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めんどくさいこと


Windows95から初めてパソコンをいじりだした私が言うのもなんですが、
最近はどんどんパソコンの操作が簡単になりつつあります。
メーカーのパソコンの売りの一つはまさにその点にあるようです。
キーボードやマウスがUSB接続になったりしていたりするのも
そのような傾向を受けたものでしょう。

私は、フリーソフトをインターネットからダウンロードして組み込んだりするので、
パソコンが不具合を起こしたり、フリーズを起こしやすくなったりします。
そんなこともあって、Windowsを再インストールしたことが何回かあります。

今でこそ、リカバリCDなるものがあって、時間はかなりかかるものの、
ちょっと操作するだけで後は勝手に再インストールしてくれます。
ただし、リカバリCDは購入時の状態に戻すためにつくられたモノですから、
使わないから削除したソフトなどもまた復活しますし、
いろいろ設定を始めからしなくてはならないなど、面倒な部分は残っています。

しかし、Windows95のころは、再インストールがとんでもなく面倒だったのです。
まず、起動ディスクなるものがかなりむずかしい。
なんと、コントロールパネルから作ることのできる「起動」ディスクは、
再インストールのときには使えず、CDROMを認識してくれません。
これでは、Windows95をCDROMからインストールすることはできません。
(この問題はWindows98では改善されているそうなんですが…)

そこで、いろいろパソコン関係書籍を当たって、やっと作ったわけです。
真の起動ディスクが完成したら、Windows95のCDを入れておしまい
…というわけにはいきません。

まだ、いろいろなデバイスドライバをインストールしないといけません。
これがまた面倒極まりない。
ディスプレイドライバをインストールしないといつまでたっても
解像度が640*480のままで見にくいし、
プリンタドライバもいるし…という感じです。

さらに…といろいろ話はあるのですが、
苦労話はこれぐらいにして、本題のほうを。
つまり、再インストール一つとっても、
実行するためには、いろいろ用語から勉強しなくてはなりません。
拡張子?なんやそれ?…っていう状態だと再インストールは多分無理でしょう。

でも私の場合はパソコンが動かないとなっては一大事だったので、
どうにかしないといけませんでした。
だからといってサポートセンターに電話かけるのはイヤだし。

結構、困難にぶち当たったときに勉強は進むものなんだと思います。
いや、困難にぶち当たらないと
勉強は進まないといった方が正確かもしれません。
また再インストールに限らず、メモリやハードディスク、
SCSI機器の取り付けなどもそうでしょう。

サービスのなかに、メモリの増設を引き受けてくれたり、
購入時の「面倒な」設定をしてくれたり
するサービスがあると思いますが、
できれば自分で、う〜ん、う〜んといって
悩みながらこなしていく方が
後々パソコンで困ることが少ないでしょうね。
悪戦苦闘するなかで意外に詳しくなっていたりするもんです。

だからって、絶対になんでも自分でしろ、なんてことは言えません。
それだったら、「単なる説教」ですよね(笑)
しかし、自分でせずに設定してもらうということは、
それだけ貴重な「楽しい」機会を逃すということでもある、
ということは知っておいても損ではないと思います。

意外なことに「楽(ラク)=楽しい」ではないのです。
ラクと楽しさのもっとも大きな違いは、
ラクは行為をしないことによって発生するもの
楽しさは行為をすることによって発生するものということです。

う〜ん、う〜んといいながら、
実際は楽しかったりすることもあります。
要は、「行為」を楽しくすることだと思います。
簡単に出来れば苦労はないんですが、
出来そうでなくても、楽しくしようとすることが、
一番生活を楽しくする近道のように感じています。
(ここ、かなり生意気です…ごめんなさい)

めんどくさいからヤダでもなく、
めんどくさくても我慢して
しかたなしにやるのでもなく、
悪戦苦闘を「やぁ、こまったなぁ」といって笑い飛ばして、
苦労自体を楽しんでしまい、
おまけに、ちょっとパソコンに詳しくなって得をする…

私自身もこういうようになりたいなぁ
なんて思っている今日この頃です。
なんか、非常に説教くさい(笑)

2000-8-1


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