小田原建築探偵   
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別府湯煙旅情〜幻のビルマ館 万博遺跡蟻地獄17


ビルマ館の手掛りを求め、某寺院へ向う。
御住職からビルマ館のお話を聴かせて頂
く約束を取り付ける。


約束の時間まで未だ、時間があったので
ビルマ館の写真を持って地獄めぐり密集地
を訊いて歩く。


約20年ぶり位の別府地獄めぐり。周辺の
景色や雰囲気の記憶が断片的にしか残って
いない。


時間軸で考えるとTさんが竜を発見してから
約7年後、この地にやって来た事になる。そ
の時、万博閉幕から18年後の竜がすぐ近く
にいたなんて...。


その時、竜が地獄めぐりの界隈にあったな
ら相当驚いた事だろう。ルート上竜がいる
畑付近を通った可能性はかなり高い。



乗ったタクシーの運転手に訊いてみた。年の
頃も丁度知っていそうな感じだ。地元の情報
を得るにはタクシーの運転手さんに限る。


「運転手さん、こんな建物どこかで見た事
ありませんか?大阪万博の時の建物なん
ですが...」


地獄めぐりが集結している真ん中辺りで
饅頭を売っていたご主人に訊いてみる。

長年この場所で饅頭を売っていたに違
いない。年齢的にもビルマ館がこの辺り
にあったとしたら覚えているに違いない。
地元の情報を得るには饅頭屋の主人に
限る。


ビルマ館の写真を見せながら
「すいません。おじさん。昔この周辺で
こんな建物が建っていたなんて話を
知りませんか?大阪万博の時に会場
にあった建物なんですが」


地獄めぐりを統括する別府地獄組合
で訊いてみる。地獄めぐりを統括する
ので地獄組合。素晴らしいネーミング。

別府と言えば地獄めぐり。文字通り別
府観光の総本山本部とは言えまいか。
この辺りの情報を訊くには地獄組合に
限る。

「すいません。この周辺にこんな建物
が建っていたなんて話を訊いた事あり
ませんか?大阪万博の...」


「いやぁ...」
「見た事も...」
「聞いた事も...」

「な、い。」


決まった答えが返ってきた。

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