720×128劇場 ななにーまるのいちにっぱげきじょう

■2003年 7月〜12月■


2003年 7月

禅杖([金産]・月牙[金産])

明代(14世紀後半〜17世紀)の長兵器、サンです。漢字出ません。金偏に産の異体字です。
サンとはへらやショベルのことで、これらの農具から発展したものと思われるショベル状の刃と
月牙と呼ばれる三日月型の刃が両端についています。
僧侶に愛用されたため禅杖とも呼ばれ、これは月牙に鉄の環がついており大きな音を立てるのが
特徴です。旅の僧はこの禅杖を天秤棒がわりに用いたり、道無き道を通るための伐採に用いたほか、
戦乱の多かったこの時代、戦場に転がる屍を、禅杖で大地を掘り起こして埋葬したそうです。
まさに墓堀人たるGDと浅からぬ因縁のある武器といえましょう。
純粋に兵器としての武器として発展したものもあり、「月牙サン」と呼ばれており、
こちらは名前の由来となったショベル状の刃は無く、かわりに普通の
イシズキ(地面に刺して立てておくためのちいさな槍状の形状)になっており
その全長は3mにも達するほどの大きなものだったようです。
禅杖の使い手としては水滸伝の魯智深、西遊記の沙悟浄が有名です。




2003年 8月

モロボシ・ダン(ウルトラセブン)

ウルトラセブンの最終回より。
本当は台詞言った後に、アンヌが驚いてこのシルエットのカットにに切り替わるのですが
妙にインパクトのある演出で当時ではかなり斬新だったのではないでしょうか。
ここからクラシック音楽が流れ出し、クラシックをBGMに
最後の戦い、宇宙人基地の破壊、人質になっていた隊員の救出と
怒涛の如く物語を収束させてゆきます。
そして別れを告げることなくセブンは、ダンは地球を後にしたのでした。

『西の空に明けの明星が輝く時、一つの光が宇宙へ向かって飛んでいく。それが僕なんだよ。』




2003年 9月

芝村ではどの芝村かわかるまい。舞と呼ぶがよい。

「高機動幻想 ガンパレードマーチ」から作中のヒーロー(誤植ではない)、芝村舞のセリフ。
ちなみにアニメ版では言っていないようです。
アニメ版のキャラ達はゲーム版のキャラの背負っていた
歪みや過去、妄執といった負の感情が取り払われた感じでした。
おかげで舞の印象が薄めかな、というか
イワッチが居ないとか萌ちゃんがいないとか
森さんいいよなー、とか原さん色っぽすぎー、とか。

・・・話をゲーム版に戻しましょう。
世界を牛耳る「芝村」一族の末姫で天才で自信家。そんな彼女をよく現しているセリフと言えましょう。
また、物の考え方が世間ズレしている所も魅力的です。
せっかくなので舞の変っぷりを現す好きなセリフも引用してみましょう。

クラスメイト達が舞のことを快く思っていないことを舞に伝えたシーンです。

「…放っておけばよかろう。別に我らに直接危害を与えぬ限り、なにを言わせても良いような気がするぞ。
だいたい、いちいちそういう人間を殺していたら、我らは世界の半分を滅ぼさねばならんではないか。
やってもいいが、後始末を考えると、私はあまり世界を滅ぼすのは好きではないな。
どうせなら、猫の観察の方が良い。そなたも、そう思わぬか?
…いや。
まさかとは思うが、そなた、世界の思想を統一化せねばならんと思っているのか?」
(舞は、恐ろしいものを見るようにこちらを見ました。)
「そうだとしたら、我ら芝村すら思いつかぬような、恐ろしいことをよく考える。
そなた、剛毅だな。
世界中が、「我は芝村」と言うのは、はなはだ生活しにくいと思うぞ。
一体誰が部屋の時計の電池を取り替えるのだ。
思うに人間にはすべからく得意不得意があると思うぞ。
部屋の時計の電池を買いに行くのを誰もが面倒に思ったら電池業界はどうなる。」
(舞は、かなり部屋の時計の電池にこだわっているようだ。)
「うむ、忠告するが、今すぐ思想統一事業などやめよ。
めいめい人が勝手なことを言うのはそう悪いことではない。
私はネズミが嫌いだが、猫はそれがないと、さびしく思うであろう。
そうであれば、自分の都合でなんでもしていいという訳ではない。
人も同じことだ。殺すのは簡単だが、いかなる我らとて死者は蘇らせられぬ。
覆水盆に帰らず。軽軽しく力は使わぬが良い。


猫の観察・・・。時計の電池・・・。思想統一化事業・・・。
ああ、素敵だ。舞ちゃん。
君の部屋の時計の電池は僕が替えてあげよう。




2003年 10月

マジカル冥土こよりちゃん(ナースウイッチこむぎちゃんマジカルて)

「ナースウイッチこむぎちゃん マジカルて」より敵方のマジカル冥土=国分寺こよりでございます。
CVは大谷育枝さん。丁寧口調でハイテンションが面白いです。

国分寺こよりは普段は主人公・中原小麦の仲良しこよしのクラスメイトで
少々おっとりした感じの娘なんですけれども、悪の指令電波か何かでマジカル冥土に突如変身し、
魔法と悪口毒舌でナースウイッチ(=小麦)を虐めぬくいわゆるライバルキャラです。
分かりやすく言えば「プリティーサミー」の砂沙美と美紗緒ちゃんみたいなものでしょうか(笑)
一部の人にはわかり易すぎというかそれ言っちゃオシマイと言うか。
まあ、このアニメ自体がかなり強烈な作品なので
その無茶さ加減の前には些細な批評・ツッコミなど霞んしまいますが(笑)

ところでキャラ名「マジカル冥土で」いいんですかね。
名前と言うよりクラスと言うか肩書きのような印象を受けますが、
「国分寺こより」では今ひとつしっくりきませんし…。




2003年 11月

ピクシィミザ(魔法少女プリティサミー)

「魔法少女プリティサミー」よりピクシィミサ。
インチキ英語で超ハイテンションな悪の魔女っ子です。ちなみにOVA版ですね。
10月にこよりで「レッツビギンでございます」などと描きながら
ミサの話題に触れていたら、これはもう描かねばなるまいといった心境に。
「にょほ」とか「アイシャルリターン」とか「アターシの名前はピクシーミ(ガーン)
とか候補は尽きなかったのですがミサの決めゼリフといえばやっぱりこれでしょう。
そぉ〜んなひっつよう、ナぁっシぃぃぃぃ〜ン!

変身前の性格と主人公との関係、変身後のギャップ、変な喋り方、作品の誕生過程
といった数々の共通点のあるミサとこより、何かの縁といいうことで調子に乗ってちょっと作ってみました。

ミサとこよりの夢のタッグ結成!

さすがにこれを12月のTOP絵にすると何かいわれそうです。
調子に乗りすぎ?


2003年 12月

ゴジラ(ゴジラ対ガイガン 地球攻撃命令)

「ゴジラ対ガイガン 地球攻撃命令」より。
Mハンター星人のガイガン操作電波(音?)を怪獣島にいたゴジラが受信し、
異常を感じてアンギラスに偵察命令をだす、ゴジラ映画史上5本の指に入る迷シーンです。
ギュルギュル唸りながらフキダシでわかりやすい会話をするゴジラとアンギラスというシーンは
公開当時でも衝撃的だったのではないでしょうか。
ハリウッド的な「大人も楽しめる」(嫌な言葉ですね)娯楽作品に影響を受けた
昨今の作品には無い、純粋な「子供向け作品」ならではの演出ともいえます。

「ゴジラは喋ったことがある」とトリビアの泉に出したら何へえぐらい貰えますかねえ。





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