インターネットを始めてもうかなりになるんですけど、
メーリングリストや掲示板に書き込みを始めたのはつい最近です。
メールマガジンは、比較的早くから購読していましたしたが。
インターネットに接したころというのは、
URLを見つけてはアクセスしていましたし、
ラクに情報を集られることがすごく新鮮で、
「インターネットをしていること」自体が楽しかったように思います。
ところが最近、情報漬けのつらさを痛感するようになりました。
検索エンジンで「目的」に沿って情報を検索するのは、かえってたいへんですし、
気づくと購読しているメールマガジンがとんでもない数になっています。
最近、おかたづけの本で「捨てる技術」なる本が売れているそうですが、
情報もまた捨てる技術、あるいは無視する技術をつけるほうが難しいのかもしれません。
いままで、情報を手に入れることが厄介なことが多かったために、
簡単に手に入れられるようになってヤッター!とか、
今まで知り合うことができなかったような人と
メールの交換ができたヤッター!
と喜ぶのはいいけど、実は自分が処理できる情報の量には
限りがあることを忘れてしまいます。
なまじ、流入してくる情報が多いばっかりに
それを受け止めるのが疎かになり、
挙句の果てには情報に振り回されてしまったというわけです。
情報というものは、分析しないと価値が減ってしまうわけですが、
情報入手がたやすくなると、
さらに情報の分析の意味が増してくるように思います。
分析といっても、ややこしいではなくて
いわば「吟味」というようなものです。
しかしこの吟味が難しい。
早い話が、そんなことできたらとうの昔にやっている、といわれかねません。
パソコンに本当に必要な能力(アビリティ)は、
いわゆるパソコン教室で習うような、技術的なことよりも、
パソコンだけにとらわれない、
情報をうまく扱うために知恵としての「吟味」であるような気がします。
アビリティ「吟味」、これを習得するには、
かなりの経験値が必要なようです。
わたしは、あとどれぐらいでしょうかね…
2000-8-1