なにやら妖しい儀式の真っ最中、不届きな闖入者の気配を背後に感じてゆらりと振り返る十常寺。 絶対に出会いたく無い光景ですねぇ。 あらゆる物に命を吹き込み、また奪うことの出来る「命の鐘」を自在に操る十常寺、彼の肩書きはそのものズバリ「命の鐘の」であり、ストレートに「Bell of The Life」と訳しましたが(「JUJOJI of The"Bell of Lif"」という案もありましたが of が重なってくどいですね。日本語だと「の」が重なるともってまわった、芝居がかった言い方っぽくて良いのですが)、この肩書きは「命の鐘」そのものではなく、命の鐘の持つ能力自体を表しているのかもしれません。であるとすれば、「万物に命を吹き込む術者、十常寺」という日本語の持つ比喩的な意味を、そのまま英訳しても良いかな、と思ったのですが・・・ 「命を与えられて動くことが出来る(状態)」といった意味を持つ単語が英語にはあります。それは「Animate」。「生きている物体」は「Animated Object」ですし死体を生き返らせ、使役するための呪文に「Animate Dead」などというものがあります。TVアニメ等のいわゆる一般的に言う所のアニメ(アニメーション)は言わば「命を与えられた絵柄」といった所でしょうか。そう考えるとなかなか詩的な、ロマンティックな雰囲気の感じられる言葉ですね。「命を与えられた2次キャラ」と言いますとロマンティックもへったくれもないオタ臭い言葉になってしまいますが。 まあ、それは置いておき、この「命を吹き込む=Animate」を踏まえて前述の肩書きをつけるとしますと・・・ 「JUJOJI "The Animater"」 ・・・・。 ん・・・、む・・・。なんか・・・、なんかなあ・・・・・。 とっても薄給で過酷で不健康そうな雰囲気が・・・・・。 (2004.09) |
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【命の鐘の十常寺:解説】 |