古典棋譜鑑賞 幻庵因碩06

06文化12年12月2日 1815 服部 立徹 葛野 丈和 白9目 名品
橋本九段の解説抜粋
この碁顧ると、右下隅活きられる石を活きず、下辺全体を大きくまとめようとした立徹の作戦の雄大さ、それに対して、中央の白を捨てて右下方面を鵜呑みにした丈和の構想と、その戦いの精緻なこと、更に遡ると左上方面の折衝の面白さ、勝敗にかかわらず碁の醍醐味を十分味わわせてくれる一局であった。
 黒159での変化など着手の当否はありえるにしても前述の様な理由で、この碁を名品と言っても決して過褒ではあるまい。
 それにしても、白170の妙手を発見し、これを基礎にして作戦をたてる時の丈和の胸中と、この妙手に気付いた時の立徹の胸中と、その明暗が譜面にありありと見えるような気がするのである。
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そして、

「日本囲碁大系 第11巻 幻庵因碩 解説 橋本宇太郎九段」

を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。
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古典棋譜鑑賞 幻庵因碩07

07文化13年8月26日 1816 先相先 服部 立徹 葛野 丈和 黒中押 立徹の冴えた腕を見せるため打たれた碁
橋本九段の解説抜粋
 この一局は立徹の冴えた腕を見せるため打たれた碁、そういってよいほどの黒の出来だった。

 上辺の戦いで含みを残して黒29と手抜きし右辺を打った手、黒79、81と白の眼を取りながら自石の連絡を実現した手などが印象に残った碁でした。
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古典棋譜鑑賞 幻庵因碩08

08文政元年9月15日 1818 先相先 服部 立徹 葛野 丈和 黒5目 立徹の快心譜
橋本九段の解説抜粋
丈和33歳、立徹21歳。立徹が「21歳にて奥歯4枚脱け申し候」と言っているその年である。眼前の利益よりも、大きい可能性を追求しようとする立徹の碁の魅力が現れている。
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古典棋譜鑑賞 幻庵因碩09

09文政3年11月17日 1820 先番 井上 安節 林 元美 黒11目 詰碁の研究家の死活の見落
橋本九段の解説抜粋
 林元美は「碁経衆妙」の著者。4世井上因碩の「発陽論」と共に我が国における詰碁の古典である。その詰碁の大家が黒245の手に気がつかなかった。
 この碁を最後になって三転させたものは、幻庵因碩の言う「運」であった。 碁は運の芸なり、勝負には運という要素がどこかにひそんでいることを安節はこの碁でも覚ったことであろう。
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古典棋譜鑑賞 幻庵因碩10

10文政4年11月17日 1821 先番 井上 安節 本因坊丈和 白12目 随所に丈和の妙手があり、白の名局 ABX
丈和著「国技観光」と幻庵因碩著「囲碁妙伝」についての橋本九段の解説抜粋

 「国技観光」は丈和がみずからの打ち碁を掲載し、「国技たる囲碁の最も立派なものを観ようというならこの書をみよ」という丈和が大見栄をきった著名である。 丈和は全73局のうち、因碩との碁を30局掲載し、丈和の名人問題がおこる2年前に出版した。だから、この本が名人への布石であったと見られており、最も強い安節との実績はかくのごとくであったと世間の人に知らせようとしたされる。
 幻庵因碩は「囲碁妙伝」で本局などの若い時(服部立徹、井上安節と名乗っていた時代)の碁は4段くらいの碁で全て「芥の如し」と述べている。「因碩の修業時代の碁を載せて、丈和と因碩の成績はこうだと言われても困る。本局も芥の一つだ。」と言っているのである。
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「古典名局選集 剛腕丈和 解説 高木祥一九段」
「日本囲碁大系 第11巻 幻庵因碩 解説 橋本宇太郎九段」
「古典名局選集 英傑幻庵因碩 解説 安部吉輝九段」
  smile_aceの参照順

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