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特殊金属のルールについて |
このサプリメントにはいくつかの特殊金属が存在し、
それらの金属を用いた品物に関する特殊ルールがあります。
ここではそれらのルールについて説明します。
■ ミスリル銀
ミスリル銀は銀によく似た光沢を放つ金属で
魔法との親和性が非常に強い金属です。
通常、ミスリル銀の見た目はほとんど銀と変わりませんが、
硬度、粘り気、共に通常の銀とは比べ物にならないほどに高く、非常に軽いのが特徴で、
刃物に加工した場合、鋼鉄製の品と比べても段違いの切れ味を発揮します。
そのほか、変わったところとして、ある一定の加減で気操法を用いながら打つと
非常にやわらかくなりかなり細かい加工が可能になるという性質をもっています。
また、ミスリル銀は暗闇の中でかすかに輝くという性質を持っており、
月や星の光を受けるとさらに美しく輝くため、
装飾品としての価値も低くありません。
ちなみに硬貨として広く用いられている蒼紋銀は
このミスリル銀と普通の銀を1:9の割合で混ぜ合わせた合金です。
† ミスリル銀を用いた武具に関するルール †
・重量を通常の品物の約半分として計算 (鉄製でない部分が非常に多い場合はその点を考慮してください。) ・武器の素材としてもちいた場合、切り、刺しの攻撃型の致傷力に+1 ・防具の素材としてもちいた場合、防護点に+1 (いわゆる皮鎧、クロースアーマーについても、 糸状に加工したミスリル銀をもちいて鎧をつくる事が可能のため、 "ミスリル製"にする事が可能です。 ただし、これらの品は製法がドワーフの間にしか伝わっていないため入手が困難で 製作に手間がかかるため、価格が"通常"のミスリル製の品の二倍になります。) ・ミスリル銀製の品物に魔法を魔化した場合、パワーレベルに+3します。 常動型の品物の場合、ボーナスに+1、もしくは効果が"一段階"上昇します。 (その他、これらの枠内に当てはまらない効果を持った 魔化アイテムに関しても何らかのボーナスがあります。) ・価格は最低で通常の品物の40倍。 また、武具の場合、価格を計算する場合の最低価格を300ktとします。 武具以外の品物に関しても価格は同様に計算します。 ただ、40倍というのはあくまで最低価格なので、 実際の価格はもっと高価である可能性があります。 ・"折れにくさ"が一段階上昇 |
■ イェローリル
イェローリルは数ある鉱物の中でも
非常に変わった性質を持った金属で
"精気"が純粋な形で顕現した鉱物です。
イェローリルはミスリル銀を越える硬度と粘り強さを持ちますが、
非常に加工が難しく(加工に気操法の技術を必要とします)、
イェローリルを加工する技術を持つの鍛冶師はめったにいません。
そのうえ、イェローリルは産出量が少なく、
"虹色に輝く"と評される、神秘的な光沢を持つために
装飾品としての価値も高くその価格はひとかたまりで城一つ買える程の値段になります。
また、イェローリルが貴重とされるのは
その見た目の美しさだけではありません。
イェローリルは活力点との親和性が非常に強く
イェローリルでつくられた武具が
気操法の使い手によって振るわれれば
無敵の強さを誇るといわれています。
そのほか、所持者の霊的な能力を助長する効能も持っているため、
魔法の使い手達にとってもイェローリルは
羨望の的となっています。
† イェローリルを用いた品に関するルール †
・イェローリルを用いた武具は、通常、壊れたり折れたりすることがありません ・イェローリルを用いた武具は、"聖別されたもの"として扱います。 ・武器の素材として用いた場合、致傷力に+2 ・防具の素材としてもちいた場合、防護点に+2 (加工が非常に難しいため、板金鎧以外は存在しません。) ・杖や、額冠など、魔法の力を助長する目的の品を作る事が可能で、 その場合、魔法の技能レベルに+1 ・武器の素材として用いた場合、気操法の"ダメージ増加"の効果が二倍になる ・鎧の素材として用いた場合、気操法の"防護点増加"の効果が二倍になる ・盾の素材として用いた場合、活力点を一点消費する事により 【爆発】、【扇形】の攻撃に対して【止め】が可能になる。 ・イェローリル製の品を身に付けている場合、 気操法による"HP回復"の効果が二倍になる ・下表に示すだけの活力点を貯蓄出来る。消費した分は二分間に一点回復。
・イェローリルで作られた品は非常に貴重なため、 所持するには、最低でも35cpを特殊な背景に費やさねばなりません。 材料として鉱石を大量に消費する鎧を所持する場合などは、さらに必要CPが上昇します。 |
■ オイルーン
別名、"死を呼ぶ銀"、"呪われた鉄"と言われる金属で、
精錬すると寒気がする程に美しい深青の輝きを放ちます。
この金属は"虚無"が形を持って顕在化した金属であるといわれ
周囲の"マナ"を殺し、
精霊や幻獣に対して非常に大きな苦痛をもたらす事で知られています。
また、この世界では人の生命の営みに
精霊や"魔法"の働きが関わっているため、
この金属は身に付けた者の命さえも蝕みます。
オイルーンが"死の銀"、"呪われた鉄"と呼ばれるのはこのような所以があります。
そのような致命的な欠点がありながらも
なぜ、このような金属が武具として使われるのかというと、
やはりそれは、魔法に大きく依存した存在や
幻獣、精霊、魔法使いを滅ぼす目的で用いられるためです。
オイルーンもイェローリルほどではありませんが、
やはり、貴重な鉱物であり、
なおかつ、この金属を用いて武具をつくろうという職人がほとんどいないため、
オイルーン製の武具というのはほとんど見かける事が出来ません。
† オイルーンを用いた品に関するルール †
・武器の素材として用いた場合、ダメージに+1 ・防具の素材としてもちいた場合、防護点に+1 ・精錬されたオイルーンは重量に応じて以下のような効果を周囲に及ぼします。 生命力の低下
"マナ"の災厄
精霊、幻獣に対する苦痛
・オイルーンでつくられた品を身に付けている場合、 三ヶ月ごとに 生命力判定(当然、上のペナルティがかかります。)を行い 失敗すると永遠に生命力を1点失い、《魔法の耐性》1Lvを得ます。 この判定にファンブルで失敗した場合、キャラクターは《死の秒読み(−50cp)》を獲得します! ・オイルーン製の武器で精霊、幻獣にダメージを与えた場合、防護点を抜けて 攻撃型によるボーナスを計算した数値をさらに2倍したものを最終的なダメージとします。 ・オイルーン製の武器によって5点以上のダメージを与えられた場合、即座に霊力判定を行ってください。 失敗すると失敗度分のダメージを霊力疲労に受けます。 この判定にファンブルで失敗すると最低で一ヶ月の間、霊力疲労の最大値が減少したままになります。 この傷を受けて、一年経つ毎に霊力判定−2の判定を行い、成功すれば、霊力疲労の最大値の減少は 解消されます。(この判定でファンブルを出すと永久的に霊力疲労の最大値が減少したままになります。) ・オイルーン製の品は忌み嫌われているので、これらの品を身に付けている事を知られた場合、 ほぼ全ての者に対して反応判定に−3のペナルティが付きます。 ・オイルーン製の武具は通常、販売されていません。 所持するには最低で20cpの特殊な背景が必要です。 |
武器の特殊ルール |
■ 聖別された武具
この世界にある武具の中には様々な存在の祝福を受けた"聖別された武具"が(ありふれてはいませんが)数多く存在します。
また、通常の武具を一時的に"聖別されたもの"とする手段(魔法や信仰など)もあります。
武具が"聖別されたもの"である場合、以下のような特殊な効果があります。
・実体のない死霊などに対してダメ−ジを与えることができる ・実体のない死霊などの攻撃に対して受動防御、防護点を発揮することができる。 ・特定の対象(アンデット、悪魔、魔物など)に対して特殊な効果、および追加ダメージを与えることができる。 ・身に付けている場合、瘴気の抵抗判定に+1のボーナス(複数身につけていても効果は重複しない) |