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2006年2月28日(火)
繰り下がり

 今日は2年生の先生が授業をする番。繰り下がりの勉強、気合を入れていかなければいけない。
 しかし、最初に一斉指導で提示した問題が、繰り下がりではない。繰り下がりの問題に直させ、指導を始める。ノートを書く時間を与えていない。子どもから、「ノートに書くのか。」と聞かれ、「みんなで確認しているから書かないでいい。」と言うので、先生にノートに書いたほうが子供はよく理解をするので書くようにさせる事を言う。これは、今までも、何度も言っているのだけれど、解ってくれない。みんなで、声に出して答えを言うだけのマーシャル指導になってしまう。これは、解っている子だけが授業をリードして、解っていない子は解らないまま終わっているので、やっている意味がない。
 そして、また、ブロックを使い、視覚での理解をさせていなかったので、ブロックを使い教えることを言うと、やりかけてから、やり方が解らないから、授業をしてくれときた。だから、「解らないのだったら教えるから、授業が始まる前に、いつでも来てくれ。」と、前もって準備する事をしてくれるようになる事を期待しながら言って、授業を始めた。
 授業をしている間、先生は、メモをしていた。授業が終わってから、解ったか聞くと、明日がんばると言う答え。休まない事を祈る。
 先生も、なかなか理解が出来ない繰り下がりの勉強。子ども達には、かなりハイレベルな事になるのだろうか。

2006年2月27日(月)
表彰式

1年生、後ろは校長

暑いから日陰で
全校写真

 エデュケーシャンウィークで行った、英語スペル大会、マーシャル語スペル大会、5分間計算問題の成績優秀者の表彰をした。予定表には、12時30分開始となっていたので、午後は、授業がないと思い、のんびり構えていた。しかし、12時30分に鐘がなっても始まる気配がない。校長に、まだ始まらないのかと聞くと、すまん、もうちょっと待って、授業をしていてくれと言われた。
 校長は、優秀者に渡す表彰を作り、それを何か景品と一緒に封筒に詰める作業を、一人黙々と行っていた。一人でやっているから遅れたのだ。
 そして、1時15分に始まった。表彰式、一人ひとり名前が呼ばれて、みんなの前に出てくる。その度に、大歓声。レッツゴー、レッツゴー、レッツゴーと、声のウエーブが起こる。1年生から8年生までの表彰が終わり、最後に、校長が、エデュケーションウィークの記念だと言って全校写真を撮る。何にもしていなかったように思えるのだが、最後は盛り上がり、エデュケーションウィークは、記念写真を撮るほどの一大イベントだったと言う事だ。

 終わってから、その計算問題用紙を見せてもらった。すると、なんと、3年生は、繰り下がりの計算がまったく出来ていない。まったく出来ていない。誰一人、1問も正解していない。ほんとに0点である。あれだけ勉強したのに、見事に全滅しているのに、びっくりしたと言うより、何がどうなってそうなるのか信じられない。
 つい2週間前まで勉強をしていて、最後のテストでは、100点を取る子もいたのに、それが0。みごとに0。ありえない。しかし、結果が出ている。
間違えの原因は、1の位を、下から上へ計算して、繰り下げという作業を行った子が0。そのテストをした時の様子を見ていなかったのが悔やまれる。
 小さい数字から大きい数字は引けないと言う事の押さえが甘かった。今、2年生にも教えているが、4日目にして、繰り下がりが出来ている子が3人だけ。そして、2人は、10下げることは出来ている。あとの子は、まだ、書く事が出来ていない。それだけ難しいのだろうけれど、もっと、この子達に効果的な教え方、指導の甘い部分を考えていかなくてはいけない。しかし、0はないよなあと思うのであった。

2006年2月26日(日)
へたれ花子卒業?

恐怖の館

びびり中

へたれ3匹組のうち2匹
 朝、10時半。花子を連れて教会へ向かう。教会へ行くには、花子恐怖の館を通らなくてはいけない。この館、実は、教育大臣の家だった。こんな所に、マーシャル教育界のトップがいたのだった。しかし、犬の教育もちゃんとしろよと思う。
 話しを戻し、その館を通らなくてはいけないので、首輪につないで、強制的につれて行った。恐怖の館が近づくにつれ、花子のしっぽが、どんどん下がっていく。やめてくれー行きたくないよーと叫んでいる。しかし、へたれ花子を卒業させるために、どんどん近づいていく。
 そして、恐怖の館の前を通る時、見える範囲に犬はいなかった。しかし、少し過ぎると犬の吼える声がして、3匹の犬が出てきた。花子は紐を引っ張り、しっぽが股の間まで下がっている。ここで、花子に、実はこの3匹もへたれだという事を解らせるために、無理やり、3匹の方に向かせる。この3匹は、逃げるから吼えてくるのであり、反対に追いかければ逃げていく。見事、撃退。しかし、恐怖の館を過ぎてからの花子のしっぽは、さがっりぱなし。
 教会に着いたが、教会は、今日、ウォジャではやってなかった。おそらくローラで合同の日だったのだろう。残念ながら帰ることにした。またまた、花子に試練がやってくる。恐怖の館が近づいてくると、だんだん歩くのが遅くなり、紐を引っ張ることもしばしば。そして、館を過ぎると、早歩きに。そして、また少し過ぎた頃に吼えて出てくるへたれ3匹組。反対に追い返したが、花子のしっぽは下がりっぱなし。
 ミッションは成功したのだが、その後の花子は、私の手の届く範囲の中に近づく事をしなくなった。餌をあげようとしても、手を伸ばすと逃げる。やはり、へたれ花子のままだった。
でも、夕方には忘れたのか。飛び掛ってきていた。
ミッション終了。一安心な花子
2006年2月25日(土)
茄子

 昨日の雨が一転、快晴。なんか気候が変わった感じ。外にいるだけで汗が出てくる。夏だなあ。海も、空も、真っ青。
 買い物して茄子を買ってきた。茄子なんて、今まで自分で買った事なかったけど、マーシャルで野菜不足の生活をしていると、無性に欲しくなった。15センチほどの茄子7個で、4.3ドル。これは、安いのか、高いのか。

2006年2月24日(金)
南の島の学校はー、雨が降ったらお休みよー

 昨日の昼過ぎから、今日の夕方まで、雨が降り続いていた。おそらく、マーシャルに来て、1日雨が降り続くのは初めてである。
 雨の日はスクールバスが家の前まで来てくれることになっているのだが、この頃忘れられているので、朝、外で待っていた。しかし、バスは来ない。大家の娘も、バスが来ないといって待っていた。しばらく待ったが来ないので、学校に電話した。しかし、つながらない。おそらく、ワールドティーチャーのベンが、ネットをしている。何度か電話をかけながら、家でつながるのを待っていた。
 3時間目の始まる10時ごろになってようやくつながった。出てきたのは校長。バスを待っているというと、今日は雨だから子どもは来てない、学校はないと言う。それだったら、連絡してくれ。今日は、めずらしく雨の中待っていたのだぞと思いながら。もう、2度と、気を利かせて雨の日に外で待たないと思うのであった。
 という事で、2度目の、雨で学校はお休みでした。

2006年2月23日(木)
スペルコンテスト

1年生

2年生

優秀賞

 今日、初めてエデュケーションウィークらしい事をした。今週に入り、子ども達は、英語とマーシャル語の単語を覚えていた。そして、今日、そのコンテストを行った。学年ごとに、一人ひとり、教師が言った単語のスペルを答えていく、間違えた子から脱落していき最後まで残った子が優秀賞になっていた。
 最初の頃は、子ども達も、拍手をしたり、歓声を上げたりしていたが、各学年20分ぐらいかかるので、3時間目以降は、このコンテストで、拍手と歓声が起こっていた。しかし、時間がたつとだれてくる子もいる。もっといい方法で行えないだろうか。

 今、ジャルート環礁の高校生の演劇部が、はるばるマジュロ環礁に来て、発表会を行っている。その演劇部には、なぜか、高校教師の隊員である2人も部員としている。そして、発表会に出演していた。その演劇部が、ローラ小学校で発表会を行うというので、ウォジャ小学校の8年生と一緒に見に行った。よく、話の内容は解らなかった。マーシャルではよく知られている物語という事だった。マーシャル人の受けるポイントは、やはり、シモネタだった。今回も、そういう場面で、大笑いを起こしていた。後で聞くと、それを演出したのは、顧問であるワールドティーチャーではなく、その子のアドリブだと言うことだった。やはり、マーシャル人の笑いのつぼは、マーシャル人が一番良く解っている。

2006年2月22日(水)
エデュケーションウィーク3日目

 エデュケーションウィーク3日目。今日は、校長が一人で全学年の算数5分間小テストを行っていた。それ以外はいつもと同じ。
 
 2年生で、今週から繰り下がりのある2桁の引き算を行っている。月曜、火曜と、私が授業を見せ、今日は、担任の先生にしてもらった。ブロックを使い、繰り下がりの説明をしていなかったので、授業の途中で、ブロックを使って繰り下がりの操作を、子どもに見せるように言った。解ったといっておきながら、ブロックを使わない。何でだと思い、授業後に聞いてみると、ブロックが、ブックに聞こえていたらしい。なんと言う私のコミュニケーション能力。へこんだ。
 しかし、ブロックを忘れていた事は謝っていた。繰り下がりの引き算は、子ども達にとって、すごくわかり辛いところで、3日目だが出来ている子はいない。数の操作を教える事、子どもの理解度を見ること、子どもの作業をどの様に指導するかなど、担任の先生に言っていく事がたくさんあるので、ここの指導が出来るように教えていく事は、やりがいがある。
 3年生では、数の大きさ比べをしている。今日は、担任の先生の指導の番。どちらが大きいかを答える授業で、これは、子ども達がよく理解をしている。だから、授業で、ノリノリになる。当てて欲しくてたくさんの手が上がるし、答え合わせでは、歓声が起きる。そして、先生もノリノリになった。授業が終わった後、先生は、すぐに教室から出て行った。何をしているのかなと思ったら、のどが渇いたと、うれしそうに水を飲みながら言っていた。

2006年2月21日(火)
教育について語る会

 朝会で、地域のおばさんが来て話しをしていた。何の人だろうと思っていると、予定表に、働いている人の話と合ったので、おそらく話した人が、そうだったらしい。
しかし、それ以外は、今日も、エデュケーションウィークで、何をやっていたのか解らなかった。いつもと同じように授業をしていた。
 放課後、ローラハイスクールでミーティングがあったので、それに参加した。開始時間は、7時30分とホワイトボードに書いてあったので、私は、そのつもりで行った。しかし、行ってみると、6時半開始と予定表に書いてあった。でも、そこはマーシャル、始まったのは1時間遅れの7時半。ジャストタイムだった。
 この話し合いのテーマは、地域と家族に焦点を当てて、マーシャルの教育を考える。さすがに、エデュケーションウィークだけに大きなテーマだ。まず、教育省から、今日のテーマについて話しをしていた。地域でどういう取り組みが必要かという内容だった。それから、それぞれテーマが決められた6つのグループに分かれて、話し合いをし、でた意見をグループごとに発表していた。
 その後質疑応答。パネリストがいたのだが、質問に対する話が長い。その上一人ではなく、次から次へと答えていく。話は長い方がいいと言う文化も考えものである。ほとんどの人が聞いていない。おそらく同じような話しを何度も人を変え言っているのだろう。
 終わったのは、10時半。最後にお礼の言葉のようなものを言っているのだが、これも、一人ひとり長い話が続いていた。
 マーシャル語で話しをしているので、まったく内容は解らなかった。そして、つかれた。

2006年2月20日(月)
エデュケーションウィーク

 今日から始まったエデュケーションウィーク。日本語で言うと、教育週間。いったい何をするのかを知らなかった。先々週に、話し合いをしたが、何を言っているのかは、解るわけがなく、終わった後で、後で何を言っていたのか教えてもらうようにと校長から言われたが、その日は、小学校部会があるため、早めに学校出たので聞けなかった。
 ラジオで行う事が放送され、マジュロの学校は、同じことを行うらしいと言う事は聞いていた。去年は、英語の物語の読み聞かせがあり、その感想を書いたり、絵を描いたりしたらしい。この週間は、マーシャルの教育を高めていこうと言う意図があるようだ。
 さて、今日から、算数の授業があるのかどうかも解らなかった。先週、先生に聞いても、私は解らない校長に聞いてくれと言われた。しかし、その校長は学校にいなかったので聞けなかった。
 そして、今日は何をしたかというと、朝礼で、校庭にラジカセを出し、全校でラジオを聴いていた。その放送が終わった後は、特にいつもと変わらない生活。算数もいつも通り行う。放課後に、教育省から人が来て、先生たちとミーティングをしていたが、それは何か関係が合ったのだろうか。解らない。
 放課後に、職員室でエデュケーションウィークの予定表を校長が書いていた。その予定表には、今日、60メートル走がある事になっている。いったい何時走ったのだろう。

2006年2月19日(日)
のんびり

 風の強い日が続く。外に出ようにも、風が強いので家に引きこもってしまう。久しぶりに教会に行こうかなと思っていたが、結局家で本を読んでいた。昼間に少し、外に行って、海岸で本を読んでいた。
 
 2年生で、2桁の引き算を行っている。先週、答えが1桁になる計算と1の位が0になる計算をした。まず、答えが一桁になる計算をする。67−62の場合。答えに、05と書く子がほとんどだった。そして、05は、0を書かずに5と書く事を教える。それでも、練習をさせると、半分の子は10の位に0を書く。でもこれは、3問ほどやると、覚えて書かなくなる。次に、54−24のように、1の位が0になる計算をする。すると、1の位の0を書かずに、3と書く。これも、繰り返しやっているうちに覚えるけれど、3はおかしいと言う感覚がなく、0は消すものだと覚えてしまう。これを1日で正確にやらせる事は無理である。マーシャルの子の数量感覚はこんな感じです。

2006年2月18日(土)
問診

 問診があった。月曜日の血液検査、検尿、検便の結果が出てくる。しかし、今日、やっとうんこが出て、病院に検便を出してきたので、うんこの結果は後日知らされることになる。結果は、コレステロール値が高いと言われた。日本にいる時も高かく再検査をしたのだが、ビールを飲むのを控えたら下がり、駒ヶ根訓練所でも問題はなかった。
 しかし、今回、コレステロールが高いから、肉類を取り過ぎないようにと言われてしまった。マーシャルでビールを飲んでいるわけではないし、食生活も、肉ばかり食べているわけではない。なのになぜ、コレステロールが高いのか。不思議に思って、家に帰ってから以前の結果の数値を見てみた。すると、数値は、駒ヶ根の時と変わっていなかった。マーシャルの先生の基準が低すぎるだけだった、一安心。
 あと、水をもっと飲むように言われただけで、現時点では健康体、問題なしだった。後は、検便検査を待つだけ。この検便検査、同期隊員の3人が、お腹に虫を飼っていてひっかかっている。日曜日まで、下痢だった私としては、結果が恐ろしい。

 午後から第5回小学校部会を行う。そして、とうとう8年生までの教える内容をまとめる事が終わった。カリキュラム作り第1段階終了である。
 次は、その指導を行う時に、教科書が使えない内容と教科書で教えられる内容を分け、教科書を使う時は、何処を使うのかをまとめてくる事と、教える内容ごとの系統図を作っていく事をする。
 もう一つは、オープンスクールの反省を行い。次回オープンスクールのテーマと時期について話し合いをした。

2006年2月17日(金)
リキエップ隊員がやってくる

 隊員総会のため、離島の隊員がマジュロに来ている。そのため、リキエップ島で活動している隊員が、今日は、授業を見に来た。
 リキエップ島の学校は、マーシャルの中では、いつも一番の成績である。その隊員が言うには、前回の小学校部会に参加をし、マジュロ隊員で進めているカリキュラム作りと、リキエップの小学校で行おうとしている事との差を感じたという事だった。
 そして、どんな様子なのかを見に来たのだが、子供の理解しているレベルは、2学年ほどの開きがあり、先生も、ウォジャの先生とは違い、しっかりとしつけをしながら授業を行っているということだった。
 今作っているカリキュラムは、子どもに基本的な計算能力をつけることと、先生に、その指導方法を伝えていく事を中心に考えて作っていっている。でも、リキエップの先生は、その指導ができ、子どもにも基礎的な計算能力はついていると言う事だった。だから、リキエップでは、計算指導以外の指導方法を教えていきたいと思っているらしい。それは、私達の考えの中では、次の段階に進んでいる事になる。
 同じマーシャルでも、地域によって、子どもの実力に差が出来ている。先生の指導、家庭の教育に対する取り組み方で、子どもは変わっていっている。

2006年2月16日(木)
休み明け

 月曜日、火曜日と、私が学校を休むので、担任の先生に授業をお願いしていた。以前だと、私がいない時は、授業をしていなかったのだが、どの先生もしていてくれていたようだった。
 
 昨日のマジュロデーで、太陽の下に長時間いて疲れているということで、今日はハーフデー、午前中で授業が終わりになった。2時に家に帰り、昼寝をしていた。

 昨日、電気コンロを買ってきていた。1550ワットと書いてあったので、なかなか火力が強いと思い買ったのだが、しかし、900ワットと650ワットだった。そして、なかなか沸騰をしない。いい買い物をしたと思ったのだが、そうでもなかった。

2006年2月15日(水)
マジュロデー

 今日は、マジュロデーと言って、ローラのグラウンドで、陸上競技会のようなものがあった。そして、その実況中継をラジオで行っていたので、マジュロの人たちにとっては、大々的なものなのである。最初、マジュロデーは10日だったのだが、いつの間にか15日に変更されていた。そのため、小学校隊員は、その競技会に学校で参加をするので、今日行う予定だった問診が、土曜日になった。
 マジュロデーと言う名前がついているが、祝日ではない。マーシャルでは、そのような記念日の変更は、普通に行われる。今回どうして変更になったのかというと、その競技会の開会式で、大統領をはじめ国の偉い人たちの話があり、その人たちのスケジュールの都合だったのではないかというように考えられた。マーシャルでは、記念日の変更が、突然されている事はよくある。おそらく、計画を前もってしないマーシャル人たちの都合によるものだと思われる。そういう偉い人たちの都合で、祝日でも変更されてしまうのである。
 その開会式では、偉い人たちの話が延々続いたらしい。マーシャルの人たちの話は、長いのが良いとされているらしい。だから、一人ひとりの話が長いのである。日本人の感覚からしたら迷惑な話である。10時から始まる予定だった開会式は、いつものように11時に始まり、各学校の行進があり、その後、偉い人の話しを聞き、開会式が終わったのが1時。開会式だけで2時間。きつい。そして、昼食時間があり、競技が始まったのが2時。小学校の競技は、75メートル走が計6レース。わずか、20分ほどで終わったらしい。さんざん待たされ、それだけで終わり。しかし、そう感じるのは日本人だからであって、マーシャル人は何とも思っていない。

 実は、ここまで、私は競技会場に着いていない。着いた時には、高校生のレースをしていて小学校のレースは終わってしまっていた。昨日の時点では、朝から競技会に行く予定だった。しかし、夜ネットにつなげようとしたらつながらない。その上、電話線も切れていた。お金を払っていなかったので切られてしまっていた。いつもは、1,2ヶ月遅れても大丈夫なのに、今回に限ってわずか5日ほどの遅れで切られてしまっていた。のんびりしているマーシャル人なのに、おそらくこの作業をしている人の気分で、突然早くなったりする。そんなマーシャル人に理不尽さを感じながら、遅れたのだから切られて当たり前だが、勝手なのだが、そんなマーシャル人に理不尽さを感じながら、朝、電話局へ行く。そして、再接続料として50ドルをとられる。遅れている私がいけないのだが、腹が立つ。
 そう言う事をしていたので、競技会に到着したのは、2時を過ぎてしまった。

 競技は、学校対抗と地域対抗で行われていた。そして、上位3人には賞金が出る。小学校でも1位の子には賞金30ドルが出るのである。驚きである。その行われ方だが、1レース1レースの進行がこれまた遅く、日本では考えられないくらいに競技数が少ない。おそらく日本では、1時間あれば終わるプログラムである。それが終わるのに4時間をかけていた。
 でも、マーシャル人たちは気長に待ち、自分の地域の人がいい成績を出すと盛り上がっていたのであった。

2006年2月14日(火)
隊員総会

 安全対策連絡協議会、隊員総会、ドミトリー委員会が行われた。青年海外協力隊は、年に二度、首都に集まり、全員で話し合いの場を持つ。
 安全対策協議会では、最近起こった事故や盗難などについて知る事を行う。今回は、それと共に、ダイビングセンターの人に来てもらい、海の事故と生物についての知識を広げた。
 隊員総会、ドミトリー委員会では、ぜんざいの活動上の問題点を出し合い、それについて話し合いを行う。今回決まった事に、隊員への携帯電話の所持があった。今、各国の協力隊では、安全面の配慮から携帯電話を所持するようになってきている。しかし、マーシャルではそれが遅れていた。それに対し、意見が出たのだが、調整員は、考えておきますなどというあいまいな返事ではなく、2月中に準備をするという決定をしていた。という訳で、近々、携帯電話を持つ事になる。こんな所にも、携帯電話は、どんどん普及してきている訳です。
 4時から、前回途中で終わった第4回小学校部会の続きを行う。しかし、私は、ドミトリー委員会で出た意見がまとまらず、有志の人で話し合いを続ける事になったので、それに参加をした。そして、5時から小学校部会に参加をした。
 今回は、8年生まで行なう予定だったが、5,6年生と終わった時間が9時。続きは、土曜日に行う事になった。大変な作業だと言ってくれる人もいるが、マーシャルのカリキュラムを作っている訳であり、日本のカリキュラムを作る事を考えると、まだまだ、かけている時間は少なく、やり過ぎると言う事はない。出来る限りの事をしていきたいと思う。

2006年2月13日(月)
健康診断

 2月の健康診断を行った。このため、学校を休んで、ドミ泊まりをしている。朝、8時30分までに病院に行かなくてはいけなかったのだが、持って行く検便が出ないので、病院に行けない。いくらふんばっても出ない。
 仕方ないので諦めて、10時に病院に着いた。そこで、うんこがでなかったと言うと、今日中に持ってくるようにという厳しいお言葉。今までの経験上、下痢が終わった日から2日は出ないので、今日はいくらがんばっても出そうにないのである。
 そして、採血。血を採った後、傷口を押さえていると、どんどん膨らんできた。内出血をしている。今まで、血液採取で内出血をした事はないので、びっくりしたが、引くのを待つしかないということ。
 午前は、これで終わり、その後、明日ある安全委員会の打合せ。私は、今年度後期の安全対策委員なのである。それから、午後は、ドミトリーの大掃除。出るは出るは、ほこりと虫。隊員が集まり徹底的に掃除を行った。
 現在、深夜。うんこは出てない。内出血の後は黒ずんでいる。

2006年2月12日(日)
YOSHIAKI FUKUDA新聞に載る

 金曜日から、ずっとダウンタウンでドミ生活を続けている。だから、今日もダウンタウンにいる。朝、久しぶりにテニスに行き、久しぶりの運動。3時間ばかり、太陽の下にいた。軽く日射病になり、頭が痛くなった。帽子は必需品。そして、帰ってくると、靴下のあとがくっきり。焼けました。
 マーシャル時間の夜11時から、発リアルタイムで、「功名が辻」を見ようとした。しかし、始まらなかった。ニュースが始まり、オリンピック速報が続き、やっと、おいおいどうしたと思い出した11時30分になり始まった。再放送ではなく、リアルタイムは、少しうれしい。
 木曜日にマーシャルで唯一発行さている新聞の今週号に、オープンスクールの記事が載った。そこに、YOSHIAKI FUKUDAの文字が出た。

2006年2月11日(土)
ボーリング

 協力隊員レクリエーション大会があった。今回は、ボーリング。マーシャルには、一つだけのボーリング場がある。
 ドミトリーからタクシーに乗り、ボーリング場に向かう。その途中、同乗者が民家により、何をしているのか、タクシーを止めていた。いつもなら、黙って待っているのがマーシャルのセオリーなのだが、7時開始のギリギリの時間だったので、セオリー違反をして、あと何分待つのかを聞いた。答えは、マーシャル人のいつもの返事、もうちょっと。でも、それで、もうちょっとでなかった事は何度もあったので、何分?と聞くと、1・2分だと言う。これで、適当返事は解消され、2分後には、戻ってきた同乗者を乗せて、タクシーが出発した。しかし、これはセオリー違反である。マーシャル人は、何分だろうと黙って待つ。
 ボーリング場のスコア表示は、手書きではなく、コンピューターで計算をしてくれる日本と変わらない機械である。マーシャルなのに、なかなかすごいなと思っていた。しかし、コンピューターの調子が悪く、結局手書きになった。やはりマーシャル。でも、そのおかげで、試合をしている途中の時間に、練習しほうだいだったので、結果的には良かった。
 試合は、2ゲームを行った。チーム対抗と個人対抗。結果は、我がチームの優勝。そして、私は、個人優勝も頂き、2冠達成。マーシャル在住協力隊員の中で、一番ボーリングがうまいという称号を得たのであった。

2006年2月10日(金)
第4回小学校部会

 昨日の小学校部会で、引き続きカリキュラム編成の話し合いを行った。5時に始まり、3年生・4年生の2学年が終わったのが、8時をまわっていた。
 学年が上がるに従い、学習内容が幅広くなり、その上、アメリカの教科書なので、習う事が、細かく色々な単元で分かれて出てくるので、まとめるのが大変になる。そして、子どもの学力と学習する事の差も広がってくるので、一つの学習内容にかける時間数が多く必要になってくる。そのため、教える内容を選ぶ作業にかかる時間が増えてくる。
 話し合っている事は、どの程度のレベルまでを教えるようにするか。それにかける時間はどの程度必要か。マーシャルの先生が教科書を使って教えることができる内容か。もし出来なければ、指導方法を作る事も考えなければいけない。教科書のどこを使えば教えやすいか。同じ単元の中で、必要でない所はどこかなどなどである。
 JOCV事務所でやっていたので、8時になった時点で、今日は終わりにして、次回に行う事にした。しかし、12月から、作業が遅れ気味ということで、次回は、2月14日にする事になった。カリキュラム編成も熱が入ってきました。

2006年2月10日(金)
なぜ来なくなる

 朝、学校に行きながら、今日は、自分で授業をするクラスはないなと思った。全ての学年、担任の先生がすることになっている。オープンクラスが終わり、授業のやり方を、マーシャルの先生に教えていくという活動が、順調に進みだしている。
 隊員採用の面接で、授業が出来る国に行きたいと希望を出し、マーシャルに来た。しかし、マーシャルに来て、自分で授業をしているだけではいけないと思い、マーシャルの先生にも授業をしてもらうようにしてきている。だから、授業をしてもらう方向で進んでいるので、いいのだが、授業をしないのも寂しいなとも思いながら、チャリンコをこいでいた。
 しかし、その考えは甘かった。4年生の先生が、学校を休んだ。昨日、授業の始まりに、「新しい単元にはいるから、これから、交代で授業をして、私の授業を見て、同じように授業を次の日にしてください。」と言うと、渋い顔をしながら「解った。」と言っていた。
 渋い顔をしたので、プライドを傷つけたのかなと思った。でも、一人でやってくださいと言うと、教科書のまる読みになるので、その授業をいいとは言えない。オープンクラスでは、いい授業だったと言うとうれしそうにして、自信を持てたようだったので、私と同じようにやってくれと言われる事は、いやな思いがしたのかもしれない。
 そして、担任の先生は、授業中、教室から出て行った。だから、帰ってきた時に、「明日はあなたが授業をするのだから、授業を見ていないと、やる事が解らないでしょう。」と言って、授業の説明をすると、その後、教科書を見ていた。
 それから、今日。これは、あきらかに、授業が出来ないから、学校をサボっていると思う。「授業を聞かないのなら、私は、もう授業をしない。あなたがやれ。」と言いたくなかったので、今回のように話しをしたのだが、どう対応をしようか、思案である。

2006年2月9日(木)
アメリカの教科書に物申す

 明日、小学校部会があり、3年生からのカリキュラム編成について話し合う。だから、3年生以上の教科書を、少しばかりくわしく見ておいた。
 しかし、アメリカの教科書を細かく見れば見る程、なぜそうなっているのか、いらいらしてくることがたくさんある。例えば、概数の勉強を単元として習う前に、足し算の単元で、およその数にして足す勉強がある。それも1持間扱い。1時間で、四捨五入を知り概数にする事を理解し出来るわけがない。順序がめちゃくちゃ。少しずつ難易度が上がっているようになっているのだが、しっかり理解させなければいけないと思う所が、流れの中で簡単に扱われてしまっている。
 分数のところでは、同分母、または、同分子の大小比較を習っているのに、なぜか練習問題で、異分母異分子分数の大小比較がある。習った事を元に、やってみなさいという感じなのだろうが、出来るのだろうか。

2006年2月8日(水)
ガス切れ

 今日も、一年生は、トライアングルをレクタングルと、間違えている子が多かった。似ているからなのだろうか。

 昨日の夜、料理をしようと思いガスコンロをひねったのだが、火が出ない。あれ、どうしたと思いボンベを調べると、どうも切れてしまったらしい。ガスを入れるには、街まで、ボンベを持っていかなくてはいけない。その上、ガスを入れてもらえる場所と、お金を払う事務所の場所が離れているので、手続きがけっこうめんどくさい。
 前回は、家にきたときに入れに行ったので、一回で6ヶ月持たなかったことになる。また入れに行くか、それとも、電気コンロを購入するか。ガスを一度入れると25ドル。電気コンロ1台40ドル。悩みどころだ。しかし、何で、こんな街から離れた場所なのに、ガスコンロなのだ?

2006年2月7日(火)
スクウェア、レクタングル、サークル、・・・・・・

 1年生は、今日から、平面図形の勉強をしている。習う事は、正方形、長方形、円、三角形の名前と、頂点と辺の数。
 今日は、図形の名前を覚える勉強。スクウェア、レクタングル、サークル、トライアングル。声に出して図形の名前を言いながら覚えていった。
 私が差した図形の名前を言う練習をしていた時、スクウェア、レクタングル、サークル、・・・・・・。なぜか、トライアングルが言えない。そこで、トライアングルを繰り返し言わせて、再度、挑戦。スクウェア、レクタングル、サークル、・・・・・・。言えない。
 なぜだか解らなかったので、トライアングルを何度も練習をさせ、もう一度繰り返したが、やっぱり言えない。4,5回目で、言えたが、なぜなのかが解らずしつこくなり過ぎた。
 授業後、1年生の先生に、マーシャル語で、トライアングルは言いにくいかと聞いても、なぜ言えないのか解らないという。子ども達の、このつまり方は、これからも注意してみて調べていこうと思う。はたして何があるのか。
 しかし、今日のやり方はしつこく、良くなかったので、1年生の先生に、私の今日のやり方は良くないやり方だから、同じようにしないで、毎日、少しずつ繰り返して覚えていくようにしないといけないと言っておいた。

2006年2月6日(月)
3年生の先生がやる気になった

 2時間目に4年生の授業をしていた。今日は4年生の先生がお休み。すると、3年生の先生がやってきて、今日は俺が授業をすると言ってきた。始め、どういう事か解らなかったぐらい、自分から授業をすると言っていることにびっくりした。それはいいと返事すると、ニコニコしながら教室に戻って行った。
 オープンクラスをして、授業をしっかりやっていこうと思った・・・とは思えないが、オープンクラスをしたことが、自身になったのだろうか。または、その時に何かいい事を言われたのだろうか。
 まあ、どうであろうと、わざわざ、授業をすると言いに来たことがうれしかった。

 2年生の勉強は、繰り上がりの足し算をしている。今日、いつものように繰り上がりの足し算をした次に、繰り下がりのない計算をさせた。すると、クラスの3分の2の子の手が止まった。今までのパターンで出来ないので困ってしまって、字が書けなくなっている。繰り上がりの前に勉強しているので解るはずなのだが、間違えを書くという事をしたくないから、周りの子がどういう対応をするのか伺っている感じもする。
 日本だと、あれっと思う子は、クラスに5人ほどだと思う。それでも、思い出したり、とりあえずという事で書く。しかし、マーシャルでは、3分の2がつまずき、なかなか書けない。大きな違いだ。日本の子達のように、間違えを気にせず、とりあえず書けるようにしてあげたい。

2006年2月5日(日)
太巻き

 2月3日は、節分。太巻きを食べていなかった。とは言っても、具は、昨日マヨネーズを買ってきていたのでシーチキンマヨネーズと、卵焼き。だから、太巻きにはならないが、巻き寿司を、一本がぶりっと食う。なかなかうまい。マーシャルレシピに追加。
 今日は、掃除をして本を読んで、家でのんびりしていた。
 夕方から雨が降り始め、風も強くなり、わりと涼しくなる。雨が、ほとんど毎日降っている。マーシャルの今年の雨は、例年に比べすごく多いらしい。ここ南国にも、異常気象の影響があるのだろうか。

2006年2月4日(土)
浸食

 木曜日に、カメラマンの人と話しをしていて、土地の浸食について聞いた。満ち潮の時の写真を撮っていて、同じ場所で1時間の様子を見ていると、波が土地を50センチ幅くらい、ごそっと持って行くのを見たと言う。実際に、その様子を見てびっくりしたと言っておられた。
 年間水面高度を表した表がオーストラリアの気省庁から出ていて、それを見ると、今、満ち潮時には水面が2メートル高くなり、一年間のうちでも、高いほうになる。そうした時に、太平洋からの強い波が来て、土地がどんどん削られていっている。これからいったいどれ位の進度で、土地がなくなっていくのだろう。
 マーシャルの海岸線では、土地の端に、所々、ヤシの葉を敷き詰めている所がある。海岸へ出るのにそれを越えていかなくてはならず、何でこんな事をしているのだろうと思っていたのだが、水面が上昇した時には、そこまで波が来ている。その時に、波が土地を削らないように防ぐことを考えているのだろう。マーシャル人は、土地の浸食に対して無関心だと思っていたが、そんな事はなく、対策をしている人もいた。

2006年2月3日(金)
星の名前

 昨日のオープンクラスで、先生達は少々疲れ気味。しかし、3年生の先生以外は休まずに出勤。私も、昨日は、10時間睡眠。おそらく、マーシャルに来て今週が一番頭を使ったといえる。指導案の作り方や、当日の話し合いの方法を英語で説明する事で、頭が破裂しそうになっていた。
 4年生の先生は、授業をする事に満足できたようで、単元全てを教える事を、快諾してくれた。
 
 放課後、バーニーにマーシャル語を教えてもらっていて、星座や星の話しをしていた。マーシャルには、星座の名前はあるのかと聞くと、バーニーは知らないが、昔は、たくさんの星の名前があったと言う。なので、教えてもらわなかったのか聞くと、マーシャルは、一族の人にしか、自分の知識を教えなかったので、俺は知らないのだと言う。星の名前も、環礁ごとの一族によって違っていたらしい。昔は環礁ごとに争いがあったので、お互いに、知識は秘密にしていたと言う。だから、星の名前も、数多くあったが、一族ごとに違っていた。日本は、昔国内で争いがなかったのかと聞かれたので、日本でも争いがあったが、1000年前に、一つの国としてまとまっていたので、お互いの知識を秘密にする事はなく、星の名前も、日本全国みんな同じだというと、それはいい事だなと言っていた。
 マーシャルにあった昔の知識が、消えていっている。新しい文化が入ってきて、知識の必要がなくなった事により、知識が一族だけのもので、広げていなかったのが原因のようだ。

2006年2月2日(木)
オープンクラス

2年生

8年生
1年生
3年生

ディスカッション

 2時からオープンクラスは始まるのだけれども、12時半から始まった午後の授業は、まったく行われていない。先生がオープンクラスの練習で算数の授業をしていたり、いすに座って待っていたりしている。1時半前から、他の学校の先生たちが来始めた。教室では、何もせずに子供達が待っている。結局2時まで子供達は座らされて待っていた。
 2時になり、各クラスで授業がちらほらと始まりだす。2時にすぐ始めた先生もいれば、見に来る先生が教室に入ってくるのを待っている先生もいる。先生のためのいすが足りないからと言って、いすを持ってくるようにも言われた。いすはいいから、授業を始めろよと思いながら運んだ。
 子供も先生もガチガチに緊張しているのが伝わってきた。動きや表情が硬い。授業をすることで精一杯という感じ。次へ次へという感じで、いつもより授業がすらすらと流れ、予定時間より授業が早く進んでいく。なんか、先生になりたての頃の、参観日や他の先生に授業を観てもらった時のことを思い出した。そういう時は、何故か授業が早く進んでしまう。
 予定より早く終わった先生が何をするのかと思って観ていたら、2年生の先生は、ゲームをしていた。3年生の先生は、どうしようという感じで何かぼそぼそしゃっべていたので、練習問題をもう少しやっているように言った。
 2時45分授業終了。どの先生も終わってすっきりという感じ。緊張感を受けることがあまりないマーシャルの人達にとって、この緊張感は、いい経験になったのではないかと思う。他の学校の先生から、コメントをされ、よい事を言われると、ほんとに嬉しそうにしていた。
 このオープンスクールは、2年前から始まったが、今までは、隊員が授業を見せていたので、マーシャルの先生たちが、授業をするのは、ウォジャでは初めての経験だった。前隊員が立ち上げたオープンクラスを引き継ぎ、継続して活動が出来ていることのよさを感じた。次回は4月に行う予定。マーシャルの先生達の意識も、今回よりずっと変わっていくのではないかと思う。校長曰く、今回はもう一つだった所があったけど、次回は、もっとよくなるぞ。

2006年2月1日(水)
オープンクラス前日

 昨日、校長から、まだ指導案が出来ていない人は、明日までに、指導案を作ってくるという、宿題が出ていた。昨日ミーティングがあり、公開授業後の話し合いでの役割や、休憩時間の準備について決めた。その時に校長が言った。
 3,4年生の先生は、明日学校を休むんじゃないかと思ったが、公開授業と言う公のイベントと校長の言葉では、さすがにそこまではしなかった。
 そして、3年生の先生が作ってきた指導案、引き算の単元なのに、足し算になっている。ブロックを使った授業はしないのに、ブロックを使っている。子どもの実態、指導の工夫は、私が作った2年生用の指導案を丸写し。3年生の事に書き直すように言って返した。
 4年生の先生は、作って来なかった。放課後、教育省にいる隊員が指導案を作る手伝いに来てくれ、一緒に、一から作っていた。何とか形は出来たようで、家で仕上げてくると言っていたようだが、どうだろうか。
 3年生の先生は、放課後、ふらふらしながら、時々考えたりしていた。でも、あえて声はかけなかった。今まで、やっているかと言っても、やらずにしゃべっていたり、やってくると言いながら、そのまま、知らんぷりだったり。一人で作るのは難しいのは解っているが、今までほっておいたのだから、少しは苦労をしろと言う思いだ。マーシャルの先生にとっては、今までしたことがないことをしているので、こっちから声をかけて、一緒にやってあげるのが、いいとは思うが、なんか、そんなやさしくはしてあげられない。隊員として、まだまだなのだろう。まずは、自分で作って来てから、一緒にやろうと思っていた。しかし、見当たらなくなったなと思い聞いてみると家に帰ったと言う。そうきたか、いったいどうするのだろう。
 完成しなかったのは、3・4年生の先生。普段の行動そのままである。

 ミーティングで、休憩時間の食べ物を、一人一品、マーシャル料理を持ち寄ると言う事が決定した。公開授業で食べ物を出すのは、反対なのだが、マーシャル人は食べ物がないと来ないだとか、食べ物がないと疲れてしまうだとか言うので、あえて反対はしなかった。子どもは、一人一個、ココナッツなどを持ってくる事になった。
 私は、日本風のものを作って来いと言われた。しかし、思いつかないし、材料もない。仕方ないので、人生初、焼きおにぎりを作った。がんばって25個。味はしょうゆ味。おいしいとは言えないが、まあまあだろう。
 夕食は、焼きおにぎりと肉じゃが。