BF団十傑集  命の鐘の十常寺


命の鐘の十常寺・近影 道術を極めた道教の術者で、手にした「命の鐘」を用いて命を自在に操ることが出来る。死者のみならず、無生物にも命を与えることができ、また同時にあらゆる命を元世に返し、万物を葬り去ることも可能だという。 この命を与える術の応用により、ロボット操縦に関して高い能力を持っている。命を吹き込んだのならそれって別に操縦しなくても良いのでは?と、思うのだがやはりイザというときには人間が操縦した方が的確で効率的な動きをするということなのであろう。命を与えて操るという行為を「ロボット操縦能力に長けている」という表現をして良いのかどうかという疑問は残るが。
 道術の秘技と命の鐘によって十常寺自信は生命を超越した立場に居り、十常寺には命と言う概念が無い。何時生まれ、どれほどの間生きているのか(生命の概念が無い存在に「生きる」という表現もおかしいが)知るものも無い。地球静止作戦の際にもアキレスに取り込まれ一度は焼死体同然の姿となるが、アキレスの牢に囚われている最中に息を吹き返した。
 生命に対する価値観、考え方が通常の人間と異なるためから生じるものなのか、十常寺の思考・表現の次元も通常の人間とは異り、奇矯な振る舞いや態度、言動と感じられるものが多い。奇妙な喋り方はその顕著な一例である。 そして、その奇妙な外見や雰囲気からは中々想像出来ないのだが、十常寺は十傑集のなかでも最も頭脳明晰な知力派である。地球静止作戦ではその知力の片鱗をうかがい知ることも出来なかったが、「天才悪魔」との異名をも持つ奸智に長けた頭脳の持ち主。それでも孔明には敵わないのかと思うと、孔明がいかに恐ろしい人物であるかということがわかる。

 「十常寺」の元ネタは三国志に登場する、帝の周囲で政治を司る10人の高官を表す役職、「十常侍」から来たのもであるが、ここで役職名である「十常侍」が人名「十常寺」に変更されている。
ここで一つ気になるのだが「十常寺」、これは一体名なのか姓なのか。
姓は「十」、名は「常寺」なのか?十常寺はフルネームで呼ばれているのか?(「樊瑞」もフルネームだが)
劇中の発音を聞く限り「十常寺」で繋がった単語というイメージが強いが、であるとすれば恐らくこれは姓だろうと思われる。名は?と考えると、その姓の響きからすると・・・
「十常寺 兼平」(ジュウジョウジ カネヒラ)とかそのような雰囲気の名が似合いそうですな。
って、おいおい、それじゃ戦国武将だろ。
うーむ十常寺、十常寺・・・・、
「十常寺 秋彦」とかどうだろう!
うむ、今度は何やら道士というよりは憑物落しの拝み屋といった趣があるなあ。



名前:命の鐘の十常寺(いのちのかねのじゅうじょうじ)
職業:BF団幹部 十傑集
演:大塚周夫
登場話:第6話、第7話
コミックス版での呼称:天才悪魔・十常寺
キャラクター原形:十常侍の一人(張譲?)/「三国志」
好きなアルバイト:福引きの係員