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石清水 きよき流れの絶えせねば
宿る月さへ 隅なかりけり
(千載和歌集 能蓮法師作 西暦1183年頃)
能蓮法師は、「男山の清水も流れそそぐ放生川が
清らかな水を湛え、曇りのない月を川面に映す川で
あって欲しい」と読んでいます。
江戸時代の八幡八景連歌発句集には、「安居橋月」
、「放生川蛍」の二景が歌われています。
安居橋月:「河橋や のぞむたぐいも なつの月」
(連歌師 里村周旋作)
放生川蛍:「夏河も 生けるを放つ ほたるかな」
(連歌師 里村昌築作)
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石清水宮工司 藤原尚次が著した「男山考古録](1848年 嘉永元年)の巻第11の記述によると、
江戸時代には放生川の川上の方から「五位橋、相五位橋、六位橋、高橋」が架かっていた。
高橋は反り橋と呼ばれ、考古録には「・・・古者神橋なる故、不浄を禁て往来はせさりけむ・・・」
と書かれている。
六位橋は「・・・反り橋神橋にて渡り難ゆゑ・・・」添橋として作られ、この橋を経て宮司田中家表門
通りへとつづく。
相五位橋は安居橋と呼ばれ、橋を渡ると淀屋辰五郎の庵があったトンド辻子につながる。
なお、9月15日には、安居橋下流側で魚鳥を放つ石清水放生会が行われ、橋の上で「胡蝶の舞」
が奉納される。
日々のなにげないひと時をゆったりと過ごし、大歌堂からの男山八幡宮の景観を体感ください。