綺麗なレーベル印刷が可能な光沢写真画質DVDメディア、その他製品等を紹介。
「紹介メディアの種類」・・・・・(紹介している製品は一層タイプです。) 1.光沢・耐水写真画質DVD-R(2007年12月初回掲載 / 2013年8月更新)
光沢・耐水写真画質DVD-Rメディアの紹介です。
価格的には通常のホワイトレーベル品より高めですが、印刷の綺麗さが違います。
新しい製品は、染料系インクでも水濡れに強い耐水性レーベルを採用して、光沢・耐水写真画質品として差別化が図られています。
発売しているメーカー(ブランド)は、国内4社(マクセル、太陽誘電、ビクター、SONY)です。
国内各社のメディアは総て太陽誘電製(日本製)です。
※TDKブランドの光沢・耐水写真画質品は全て生産終了。
※smartbuyの光沢・耐水レーベル品は廃盤(生産終了)。
ビクターブランドの写真画質DVD-R。
発売は2010年5月頃。
パッケージの”あざやか写真レーベル”表記は従来と同じだが、中身は太陽誘電のWKY型番からWSY型番の同等品に変わっている。
太陽誘電のWSY型番は、ビクターから約半年ほど先行発売されていた事になる。
レーベル面の特性は太陽誘電のWSY型番と同じで「高画質対応CD/DVDレーベル」での印刷ができる反面、耐水性は旧製品より劣る。
レーベル印刷範囲は内径22mm~外径118mm。
16倍速対応記録メディア。
現在はCPRM対応の録画用のみでスピンドル品もある。
写真はスリムケース品で、ケースは透明でインデックスは無い。 (2011年7月現在)
太陽誘電(That'sブランド)の写真画質DVD-RでWSY型番の新製品。
[写真上]
録画用スリムケース品(DR-C12WSY10SN)
[写真下]
データ用スリムケース品(DR-47WSY10SN)
パッケージ裏面に ”光沢性4倍、耐水性16倍、速乾性240倍”を謳った物で、このWSY型番は「高画質対応CD/DVDレーベル」での印刷ができる。
プリンタの用紙種類を高画質対応CD/DVDレーベルに設定してもインクが滲まない。
ただ耐水性に問題があり、WKY型番に比べてこの点で劣る。
レーベル印刷範囲は内径22mm~外径117mm。
(※ワイドタイプの場合)
16倍速記録対応メディア。
録画用はCPRM対応品のみで、スリムケースはベースが白色でインデックス付。
他に50枚パックのスピンドル品がある。
データ用の商品ラインナップは録画用と同じ。
発売は2010年11月。 (2011年5月現在)
[耐水性について]
WSY型番の耐水性は、従来のWKY型番の物より劣る。
水道の流水を掛けたテストでは、印刷の用紙種類に関係なく色の濃い部分のインク(染料系)が流れ出る。
インクの滲みやレーベル面の剥がれ等の致命的な問題は起きないが、流れ出たインクが薄い色の部分に再付着して汚すため、見た目が悪くなる。
インクが流れ出た部分は、光りが当たるとその部分が反射で光って見た目が悪い。
又、レーベル面は水のはじきが悪く水で濡れた部分は乾きにくい。
インクの滲みや剥がれは発生しないため、コップの水が掛かって濡れた程度では大きな問題は無いと思われるが、流水を掛けてもびくともしなかったWKY型番のような耐水性は無い。
印刷時の用紙種類 | 耐水性テスト結果 |
高画質対応CD/DVDレーベル | 色の濃い部分のインクが流れ出て、色の薄い部分を汚す。 インクの滲みやレーベル面の剥がれは無い。 |
CD/DVDレーベル | 同上 |
型番 | 高画質対応CD/DVD レーベル印刷 |
耐水性 | 備考 |
WKY | × | ○ | ・高画質印刷はインク滲みが出て不可。 ・耐水性は良好。 |
WSY | ○ | △ | ・高画質印刷が出来る。 ・耐水性が劣る。 |
耐水性の違いによる差は、例えば埃まみれになった物を綺麗にする場合に、WKY型番では水洗い(流水)という荒技が使えるが、WSY型番ではこれが出来ないという現実がある。
(※水洗いは独自の耐水性テストの結果による物でメーカーの保証はありません。)
マクセルの耐水、光沢レーベルの新製品。
中身は太陽誘電製で前と同じですが、スピンドル品のみだった前製品とは異なり、スリムケース品がラインナップに復活しました。
またパッケージプリントも以前の”光沢写真画質”に戻りました。
レーベル印刷範囲は内径21mm~外径118mm。
録画用はCPRM対応品のみで16倍速記録対応メディアです。
スリムケース入り10枚パックと20枚パック、
スピンドル品の50枚パックがある。
スリムケースはベースが白色でインデックス付。
(発売は7月末)
データ用はスピンドル品の50枚パックのみ。(2009年10月現在)
SONYブランドの光沢タイプの新製品で4月の発売。
パッケージはおろかSONYのWebサイトにも説明は無いが、耐水性レーベルの製品。
中のメディアは太陽誘電製で、光沢・耐水仕様も同じと思われる。
耐水性は下記を参照下さい。
「SONY艶レーベルDVD-R耐水性テスト」
レーベル印刷範囲は内径24mm~外径117mmで他メーカー品と比べてプリントエリアが少し狭い。
CPRM対応のビデオ用で16倍速記録対応の高速メディア。
今のところビデオ(録画)用のみでスリムケース入り10枚パックと20枚パック、スピンドル品の50枚パックがある。
スリムケースはベースが白色でインデックスは無いがケースに貼る小さいラベルが付属。
(2009年5月現在)
太陽誘電の写真画質(光沢・耐水)を謳う新製品。 (後のWKY型番品)
[写真上] 録画用スリムケース品。
[写真下] データ用スリムケース品。
レーベル面は平滑ではなく波模様のようなデコボコがあります。
光沢感があり鮮明でクッキリした印刷に仕上がる。
レーベルの耐水性は良好です。 水を掛けてもインク(染料系)が流れ出したり滲んだりしません。
レーベル印刷範囲は内径22mm~外径117mm。
実際にはマクセル並の印刷範囲があり、インクが定着する特殊コート層の中心バラツキが大きいので公称値を狭く設定している感じです。
16倍速記録対応の高速メディアです。
スリムケースはベースが白色でインデックスが付属しています。
※耐水性は「レーベル耐水性比較」を参照。
録画用の写真はCPRM非対応品で、他に30枚と50枚パックのスピンドル品があります。
CPRM対応品は10枚パックスリムケース品とスピンドル品(10枚、30枚、50枚パック)です。
データ用は他にスピンドル品(10枚、30枚、50枚パック)があります。(2008年5月現在)
※アナログ放送録画用の製品は全て生産終了。
現在はCPRM対応録画用とデータ用のスリムケース品(10枚)とスピンドル品(50枚)のラインナップです。(2011年9月現在)
ホワイトレーベルと光沢・耐水写真画質のDVD+Rメディア(一層タイプ)の紹介です。
DVD+Rメディアの発売メーカー(ブランド)は、4社(三菱化学メディア、マクセル、TDK、ソニー)で、現在は二層タイプのみを販売している所もあります。
DVD+Rは”ROM化”を行うとDVD-ROMとしてDVDプレーヤーが認識するので、古いプレーヤーでも再生できるメリットがあります。 (※再生互換性が高く、特に二層タイプでは有利。)
パソコン用のDVD書込ドライブでROM化に対応した製品は、DVD+Rメディアに書込みを行うと自動的にROM化をします。(※ブックタイプがDVD-ROMになる)
国内向け光沢・耐水写真画質仕様の製品は見当たりませんが、海外では販売されていました。
写真はJVCブランドの海外向け光沢・耐水写真画質の製品でメディアは日本製。
中身は太陽誘電製で、国内WKY型番(DVD-R)と同等の光沢・耐水レーベルを持つDVD+Rです。
JVC USAサイトに2009年春のカタログが掲載されているので、約2年前に発売された製品。
半ば諦めていたDVD+Rの光沢・耐水写真画質品が、よもやビクターから海外で販売されているとは思わなかった。
国内向け製品の発売は望み薄なので、海外向けの物でも手にはいるのは良い事。
レーベル面の耐水性はWKY型番と同じで申し分ない。 レーベル印刷の特性もWKY型番に準じる。
パッケージがビデオ/データ用になっているのは、CPRMや録画補償金の無い海外向け製品だからと思われる。
国内ではCPRM付のデジタル放送は記録できないため、表向きはデータ用としての用途になる。
写真の製品は16倍速記録対応で25枚入りスピンドル品(VP-R47HPS25)。
レーベル印刷範囲は内径22mm~外径118mm。
記録品質は良好で、バラツキはあるがDVD-Rより低エラーレートの物が多い。
二層タイプはJVC USAのカタログには無い。
製品は国内の通販サイトで偶然見つけた物で、在庫限りの限定販売と思われる。
価格も国内製品より安いのでお買い得感が高い。
(2011年9月現在)
※現在は入手困難です。(2012/2 記)
写真はビデオ(録画)用で、8倍速記録対応のホワイトレーベル品です。
他社の録画用がカタログから消える中で残っている製品で日本製メディア。
製品は5枚パックのみ。
レーベル印刷範囲は内径24mm~外径117mm。
データ用は16倍速記録対応のメディアです。
製品は5枚パックと10枚パック。
(2009年5月現在)
16倍速記録対応の製品でホワイトレーベル品です。
レーベルの印刷範囲は内径24mm~外径118mmで、旧製品(8倍速記録品)より狭くなりました。
(旧製品は21mm~118mm)
マクセルは3月末で自社生産から撤退し、他社調達に切り替えた為、レーベル仕様が変わった様です。
日本製メディアです。 (2008年5月現在)
光沢・耐水写真画質レーベルのCD-Rメディアの紹介です。
待望の光沢・写真画質の製品でしたが、現在は太陽誘電(That'sブランド)のみの販売です。
写真画質でレーベル印刷ができるため、旅行や記念写真等の保存に向いています。
”miniDVD”という標準画質並みの映像を記録する事もできます。(再生はパソコンで行う)
(2011年9月現在)
※太陽誘電の記録メディア事業撤退(2016年3月末)に伴い生産終了。 (2016年4月記)
太陽誘電の写真画質(光沢・耐水)CD-R。
レーベル面はDVDの光沢・耐水仕様と同じ。
レーベル印刷範囲は内径23mm~外径117mmでDVDとは微妙に違います。
48倍速対応のメディアです。
写真はスリムケース入り10枚パック品。
他に30枚パックと50枚パックのスピンドル品があります。 (2008年11月現在)
※現在はスリムケース品(10枚)とスピンドル品です。 (2011年9月現在)
WSYタイプに変更され、パッケージデザインも変わっています。(2013年7月)
太陽誘電「写真画質(光沢・耐水)」の業界初と云う耐水性レーベル(後のWKY型番相当)が、どの程度効果があるか比較してみました。
マクセル「Premium耐水光沢」は太陽誘電製と同じ物なので、比較対象はマクセルの旧製品「光沢写真画質」です。
太陽誘電 写真画質(光沢・耐水 |
マクセル 光沢写真画質 |
(2008年4月発売) |
(2005年9月発売) |
はっきりした結果を出すために、水道の流水を掛けるテストをしました。
マクセルのWebサイトに”うっかり飲み物をこぼしてしまった場合でも、にじまずきれいに拭き取れる”との説明があるので、新製品に対してはそれほど厳しいテストではありません。
耐水性確認サンプルは、レーベル印刷後(インクは染料系)二日間自然乾燥しています。
元々耐水性の無いマクセルの旧製品には酷なテストです。
(2008年6月 掲載)
太陽誘電(That's)マクセル 光沢写真画質
写真画質(光沢・耐水)(旧製品)
※色合いの違いなどは、製品のレーベル面の違いを反映しています。
※耐水性のテストなので、色合いの違いは評価対象ではありません。
太陽誘電(That's)マクセル 光沢写真画質
写真画質(光沢・耐水)(旧製品)
・驚いた事に流水が掛かっても染料系インクが流れ出ない。
・当然のことながら、染料系インクでは水が掛かった途端にインクが流れ出してしまう。
太陽誘電(That's)マクセル 光沢写真画質
写真画質(光沢・耐水)(旧製品)
・何処にもインクの流れや滲みがない。
・ティッシュで水を拭き取ってもレーベル表面はベタ付かず、インクの移りや剥がれが起きない。
・水が掛かった所のインクが流れて薄くなり、滲みが出ている。
・ティッシュで水を拭き取るとレーベル表面がベタ付いて、インクの移りや剥がれが起きる。
・水を拭き取らないと滲みが酷くなり、乾燥した後の見掛けが悪くなる。
メディアのレーベル表面状態とManufacturer IDから、太陽誘電「写真画質(光沢・耐水)」の同等品(※後のWKY型番相当)と思われるが、パッケージには何処にも耐水性レーベルを謳っていないため、念のためにレーベル面の耐水性をテストした。
テストは「レーベル耐水性比較」と同じ水道の流水を掛ける方法。
テストサンプルは染料系インクで印刷した物を二日間自然乾燥。
1.テストサンプルのレーベル面
(テスト前)
染料系インクが流れ出すような事は無く、インクの滲みも起こらない。
3.水をかけ終わった直後のレーベル表面状態。
レーベル表面は水を弾いていて、印刷の状態はテスト前と変わりがない。
「結果」
SONY「艶レーベルDVD-R」のレーベル面には、間違いなく耐水性がある事から、メディアは太陽誘電「写真画質(光沢・耐水)」の同等品と判断する。(後の太陽誘電WKY型番と同じ)
新しいWSY型番はレーベル面の耐水性をパッケージに謳っているものの、その倍率が低く、従来の写真画質(光沢・耐水)製品のWKY型番に対して、どの程度の耐水性を有するのか気になったのでWKY型番と同じ耐水性テストを行った。
(2011年8月掲載)
■レーベル面の違い
■WSY型番の耐水性テスト
1.「テストサンプル」
・使用インク:染料系。
・用紙設定:高画質対応CD/DVDレーベル。
・乾燥:二日間自然乾燥。
2.「水道の流水テスト中の状態」
流水を掛けると数秒でインクが流れ出てインクの再付着?が発生。
赤い楕円部分に肉眼で分かる汚れが発生している。
写真を撮る都合上、約20秒位は流水を掛けている。 この条件は、これまでに掲載している他の耐水性テストと同じ。
インクが流れ出る時間は別のサンプルで確認した。
3.「流水テスト終了直後の状態(未乾燥)」
赤い楕円部分に汚れ(シミ)が有るのが分かる。
滲みや剥がれ等は無く、印刷画像の形は保たれている。
4.「汚れ部分のアップ(乾燥後)」
黄色の矢印で示した所が流れ出たインクで汚れが目立つ部分。
5.「印刷面の異常」
肉眼で分かる汚れだけでなく、レーベル面に光りを当てると、インクが流れ出たと思われる部分が反射して光る。
見た目が非常に悪くなることが判明。
写真では少し分かり難いが、赤い円内の白いかたまりに見える部分が反射で光る。
主に色の濃い部分で発生する。
無数の白い点のような物は、レーベルのざらついた面(孔?)が照明の加減で見えているだけで、反射している部分ではない。
レーベル面に蛍光灯の光りが映るようにしているため、ざらつきが円形に見えている。
6.「その他]
(外周部分の段差)
WSY型番には縁の部分にレーベル素材のはっきりした段差がある。
(黄色の矢印で示した部分)
このため、レーベル面に残った水が段差部分に溜まって流れ落ちにくい。
インクが流れ出てもインクの滲みや剥がれは発生せず、画像の形が保たれているため光を当てなければ特に問題は無いように見える所が何とも不思議。
インクの再付着で汚れてシミになるため、印刷面は元の状態に戻らない。
製品としては、耐水性より高画質印刷に重点を置いた物と思われる。
耐水性をパッケージに謳っているが光沢・耐水のWKY型番ほどの耐水性は無いので、謳い文句の過信は禁物。
流水テストはやや酷な条件のため、はっきりとした差が出ている。
紙コップの水(コップの約半分)を一回掛けた程度では、流水テストほどの酷い状態にはならない。
直ぐに水を拭いても少し汚れる部分が出るため、水が掛かると見た目が悪くなる事を覚悟した方が良い。