最近大阪では、ちょっとした異臭騒ぎがありました。
といっても、それほどたいしたものではなかったので、
関西地域以外の方はもちろんご存知ないでしょうし、
関西地域にお住まいでも、新聞記事の端っこに
ちょっと載ってあっただけだったと思うので、
見逃した方も多いと思います。
この原因がなんと、三宅島の噴煙というのでからびっくりします。
わたしの家族は、あまり気にならなかったようですが、
どうもわたしはにおいには、ちょっと敏感なようで、
これが一晩中つづいたら、睡眠妨害されるかも…
と本気で心配しましたよ。
というわけで、今日はにおいについてです。
においに敏感というのは、あまりいいにおいに敏感だ、
ということでもないようです。
たとえ、いい匂いでも、そのにおいレベルが
強烈になるとイヤなニオイになるもので、
例えば、花のにおいでも、
あまり花びらに近づけて匂いをかぐと、
あまりいい感じではなくなってきたりします。
ですから、電車やエレベーターの中の香水
あまり長い間その状態が続くと、もう地獄ですね。
別に、満員電車の込み具合は何ともないのですけどね。
もちろん、いい匂いについても、
思うところは、いろいろあります。
例えば、銭湯のにおいとか、
マッチのにおいとか、
あと春の草のにおい、などなど。
とはいっても、遭遇する確率からすると、
圧倒的に悪臭の方が多いようです。
さて。
大阪市内に在住するものとして、
淀川やその支流、大阪湾のことを触れないわけにはいきません。
小学生の頃に、学校から写生会で
大阪湾に行ったことがあるんですが、
どうにもこうにも、青系統の色が使えないんですね。
濃い緑のような色しかつかえなくて。
そんな色からも想像がつくように、
大阪湾や大阪市街を流れる土佐堀川、道頓堀川
なども、それはひどいひどい。
暑い日に道頓堀川にかかっている橋をわたろうものなら、
必ずにおいがやってきます。
確かに我慢がならないということはないですが、
イヤな気分になることは確かです。
しかし、においにゃちょっとうるさいわたしから言わせると、
大阪には、実に奇妙なものがありまして、
それが水上バス「アクアライナー」というものです。
船にのって、大阪観光をしてやろうというものなんですが…
ま、乗らないくせにえらそうなことを言うのもなんですが、
水上から景色を見るのはそれなりにいいかもしれないけど、
橋の上からですらかすかににおいのするような川を
船で航行したら、どうなるか…
しかも、とんでもなく汚い川を航行するくせに、
「水の都、大阪」
なんて宣伝しているのを見ると、
何とも申し訳ない気分になるんですよね。
海外でも同じく「水の都」と呼ばれるような
たとえば、イタリアのヴェネツィアや中国の蘇州
なども、運河の底が見えるほどきれいではないでしょうが、
さすがに悪臭を放つことはないと思うのですが。
もし、旅行にいかれた方で、それは違うぞ!
という方がおられたらご一報ください。
まぁ、「水の都=水がキレイ」というわけではなく、
運河が交通手段として使われていたというような
歴史があって、街の中に水路が縦横無尽に通っている
ということなんでしょうけど、だからといって、
ニオイのする「水の都」なんてイヤでしょう?
「もうちょっときれいにしてから、みにきてもらおうよ」
と言いたくもなるわけでして。
とさんざん文句をいってきたわけですが、
水上バスに閑古鳥が鳴いているというわけでもないようなので、
おそらく気にならない人は気にならないのでしょう。
しかも、そういう人のほうが多いのでしょう。
うーん、もっと嗅覚を鍛えよということか…
今日は何を書いてるのか分からないような
わかんないような話でしたが、
ま、堅い話ばかりじゃ疲れますので、
こんな話題もたまには、ということで。
2000-9-23
2001年1月11日の産経新聞によれば、
国土交通省の近畿地方整備局が、
大阪・京都・神戸の三都を、
「水の都」として整備する計画の
具体策の検討をしているそうです。
どうやら、きっかけは阪神大震災で、
十分な消火活動ができなかった、
という防災面での反省があったからのようです。
京都-大阪間を水上バスで結んだり、
水上から関空にアクセスできたり、
いろいろ計画があるようですが、
ヴェネツィアの水路のある風景が印象に残っているので、
エンジンのついた小舟で、街の中を移動できたらいいのに、
なんて思ってしまいますが…
タクシーなんてよさそうですよね。
自転車ごと船に乗せてもらって、
途中から小回りの利く自転車ですいーっと移動。
うーん、よさげだぁ。
ま、そんなことはさておき、
どのような「水の都」をイメージするのか、
その具体的構想が明らかになるのが楽しみです。
さて、三都は「アジアのヴェネツィア」
となることができるのか、乞うご期待、
といったところでしょうかね。
2001-1-20