安曇村村長との話し合い

 松本砂防工事事務所所長に建設中止の意見書を提出しましたが、地元の安曇村の議会にてこの問題が取り上げられ、安曇村の有馬村長より話し合いの気持ちを持っているとの答弁がありました(「議会だよりあづみ」99年4月10日号 )。「砂防ダムいらない渓流保護ネットワーク」は、島々谷に残された素晴らしい環境と天然記念物で絶滅危惧種のイヌワシなどの生物の保護という視点からこの活動を進めていましたが、防災という視点も含めて6号砂防ダムの問題を検討する必要性を感じました。そこで、今年の6月末に30年に一度の規模の大雨があったので、土砂流出の危険がどのような場所にあるのか島々谷を調査し、その結果と我々の考察を有馬村長に報告いたしました。

 調査の結果、上流のダム建設予定地の北沢および南沢からは土砂流出が少なく、中流にある支流の小嵩沢からの土砂流出が多いことが分かりました。その小嵩沢からの土砂は3号砂防ダム(非常に立派な砂防ダムです)によって完全に止められていました。災害の危険性という点では、中流の3号ダムより下流において、土砂流出個所が多く、民家に近い場所で土砂流出があり道が流されている点を指摘しました。また、6号砂防ダム工事で出た土砂を河床内に盛土したため、それが土砂流出の原因となり下流の4号、5号砂防ダムを埋めてしまい、砂防ダムの土砂調節機能を低下させているため、防災のための砂防工事がかえって防災の機能を弱めているという結果も指摘いたしました。

 防災の面からも、土砂流出の問題の無かった北沢の上流につくるのではなく、土砂流出の多い3号より下流において、既存砂防ダムの浚渫と、河床を元に戻すスリット化が環境ばかりでなく防災の面からも効果的であるとの意見を伝えました。


新聞記事

信濃毎日新聞(66KB)
市民タイムス(71KB)
中日新聞(79KB)

最終更新日 : 1999/12/17.