工房高田 商売繁盛・開運・縁起物・お祝い
ホーム ごあいさつ 受賞作品 工作キット ものづくり 会社概要 掲載記事 English
ものづくりと竹

ものづくりの経緯・方針


福島県は、かつて全国的にも竹製品生産高が多い地域でしたが、需要低迷から竹林荒廃が生じ地域として解決しなくてはいけない大きな問題の一つとなっています。最近、この竹林の危機的状況に対し竹を有効利用し、竹林の保全を目指す動きが各地で行われています。

しかし、竹を活用したものづくりといっても一般に生産規模が小さく、地域産業を活性化するほどの規模には成長しておりません。一方、木材資源の枯渇問題が叫ばれる中、持続的生産が可能で環境保全にも有利な竹資源に注目が集まっていることも事実です。

そこで、地域産業を振興させる事業提案として、地域資源を活用した竹細工・民芸品を展開し、将来的には地域発の竹資源産業育成につなげていきたいと考えました。


竹と地域とのかかわり(資料:国会図書館)


◆明治時代、旧安積郡(現在の郡山市界隈)では農家副業として竹材生産、加工が盛んでした。

福島県安積郡統計書 明治34年(福島県安積郡,明35.9)

P93(商業)

竹及竹細工の商売戸数は安積郡全体で21件、うち山野井村(※)に10件、富久山町に2件存在していました。

※山野井村:現在の郡山市日和田町(当社所在地の郡山市富久山町に隣接)。


◆大正八、九年には、現在の郡山市日和田町に県内最大の県有竹林が整備されました。

福島県之産業(福島県,大正11)

P92-93(七、山林;十七、竹林造成奨励)

「(中略)大正八年五月農商務省令を以て竹林造成補助規則の發布せられ竹の新植及荒廃林の手入に對し補助金交付の途啓けたるを以て本縣も亦右に據り之が造成を奬励することヽなり大正八九年の兩年度に交付したる補助金貮千百圓に達す。」

模範縣有竹林

安積郡山野井村大字梅澤字向山 一町歩(現福島県郡山市日和田町梅沢:三千坪)
石城郡赤井村大字三島字潮棚  五反歩(現福島県いわき市平赤井 :千五百坪)
雙葉郡請戸村大字請戸字落合  五反歩(現福島県浪江町請戸落合 :千五百坪)
相馬郡山上村字堀坂      五反歩(現福島県相馬市山上堀坂 :千五百坪)

◆福島県は地形・気候・交通・歴史などの面から、太平洋側の「浜通り」、内陸側に入った「中通り」、会津若松側の「会津」の東西3地域に分かれており、県の広域行政単位は地域内を更に細分しています。

大正時代、「中通り」における安積郡(郡山市界隈)の唐傘生産は、岩瀬郡、安達郡に次いで盛んでした。

福島県第24回主要物産統計 (福島県内務部農商課,大正15)

P92(工産物ノ五;傘 郡市名(額))注:当時の傘は竹製の唐傘である。

信夫(420)、伊達(550)、安達(3,300)、安積(2,600)、岩瀬(5,248)、南會津(-)、北會津(650)、耶麻(11,530)、河沼(2,850)、大沼(414)


奥州郡山・工房高田

〒963-8061 福島県郡山市富久山町福原字東37
TEL : 024-934-4338 FAX : 024-934-4332
お問合せ先:  sstakada@palette.plala.or.jp