非常召集という言葉に、あたしたち六人はさっと緊張をおぼえた。
『フィールド・エンジェル』のエキスパートプレイヤーは、お金をもらってゲームをしているプロ。なにごともそうだけど、プロとなるとアマチュアとは違って、従わなくちゃならない規則もいろいろと多くなる。
 そのひとつが、この非常召集。
 ゲスト、ビギナー、アドバンスのランクのプレイヤーたちは、いつでも自分の好きなときにゲームに参加できるけど、あたしたちエキスパートはそうは行かない。重要な作戦があったりすると、ゲームを管理しているサテライト社からゲームへの参加を指示されて、決められた日時にゲームに出る必要がある。
 そして、ゲームの世界は二十四時間常に状況が変化しているから、時によってはこういう非常召集で突然指令がくだることもある。この召集には、アドバンスは任意、エキスパートは強制で参加することになっている。個人の事情で召集拒否することもできるけど、それはマイナスの戦果として、エキスパートプレイヤーとしてのランクダウンにつながる。
 普通なら、あたしたち六人は直ちに非常召集に応じて、近くのゲーム端末にかけつけているところなんだけど、今のあたしたちは日本政府の特別任務中。どうしよう?
「どうしたものかな?通常通りに非常召集に応じていいのかね?」ハリーがショウに問いかけた。
 ショウは少し考えてから答える。
「いいだろう。今のところ、こっちの方は緊急にどうこうする必要はない。もしもリスト星系をゾガードに奪取されると、ゾガードの勢力圏が拡大して、反撃が難しくなる。ここはバスターズ全員で、リスト星系の防衛に参加しよう」
「それじゃ、出撃ですね!」ケインがはりきって立ち上がった。
 すぐに端末室に向かおうとするケインを、ハリーが制止する。
「ちょっと待て。いま我々がいるのは、バッハ星系だったな。ここからリスト星系へのルートは?」
 書類を持ってきた職員が答える。
 「バッハ星系からリスト星系へは、一ワープで到達可能です。みなさんが搭乗している母艦は、いま最寄のワープキャノンに向けて航行中です。射出準備時間とワープ時間を合計して、あと十八分でリスト星系の地球基地付近に到着します」
 その職員は、手に持っていた書類をショウに手渡す。
「作戦指令書です」
 これも、ゲームのルール。いつでも好きな星域での戦闘に参加できるゲストやビギナーとは違って、アドバンスとエキスパートは、自分たちが現在どの星域で、どの母艦に乗っているのかきちんと定められている。別の星域に移動するには、母艦が移動して、その星域に到着する必要があるのだ。
 簡単に言うと、プレイヤーがランクアップするほど、ゲームはより現実に近くなり、複雑に、制約も多くなるわけ。
 ショウは指令書をざっと読んで、立ち上がった。
「我々はリスト星系の軍事基地の、主防衛システム周辺を担当する。あそこの軍事基地には大口径のΘニュートリノ砲があるが、あれの発射には時間がかかる。発射準備ができるまで、砲と周辺施設を防衛するのが任務だ。行くぞ!」
 あたしたちはショウのあとに続き、この施設に設えられたゲーム端末室に急ぐ。
 途中でソフィアが合流した。彼女はあたしの方を一瞬、憎らしげに見たけど何も言わず、みんなと一緒になって端末室に向かう。
 もともとは何かの実験室だったらしい大きな部屋に、『フィールド・エンジェル』のゲームに使用するゲーム端末、つまり操縦球が、予備を含めて八台設置されている。あたしたちは、それぞれの球に飛び込み、シートベルトを締める。
「シェルクローズ!」
 コマンドワードに対応して、上部ハッチが閉じる。一瞬、操縦球の中は真っ暗になる。だけど、すぐに小さなグリーンのライトが付き、カードスロットのまわりに赤い光がともる。
 カードスロットにゲーマーズカードを挿入。パスワードの代わりに、パスメロディーを口笛で吹く。確認音。プレイヤー認証完了。
 操縦球の内部に外部視野が投影され、外が見えるようになる。あたしの天使<エンジェル>はゆうべ母艦に戻ったときの状態のまま、待機台に固定された状態。システム状況をチェック。すべて正常<オーノル>。オッケー。
「外部通信<エクスチャン>!ショウよりバスターズ。状況報告せよ<ステレポ>!」
 ショウの顔が仮想平面に投影され、声が聞こえた。
「ハリーよりショウ、オーノル!」
「カーンよりショウ、オーノル!」
 みんなが口々に応答を返す。
「エミリーよりショウ、オーノル!」あたしも応答した。
「よし。母艦は現在、ワープキャノンの射出待ちだ。あと三分で射出、十一分でリスト軍事基地付近に通常空間復帰<アウト>する。周囲の状況が確認できしだい、順に母艦から発進、防衛任務に入る。それまでに、各自基地周辺の構造と、敵部隊についての報告を確認しておくこと。以上」
「エミリー、ラジャ!」
 そう言ってから、あたしはコクピット内に基地周辺のデータを呼び出す。目の前に、基地の構造図が3Dで表示される。中心にあるのは、Θニュートリノ砲と、そのサポート施設。その周囲に、格納庫、倉庫、母艦用ドック、その他の施設。だいたいの位置関係を頭に入れる。
 次に、敵部隊についての報告を見る。第一波部隊、約八十機。その後に第二波部隊、約二百機が接近中。
 大きい。これだけの数のゾガードが一斉に攻撃してくることはめったにない。ゾガードは、この星域を一挙に取得するつもりで攻勢をかけてきたんだ。
 その後に続いているデータを見て、あたしはぎょっとする。え、戦艦二、空母一、巡洋艦三?
 これこそ、めったにないこと。ゾガードは自分たちで軍艦なんて作らないから。人間とはけたちがいの強じんな肉体を持ち、生身で宇宙を移動できる彼らには、宇宙船の必要はない。彼らが持っているわずかな宇宙船っていうのは、人間から強奪したもの。
 その宇宙船まで使って進攻してくるというのは、彼らが掛け値なしに本気だってこと。これは、この星系を奪取されるか、逆にこちらがゾガードに大打撃を与えるか、戦局を大きく左右する一戦になる。
 情報を調べている間に、かすかな衝撃とともに母艦は射出され、ワープ空間に突入する。待つこと数分、母艦がワープ空間から通常空間に復帰<アウト>したことを示すサインが表示される。
「レボ!」
 レーダーボールで、周囲の状況を確認する。出現地点は、ワープの目標地点から約二百キロはずれている。これは、ワープ時にはしかたがない誤差で、ワープで到着した地点は目標地点とは少しずれる。二百キロの誤差はそれほど悪くない。
「外部通信<エクスチャン>!ショウよりバスターズ。全機発進準備!三十秒後、当機が発進する。各機続いて発進せよ」
 発進準備を開始する。メインスラスター点火。内部動力に切り換え。定められた発進準備が次々と、自動的に進行する。それらの手順すべてが正常に完了したことを確認する。
 ふっと、レーダーボールが消える。母艦との直接情報回線が切断されたのだ。発進して母艦の外に出て、天使<エンジェル>自体の探査機が使用できるまで、外部の状況は分からなくなる。
 ショウが発進し、ハリー、カーンが続いて発進する。
 ソフィア、ケインが発進し、最後のあたしの番になる。
 グリーンのステータスサインが点灯。よし!
 ペダルを踏んで、発進。微速で母艦を離れる。
 レーダーボールが回復した。グリーンで描かれた基地の輪郭のまわりに、味方の天使<エンジェル>と敵機を示す、グリーンとレッドの光点。
 でも、今まで見なれてきたのとは違って、光点はレーダーボール全体に無数にきらめいていた。
 すごい数。あたし、息をのむ。
「ショウよりバスターズ!ポイントAに直行、到着後に展開<エクスパンド>、スリーカード・フォーメーション。最重要ポイントに接近する敵だけを迎撃せよ」
「ラジャ!」
 あたしたちは編隊を組んだまま、メインスラスターを吹かしてポイントに急行する。途中で近づいてくる敵機があるけれど、無視。重要なのはポイントの防御で、そこを攻撃する敵以外は相手にしない。
 ポイントに到着し、全機がいっせいに展開<エクスパンド>する。スリーカード・フォーメーション、つまり三機づつ二組に分かれて、互いをフォローしながら戦う。
 敵編隊、第二射程距離<スフィア>に進入。数、八。
 あたし、ソフィア、ケインの三機が、いっせいにライフル射撃。敵機にプラズマ流が襲いかかる。一機が回避しそこね、破壊される。
 残りの七機は、そのまま第三射程距離<スフィア>に進入。一機があたしめがけて突進してくる。近距離でマイクロトピード発射。敵がトピードを回避したところを狙って飛び出し、胸にパンチを入れる。相手がひるんだところで、胸を両手で押さえてトリガ。衝撃掌<ショックパーム>でとどめを刺す。
 周囲を見回すと、ソフィアとケインがそれぞれ一機と組み合っている。ソフィアの背後から一機が迫る。ライフルを取り返して、ソフィアの背後に迫る敵に射撃。命中。撃破。
 その間に、ソフィアとケインはそれぞれの相手を粉砕していた。
 突進してきた八機は、あたしたち三人の手で苦もなく全機撃破された。
 お馬鹿さんたち。あたしたちバスターズを、ほかの部隊と同じに考えていたみたいね。
 天使<エンジェル>の部隊は、通常エキスパートはいないか、隊長一人だけ。ほかの隊員はアドバンスや、ビギナーで構成される。でも、あたしたちバスターズは全員がエキスパート。ほかの部隊とは、まるでわけが違う。
 あたしたちが戦っている間に、ショウ、ハリー、カーンの三人も、数機を撃破している。ほかの部隊の活躍もあり、第一波攻撃の八十機はほとんど撃破された。
 でも、問題はこれから。第二波の敵部隊が迫ってくる。
 レーダーボールを確認する。敵の第二波は、捕獲した人間の軍艦を先頭に隊列を組んでいる。軍艦の火力をかさにして突入する気か。
 敵艦、第一射程距離<スフィア>に侵入。と同時に、敵艦の一斉射撃。あたしたちは射撃を回避する。
 敵艦は継続して射撃してくる。艦砲の射撃は反応が遅いから、回避するのは簡単だけど、回避すればビームは基地に直撃する。天使<エンジェル>のライフル程度では傷もつかない基地の防御だけど、はるかに強力な戦艦や巡洋艦の砲撃を受けて、あちこちに損害が発生していく。
 レーダーボールを見ると、敵部隊が艦砲の射線を取り巻くように、リング状の編隊を組んで突入してくる。いよいよ、本番の戦いだ。
 突入してくる部隊に向かってライフルを連射。これだけの数がいれば、敵機のいくつかには命中する。とりあえず、少しでも敵の数を減らしておく。
 敵機、第三射程距離<スフィア>に進入。ものすごい数。こんなに多くのゾガードが近くに迫ってきたのははじめて見る。近くに来た一機に突進。腹にキックを入れる。吹っ飛んだところで、ライフル射撃でとどめを刺す。
 次の相手に向かってライフル射撃。回避される。マイクロトピード発射。メインノズルを吹かして突進。パンチを入れようとしたとき、ふっと相手が消える。どこ?
 警告サイン、下!ペダルで回避。反転してライフル。命中直前に相手は消える。こいつは手ごわい相手だ。
 そのとき、ふっと気が付く。こいつの戦い方、見たことがある。
 ……そうだ、先日のワープキャノン防衛のときに戦った、あの相手。
 警告サインに、はっとわれに返る。考えるより早く、ペダルを踏む。相手の伸びた腕が、胸部の左をかすめる。ライフル。回避される。上から相手の足。メインノズル噴射で回避。
 あたしがそいつと一進一退の戦いを続けているとき、突然誰かの声が聞こえた。
「ソウカ、オマエハ先日戦ッタアノ戦士ダナ。ナカナカノ腕前ダナ、人間ヨ」
 あたし、ぎょっとする。誰?今の声は?
「誰なの!?」
 あたしの声に、眼前のゾガードが手を振る。
「我ダ。オマエト戦ッテイル相手ダ」
 そんな。まさか……、ゾガードが話しかけているの?あたしに?
 予測もしなかったことに、一瞬頭が働かなくなる。視野の隅に動きをみとめて、はっとする。とっさに回避。狙いをつけずにライフルを連射。
「外部通信<エクスチャン>!ショウよりバスターズ。全員、レーダーボール確認<ウォーレボ>。状況が変だ、奴らは一点だけを狙っている」ショウからの通信が入った。
 レーダーボールを見て、はっとする。ショウの言うとおり。あたしたちと戦っているゾガードは全体の一部だけで、ゾガードのほとんどは、基地の付近のある一点に集中しているのだ。でも、そこには重要な基地の施設は何もない。直径百メートルくらいの岩のかたまりがあるだけ。
 いったい、彼らは何をしているの……?
 考えながらも、眼前のゾガードとの戦いを続ける。ソフィアとケインの状況を見ると、二人も同じように、目の前の敵に苦戦している。こいつらは、さっきの敵とは全然レベルが違う。
 そうしているうちに、前進を続けていた敵艦が基地に迫る。そうか。ゾガードは、艦隊を基地に体当たりさせるつもりだ。ゾガードにとって宇宙船はただの戦利品。犠牲にするなど平気なんだ。
「リスト基地より戦闘部隊!Θニュートリノ砲発射三十秒前。総員、至急射線から離れよ!」
 基地からの通信が入ってくる。レーダーボール確認。あたしたちの天使<エンジェル>は、射線に近い危険域にある。ショウの指示で、全員が急いで射線から離れる。
 安全な距離まで避難してから、追って来たゾガードとの戦闘がまた再開される。
 そのとき、前方に目がくらむ強烈な光が走った。
 基地のΘニュートリノ砲が発射されたんだ。天使<エンジェル>のプラズマライフルを百万本も束ねたような強烈なエネルギーが空間を走り、敵艦に突き刺さる。
 ビームを受けた敵艦は、見るまに粉砕し、ばらばらの破片と化す。次のビームが別の艦をとらえる。その艦も、またたく間に消滅する。
 すごい。こんなに強力なビーム砲、初めて見た。これがΘニュートリノ砲の威力か……。
 あっけにとられていると、またショウからの通信が入った。
「ショウよりバスターズ!全員、ゾガードが集中しているポイントに移動せよ。何かわからないが、彼らの狙いはあそこだ」
 あたしがポイントに直行しようとすると、目もとに警告サインが光った。ペダルを踏んで回避する。さっきのゾガードが、また迫って来た。
 ポイントに向かうたびに妨害され、なかなか近づくことができない。周囲を見ると、ほかの五人も同じように、妨害を受けている。間違いなく、彼らはあたしたちを足留めするのが目的なのだ。
 攻撃をかいくぐって、強引にポイントに向かおうとする。と、背中からゾガードが体当たりしてきた。そっちを向いて、ライフルを発射。相手はさっと射線を避ける。
 何分か、あたしたちはそうやって戦い続けた。
 レーダーボールに映る、集中したゾガードたちが突然移動を開始した。ポイントから離れ、離脱しようとしている。
 そのとき、あたしたちと戦っていたゾガードの部隊が、同じようにあたしたちから離れた。
「今日ノ戦イハココマデダ、人間ヨ」
 また、あの声だ。
「どういうことよ?」
「今回ノ目的ハオマエタチヲ倒スコトデハナイ。目的ハ果タサレタ。我ラハ去ル」
「な……?」
 眼前のゾガードが、にやりと笑ったような気がした。
「我ガ名ハ、ガルガディア。ゾガード族ノ戦士。人間ノ戦士ヨ、オマエノ名ハ?」
 ゾガードの戦士、ガルガディア?
 ゾガードが、あたしに名前を聞いている?
 信じられない事態に、言うべきことが思い当たらなかった。ようやく、
「……エミリー」
 一言だけ、口にした。
「エミリーヨ、オマエモナカナカノ戦士ダ。イズレ決着ヲツケタイモノダガ、勝負ハオ預ケダ。サラバ!」
 そう言うと、ゾガードは飛び去ろうとし……、それから振り返って、あたしに言った。
「ソウダ、教エテオイテヤロウ。オマエタチノ中ニ、裏切リ者ガイルゾ」
「え……?裏切り者ですって?どうして?」
「我ラゾガードハ、相手ノ思イヲ感ジ取ルコトガデキル。オマエタチノ中ニ、ホカノ者ト相イレナイ思イヲイダイテイルモノガイル」
「そ……、それが本当だとして、どうして教えてくれるの?敵であるあたしに?」
「我ハ誇リヲ持ツ戦士。潔キ戦イヲヨシトスル。卑怯者ハ好マヌ。ソレダケノコト」
 言い残して、ゾガードは去っていった。ほかのゾガードたちも同様に、いっせいに離脱していく。
 なんてことなの。
 ゾガードに話しかけられたことなんて、これまでになかった。
 そもそも、ゾガードはゲームのプレイヤーたちが演じているわけじゃない。ヌールもそう。ゲームを管理するコンピュータに操作されているNPCのはずなのに。
 でも、いまのゾガード……、ガルガディアは、とてもプログラムされたNPCには思えなかった。まるで本当に生きているかのように、実在感があった。
 それに、ガルガディアが言った裏切り者って、どういうこと?本当なの?もし本当なら、誰が……?
「ショウよりバスターズ!ポイントに直行。ゾガードが何をしていたのか確認する」
 ショウからの通信に我に返る。そうだ、ゾガードの目的がなんだったのか調べないと。
 あたしたちはポイントに直行する。レーダーボールで確認したのと同じに、そこには直径百メートルくらいの岩……というか、小惑星というか、とにかくそれしかなかった。
 手分けして、その小惑星を調べる。しばらく探したとき、ケインが通信をよこした。
「あった!これですよきっと、奴らが探していたのは」
 あたしたちは、ケインのいる場所に向かった。その場所に到着し、ケインの指しているものを目にしたとき、あたしたちは目を疑った。
 小惑星の表面に埋め込まれた、差し渡し数メートルの金属板。そしてその表面には、意味不明の記号が刻み込まれていた。
 その記号は、さっき会議室でマリーが見せてくれたのと同じ、ヴィスケラ語の文字だった。
 これは、ヴィスケラの残したメッセージなのだ。
「いったい、どういうことなんだ?」カーンがかすれ声で言う。「なぜ、やつらはこれを探していたんだ?しかも、あれだけの大部隊を繰り出してまで」
「これは……八つ目のメッセージなの?シャングリラの手がかりを示す」とソフィア。
「それは、帰ってマリーに解読してもらえば分かるだろう。だが、なぜゾガードがこれを探していたのか、となると……」ハリーが答えた。
「答は、ひとつしかないだろう」ショウが言った。
「ゾガードもまた、シャングリラの手がかりを集めているんだ。つまり、シャングリラを探しているのは人間だけじゃない。ゾガードも……、おそらくはヌールも、同じようにシャグリラを探しているんだ」

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