、という面がありますから、
TVゲームが出て、早20年近く経つ中での
この変化は、喜ばしいものです。

わたしは、何かに熱中して
取り組んでいる人を見るのが好きです。
なので、ほかのことに熱中している人を見るのと同じく、
ゲームについて、アツく語る人も好きです。

もちろん、仕事でそれだけ熱中している
という姿も、もちろんいいですけれど、
趣味に熱中する場合でも、
「趣味」という言葉で想起されるような、
ちょっとした空き時間に、ちょこちょこっと、
というのではなく、本気になってする人が、
それに取り組んでいるのを見るのが、好きです。

熱中する対象が、インドア系であれ、
アウトドア系であれ、そんなことは本来、
関係がないはず、だと思うのですが。
外に出かけるから、明るい、
うちの中だから、暗いといったものではなく。

ゲームに熱中する人が、
ちょっと付き合いしたくない暗い人間だとか、
話をしても面白くなさそう、
などというというイメージで見られていたのは、
「無条件に」「無批判に」ゲームを受け入れ、
基本的に他人の見方を必要としない
という傾向があったからかもしれません。

熱意が自己完結してしまうという、
ゲームに対する接し方は、
受け入れられにくいものであることは、
容易に想像がつきますし。

強さを極めるのもそうですし、
アイテムをいっぱい集めるのもそう、
ウラワザを見つけるのもそうであれば、
グッズ集めに走るのもそうではないでしょうか。

以前、RPGに関する話で、
男の子は、強さがどうとか、ここで何を見つけたとか、
裏技がどうとか、というやりこみに関する話をするが、
女の子は、キャラクタがどうとか、ストーリーがどうとか、
といったところに関心がいく、
ということを書きました。

前者の場合は、話の場が、
何か情報を交換・共有しようとするのではなく、
自己完結した結果を自慢する場になっており、
一方、後者の場合は、
ストーリーに関するその人の感じ方を知りたい、
という人間に対する興味が窺えます。

ということを踏まえると、
やはり、コミュニケーション好き
(と一般的には思われる)
女性にゲームが浸透してきたのは、
この点が大きいような気がするんですよね。

プレイステーション2は、
スクウェアのプレイオンライン構想とあいまって、
ますます、人と接するゲームになってきます。
もちろん、インターネットそのものが抱える、
匿名同士のコミュニケーションという、
問題点は、そのままになってしまいますが、
それは、今後の課題でしょう。

いいなぁ、ファイナルファンタジーとか
ドラクエの話とか、男女混じってしている図って、
なんか微笑ましくて、いい感じがするんですけどねぇ。
皆さんは、どう思われます?

ってか、全然正月と関係ない話題だし(笑)

2002-1-4


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