解析の条件
・モデルの詳細形状 フロント・サスペンション
フロント・サスは複数の支持方法があるが、中央で支持する方法とした。
・モデルの詳細形状 最低地上高
最低地上高 :48 mm 一定とする。
(メガウェッブに展示してあるTF-102の実車で測定したところ、スキッド・ブロックの先端で約35mm、後端で約52mm)
・モデルの詳細形状 ダクトの処理等
有限要素解析の常として、モデル形状の簡略化が必要となる。
当モデルではリアサス・アームを省略した。その代わり下図の如く、後輪直前のフリップアップの真下に「垂直の邪魔板」を
設けて、リアサスに代わる空気抵抗を作る。
また、下図において、後輪直前の緑の板は、邪魔板の真下に便宜的に設けた「網」である。
この網の目を数値で設定(面積比で6割通過)する事で流量を調節した。
なお、解析計算独特の小細工だが、ラジエーター・ダクトは、ラジエーター下半分が空気を吸い取る設定で、
(下図においてラジエーターの下半分がブラック・ホールとなるイメージで、ラジエーターの空気抵抗は4割通過)
残りはサイド・ポンツーンの上面に排気する。
同様に、インダクション・ボックスは、エア・フィルターが、ここに入った空気をすべて吸い取る設定とする。
(エンジンがブラック・ホールとなるイメージで、エア・フィルターの空気抵抗は6割通過)
但し、熱問題を考慮しないため、エンジンの排気管は設けない。
(Fulcrum 著)