古典棋譜鑑賞 道策

01寛文7年10月20日
 御城碁
1667 先番 安井 知哲 本因坊 道策 白5目 生涯のライバル安井知哲との御城碁 道策23歳
<対局の背景>
道策の棋譜は153局あるが、内48局が知哲との対局であり、生涯のライバルと言えよう。 年齢は知哲が1歳年長で、それぞれ名門の本因坊家と安井家の当主として、一門の名誉をかけて戦った。道策、知哲の若き時代の激突譜である。

<本局の特徴>
酒井九段の解説での表現を引用させて頂いて、この碁の特徴を説明させてもらう。

<酒井九段>
本局は並べていて驚かされることが度々あった。私の従来の常識では追いつけないことばかりだったが、何回も並べているうちに碁聖道策の真意と、その苦心の跡がおぼろげながら分かってくるような気がした。
特に、左辺や、左下隅で信じられない石を捨て、大局を見据えての白84からの攻めは圧巻であり、私は、道策の捨石と攻めの名局と思っている。

確かに、先手を得て白84を打つために2度に亘って捨石を放ったこの碁は、smile_aceにとっても新鮮で、今後の鑑賞が非常に楽しみに感じられた。
smile_aceがまず棋譜を見て感じたことを左の碁盤の下の余白に表示してみました。>(前進)や<(後退)で動かして下さい。

そして、
  「囲碁古典名局選集 玄妙道策 解説 酒井猛九段」
を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。

左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や詳細な解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

smile_aceの感想は九段の解説を見る前と見た後にあり、どちらか分かる様にしています。 両方見ると、smile_aceの棋力が分かるかも知れません。
 「***smile_ace感想」は九段の解説を見る前の感想です。
 「***smile_aceコメント」は九段の解説を見た後の意見です。

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古典棋譜鑑賞 道策

02寛文7年 1667 先 本因坊 道策 安井 算哲 黒中押 後に暦学者渋川春海と改名した算哲との対局
<対局の背景>
算哲は1世算哲の長子で後に暦学者渋川春海と改名した。道策22歳、算哲28歳。 道策とは御城碁を11局打って全敗。こうした成績から算哲が天文学の方に進んだという説もある。 天文からの発想か、算哲先番で1手目天元の碁もあって、楽しい人である。

<本局の特徴>
下辺で白が放り込みを打ってワタリをみた手に対して、黒が5子を助ける為に、ホウリ込んだ石を取らずにコウ味を残したのが印象に残った。5目の石を助けるのだから逆ヨセ10目以上の手、smile_aceなら何も考えずにホウリコミの石を取るだろう。こんなところは是非見習いたい。
smile_aceがまず棋譜を見て感じたことを左の碁盤の下の余白に表示してみました。>(前進)や<(後退)で動かして下さい。

そして、
  「日本囲碁大系 第3巻 道策 解説 呉清源九段」
を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。

左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や詳細な解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

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古典棋譜鑑賞 道策

03寛文8年6月8日 1668 先 安井 知哲 本因坊 道策 白4目 1局目と異なり平凡な碁に見える Ab
<本局の特徴>
知哲の不出来な碁と言えるだろう。特に、黒53の押さえはsmile_aceでも、疑問に思ったほどの手である。
smile_aceがまず棋譜を見て感じたことを左の碁盤の下の余白に表示してみました。>(前進)や<(後退)で動かして下さい。

そして、
  「日本囲碁大系 第3巻 道策 解説 呉清源九段」
  「囲碁古典名局選集 玄妙道策 解説 酒井猛九段」
を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。

左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や詳細な解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

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古典棋譜鑑賞 道策

04寛文8年6月25日 1668 先 本因坊 道策 安井 知哲 黒14目 左下のハネダシの味についてのご意見を頂きたい碁
<対局の背景>
日本囲碁大系3道策の執筆は三堀将さん。対局の背景についての記述があまりない。

酒井九段のコメント
古写本を解読していたら棋譜の片隅に書き込みがあり、当日は2局打たれた様である。第1局(本局)は正午開始終局は4時、第2局はその後に開始され終局は夜半の11時とあった。碁聖道策は天成の早見えだったと推定される。

<本局の特徴>
左下のハネダシについて、smile_aceの考える変化図を作ってみたが、不備なところがあるかも知れない。ご意見があれば是非お聞きしたいところです。
smile_aceがまず棋譜を見て感じたことを左の碁盤の下の余白に表示してみました。>(前進)や<(後退)で動かして下さい。

そして、
  「日本囲碁大系 第3巻 道策 解説 呉清源九段」
を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。

左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や詳細な解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

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古典棋譜鑑賞 道策

05寛文8年7月20日 1668 先 本因坊 道策 安井 知哲 黒17目 「打ち越し」で足早に打って中央に100目の大地を作った碁
<本局の特徴>
「打ち越し」について
日本囲碁大系3道策のまえがきに「打ち越し」について呉九段が触れている。そして、本局の白62の解説で下記の様に道策の碁を評している。
道策は棋理に明るく、手割を常に考えて石を働かしているが、時にはその手割上少し損と見られる場合でも、そのかわりに大場に先鞭出来るならば、平気で石を捨てている。いわゆる熟語にいう「打ち越し」で、足早に局勢をリードするのである。 また常に石が勢力を張るよう、いわゆる「外周り」に運んでいる。
本局は「打ち越し」の典型的な碁なのだろうと思う。「打ち越し」で大場に先着し、外周りに石が行って、100目を越える大地が出来ている。
smile_aceがまず棋譜を見て感じたことを左の碁盤の下の余白に表示してみました。>(前進)や<(後退)で動かして下さい。

そして、
  「日本囲碁大系 第3巻 道策 解説 呉清源九段」
を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。

左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や詳細な解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

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