使ってみたよ
PCMレコーダー PCM−D50

【商品の特長】
DATの音質を超える「リニアPCM 96kHz 24ビット」録音も可能
ノイズを抑える、独立した回路構造
高音質録音をサポートする各種機能
大音量による音のひずみを防止する「デジタルリミッター」を独自に開発
16ビット録音で20ビット相当の音質を記録する「SBM(Super Bit Mapping(スーパービットマッピング))」
耳障りな風切音などのノイズを低減する「LCF(Low Cut Filter(ロウカットフィルター))」
シチュエーションに合わせて思いのまま録音する

周囲の小さな音もクリアに集音。音源に合わせてマイクの集音範囲を変えられる
DATを超える高音質で長時間録音。振動や衝撃に強い4GBフラッシュメモリー内蔵
録音スタート時の5秒前から録音を開始する「プリレコーディング機能」
録音レベルがひと目でわかる。液晶表示のピークメーターとピークLED

録音・再生に役立つ快適な機能
MP3ファイルを取りこんで再生。再生速度を自然な音程で調節できる
ポータブル機器としての機動性を追求。剛性の高いボディ構造とロングバッテリー
その他の特長
サウンド編集ソフト「SonicStage Mastering Studio Recorder Edition」付属
 録音した音声を取りこみ、編集&保存。高音質なCD、DSDディスクを作成する
 外部マイクで録音。マイクロホンアダプター「XLR-1」(別売)使用で。

つくり、質感
他メーカー、または他機種と比べると少し重い感じはするが、マグネシウム(側面)とアルミパネル(前面・背面)を組み合わせたボディを採用。そのため大変しっかりしたつくりになっている。マイクを保護するカードフレームは、デザイン的なこともあるかもしれないが、堅牢な印象。ボタンやボリュームなども安定感があり、安っぽくない。デザイン自体もソニーらしい。液晶の表示部は、バックライトもつけることができ、文字などもわかり易い。
マイクについて
 指向性マイクがペアでついている。角度が変えられるようになっており、内側に向けると「XY方式」で、ギターその他の単体楽器収録向き。どちらかというとオン気味に使うと良い。外側に向けると「ORTF方式」に近い集音方法。
 外側に向けた時には、集団、例えばオーケストラや吹奏楽、合唱などの収録向き。この場合は楽団前列から数メートル離れて録音することになる。部屋、ホールによるが、最前列から5m位を標準に。最大で10mくらいまでか。それ以上離れると、指向性マイクといえどもさすがに、音が遠くに感じる。
 この手のレコーダーで無指向性マイクを使ったものも多くあるが、楽団系を録音する場合、無指向性マイクだと、指向性マイクよりもより楽団に近いところで録音することになる。
 〜指向性マイクを使ったセッティング方法〜
「XY方式」

〜マイクセッティングの代表的なもののひとつ。マイクカプセルの距離を限りなく0cmに近づけ、マイクの開き角度を90°にする。近距離、単体収録向き。
「ORTF方式」
〜フランス放送協会が開発した方式で、マイク角度110°カプセル距離17cm。
「NOS方式」
〜オランダ放送協会が開発。マイク角度90°、カプセル距離30cm。

       詳しくはこちらで→ マイクセッティング
気に入ったとても便利な機能
◎5秒のプリレック機能 〜 この機能をON状態にし、録音ポーズ状態からポーズ解除してスタートすると、5秒前から録音される機能。音楽が始まってからスタートしても頭が欠けることがない。
改善されるとといいなと思う機能
◎レベルメーターと同時に数値でレベル(dB表示)を示しているが、この数値がホールドされるとなお便利。録音レベルを設定する時に、常にメーター監視をしなくてすみます。
◎内臓メモリー(4GB)だけで使用するなら問題ないが、メモリースティックを挿して使用する場合、取り出しにくい。手の小さな人は良いが、大きな人はつかみにくい。もっともメモリー4GBでも44.1kHz16bit録音だと約 時間録音できるので頻繁に出し入れすることはないだろうけれど。
音質について
内臓マイクでの録音を一言で言うと、「素直」。個性がないと言えなくもないが、回路の部品は結構良質のものが使われているようで、変な色づけはあまり感じられない。好みによるが、もう少し「派手さ」があってもという方もあるかもしれない。むしろクラシック系には柔らかくて良いと思う。


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