患者さんが診療台に上がってから降りるまでの一連の治療の流れを説明します。治療時間はおよそ30分です。
- 診察…治療方針をきめます。
・望診…顔や尺部、身体表面の色艶(五色)を診ます。その他動作等を見ます。
・聞診…話し方、声の調子(五音、五声)を診ます。におい(五香)を嗅ぐこともあります。
・問診…主訴やその他の症状、食欲、睡眠、便通等を問います。
・切診…触覚を主として診察します。
腹診…お腹の状態(皮膚の艶・虚実等)を診ます。
切経v手足や背腰部を触察し経絡の虚実変動を診ます。
・脈診…脈状診・比較脈診を行い主証を決定します。
- 本治法…全体のバランスを整えます。
・証に随い手足の要穴(ツボ)に鍼を施します。
・体質等により銀鍼・金鍼・てい鍼(刺さない鍼)を用います。
- 標治法…局所の症状にあわせ施します。
・鍼…主にステンレス鍼・円鍼(刺さない鍼)を用います。
・灸…透熱灸(灸点紙を使いますので痕はつきません。)
…温灸(温かく気持ちの良いお灸です。)
- 補助療法…症状にあわせ施します。
・奇経治療…P(銅)・M(亜鉛)鍼を用います。
・子午治療…金30番鍼を用います。
・刺絡療法(※)…三稜鍼を用いますので特別扱いになります。
・吸角療法(※)…ガラス玉を患部に吸いつけ陰圧にします。血液をきれいにしたり、血行を良くする効果があります。
- 仕上げ
・バイブレーター(※)
※は、鍼灸の補助としているので希望されない方にはしません。