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2006年4月30日(日)
運動

 久しぶりに日曜日をダウンタウンで過ごし、テニスに行ってきた。ここのところ、体調が良くなかったので、久しぶりに体を動かした。
 みっちり、テニスの特訓を行って、体重を量ってみると2キロも減っていた。テニスはすごいダイエットになると思い、それを、ドミにいた隊員に言うと、そんなわけはないと言われた。量り間違いだろうか。

2006年4月29日(土)
アサンプションハイスクールインターナショナルナイト

 昨日、今日と、マーシャル一の進学校、アサンプションハイスクールで、学芸会の発表会のようなステージがあった。アサンプションハイスクールは、キリスト教系の私立高校。大家の娘は、来年から高校生になり、アサンプションに行きたいと話していた。私立だけに、学費が高いのが難点と嘆いていた。
 夜に、2日とも、夜7時からの開始なのだが、昨日の情報で、1時間半遅れで始まったと聞いたので、9時ちょっと前に、高校に到着した。会場に行ってみると、すごい数の人たちがいた。1000人ぐらいは、いたのではないかと思う。
 クラスごとに、担当になった世界各国の衣装を着て、音楽をながしダンスを披露していた。このステージは、各クラスで人気がある子がやっているらしく、かなり盛り上がっていた。また、世界各国からマーシャルに来ている人たちでグループを作り、出し物を出したりしていた。日本チームは、少林寺拳法、ボディーパーカッション、ピンクレディーのUFOを行った。私は、首都から離れているため練習に参加せず、一観客。
 それぞれのダンスを見るだけで、かなり面白く、南国の雰囲気が出ていた。マーシャルへ来る事を考えている人は、4月末の週末も、おすすめ時期です。

2006年4月28日(金)
行進

 昨日、今日と、いつもより、1時間早く授業が終わっていた。何をしているのかと思ったら、メーデーに向けて、徒競走の選手を決めたりしていたらしい。今日は、開会式の入場行進の練習をしていた。先生が子どもを並ばせて、そろって歩かせている。マーシャルでも、こういう事をするのだと思い、ちょっとびっくりした。でも、周りでは、低学年の子ども達が、走り回ったり、バスケットをしたりして、騒がしい中で行われていた。

 学校からの帰り、海でボディーボードをしている子ども達を発見。潮が満ちてきていて、いい波が上がっていた。板切れをもって、その波へ向かって行って、けっこう器用に波乗りをしている。ウォジャの海は、遠浅になっているので、潮が満ちていると、天然の波のプール状態になる。これは、楽しそうだった。

2006年4月27日(木)
ヤキュウ大会

 学校を早くに出て、体育隊員と、ヤキュウの審判をしに行くために、ローラのグランドへ向かった。マーシャルでは、ソフトボールの事をヤキュウと言う。日本語の野球が、そのまま、マーシャル語で使われるようになった。以前は、野球をやっていたのだが、場所が狭い為に、ソフトボールをするようになり、言葉は、そのままヤキュウが使われているようだ。
 メイデーの前後数日間に、マーシャルでは、さまざまなイベントが行われている。小学校でやっている、バスケットボールやバレーボールもそのイベントの一つである。ヤキュウは、島ごとで対戦をしていて、男チームと女チームがあり、毎日、ローラグランドで試合をしている。5月中旬まで続くらしい。
 以前、ヤキュウの大会があると聞いたときに、参加できないのかと聞いたのだが、島ごとのチームなので、ウォジャチームはないようで参加できなかった。だから、今回は、審判という事で、ヤキュウの見学に行ってきた。
 試合は、なかなかの好ゲームで、白熱していた。監督もいて、指示がどんどん出ていた。観客も、100人以上いて、ナイスプレーの時には、車のクラクションを鳴らしていた。これが、やじっている様にしか聞こえないのだが、見方応援団からのエールのようだった。しかし、ついには、監督からうるさいと叱られていた。

2006年4月26日(水)
今年作成したカリキュラムを学校の先生にみせて

 新しく作ったカリキュラムを学校の校長と5年生の先生に紹介した。今度、教育省との話し合いがあるが、来年度使われるかどうかは、まだ解らない。もし、だめだとしても、ウォジャ小学校では、新しいカリキュラムを使って来年度はやって行きたいと思っているので、そのために、学校の先生がどのように思うか意見を聞いた。
 5年生の先生に、JOCVで新しいカリキュラムをつくったと言って資料を見せると、その紙を見て、単元が減っている事が、いいと言ってくれた。今のカリキュラムだと、次々にやっていかないと終わらないので、全てを終わらす事ができないから、だめだと言う。そこで、新しいカリキュラムは、大切な単元に絞って、難しいところや大事なところは、子どもが理解するための時間をたくさんとっていると言うと、これはいいと大賛成で、来年は、これでやりたいと言ってくれた。
 校長には、新しく作ったカリキュラムは、大切なところと、次の学年につなげるために大事な単元を選び、子どもが、しっかり理解をしていけるように考えて作ったと言った。算数は、出来るようにしてあげて、学年をあげていかないといけないという事を言うと、そうだと言っていた。来年度はこれを使うのかと言うので、これから、教育省と話し合いをして決めると言うと、新しいほうが良いなと言っていた。今年のカリキュラムで、全てを終わらす事はできたかと聞くと、出来ていないという。
 2人とも、単元ごとに行う時間数が書いてあることに注目してくれて、大事なところや難しいところに、時間数を多く取ってあるのが、子どもにしっかりと教えていけるからいいと解ってくれた。
 まず、第一段階としては、大成功。新しいカリキュラムに対して、前向きな意見が2人から聞けた。

2006年4月25日(火)
3年かけ算九九

 朝、学校へ行くとバレーボールのネットがはずされていた。だから、負けたのかと思っていた。でも、お昼休みに、校長に結果を聞くと、勝ったと言っていた。そして、バレーボール大会はまだ続く。勝てたのは良かったが、また、1日校庭で、バレーボールをする日があるのだろか。
 
 3年生のかけ算の勉強が進んでいる。授業の進め方は、1日、私が新しい段の勉強をして、次の日に、覚えた段までの練習を、3年担任の先生がしている。担任の先生の授業は、かけ算九九をノートに書いていって、その後に、何度も読ませて覚えていくようにしている。
 かけ算九九をノートに書かせていくので、子どもの作業に時間差が出来る。だから、早く終わった子に、九九表を渡して上げると、自分達で、それぞれに覚える練習をするようになってきた。新しい段の九九を覚えている子もいれば、今までの習った九九を覚えているか確かめている子。2人で、暗唱をしあっている子たち。なかなかいい感じである。九九は、数えるな、覚えてしまって、かけ算の式を見たら答えが出るようにしろと言い続けているので、それが浸透してきている感じがする。
 日本で覚える時に使う九九にあたるものがないので、ツーツーフォー。スリーツーシックス。フォーツーエイトと言うように、×と=をぬいて言うようにして覚えている。覚える時は、リズムをとって、みんなで言っている。覚える速度は、日本の子と比べたら遅いが、マーシャルではけっこういいペースで、楽しんでやっていけているので、今のところ順調。

2006年4月24日(月)
バレーボール大会

 7・8年生が、朝から勉強もせず、校庭でバレーボールをしていた。それを見ているのは校長。7・8年生の先生が、休みなのかと思ったが来ている。
 いったいどうしてか解らないが、こっちとしては、大迷惑。校庭で、キャーキャー楽しくバレーボールをされていると、子ども達が気にしないわけがない。授業中に外をちらちらと見ている。2年生と3年生の授業で、黒板を見なさい、声を出しなさい、発表を聞きなさいと、雷を落としてきた。さすがに4年生は、外の騒がしさに負けずがんばっていた。
 さて、どうして朝からバレーボールをしていたかと言うと、今日、ダウンタウンで、学校対抗のバレーボール大会があると、7年生の男の子が、他の学年は、授業をしている時に職員室に来て言っていた。授業はないのかと聞くと、女の子が、大会に行ったからないと言っていた。残された男の子達は、その後、自由時間。
 そのバレーボール大会。決勝は5月15日に行われるらしい。だから、勝ち進めば、これからも大会に行く事になるのだろう。
 大会当日だけ練習をして、大会に臨む、いかにもマーシャル人らしい。前もって練習をしていても、おそらくモチベーションは上がらないだろう。当日だから、子ども達も燃えて練習をしていた。
さて、結果はどうなったのか。下痢が再発をして早く帰ってきたので、まだ、解らない。

2006年4月23日(日)
ノートの書き方

食べて良いと言われるのを待てます

途中で、待てをされて耐えてます

 特に、これと言って話題がない週末。
 マーシャルの子ども達のノートの書き方について考えた。
マーシャルの子どもだけではなく、大人も文字を書く時に、文字を縦に書いていく。ノートで説明をすると、正しい置き方から90度傾けて、文字を手前から向こう側へ、ノートを抱え込むようにして書いていく。
日本人の感覚だと、なぜ、そんな書き方をしているのか解らないし、器用な書き方だと思う。
 この書き方、マーシャルに来た時から気になっていて、ノートが縦になっているこの所にいっては、正しく直してきた。その甲斐あって、だんだんと、ノートを正しくおいて、文字を横に書くようになってきた。しかし、これは、低学年になるほど、修正が利きやすく、高学年はなかなか直らないので、今でも、数人、毎日のように、ノートの向きを直している子がいる。
 なぜ、このような書き方をするのか。一つには、マーシャル人はすぐに楽な格好をする事。楽な格好と言うのは、ダラーとした格好。机に突っ伏していたり、椅子に浅く座って足を延ばしていたり、寝転がっていたり、日本だと、態度がよくないと言われる格好をしている。ノートを抱えるようにして、ひじを突いて書くのは、まっすぐな状態で書くよりも、体が横に傾いてダラーと出来て楽なのだろう。しかし、骨の成長には間違いなくよくない。
 二つ目は、この書き方は、顔が横向きになり、隣の子のノートを見られる事。いつまでも、この書き方をしている子は、よく隣の子のノートを見ている。勉強が出来ないわけではなく、自信がない子に多い。マーシャルの子は、間違うと言う事を、日本人以上に嫌う。だから、あっているかどうかを、隣を見て確かめないと不安で仕方ないのだろう。でも、隣を見るなと言われるので、自然と隣を見ることのできる形になる。
 
 横向きで書くのはよくないと言い続けても、マーシャルの先生が、同じ横向きの書き方をしているので、効果は薄い。だから、姿勢が悪いと、覚えが悪い事や、間違えるのは、いけないことではないという事を伝えながら、横向きになっている子のノートは、その都度なおしてあげている。手ごわい子どもは、直されるたびに、にこっと笑って直すけれども、少したてば、元通りになっている。

2006年4月22日(土)
日本料理店

 昨日、マーシャルに日本料理の店がオープンしたと言うので、さっそく、何人かで行ってきた。しかし、店に行ってみると、ほとんどの隊員が来ていた。
 店は日本人だらけ、そして、いきなりたくさんの日本人が来たため、注文に対して作るのが間に合わず、一番遅く行った私たちは、料理が出てきたのが2時間後だった。
 その間、いきなり来たから仕方がないなあと言いながら、ビールを飲んでいたため、食べ物が出てきた時には、みなさん出来上がっていた。

 今日の晩御飯は、先週と同じく、刺身を買ってきた。今回は白身。やっぱり魚はおいしい。マーシャルに来たら、海で釣って毎日魚料理だと思っていたが、ウォジャの辺りは、遠浅になっていて、船がないと釣りにいけない。だから、買ってくるしかないのである。

2006年4月21日(金)
1年生アトネジ

 1年生の困ったチャン、アトネジ。授業中は、解らなくなると、教室から出て行ったり、机に突っ伏して何もしなくなったりしている。
 最近よく、休み時間や放課後になったら、職員室に遊びに来ている。会話になっているのかどうなのか解らないが、2人でしゃべっている。
 職員室には、用事がないのに入ってくるなと言われているので、他の先生には用心しながら職員室にいる。今日も、後から先生が来たら、机の下に潜って、シーと言っている。そんなことしても、見つからないわけがないのだが、その行動が、面白くて仕方がない。見つかって怒られてしまったが、また、けらけらと笑いながら、さーと出ていくのにも、笑ってしまう。

2006年4月20日(木)
オープンクラスについて思うところ

 オープンクラスは、行われだして今年で3年目。1年目は、JOCVが授業を行い授業紹介をし、2年目は、JOCVとマーシャルの先生とのティームティーチングで、2人でする授業の紹介をしていた。この2年間は、マーシャルの先生が教える事が苦手な単元に重点を置き、教材を使った授業の紹介をし、授業後、教材紹介をしていた。
 今年は3年目で、マーシャルの先生が授業を行い、授業についての話し合いを持つようになった。今までは、教材紹介を行っていたのだが、その教材を使った授業を、マーシャルの先生が出来ていないという事と、教材を使った単元ごとの指導の仕方よりも、もっと基本的な指導の仕方が、マーシャルの先生には出来ていないということから、教材に重点を置くのではなく、基本的な指導方法に重点を置いていくということになった。
 そして、3年目と言う事で、オープンクラスを行うための準備を、マーシャルの先生で話し合いを持ってもらい、任せていく方向であると言う事を伝達事項で言われた。マーシャルの先生だけで行えるようにしていくのは、大切であり当然やっていくべき事である。
 
 しかし、その為には、そのオープンクラスを行うための中心になるべきところが必要で、それぞれの学校で、それぞれにやっていて出来ることではない。その中心になるべき所は、教育省になると思っていた。今年度は、そのための準備が出来ていないので、少々無理はあるが、来年度につなげていくと言う事も考え、それぞれの学校で、
JOCVが中心になりながら、任せるところは任せ行ってきた。
 でも、前々回の小学校部会の話し合いの中で、教育省として、その動きはないといわれた。マーシャルに中心がないまま、オープンクラスを行っていくのであれば、JOCVが、中心になるしかない。しかし、マーシャルの先生が授業をし、運営もマーシャルの先生に任せるようになり、それぞれの学校にいるJOCV個人では、マーシャルの先生の思いもあり、オープンクラス全体の方向性が付けにくくなっている。
 
 昨年度までは、
JOCVが運営をし、授業もしていたので、JOCVの考えでオープンクラスを行う事ができていた。これから、マーシャルの先生が中心になっていくのであれば、JOCVだけでは舵取りが出来なくなり、よりよい方向に持っていくことができなくなってくる。マーシャルに中心がなければ、JOCVがすると言わなければ、オープンクラスはなくなるであろうし。また、JOCVがするといっても、運営をマーシャル人に任せるのなら、何をやっているのだと言う事になりかねない。
 だから、このまま続けていくのであれば、教育省が中心となって、オープンクラスを行なう意義や方向性などの芯の部分をしっかりと作り、マーシャルの先生にその方向性を意識させ、それに向かってやっていかないと、よりいいオープンクラスを作っていけないと思う。
 しかし、前にも言ったが、形を作る事だけで、やればいいというところがあり、今は、芯を作っていこうとする見通しがなく、来年度からのオープンクラスをする事の問題点を色々考えていたので、強くやりましょうとは、話し合いで言えなかった。でも、校長が、校長会の中で話しをしてみるというような事を言っているので、また、違う方向性が生まれるかもしれない。

2006年4月19日(水)
ああ、オープンクラス

 昼休みに、オープンクラスのためのミーティングがあった。今回は、行なう時期とテーマをどうするかを校長が司会をして、先生たちで決めてもらい。私が、指導案の書き方について説明する事になっていた。
 しかし、話し合いが始まると、オープンクラスを行うかという事から話し合いが始まった。校長が、どうすると心配した感じで聞いてくるので、先生たちで決めたらいいと答えた。そして、多数決をとってみると、私を含め男の先生が行うと言い。女の先生が行わないと分かれた。
 5年生の男の先生は、やらないのはだめだと目で言ってくる。ヨシアキがやると言わないとだめだと訴えかけてくるが、先生たちで決めるように言った。
 
 やらない理由は、ウォジャだけが2回行うのはおかしいと言う事と、5月になれば、学期末になり忙しいと言う事だ。まあ、これは、とってつけた理由で、5年生の先生が訴えかけたように、私がやると言えば、おそらくオープンクラスは開かれたと思う。しかし、来年度のオープンクラスの行い方や、小学校部会で問題になっている事を考えると、私がやると言って行う気持ちにならなかった。

 話し合いの中で、校長が、何度か、来年度はどうなるのだと聞いてきたので、来年度の事は、まだ解らない。マーシャルの先生たちがやりたいと言えば、行われるだろうし。やりたくないと言えば、なくなると思うと言っておいた。話し合いは、女の先生6人、男の先生5人で、やらない方が一票多く、やらない方向で進んでいたので、校長が、では、今回はやらないけれども、来年度は一番最初にやると言う事にするということで、話が終わった。
 
 話し合いが終わってから、校長に、来年度の事は、まだ解らないし、
JOCVが決める事ではなくなるかもしれない。校長会で、行うかどうかと言う事を話して、ウォジャがやると言う事を決めてくれと言うと、話してみると言っていた。
 行いたいという先生、オープンクラスにそれなりの意義を持っている先生もいてくれたし、私としては、今年度の活動のまとめとして、オープンクラスを開いて、子どもの成長、先生の成長を見てもらおうと考えていた。もし、行っていたら、マーシャルの先生に刺激を与えられる、マーシャルの先生の一味違う授業を見せられると思っていたので、少し残念である。

2006年4月18日(火)
言葉使い

 次のオープンクラスは、我がウォジャ小学校が行うことになっている。そのため、4年生の先生は張り切っているのかもしれない。今までは、授業をしてもらう時は、ブスッとした顔で、いやなのかなと思わせる時もあったが、今日も、昨日と同様、笑顔で行い。授業が終わってから、よかったかと聞いてくる。子ども達は、ノリノリで、もっと問題出して言っているので、最初の説明の時に子ども達を混乱させていたが、授業は問題ない。
 だから、子どもたちはよく理解が出来ているから、エンマンだと答えた。

 前回のアジャルタケのオープンクラスでの私の発言がやはり問題になっていたらしく、授業に対してけなされたと受け止められたようである。子どもの事を考えて授業を作ると言う、えんやこらえんやこら言った私の英語は、ほとんど意識に残ってなく、ただ一言、ノーグットという言葉が印象に強く残ってしまったらしい。言葉の使い方は、反省させられた。
 だから、今日、子ども達がよく理解出来ているから、エンマンだという言葉を強調して言っておいた。

2006年4月17日(月)
おどろき

 授業開始の鐘がなり、4年生の教室に行くと、担任の先生が自分から、ウォーミングアップをしてもいいかと言ってきた。もちろんエンマンと答えたが、授業中、何度も外に出てしまっていた4年生の先生が、自分から授業をするということに驚いた。どういう心境の変化だろうか。
 そして、そのフラッシュカードのやり方も、今まで、怖い顔をして怒りながらやっていたのが、笑顔でやっていた。出来ない子に対してしつこく叱りながらやっていたのも、今回は、あっさりと答えを言えるようにしてあげて終わらせていた。
 メイン授業になり、外に出て行ったので、変わっていないのかとがっかりしたが、少ししたら戻ってきて、今度は、授業の教え方を聞きながら、自分で練習している。いったい何があったのだろうか。気持ちの変化か、それとも、今だけの事なのか。
 これからの、先生の行動が楽しみである。

2006年4月16日(日)
引きこもり

 体調が悪くなる事を恐れ、動く事は控えて、家から一歩も外に出なかった。本を読んで、英語の勉強をして、ちょっとマーシャル語も確認して、ご飯作って、あっという間に一日が終わっていった。
 今日の献立。朝、炒飯と昨日作った味噌汁。昼、そばと昨日作った味噌汁。夜、寿司太郎で作った散し寿司と昨日作った味噌汁。味噌汁の具は、豆腐、ワカメ、人参。和食の一日でした。
 腹の具合は、いい感じになってきた。

2006年4月15日(土)
第8回小学校部会

 カリキュラム改訂のための提案をする、教育省との話し合いに向けての最終確認。各学年カリキュラム資料に間違いがないかを確認し、提案内容をまとめた。
 なぜ、改訂が必要な理由。新カリキュラムの改善点。採用された場合にこれからしていく事。来年度の行い方。の4点に分けて内容を考えた。
 さて、どのような話し合いになるのか。細かい事にこだわるのではなく、大きな目標に向かって、現カリキュラムがいいのか、新しく作ったカリキュラムのほうがいいのか、話し合う事ができればと思っている。
 
部会の帰りに、初めて刺身を買ってきた。赤身。ペイレスというスーパーは、働いている日本人がさばいているので、新鮮さはまちがいない店。うまかった。

2006年4月14日(金)
グッドフライデー

 今日は、グッドフライデー。マーシャルの祝日。その名の通り、よい金曜日。しかし、相変わらず、バッドなお腹。
 駒ヶ根での訓練が始まり、ちょうど一周年。マーシャルに来ている同期達に出会ってから1年。夜に、その同期とその他数人で、1年の乾杯をしました。

2006年4月13日(木)
またまた欠席

 朝、体の調子いまひとつ。なので、学校を休むことにした。そして、なかなか治らないので、薬とビタミン剤を飲む事にした。
 今日も、「還らざる楽園」を読んでいた。ビキニでの水爆実験の被害書のことが書かれているが、被爆した後の、その人たちに対するアメリカのひどさが、マーシャルの人たちから聞いた話しをもとにして書いてある。

 今日も夜に停電になった。しかし、この前と違って、今日は満月。外に出てみたが、星は、輝きが強い星しか見る事が出来ず、月明かりで、懐中電灯なしでも、充分に歩ける明るさがあった。月の光は、すごいものです。その月に負けず、しっかりと見えたのが、北斗七星。さすが、北斗神拳の守護星座だけある。

2006年4月12日(水)
リタ小オープンクラス

 朝、だいぶん、気分がよくなったと思っていた。しかし、授業をするごとに調子が悪くなり、お昼には、ご飯を食べる気もしなくなっていた。午後からのリタでのオープンクラスに行くか、どうするかかなり迷っていたが、行く事にした。
 バスに乗っている間、ここで腹の調子が悪くなったらやばいなと心配していたのだが、無事に、リタ小につくことが出来た。
 5年生の授業を見させてもらったが、授業よりも、気分の悪さのため、とくにコメントなし。授業後の全体会が長かったので、ひたすら速く終わらんかなーと思っていた。
 全体会後に、弁当を貰って来て、家で今日始めての食事をした。作る気がしなかったので、ちょうどよかった。しかし、入っていたポテトサラダが、少し匂った。花子に、そのポテトと鳥の骨をあげて、寝た。
 今、マーシャルでは、お腹を下す風邪がはやっているらしく、どうもそれにやられたらしい。隊員の中にもお腹を下したという人がけっこういる。

2006年4月11日(火)
ノートで確認

 体調は、まだよくならない。今回の下痢ピーピーはなかなかしぶとい。しかし、学校を続けて休むほどでもなくなったので、行く事にした。
 学校について、校長から、腹の調子はどうだと聞かれたので、まだよくないと答えると、今日は、お前のために、トイレは、いつでも開放状態にしておくと、ありがたい言葉をもらった。
 今回も、休んでいた日に、担任の先生が、どんな授業をしていたのかを、ノートを見て確認する事が出来た。子どもに、ノートをていねいに書かせることと、先生が、ノートを使って指導する事は、大切です。
 4年生の先生は、金曜日に、月曜日にする事を言っておいたので、それをしっかりとしてくれていた。2年生の先生は、何も言ってなかったのだが、今までの授業でやっていた事を、やっておいたと言うので、ノートを見ると、これまた、しっかりと書かせていた。1年生は、1から100までを書く練習をしているのだが、ノートを見ると50までしか書いていなかったので、50までしか出来なかったと笑っていた。今日は、90までしか書けなかった。1時間で、全員に100まで書かせる事を、今日で、4日目だが、まだ達成できない。担任の先生と、100まで書けるようになるまで、毎日続けていくように話している。
 3年生のノートだけが、何も書かれてなかった。かけ算の勉強をしてくれていたのだろうか。深くは突っ込まなかった。

2006年4月10日(月)
欠席

 朝、台所の電気は普通に使えるようになっていた。昨日使えなかったのは何なのだろうか。しかし、体のだるさはとれず、下痢ピーピーは治らなかった。だから、学校を休んだ。
 今日は、朝から天気が悪かった。朝の5時頃は、台風かと思うような風と雨だった。まるで、私のお腹といっしょ。天気は、晴れたりする時もあったが、激しい雨が、時々降って、どんよりしていた。
 
 家にいて、本を読んでいた。以前、日記にも書いたカメラマンの島田さんが、10年以上前に書いた「還らざる楽園」。マーシャルのビキニ環礁での核実験の事などが書かれている。まだ全部読んでいないのだが、マーシャルは日本と同じく核被害国で、その事について詳しく書かれている。

2006年4月9日(日)
体調不良

 体のだるさは、昨日よりよくなったが、いまひとつ。今日は家でのんびりとしていた。
 家の窓をすべて開け、クーラーをつけずにいた。外の気温はおそらく30度を超えていて、外に出るだけで汗をかく。でも、家の中は、暑くはなく快適に過ごせる。これは、気温が高くても、海からの気持ちのいい風が吹いているために暑さを感じないのか。それとも、体が暑さに慣れていしまっためなのだろうか。
 夜、ご飯を炊こうとしていたら、台所の電気が切れてしまっていた。今日の昼まで何ともなかったのに、いったいどうしたのだろうか。

2006年4月8日(土)
第7回小学校部会

 下痢ピーピー。今日の腹も調子が悪かった。
 朝、9時から小学校部会に行く。前回までに作った各学年の指導内容を、英語にしたものを持ち寄り、それの確認を行う事と、4年生だけまだ終わっていなかったので、その内容について話し合いをした。
4年生の内容では、教えることも難しくなり、マーシャルの子ども達の力との違いから、意見が分かれ、9時から始めたのが、12時に終わっていなかった。後で考えると、すごく時間をかけたのだなと思う。
 そして、オープンクラスの反省見直しをした。マーシャルの先生が行うオープンクラスが、今の段階で、必要なことなのかという意見もあり、来年度へ向けて、もう一度、考えをまとめる必要があるように感じた。今年度のオープンクラスでは、基本的な指導技術の確認。普段の授業で出来る内容。子どもを意識した授業作り。と言う事を考えていこうという事にしていた。しかし、隊員間での理解のあいまいさと、現地の先生と話し合いを持つために思うようにいかないことがあり、思うように出来ていない。

 また、今、マーシャルには、マジュロの各学校に隊員と、教育省に、シニアと隊員がいる。私達がマーシャルに来た時、マーシャルでは、各学校でのマンパワーの隊員活動だけではなくなっている。隊員の考えた事を、マーシャル全体での活動に移せたほうが、マーシャルの教育発展のためによりよくなると言う事で、教育省にシニアボランティアを派遣する事を始め、その人を中心にして、より発展した形で、教育省も巻き込みながら、活動を行うようになってきていると聞いていた。そして、今、オープンクラスやアニュアルスキムでの指導を行っている。アニュアルスキムが各学校で、しっかり行われているかの確認も、各学校で行ってほしいと言われていた。
 しかし、活動を行っていくうえで、隊員と教育省のつながりと言う部分で、疑問のあるところが多くあったので、その事を、シニアの人に聞いてみた。すると、答えが、そんな事は聞いていないと言う。教育省の仕事をするだけだと言う。またまた、聞いていたことが覆された。形だけで中身のない協力隊活動がまた出てきた。
 私達としては、全体で動き出していると言う事で、疑問がありながらも、教育省が行ってきている事をやって来ていた。そして、問題点は指摘し、改善案も出してきていた。しかし、こちら側の意見を教育省につなげていく役割をシニアの人はするのではないという。
 また、マーシャルの教育省に問題があるからできないと言うことが多いけれども、マーシャルの問題点を改善するために考えて行動することはないのか聞くと、しないと言う答え。これには、がっくりきた。
極論を言うと、教育省とのつながりがないのなら、オープンクラスを行わず、アニュアルスキムに従って授業を行わず、それぞれの学校で、自分達の考えたカリキュラムを作り、学校の子ども達と先生のためだけに活動を行う方が、マーシャルの現時点のやり方をしているのであれば、やりたい事ができるし、よりいい活動が出来る。もちろん、全体での行動が出来れば、それの方がいいのだが、それが見出せないのである。
 もう一度、マーシャルの隊員活動の方向性を話し合おうということになった。

 4時過ぎに話し合いを終えたのだが、すごい体のだるさを感じた。家に帰るまでもつらく。家に帰ってから、ずっと横になっていた。

2006年4月7日(金)
アジャルタケ小オープンクラス

 授業は午前中で終わり、午後からアジャルタケ小学校へ向かった。
 アジャルタケでのオープンクラスへ向けての話し合いでは、先生たちの間で、マテリアル(教材)を使った授業をしたいと言う事に決まったらしい。次回行われるリタ小学校でも、先生たちがマテリアルを使うことにこだわっているらしい。
 なぜ、マーシャルの先生たちがマテリアルを使うことにこだわるかと言うと、昨年度までのオープンクラスでは、隊員が授業を行い、マテリアルを使った効果的な授業の紹介を行っていたことと関係していると思われる。昨年度までの隊員が、マテリアルをつかってマーシャルの先生にとってはものめずらしい授業をしていたので、その印象が強く、マテリアルを使う授業が良い授業だと思っているところがある。
 しかし、マテリアルには、使うことが効果的な時とそうでない時がある。そして、マーシャルの先生たちは、普段の授業では、マテリアルを使って授業などしていない。だから、オープンクラスでマテリアルを使おうとしても無理が出てくる。
 今回5年生の授業を見たが、マテリアルが、子ども達を引き付ける物ではなく。そして、マテリアルを子ども達に作らせる事で、20分以上過ぎていたので、子ども達を混乱させ、退屈させる事になっていた。
 その上、マーシャルの先生が、マテリアルを使ってどう授業をしたらいいか解らなくなり、隊員が途中から授業に入っていっていたので、授業は無茶苦茶である。

 授業後のミーティングで、授業について意見がないか聞かれた時に発言をした。まず、先生に、今日の授業で、子ども達がどの程度理解できているのかを聞いた。すると、20%だという。私は10%いないと思うけれども、それに対して、理解できている子が少ない授業は、いい授業とは言えない。今日の授業では、私はマテリアルを使う事はしない。なぜなら、前の時間に、基本的な事を習っているので、今日の授業は、子ども達にたくさん練習をさせて、計算の方法を覚えさせることが大切な時間だからです。それに、授業計画が多すぎる2時間かけてやる事を指導案には書いているから、計画の段階で、授業の組み立てを考えなくてはいけない。と、おそらくこれの半分も伝わっていない英語で、えんやこらえんやこら言った。言いたい事はもっとあったのだが、そんな事は言えるわけもない。
 私の後から、マーシャルの先生達が色々と発言をしだし、5年生の授業に対しての意見や、自分の授業案などを言っていた。盛り上がったといえば聞こえはよくなるが、5年生の授業に対する批判のようにも聞こえ、私の発言がそう言う事を作ってしまったようなので、少し悲しくなった。いつ、この言葉での、もやもやは解消されるのだろうか。

2006年4月6日(木)
久しぶりのゆるゆる腹

 昨日から腹の調子が悪く、便の調子がよろしくない。昨日のミーティング中も、何度かやばくなったが、耐え切った。今日は、朝何ともなかったのだが、徐々におかしくなってきた。授業中は何ともないのだが、授業を終えて水を飲むと、グルグルッとくる。それがだんだんと激しくなってきていた。最後の授業を終えて、しばらくは、何ともなかったので仕事をしていたのだが、なんだかやばくなってきたので、校長に言って、早退させてもらった。
 自転車で帰っていると、さらにおかしくなってきて、家までもつかどうか心配しながら、慎重に自転車をこいでいた。しかし、最終警告が来た。道を外れ急いで海岸の方へ自転車を走らせ、海沿いの周りから見えにくくなっている所へ行き、青い空と青い海を眺めながら、大きなため息をついた。もちろん紙はないので、そこら辺のはっぱで軽く拭き、ハエが集まりだしているのを横目にその場を去った。
 家に着いた。しかし、朝9時から停電をしているので、電気は使えない水も出ない。でも、こういう時のためにくみ置きをしているので、水は問題なかった。でも、その他の物は機能停止。
 家の中はムッとしていたのだが、窓を開けると、気温は高いが、穏やかな風が入ってきて気持ちよく、窓の外はやしの木が揺れている。それを眺めながら、ごろんと横になって、ゆっくりしていた。
 しかし、腹の調子は、まだよくならず。

2006年4月5日(水)
ミーティング

 夜の7時から、PTAミーティングの予定だった。学校から一度、家に帰ったので、その時に6時に家に迎えに行くといわれた。しかし、これを鵜呑みにして、6時に道に出て待っている訳にはいかないので、家の中で待っているからと確認しておいた。
 そして、やっぱり6時には来なかった。家の中で待っていて正解。しかし、7時をすぎてもバスは来ない。少しそわそわしてしまい、窓から外をのぞいたりしてしまった。結局バスが来たのは、7時半。まだまだ、我慢が出来ない私の敗北。いくら遅くても、のんびり待てるように修行しなくてはいけないと思うのであった。
 ミーティングも始まったのは、もちろん遅れて8時過ぎ。マーシャルタイム通り。
 2時間話し合いをしていたのだが、話していた内容は、またまた、いつものごとく、半分は食べ物の事。卒業式で、誰が何を持ってくるかを決めていた。いつも思うのだが、食べ物をどうするかと言う事が、なぜこんなに重要なのか。
 残りは、来年度の役員決めのようなもの、誰が良いか名前をあげ、その中から多数決で決める。これも、その場にいると、さっさと決めてくれと言いたくなる。そして、それを決めている最中には、どのような冗談を言い合っているのか解らないのだが、笑いがおきている。役員に決まった人に対して、何かを言っていて、それに対して笑っているのだが、どんな事を言っているのだろう。
 最後に一言、つかれた。

2006年4月4日(火)
かけ算3の段

 3年生。2人は、いるのかどうか解らないような子達。まだ、4学期になってから見ていない。今日は、欠席3名。これでも良い出席率。授業を終えたあと、
 「今はかけ算を勉強している。掛け算は暗記をするしかない。毎日の練習が大切だ。だから休むと、覚えることが出来なくなる。だから学校を休むなよ。」
 しつこいけれども、言っておいた。2学期まで欠席が多かった数人の子達は、強くうなずいてくれていた。とくに、以前の日記で書いた欠席が多かったジョニアンは、この頃は、毎日来ている。そして今日の言葉も、そうだそうだと聞いていた。授業の取り組み方も違う。理解度もぐんぐん上がってきている。いい感じだ。
しかし、残念な事に、先生の欠席はなおらない。昨日、子ども達に、座り方の注意をしたり、声を出すように言ったり、子どもへの指導も授業中にしてくれるようになり、ちょっとは変わってきたかなと思っていたのだが、残念。
 今日は、3の段の練習。休んでいる間に、2,3,4,5の段はやったと先生は言うので、昨日、確かめてみたのだが、全然覚えていなかった。だから、もう一度、やり直し。家での練習には期待が出来ないので、学校で覚えさせるしかない。暗記までの道は遠い。

2006年4月3日(月)
かけ算真剣勝負

 今日、なぜか、どの学年も欠席が多かった。だから、どの学年でも、欠席をたくさんしていると勉強がわからなくなる事、反対に、休まず学校に来れば、算数がよくわかるようになる事をしつこいくらいに言っておいた。
 特に3年生は、かけ算を勉強しているので、休む日があると、覚えることが出来なくなるので、必ず、来るように念を押した。かけ算は数えるのではなく、暗記するものだという事を徹底させたいので、ここで休んでいると、覚えてしまった子との差が大きく開いてしまい、上の学年に行った時に、覚えていない子はつまずいてしまう。私も、上の学年の子達には出来ていない、覚えさせる事が出来るかどうか、勝負だと思っているので、ここは、気合を入れて行きたい。

2006年4月2日(日)
DVD観賞

 3月末に、事務所に行った時、群馬県在住の親友から、ありがたい救援物資が届いていた。中には、餅とゴキブリほいほいに、DVD。このDVDがとってもうれしい。昨日、今日と、その中に入っていた、スターウォーズEP3とモンスターズインクを見ていた。いやー映画ってほんとーにいいもんですね。
 他に、24(トゥエンティーフォー)もある。24は、日本にいる時、題名の通り24時間あると聞かされたので、絶対見られないと思って見ようとさえしなかった。しかし、日本では無理でも、ここマーシャルにいる間には、見ることが出来そうである。一つ、24にも挑戦してみます。

2006年4月1日(土)
日本は新学期

もう新学期の季節になっている。日本の学校を離れて1年。桜を見ながら酒が飲みたいと思うのだった。去年は、4月から長野県の駒ヶ根に行っていたので、ほぼ1ヶ月間、桜を見ることが出来ていたのに、今年は、見る事ができない。まあ、海外にきているのだから仕方がない。
 これを見てくれている皆さん。進級おめでとうございます。マーシャルでは、卒業式が5月にあって1年が終わるので、あと少し同じ学年が続きます。