俳句(過去分)

                           

【更新履歴】

・俳句のページ追加
2014/8/18
・ミニ・ベランダA

・田舎の雑学に
小屋の修繕を
2015/7/14
・小屋の修繕G
2016/1/4
俳句のページ追加
2015/3/22
小屋の修繕H
2016/10/12
俳句のページ更新
2017/2/3
俳句のページ更新
2019/06/20
俳句のページ更新
2022/12/04
俳句のページ更新

俳句俳句(過去分)

季節ごとに並べています。

ジーンズで出掛くる妻や薄暑光   30年4月作 30年10月「ホトトギス天地有情」

かぎろひや浦に舟屋の二百軒   30年3月作 30年8月「ホトトギス雑詠」

石鹸玉太平洋を丸写し    30年3月作 花鳥諷詠01年06月号

雪しんしん此の世の角を丸めゆく   30年2月作 元年6月「ホトトギス雑詠」

露けしや母と云ふ字に点ふたつ   29年9月作 30年3月「ホトトギス天地有情」

二階より京の言の葉春灯  29年3月作  29年9月「ホトトギス雑詠」

財界を率ゐるその手目刺焼く             28年2月作      28年08月 「ホトトギス雑詠」

欠伸する河馬の歯白し夏隣              28年3月作 28年9月「ホトトギス天地有情

ふる里を捨てかぎろひの人となる     27年3月作   27年6月発表 勾玉

その先に黒潮展けゐる春田    27年2月作  27年10月発表「ホトトギス雑詠

茹であがるまでのパスタや花ミモザ     27年3月作  27年9月発表「ホトトギス天地有情

風光る百年載せてある瓦      27年3月作  27年8月発表「ホトトギス天地有情

今日神田明日は目白へ大試験   27年3月作  27年8月発表「ホトトギス雑詠

一村へ入るも出づるも桜かな    24年3月作  24年9月発表「ホトトギス天地有情

潮の香もともに擲つ白子干      24年1月作  24年7月発表「ホトトギス天地有情

すみれすみれぢつと見つめてゐる菫   23年3月作  23年10月発表「ホトトギス雑詠

ゴム跳びに知らぬ子一人風光る    23年4月作  23年09月発表「ホトトギス天地有情

陽炎やかごめかごめの輪に消ゆ子  23年3月作  23年08月発表「ホトトギス雑詠

ぞろぞろと猫の出て来る彼岸墓地   23年3月作  23年08月発表「ホトトギス雑詠

すりむいてちちんぷいぷい二月果つ   23年2月作 23年07月発表「ホトトギス天地有情

さくらさくら桜のなかに散るさくら     22年4月作  22年9月発表「ホトトギス天地有情

桜とは出会ひ別れの中にかな      22年4月作  22年9月発表「ホトトギス天地有情

屋根這うて星に近づく恋の猫          22年3月作  22年8月発表「ホトトギス天地有情

初蝶の空に譜面のあるごとく          22年3月作  22年8月発表「ホトトギス天地有情

缶けつてみんな消えたる朧かな       22年3月作  22年8月発表「ホトトギス雑詠」

ひとの膝さけてそろそろ恋の猫   22年2月作  22年7月発表「ホトトギス

墓ですよ桜の下のそのあたり    21年3月作   21年9月発表「ホトトギス」

街角はピカソの構図四月馬鹿    21年3月作   21年9月発表「ホトトギス」

たんぽぽや地球は丸く明日も晴れ   20年4月作   20年10月発表「ホトトギス」

豆蜷の親より零れ旅立てる          20年3月作   20年9月発表「ホトトギス」

卒業や三々五々にちりぬるを    20年2月作   20年8月発表「ホトトギス」

みうと鳴く子猫鞄に入れて来し  19年5月作  19年7月発表「勾玉」

迂回路のある筈もなく春の泥  26年2月作 26年7月発表「ホトトギス雑詠」

新客の見えて華やぐ春障子  26年1月作 26年7月発表「ホトトギス天地有情」

風光る竿竹売の村に来て   25年2月作  25年7月発表「ホトトギス天地有情」 

牛の尾の払ふものなき暑さかな   30年7月作 31年1月「ホトトギス雑詠」

あと少しあと少しとて玉の汗  29年5月作  

母の日の普段の母でありにけり   29年4月作  29年10月「ホトトギス天地有情」

閑かさのその真ん中に蟻地獄 29年8月作 29年11月「第28回伝統俳句四国大会」

水出して蛇口の震ふ原爆忌 29年7月作 30年01月「ホトトギス天地有情

蛇口には木綿の袋新豆腐 28年8月作 30年1月「ホトトギス雑詠」

彫られゐし父の生涯墓洗ふ 29年7月作 29年12月「ホトトギス天地有情

梅天を見上げし魚の売れ残る    29年5月作  29年07月「勾玉 皋鶴集」

パナマ帽どこに立ちても伸ぶ背筋  29年4月作  29年10月「ホトトギス雑詠」

自販機の胴震ひしてゐる極暑                      28年6月作   28年9月「勾玉」

蛍狩水のにほへるところまで         28年6月作    28年11月「ホトトギス天地有情」

母衣蚊帳は母の胎内かも知れず     28年5月作       28年11月「ホトトギス雑詠」

母ひとり残る浮世の金魚玉          28年4月作      28年10月「ホトトギス天地有情」

一斉に震へて風の花藻かな          28年8月作     29年1月「ホトトギス天地有情」

踊の連八分仕上げて夏に入る       8年5月作   28年05月「四国ホトトギス大会」

滴りの珠となるとき震へけり            28年4月作     28年10月「ホトトギス天地有情

緑蔭に荷物番して吸ふ煙草     28年5月作   28年05月「四国ホトトギス同人会」

読みかけを捲り飛ばして青嵐                    27年6月作     28年10月号「花鳥諷詠」

鮎の骨一気に抜いて香り立つ  27年6月作  27年12月発表「ホトトギス雑詠

風揺れていま起し絵の動き出す    27年6月作  27年12月発表「ホトトギス天地有情

明治の灯点したるまま立版古    27年7月作  27年12月発表「ホトトギス天地有情

全長の定まりつつを梁の蛇    27年5月作  27年11月発表「ホトトギス天地有情

飛ぶと云う動作隠して蟾蜍     27年5月作  27年10月発表「ホトトギス雑詠

短夜の夢の続きの繋がらず      27年5月作  27年7月発表「勾玉・皋鶴集

まづ女滝見えて轟く男滝かな     27年5月作  27年8月発表「勾玉

生涯を土佐で暮らして男梅雨     24年6月作  24年10月発表「花鳥諷詠

豆飯や子に逞しき喉仏         24年5月作  24年11月発表「ホトトギス天地有情

万緑の襞にこぼれし峡百戸       23年4月作  第22回日本伝統俳句協会全国大会出句

田蛇ゆく頭一点揺るがさず    23年4月作  23年11月発表「ホトトギス天地有情

尺蠖のいま日を掴みたるところ    23年4月作  日本伝統俳句協会四国大会出句

飛魚の飛ばねばならぬ海の紺     23年5月作  23年10月発表「ホトトギス雑詠

雨蛙足で目玉を洗ひけり     23年6月作  23年11月発表「ホトトギス天地有情

継ぐ襷汗もろともに渡しけり      23年7月作  23年12月発表「ホトトギス天地有情

一滴の一滴を押し滴れる      23年7月作  23年12月発表「ホトトギス雑詠

潮引いて水母の形残りけり       22年8月作  23年1月発表「ホトトギス天地有情

田一枚剥がす遺構や西日中     22年8月作  23年1月発表「ホトトギス天地有情

三號で終へし詩集や黴にほふ    22年7月作  22年12月発表「ホトトギス雑詠

夜店の灯見えて子は引く手のちから   22年7月作  22年12月発表「ホトトギス天地有情

まとまらぬ話に飽いてゐる団扇     22年7月作  22年12月発表「ホトトギス天地有情

アルプスの岩塩振つて初鰹        22年6月作  22年11月発表「ホトトギス雑詠

難しき話を遁れ氷水  21年8月作   22年2月発表「ホトトギス」

麦稈帽化石打つたびずれにけり  21年8月作   21年11月発表「勾玉」

目に入る汗にかまはず化石打つ  21年8月作   21年8月発表「勾玉」

万緑や五体満足てふ宝    21年6月作   21年12月発表「ホトトギス」

廃鉱の錆びしトロッコ花卯木    21年6月作   21年11月発表「ホトトギス」

蚊帳吊つて母の寝床を構へけり  20年6月作   21年1月発表「ホトトギス」

両の手に掴めば鯰くうと鳴き   20年5月作   

照らされて観念もせず夜盗虫    20年5月作   20年11月発表「ホトトギス」

目高の子針撒くやうに散らしたり   19年5月作  19年7月発表「勾玉」

身に纏ふものなき自由なめくぢり  25年6月作  25年11月発表 ホトトギス雑詠

滴りのひとつふるへてより落つる   24年4月作 24年4月投句「伝俳四国高知大会」

塗り呉れし母の手温し胼薬   30年10月作 31年4月「ホトトギス天地有情」 

煉炭に青き昭和の火を灯す   30年10月作 花鳥諷詠31年2月号

妻留守をかこつぐうたら神の留守   30年9月作 31年4月「ホトトギス雑詠」

糸繰りて鶴にもなれず夜なべ妻 29年10月作 30年4月「ホトトギス雑詠」

月容れて心礎の水のたゆたへる 29年8月作 同9月投句「第34回土佐日記門出まつり」

余生とはいつからのこと手に胡桃 29年9月作 30年4月「ホトトギス雑詠」

ががんぼのぶつかるたびに落つる足 29年9月作 30年3月「ホトトギス雑詠」

この先は昔花街酔芙蓉 29年8月作 30年01月「花鳥諷詠」

地蔵会やこの子どこの子仏の子    28年7月作   29年1月「ホトトギス天地有情」

秋晴れて二十四万石の城     28年10月作   28年12月「勾玉 皋鶴集」

頬の砂無言で払ふ勝相撲                 28年8月作     29年2月「ホトトギス雑詠」

飛入りの姉に倒かされ草相撲        28年8月作     28年8月「伝統俳句四国大会」

こころざし折れず曲らず糸瓜の忌        27年9月作    28年1月号「花鳥諷詠」

新豆腐貴船は水の匂ひ立つ         28年8月作   28年9月高知新聞朝刊掲載

冬仕度母の匂ひのものばかり           27年10月作   28年3月「ホトトギス天地有情

手花火を終へてきし子の手の匂ひ  27年8月作  28年1月発表「ホトトギス天地有情

古希過ぎてまだまだ嫁や秋茄子     24年8月作  25年2月発表「ホトトギス雑詠

家族皆老いて明るしとろろ汁      24年7月作  25年1月発表「ホトトギス天地有情

一様に育たぬ子らよ鰯雲       23年10月作  24年12月発表「花鳥諷詠

天井に百の眼のある夜寒かな   23年10月作  24年4月発表「ホトトギス雑詠

仕上りは光に任す松手入       23年9月作  24年3月発表「ホトトギス天地有情

無蓋車の長き連結ゆく花野     23年9月作  24年3月発表「ホトトギス天地有情

大観の描くわらべや稲の花     23年9月作  24年4月発表「ホトトギス天地有情

水ととも売られてゆける新豆腐    23年8月作  24年2月発表「ホトトギス天地有情

はぎれ屋の間口一間秋の風      22年9月作  23年2月発表「ホトトギス雑詠

大仰に飛んで一間いぼむしり       22年9月作  23年2月発表「ホトトギス雑詠

風の道知り尽くしたる芒かな      22年9月作  23年2月発表「ホトトギス天地有情

邯鄲や廃鉱既に形無く               22年9月作  23年2月発表「ホトトギス天地有情

木の実独楽倒るるまでの話かな   21年11月作  22年4月発表「ホトトギス

新米に耀ふ卵落しけり     21年11月作  22年4月発表「ホトトギス

秋気澄む仰臥に鼻の穴ふたつ   21年9月作   21年10月発表「勾玉」

正装の父は茶髪の七五三  20年10月作   21年4月発表「ホトトギス」

暮れなづむ嶺は八尾の風の盆    25年9月作  25年11月発表「花鳥諷詠」

露ふれて蟻もろともに落ちにけり     25年9月作 26年1月発表「ホトトギス天地有情」

蜻蛉の生れて乗らねばならぬ風    25年5月作 25年10月発表「ホトトギス天地有情」

峡の二戸稲架でつながれゐる暮らし   26年9月作  27年3月発表「ホトトギス天地有情

婦随とは支へ切ること御代の春   31年1月作 元年6月「ホトトギス天地有情」

婿殿を上座に据ゑて老の春   30年12月作 元年6月「ホトトギス雑詠」

ひとり抜けふたり抜けして夕焚火   30年11月作 31年5月「ホトトギス雑詠」

襟巻の狐つれなき返事かな   29年12月作 30年6月「ホトトギス雑詠」

著ぶくれて威厳の肩を失へる  29年12月作 30年3月「勾玉 雑詠」

冬桜風が研ぎ出す枝の隙      28年11月作   29年1月「勾玉 皋鶴集」

闇汁にときめく闇のありにけり 28年12月作  29年05月「花鳥諷詠」

湯豆腐に舞へば香の立つ花かつを 28年11月作  29年6月「ホトトギス天地有情」

寒紅の口より洩れて囁ける  28年12月作  29年6月「ホトトギス雑詠」

狸罠狸に読めぬ札立てて  28年11月作  29年5月「ホトトギス天地有情」

白菜のごろりごろりともう日暮れ            27年11月作      28年05月  「ホトトギス雑詠」

研ぎあぐる刃先の匂冬めける         27年11月作    28年1月発表 勾玉・皋鶴集

獅子舞のうしろの足が覚つかな       27年1月作  27年6月発表「ホトトギス雑詠

あちこちで器量捨て来しうかれ猫      27年1月作  27年7月発表「ホトトギス雑詠

マスクして氏も素性もなかりけり   26年11月作  27年5月発表「ホトトギス雑詠

綿虫の空の広さを余したる      26年10月作  27年5月発表「ホトトギス天地有情

咳の子のひとり鶴折る夕まぐれ     24年10月作  25年4月発表「ホトトギス天地有情

風邪の子の何を訊うても肯けり    23年12月作  24年5月発表「ホトトギス天地有情

まだ願う事調はぬ初詣       23年1月作  23年06月発表「ホトトギス天地有情

肝心が飛んで失せたる嚏かな   23年1月作  23年06月発表「ホトトギス雑詠

見聞きせし事は言ふまじ竈猫   22年12月作   23年05月発表「ホトトギス天地有情

小春日へ猫の臥所を出しにけり   22年12月作   23年05月発表「ホトトギス雑詠

兄の手を離さぬいもと七五三  22年11月作 23年04月発表「ホトトギス天地有情

床の間に眠りこけたる鏡餅    22年1月作  22年6月発表「ホトトギス

初凪の磯の匂ひや化石掘る    21年1月作   21年7月発表「ホトトギス」

昭和より転がり出づる炭団かな 21年1月作   21年6月発表「ホトトギス」

注連を綯う綯うてちからの置きどころ 21年12月作   21年6月発表「ホトトギス」

猫の耳傾ぶく先の枯葉かな  20年12月作   21年5月発表「ホトトギス」

爪先に十一月のありにけり  20年11月作   21年2月発表「花鳥諷詠」

牡蠣打と間違はれつつ化石掘る  19年11月作  20年2月発表「勾玉」

紙漉くや水の命をかたちとし  25年1月作  25年6月発表「ホトトギス天地有情」

大綿の飛んで現の国を去る     24年11月作 25年4月発表「ホトトギス雑詠」

留め置く昭和の日差し青写真    25年12月作 26年2月発表「勾玉」

もとのページに戻る→