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2006年3月31日(金) |
先生たちの授業 |
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4日間休んでいたので、その間、それぞれの担任の先生に授業をしてもらっていた。ノート指導と授業をしてもらうところを言っておいたので、子ども達のノートを見ることによって、どのような授業をしていたのかが解った。
どの程度出来るか心配だったが、考えていた以上によく出来ていた。ノート指導もしてくれていたので、子どものノートの文字がそろい、奇麗に書くことが出来ていた。マーシャルの先生たちも、ノート指導が出来るようになってきている。
2年生の先生には、繰り下がりの勉強をお願いしていたのだが、子供たちの理解度がよくなっていたので、正直びっくりした。ノートも毎時間、奇麗に書けていた。しっかり指導ができている。
とてもうれしい、休み明けだった。
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2006年3月30日(木) |
ウリガ小学校 |
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リタ小の隊員に、ウォジャ小のオープンクラスで作った指導案を届け、それから、ウリガ小の見学に行った。ウリガ小は、マジュロの小学校の中で、一番狭く、建物がぼろい。そして、運動場はない。
そこの学校に入っていったのだが、授業中なのに、子ども達が、外に出てきて、「こんにちは、こんにちは。」と言ってくる。歓迎してくれるのはありがたいが、授業中だろと突っ込んでおいた。しかし、その子達のおかげで、ウリガ小隊員のいる場所まで行く事が出来た。授業をしていなかったので、今の時間は授業がないのかと聞くと、前の授業が延びて始められないらしい。結局、始まったのは30分過ぎ。先生のやる気は感じられるのだが、それはどうかと思った。子どもも、いつ算数が始まるのかそわそわしていた。算数の授業を見させてもらったが、ウリガ隊員は子どもを乗せるのが上手で、楽しく子ども達が授業を受けていた。
そして、授業終了後、休み時間を挟み、授業開始の合図がなったのだが、子ども達が集まってこない。先生もはじめる様子がない。この事を聞いてみると、ウリガ小学校では、合図がなり、10分ほどして子ども達が徐々に集まってきて、それからやっと授業を始めるらしい。時間の意識が最悪である。ウォジャ小学校では、授業合図がなったら、子ども達は遊ぶのを止め整列を始めているので、同じマジュロでも、学校によってまったく違うのだった。おそらく、ウォジャも昔は同じだったのが、前隊員が、時間で始めるように意識付けをしたのだろうと思う。ウリガもその意識付けを行うようにすれば、出来るのであろう。出来ていない事は、教えていかなくてはいけない。
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2006年3月27日(月) |
ダイビング3 |
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今回の潜水地は、アネモネno.3とNo.2。アネモネno.3では、3本線クマノミに小判ザメを見ることができた。No.2は、これで2度目。ここでは、小魚の大群に、どでかい珊瑚の周りにたくさんの魚を見ることが出来た。いわた旦那が持っているカメラこれがすごい。私のカメラだと、海の中の広さを写すことはできないのだけれど、いわた旦那が持っているカメラは、それが可能なのである。欲しくなってしまった。
明日、いわた夫妻と、竹下さんが帰るので、夕食を一緒に食べ、どこかの海でまた会う約束をしたのでした。
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2006年3月26日(日) |
マーシャルアイランドホテル |
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今日は、夕日がとてもきれいだった。夕日がきれいになる日とならない日があるが、この違いはいったいどういうことから起こるのだろうか。
夕食は、マーシャルアイランドホテルのレストランでピザを食べた。ここのおすすめは、スクウェアーピザ。名前の通り正方形で、一辺30cmくらいある。4種類のピザを自分で選択でき、これで20ドルしない。お得気分を味わえる。ここのレストランにはカクテルのメニューはないのだが、バーの店員が知っているカクテルの名前を言うと作ってくれる。今回は、ラムコークとジンライムを頼んだ。カシスグレープは、カシスがないといって断られた。問題は少々アルコールきつめ。
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2006年3月23日(木) |
100までの数 |
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1年生に、100までの数を教えている。ここもなかなかハードである。ブロックを使って授業をしている。
10の位と1の位の数字をあわせて数字が出来る事を繰り返し行い。その上で、20(トゥエンティー)と、5(ファイブ)で、いくつと聞くと、7や30と答える子や、でたらめに数字をいっている子が多数。25と答えられる子は、3人しかいなかった。
日本では、数字を数えられるようになって入学してくる子が多い。そういう中で、100までの数字の勉強をする。しかし、マーシャルでは、まったく知らない子達。数の仕組みを教えて、数字が読めるようになっても、数の概念を理解させる事にはならない。数の概念を理解できていなければ、2年生以上で、前の日記に書いたような状況になってしまう。授業だけでどれだけ出来るのか。しかし、ここをしっかりと理解させていないといけない。どのようにしてやっていくのがいいのか、考え中。
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2006年3月22日(水) |
さすがに怒った? |
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今日も停電が2度あった。一度目は、昼休み前。さすがにマーシャル人でもおかしいと感じているのか、休み時間の時、停電の多さに文句を言っていた。これは1時間ほどで回復したのだが、また1時間ほどしてから停電。その瞬間パソコンで仕事をしていた校長が、「アーラル。」と唸った。その近くで仕事をしていた私は、思わず笑ってしまった。そして、隣の教室の5年生も、その声に反応して笑っていた。
マーシャル人は、驚いた時や、腹が立った時に、「アーラル。」と言う。そして、停電の多さに文句を言いながら、外に出て行った。
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2006年3月21日(火) |
停電の時の星 |
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最近、停電が多い。今日は2回。お昼に1時間。夜に3時間。
とうとう、石油が買えなくなってきてしまっているのか、または、機械トラブルのためなのか。マーシャル人は、原因を追究したりしないのでよく解らない。いつもの事だと思っている。増えている気はするのだが。
夜、停電した時に外に出てみた。月も出ていないので、あたりは真っ暗である。地上には明かりがひとつもない。しかし、空には雲がなく満天の星空。やばいぐらいにかがやいていた。
ワールドベースボールクラッシックで、日本が優勝したようです。しかし、学校があったので見られなかった。やったー優勝というメールをもらったが、見てない事に、悔しくなっただけだった。
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2006年3月20日(月) |
かけ算 |
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3年生にかけ算を教え始めた。繰り下がりの引き算と共に、2大難関点である。4年生以上では、覚えるのに苦労している。指を使い足し算をして答えを求めていたためで、時間がかかる上に、九九の場合、足し算を間違えると、そこから全ての答えを間違える事になる。最初に教える時のやり方が大事なので、しっかりやっていこうと思っている。どの程度出来るようになるのだろうか。
今日は導入の授業。絵を見ながら、まず、足し算で計算をする。そして、それのかけ算での書き方を教えた。
かけ算の書き方だが、日本とアメリカでは考え方が逆になる。日本では、一袋に飴が2個入っていて、それが4袋あると、2×4になる。アメリカでは、4×2になる。これは、言葉の違いで、日本語は、2個が4袋となる。英語は、4 groups of 2 candiesとなる。日本と逆なので、間違えそうになる。マーシャルの先生は、英語の本で勉強しているのに間違えている。順序よく、2個が4つだから、2×4とした方が、マーシャル人には解りやすいのだろうか。
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2006年3月19日(日) |
ワールドベースボールクラッシック |
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今、ワールドベースボールクラッシックが行われている。崖っぷちの日本が、運よく決勝トーナメントに行く事ができた。その準決勝が、今日、行われた。相手は、今まで2回負けている韓国である。その試合を見るために、デラップ隊員宅に集まり、野球観戦を行った。怒涛の7回の攻撃。いやーすばらしかった。
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2006年3月18日(土) |
出会い |
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朝から色々な事をした一日だった。朝9時に、環境教育隊員に誘われてシャコガイの養殖場を見に行った。シャコガイは、観賞用の貝で食べる事はできない。アメリカなどに売っているらしい。さまざまな色と模様があり、見ているだけで面白いものだった。そのほかにも、珊瑚の養殖を行っていた。珊瑚は動物だと知っているでしょうか。
1時から、久しぶりに教員の会をした。7回目。デラップ隊員の次回オープンクラスの指導案の検討と、私の1,3,4年生の授業報告を行った。オープンクラスでは、3年生で、分数の意味を勉強する単元を行う。図を分数にしたり、分数に合うように図の色分けをしたりする。授業報告では、授業を行って感じたことなどを話し、教育について話し合った。
6時から、このホームページで知り合った新婚の人たちがマーシャルに来ているので、その人たちと会って飲んだ。ホームページを見てメールをもらった方達で、だから、会うのは始めてである。このホームページから知り合いが出来ていることは、うれしいことだと思う。出会った2人は、さすが、新婚旅行でマーシャルに来るだけの事はある、とてもいい感じの2人だった。
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2006年3月17日(金) |
後1年 |
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午後に授業のある3年生の先生が、明日行くピクニックのための話し合いをしたいと言うので、午後の授業がなくなった。だから、1時に学校から帰ってきて、ダウンタウンにあるJOCV事務所に行った。
事務所で、2号報告書と原稿の提出をすませる。そして、手紙などが入っているボックスを見ると電話局から請求書が来ていた。遅れると、また止められてしまうので、すぐに払いに行く事にした。
その後で、私達の一年前の隊員である16年度1次隊現職教員の隊員の送別会に向かった。1年前に来ている現職教員隊員が、もう帰ることになる。私が帰るのは、19年3月17日なので、後ちょうど一年になった。これからある事は、マーシャルでは、後一度きりと言うことになるのだなあなどと考えた。
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2006年3月16日(木) |
テストが終わって |
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算数用ノートを使っているが、ワークショップをした甲斐あって、先生たちがノートの指導を一緒にくれている。1年生の先生は、ノートのページを順番どおりに使っているかチェックをしていたり、書くスペースが間違っていると直してくれたりしている。4年生の先生も日付けを書いている事を確かめるなどしてくれていた。
テストの丸付けが終わった。結果はというと、授業ではノリノリでやっていたことが出来ていない。2年生では、ブロック図を数字に直す所。授業中には、ほとんどの子が理解していたのに、出来ていたのは、1人だけ。3年生では、大きな数。例えば、2341だったら、2000+300+40+1になおす問題。これも授業中は、ほとんどの子が理解できていた。なのに、2人だけ。おそらく、テスト前に一度やり直していれば出来ていただろう。でも、ノリノリで授業を行い、理解も良かったので、大丈夫だと思いやらなかったところである。
これは、両方とも数の感覚があれば、問題なく出来るところである。数を操作するだけなので、計算をする必要はない。授業では、簡単なパターンで覚えるので、子ども達もすぐに出来ていた。しかし、今回出来なかったのは、パターンを覚えただけなので、それを忘れてしまうと、数の感覚がないためにまったく出来なくなってしまう。日本にいる時はそんなに考えもしなかったが、日本の場合は、知らないうちになんとなく身についていることである。それは、小さい頃に生活の中で覚えたり、両親に教わったりしているからだろう。DNAで考えると、代々受け継がれてきた感覚なのかもしれない。だから、それがない子達に数を教える事は、思っている以上に大変で大切なことである。
先進国の国々は、そんな子達に、先進国の教育を持ち込み、教育水準を上げろと言いながら、支援をしているぞと言って、同じようにやらせている。先生にしろ、家庭にしろ、子どもにしろ、いろんな所に無理な事だらけである。話はとんだが、これまでにここで感じていることから考えても、大切な教育ってこんなことではないと思う。なんか漠然とした事を書いているが、自分の活動と少しそこら辺を整理して考えたいと思った。
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2006年3月15日(水) |
原稿 |
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JICAが出版しているクロスロードという雑誌がある。そこに、世界の子供たちという連載ページがあり、その原稿を書く事になった。子どもの紹介と、マーシャルの教育事情などを書くのだが、600字という字数制限があり、書こうと思った事を書いていると、すぐに超えてしまった。
だらだらと文を書くので、言いたい事を簡潔にまとめて書くのに、かなりてこずってしまった。出来上がった文も、なんか、いつものように、ごてごてしてしまった。これって出来が悪いとボツになるのだろうか。マーシャルの子ども紹介は、5月号に載る予定なので、見られる方は見てみてください。
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2006年3月14日(火) |
休み時間におやつ |
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マーシャルの子達は、休み時間にお菓子を食べている。学校の近くに、売店があり、そこで買っている。時々、お母さんがお菓子を作ってきて、それを先生が売ったりもしている。食べているお菓子は、子どもにとって良いものではなく、着色料いっぱいのアイスや飴、駄菓子屋にあるようなガム、インスタントラーメンをそのまま食べ、また、粉を舐めたりしている。見ているだけで、栄養状態が悪そうである。休み時間あけには、手や舌がカラフルな色になっている子がいっぱいいる。出来れば止めさせたいと思うが、お菓子は子ども達にとって楽しみの一つでもあり、それを理解させて実行させる事は難しい。
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2006年3月13日(月) |
4学期開始 |
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4学期が始まった。8月から始まった今年度も、もうすぐ、1年間の学習が終わると考えると、時間のたつのはとても早い。新年になってからの3学期は特に早かった。
新学期、2,3,4年生は、どのクラスも出席率がとてもよかった。このまま、今学期は休む子が少ないままいって欲しいと思うが、果たしてどうだろう。
日本から取寄せたノートを渡すと、どの子もとても喜んでくれた。でも、お金をもってきていた子だけなので、半分ぐらいの子だけ。そして、ノートの使い方を説明し、今日は、ていねいにノートを書いていく事を教えながら授業をした。
マスになっているノートを使うのは初めてなので、書く場所が違ったりするが、黒板をよく見てと言うだけで、直していた。ていねいに書こうという意識と、新しいノートの効果は、子どもをやる気にさせている。
明日から、3学期末テスト週間。家に帰ってから、なぜか疲れて寝てしまっていた。おきたのは8時。急いでテスト問題を作っていた。
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2006年3月12日(日) |
つまらないだらだらと考えた事 |
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春休み最後の日。10日間の休みも終わっていく。この間に、人間関係について少しばかり考えた。
隊員の世界は特殊である。それぞれがそれぞれの仕事をしている。中には一緒に行う仕事をしているが、普段は、バラバラである。でも、それが海外協力隊という一つのまとまりの中にいる。だから、お互いに干渉もする。そして、お互いの事を、個人の付き合いでほとんど知らなくても、うわさなどで間接的に、ある人の話が入ってくる。すると、それを聞いた人は、直接その人の事を良く知らないので、そのうわさなどが、その人の人格として受け取ってしまう。そんなうわさが大きくなり、その人を否定するような言葉になって伝わったりする事もある。
でも、その否定をするような事を言っている人も、その人にとっては、正しい事を言っていると思っている場合が多い。だから、たちが悪いのだが、こういうことが、狭い世界では起こりやすいのかもしれない。また、その始まりが、当人としては、そんなに悪気がなくても、聞いた人が悪口として受け取り伝わる場合もある。
しかし、そういう事を聞くと、気分が悪い人もいる。そして、牽制するようなことにもなる。
こういう世界では、間接的に聞いた話で、その人の人格を作ってしまうことなく、その人の一部分を全人格にしてしまうことなく、お互いに話しをしあって、直接その人を見ていかないと変な関係になりやすいものなのかも知れない。話が出来ないのなら、うわさで聞いた事を鵜呑みにしない。または、悪口になるような事は話さない。明るく楽しい気楽な関係を作っていきたいものだなどと考えてみた。
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2006年3月11日(土) |
第6回小学校部会 |
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朝、バスが来なかった。バスどころか車もほとんど来ない。そして、ヒッチハイクをしていた。しばらくして、勢いよく走っていった車のナンバープレートを見ながら、おお、ナンバー3の車じゃないかと思っていると、その車が止まり、引き返して来てくれた。そして、リタに行くのかと聞かれ。乗せてもらえた。
車に乗ってから、何度か見た顔だったが、乗せてくれた2人の名前を思い出そうとしていたが思い出せない。2人の会話は、マーシャル語ではなく英語でしている。さすがビップな2人である。
話しをしていて、名前を聞いてはっと気付いた。女に人は、前大統領の娘さんだった。その人が、日本は、ごみが落ちていない、とてもきれいな国だと言ってくれていた。おそらく、日本のマーシャル大使館で働いていた人である。
今日は、マーシャルナンバー3の女の人に乗せてもらい小学校部会に行った。
9時開始だったのが、車がこないため、ほんの少し遅れたのだが、普通45分かかる距離を、30分でとばしてきた事になる。
前回までに、各学年で教える内容を決めた。今回は、それを教えるために教科書のどのページを使い、どの程度の時間を必要とするかを話し合った。教科書が使えない場合や、教科書の方法が適当でない場合は、指導方法のステップを検討して、マーシャルの先生が教科書を使わなくても授業できるように、授業案を今後考えていく事になる。
時間配分では、単元によって、しっかりと理解させたい所と、簡単に扱う場所を考え時間をかえていく。全てを理解させる事ができるといいのだが、今までの学習の積み重ねがない子達には、授業時数が足りなくなってしまう。だから、今後、学習の積み重ねを付けていくために、理解させていくべきところを選択し、そこに力を入れていくことにしていこうと思っている。
各学年1時間程度。終わったのは、5時過ぎ。ようやく形が出来てきて、今後の見通しもたってきた事を隊員たちで喜んだ。
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2006年3月10日(金) |
仕事中 |
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今日も、1日パソコンとにらめっこ。3学期の授業記録をまとめ、明日の小学校部会の資料作り。外にぶらぶら行きたくなる衝動を抑え、家にこもりっきり。春休み後半は、仕事をしています。
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2006年3月8日(水) |
2号報告書 |
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家に帰って、報告書作成。協力隊員は、決まった時期に報告書を書かなくてはならない。任期が終わるまでに6回ある。その2回目の提出時期は6ヶ月目だったのだが、今、8ヶ月目で仕上がっていなかった。でも、あと少しで完成だったのだが、その内の活動計画表というのがあるのだが、これを英語でも作らなくてはいけないという事を聞いてしまった。これは、大変。今日一日で終わらなかった。
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2006年3月6日(月) |
バス待ち疲れ |
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ドミの前で、帰りのバス待ち。1時半に道に出る。今日もいい天気。これは、バス待ちがきつい。30分すれば、動いてもないのに汗で体中がジトッとしてくる。一本目のバス満員で乗れず。2本目のバス満員で乗れず。3本目のバス満員で乗れず。なぜ、平日の昼間がこんなに混んでいるのだ。空いていると思っていた予想がおおはずれだった。
それを見ていた、以前、バス待ちをしていたら助けてくれた売店のおじさんが声をかけてくれ、ローラの方に行くのかというので、そうだけど、バスがいっぱいで乗れないと言っていると、しばらくして、知り合いの車を止め、一緒に乗れといって乗せてくれた。
そして、ドミの前から動けたのが、5時半。新記録達成バス4時間待ち。その後から来たバスもまた満員だった。助かった。
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2006年3月4日(土) |
雨のバス待ち |
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昨日の夜から雨が降り続き、朝になっても止まない。今日は、ドミに行って「功名が辻」を見なければいけないのに、雨が止まない。お昼には止む事を期待しつつ家で待っていたのだが止まない。
待っていたら始まってしまうので、仕方なく雨の中、バスを待つことにした。いつ来るか解らないバスを、雨の中で待つ事はやりたくないことだ。何ともつまらない。倉庫のような建物の軒下で待っていたのだが、風が吹いて横から雨が降ってくる。
しばらく待っていると、むこうから大家の娘のアグネスがやってくる。マーシャル人は雨でもお構いないしに歩いている。軒下に来て、向こうでバスを待っていたと言う。もちろんびしょびしょ。さすがである。
バスを待っている間、話しをしていると、今、8年生のアグネスは、来年から高校に行く。それで、進路はどうなったか聞くと、希望通りマーシャルクリスチャン高校に決まったと言う。マーシャルクリスチャン高校は、私立の優秀な子達が集まる学校である。学費が高いと嘆いていた。しかし、さすがにウォジャ小学校成績トップだけの事はある。
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2006年3月3日(金) |
Nuclear Victim Day |
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3月1日は、Nuclear Victim Dayだった。日本語で言うと核被害者の日。マーシャルは、アメリカが水爆実験をしたビキニ環礁がある国で、日本と同じく核被害にあった国である。今でも、放射能汚染の影響で、住めない場所があり、食べられない魚がいる。
その3月1日は、マーシャルでは祝日である。しかし、我がウォジャ小学校は、校長判断で3日を祝日にした。そのため、今日から12日までの間は、日本より少し早く春休みになった。
今日は、4,7,8年生と一緒にピクニックに行く予定だった。スクールバスが8時に迎えに来ると言っていた。いつものように、時間通りには来ない。12時近くになり、忘れられたのか、でも、まあ仕方ないかと思っている頃に、バスはやってきた。
そして、やっと出発。数人の先生が、ダウンタウンに行くといっていたので、水を買うために、乗せて行ってもらう。校長は教育省に行き、今日は給料日だったので、給料明細をもらう。そして、他の先生も買い物をしていると、近くでパンクの車を発見。校長の知り合いだったらしく、タイヤのパンクを直しに修理工場に行く。
パンク修理工場だけに、出来るのはおそらくパンク修理だけ。車のパンクの修理も、自転車と同じように行う。そして、調べると2ヶ所穴があいていた。その値段は1ドル(115円)。日本だと、技術料だけで3000円はとられると思うし。自転車のパンク直しても1ヵ所1000円取られる。それに比べれば格安である。
そんな寄り道をしながら、ピクニック場所に着いたのは、4時過ぎ。バーベキューは出来上がり、着いたら食べるだけで終わった。そして、この春休み中にハワイに引越しをする兄弟のお別れ会をおこなった。なぜ、4,7,8年生だけだったのかがやっと解った。
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2006年3月2日(木) |
3年生の繰り下がり |
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なぜ、3年生の子達が、繰り上がりの計算がまったく出来なかったのかを確かめるためにもう一度テストをしてみた。5分間テストでは、10問の2桁の足し算、10問の2桁の引き算、15問の九九かけ算だった。考えられる事。
@時間が5分だったので、繰り下がりをしていたら時間がなくなってしまうので、繰り下がりでないと思っ た。
A引き算10問のうち、1問目だけが、繰り下がりの必要のない計算だったため。
B私がいなかったので、忘れていた。
一枚目は、5分テストと同じ問題順序で、時間3分でやらせてみた。3人だけが、繰り下がりをしていた。4人は、1の位が全て0。おそらく、引く数が大きいので0にしてしまっている。でも、この子達は、引けないと言う事を理解している事になる。5分間テストでも同じ間違いを子の子達はしていた。後の子は逆引きをしていた。正解3人のうち、1人は、5分間テストでは欠席だった子。1人は、最初の10問に続いて足し算をしていた子。もう1人は、5分間テストでは逆引きをしていたけれど、今回は繰り下がりをしていた。
2枚目。時間3分で、一問目から繰り下がりの計算10問。結果は、1の位を0にしていた2人が、おそらく気付いて、繰り下がりをしていた。しかし、10の位から1減らすのを忘れていた。正解者は4人に増えたが、そのうちの1人は、隣を見て繰り下がりと気付いた。1枚目で逆引きをしていた子が、2枚目、隣の子が1の位を0にしているのを見て、1の位を0にしていた。この子は、単元末で100点を取った子である。
3枚目。時間制限をなくした。結果。1枚目、2枚目は正解していた1人の子が、なぜか、繰り下がりをしなくなった。あとの子達は、2枚目と同じ事をしていた。
@ABということが考えられないかと思いテストをしてみたが、そんなことはまったく関係なく。結論は、ほとんどの子が繰り下がりを忘れていた。がっくり。
テストの後、答え合わせをすると、あーそうだったという顔をして聞いていた。1の位の引く数が大きい時は、繰り下がりをする事をもう一度確認した。春休みあけに、3学期末テストをするので、その結果に期待しよう。
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2006年3月1日(水) |
ワークショップ |
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2年生の先生、休まずきた。授業中、一斉指導を行っている時に、先生が言う計算手順にあやふやな部分が多く、これでは子どもに計算方法が定着していかないので、先生にまず、しっかりと覚えてもらう必要があるなと思った。一斉指導で3問を終えた後、練習問題をさせるのかと聞いてきたので、まだ、繰り下がりの作業を覚えていない子が多いから、計算手順を言って覚えさせる事をするように言った。
授業が終わった後、繰り下がりの勉強は難しいから、書く事と、計算手順を言う事で覚えさせていくのが大切と言うと、そう難しいのよ。私がまだ覚えられてないから。やりながら、子どもに教えてもらっているわと、笑いながら言ってきた。
マーシャルの先生は、子どもより上でいるという意識が強く、だから出来ない事は、見られたくないと思い休むのだと思っていたし、子どもが出来ない難しい問題を出してやらせ、子どもにできない事を、自分はできるのだと見せているようなところもあると聞いていたので、子どもから教えてもらっていると言う事を、マーシャルの先生が言うのでびっくりし、また、思い込みに反省した。休むかもと思っていた私がバカだった。
今日、初ワークショップ(勉強会)を開いた。テーマは、ノート指導の仕方。2年生の先生が早退していなかったが、その他の先生は、みんな来てくれた。昼休みに、今日やるからと伝えていたのだが、午後、校長が、全ての先生に連絡で回してくれていた。
おそらく、マーシャルの他の学校では考えられない、集まりのよさと、校長の配慮だと思う。
今、マーシャルの子達は、全教科一冊のノートで授業をしている。だから、どこに何をやっているのかノートを見てもさっぱり解らない。空いている所に書き足していくので、ノートはぐちゃぐちゃになる。ノート指導を先生はまったく行っていない。書けばいいという感じで、解りやすく書くと言う重要性を解っていない。そういう事を話し、子どもに書かせる時の指導ポイントを提示して、実際にノートに書いてもらった。
30分間で、マーシャル語と英語の混ざった、わけ解らん言葉で説明していたが、うなずきながら聞いてくれて、最後にノートの書き方の質問もあったし、終わった後も、なんとか解ったと言ってくれていたので。まずまずの出来だろう。
ノートだが、マーシャルに来た頃に、子ども達の学習状況を見て、算数のために一冊持たせてノートの書き方を教えたいと思った。マーシャルの子達にはマス目になっている日本でも使っていたTOSSノートがいいと思い。日本から取寄せて使いたいと11月に、校長に相談し了解を得て、届いたのが2月になってから。手続きなどで、4ヶ月かかりやってきた。マーシャルでは、送料なども含めて1冊1.5ドルで買ってもらっている。送料の分日本よりは高めだが、マーシャルでは、大学ノートが、1ドルから2ドルするので、送料を含めてもそんなに変わらない。これは、物価がそんなに変わらないマーシャルだからできた事で、物価の違う国の隊員は、簡単にノートを日本から買う事は出来ないのだろう。日本から物を取寄せて、それを子どもに買ってもらうことが出来るマーシャルの活動は、恵まれているのだろう。
と言うわけで、4学期から、算数ノートを使って、勉強が出来ることになった。
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