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 SONY CD WALKMAN D-E01 
SONY CD WALKMAN D-E01

ソニーのウォークマン20周年モデル。(CDウォークマンとしては15周年)
マグネシウムダイキャストボディとスライド・イン・ローディング機構が特徴のポータブル型CDプレーヤー。
D/Aコンバーターの真正16bit動作の音飛び防止機能 ”G-PROTECTION” が搭載された機種で、ポータブルCDプレーヤーでは定番の音飛び防止の利き具合を切り替えるスイッチはありません。   マグネシウム合金には 1)軽量 2)振動や衝撃吸収性が良い 3)電磁波シールド性能が高い 等の特徴があり、D-E01は本体素材からオーディオと相性の良い物が使われています。

このD-E01で問題な所は、スライド・イン・ローディング機構を採用しているため、他のポータブルCDプレーヤーのように蓋部分が開かず、中のピックアップレンズをクリーニング出来ないことです。
開口部はCDを入れるスリットしかないとは云え、ピックアップレンズは汚れやすく音への影響も大きいので、やむなくネジを外して本体を開き、ピックアップレンズのクリーニングを行いました。

クリーニング後は、低音のしっかりした土台の上にピラミッド状に音を構築するアナログ的な音が出てポータブルCDプレーヤーとしては質の良い音楽が聴けます。
ピックアップレンズのクリーニングには、構造上ネジを外して本体を開けるしかないので、その手順と珍しい内部構造を紹介します。

(2008/02 NO.9掲載) 
(2014/05 NO.62更新) 


D-E01 直流安定化電源駆動

取扱説明書に記載されている乾電池やACアダプタ電源ではD-E01本来の音を出せないため、今まで音質の悪化した音しか聴いていなかった事が判明。
現在、唯一D-E01本来の音質が出せる、シリーズレギュレータ方式直流安定化電源の使い方等を紹介する。 「音が良くなる!!直流安定化電源の使い方」

現在、2008年2月時点の音質の記述は表向きの評価になってしまうが、シリーズレギュレータ方式直流安定化電源を用いると更に上を行くD-E01本来の音が聴ける。
据え置き使用限定にはなるが、D-E01が持つ本当の音質と実力が分かるのはシリーズレギュレータ方式直流安定化電源を用いた場合のみです。

(2008/10 NO.18記載) 


SONY D-E01
D-E01本体写真 ■ D-E01本体

1999年発売。
写真はリモコンと外付け乾電池ケースを取り付けた状態。 (共に付属品)
外付け乾電池ケースは金属製。

ヘッドホン出力が大きく、HiFi用の大型ヘッドホンも使える音質重視のポータブルCDプレーヤー。
DACは1bit型をLR独立搭載したデュアル仕様。

リモコンのヘッドホン端子では音が悪くなるため、本体のヘッドホン端子に直差しすると良いが、その代わりリモコンは使えない。
特徴的な”スライド・イン・ローディング”機構を採用した本機の蓋部分は開かず、通常では中のピックアップレンズのクリーニングは行えない。

スライド・インのスリット ■ スライド・イン・ローディングのスロット

[写真] CDを挿入するスロット部分。

”SLIDE-IN DISC LOADING”の文字印刷部分はシャッターになっており、本体右側面にある ”オープン/イジェクト” レバーを少しスライドさせると開きます。
(シャッターが上に上がる。)

シャッターはクリップ等の異物が中に入らないようにする程度で、埃や塵などの侵入までは防げない。
スロットインと同じに思えますが、名称は”スライド・イン”です。

スライド・イン・ローディング ■ スライド・イン・ローディング

シャッターを開けてCDをスロットに差し込み、中に押し込むとCDがセットされます。
取り出しは、本体右側の ”オープン/イジェクト” レバーのつまみを起こして指を掛け、右にスライドさせると中のCDが半分ほど外に飛び出す仕組みです。
イジェクトには少し力が必要で片手では難しく、操作性は良いとは云えません。
 ※写真はCDをイジェクトした状態。

  イジェクトで力が要るのは中のスライドメカを上に跳ね上げる動作の為と思われます。

■ 上下固定ネジ
本体の留めネジ ■ 本体の留めネジ

”REMOTE” の印刷文字の上側にある小さなネジが本体の上下を留めているネジのひとつです。
本体外周の4カ所にあるネジを精密ドライバーで外します。
本体右側に張り付いている部品は、 ”オープン/イジェクト”レバー。

外したネジ ■ 外したネジ

4個ありますが1つだけ他のネジより小さめです。
( ”REMOTE”の印刷文字の上側のネジが小さい。)



■ 本体内部
D-E01本体を開く(本体右側視点) ■ 本体を開く (本体右側視点)

本体を開けて右側から見た状態。(左側がスロット)
ネジを外すと本体上部が開きますが スライド・イン機構部が下側に固定されていて簡単には外せそうにないので、貝を開くような感じで綿棒を支え棒代わりに固定します。

本体後部が大きく開くのでピックアップレンズのクリーニングに支障はありません。
 ※クリーニングが目的なのでむやみに分解しない。

本体上部は蓋の役目だけと思っていたら、意外にもスライド・イン・ローディング機構が取り付けてあり、 ”オープン/イジェクト” レバーも上側に付いています。
下側にスライド・イン・ローディング機構共々組み上げられていると予想していましたが、上下に分割した機構設計のおかげでピックアップレンズのクリーニングが容易に行えます。
マグネシウムダイキャストボディは スライド・イン・ローディング機構を保護する強度を保つ役目もあると思われます。

D-E01内部(本体左側視点) ■ 本体左側視点

本体を開けて左側斜めに見た状態。
本体は開けない前提で作られているため、開けると内部の様子が丸見えです。
蓋の下部分に円いチャッキング部品が見えます。
ローディングはCDをスロットから差し込むと、一旦CDの内径部分にチャッキング部品が入り、更に押し込むとCDが中にセットされます。


手前の乳白色のプラスチック部分はガム型充電池を入れる所。
本体下側手前の細長いものが電池ぶたです。
中央は ”G-PROTECTION”のために新開発・小型化されたスピンドルとピックアップ部。

D-E01内部(本体後側視点) ■ 本体後側視点

本体上部に取り付けられた ”スライド・イン・ローディング”機構が見えます。 ローディングで動く部分が下の台形金属と重なっていて、完全に外さないと機構の全体像は分かりませんが、他のポータブルCDプレーヤーでは見られない複雑なメカです。

記念モデルとは云え、この機種のためだけに複雑なメカを作ってしまう当たりは、さすがに技術のソニー。
(本体価格が高いのは当然か)

下側と繋がっている台形の金属板には左右に2個の細長いローラーがあり、その上に円いチャッキング部品が見えるので、この間にCDが入りスライドさせたCDをスピンドルの位置に落とし込む形になると思われます。
理屈としてはフロントローディングのビデオデッキにビデオカセットをセットするのとほぼ同じやり方です。

本体下側に固定されている台形金属部分はスピンドル部が有る下側とスライド・イン機構を取付けた上側との位置出しの役目があると思われる。
本体下の左側には外部電源入力(黄色)等の部品が見えます。
メカ構造を見ると良くこんなローディングメカを考えたものだと感心するが、実際に商品として作ってしまうところにソニーらしさを感じる。
この様なポータブルCDプレーヤーは他には無いので持っていて損は無いと思う。

■ メンテナンス
綿棒とクリーニングキット ■ 綿棒とクリーニングキット

SONY製クリーニングキットと市販綿棒です。
クリーニングキットなのでクリーニング液と綿棒、ブラシがセットになっています。 (※写真は古い製品です)
キットの綿棒を使い切ったら市販の極細軸綿棒又は細軸綿棒を使います。 ピックアップレンズのクリーニングにはジョンソン綿棒では太過ぎるので極細軸綿棒が適します。
 (※いわゆる赤ちゃん用綿棒)


ピックアップレンズのクリーニング ■ ピックアップレンズのクリーニング

極細軸綿棒にクリーニング液を少ししみこませ、軽く円を描くようにしてピックアップレンズを拭きます。
ここで指に力を入れて押さえつけるとピックアップが壊れる恐れがありますので、余り力を入れずに軽く拭きます。
クリーニング液で拭いたら液の残渣を拭き取るため直ぐに新しい綿棒で乾拭きをします。

開けていた本体上部を閉め、ネジを元通り取り付ければメンテナンスの終了です。
クリーニングの度に開ける事になるので、ネジを緩める時に力を入れないとネジが回らないほど固くは締めない。  尚、ネジの締め付けが緩すぎると使用中に本体の分割部分がずれて動作に支障を来す事が有るので要注意です。

 ■ ピックアップレンズの汚れ
購入したばかりの新品でもピックアップレンズが汚れていることがあります。
どの音楽CDを聴いても音が冴えない場合はピックアップレンズの汚れが疑われます。
汚れが原因の場合は上記のCDレンズクリーニングキットでクリーニングすれば回復します。

 ■ 直流安定化電源駆動がもたらす意義(2024/06 記載)

直流安定化電源駆動がもたらすのは、一般的な乾電池やACアダプタの代替やアース接続で得られる音質効果等とは別の次元にある。
直流安定化電源駆動の真の意義は、D-E01での ”音の良い電圧”(=音の良い動作電圧)の発見による再生機器(D-E01)の音のぼやけ解消と云う点。
この事実は画期的な意味を持ち、当時行っていたCDの音の悪さの原因究明を阻害していた再生機器側の音の問題点を取り除く事となる。
これにより、音のぼやけはCDに起因する物として明確に区別でき、測定データと再生音質の対比からCDの製造品質の悪さが音の悪さの原因と特定。
結果、レコード会社やSONYの長年の嘘が明白となり、更に高音質CDの実体が偽のゴミ同然の代物である事も暴いた。

■ 音質の復活方法(2014/05 記載)

暫く使用しないと、D-E01から出る音がおかしくなっている事がある。
この場合の特徴としては、低音が出ず妙に甲高い音に成っている。
パーツの劣化が原因と思われるが、故障と思って諦めてはいけない。
大抵は、以下の手順で音質が元通りに復活する。

[手順]
1)付属のACアダプタを接続する。
2)ヘッドホンを接続する。
3)音楽CDをセットして30分以上再生する。(ヘッドホンから音を出す。)

※付属のACアダプタを使うのは、パーツの耐圧が付属ACアダプタの出力電圧を念頭に選定されているため。
※音が復活する再生時間は劣化の度合いで異なる。(一時間位になる事もある)

以上の方法は、他のポータブルCDプレーヤーでも効果が有ります。


■ 離れた方が音は良い(2014/05 記載)

ポータブルなので通常は本体を近くに置いて聴く事が多いと思われる。
ただ、これでは音がぼやけた状態で聴いており本来の音質とは違っている。
音のぼやけを避けるには1.5m以上本体から離れて聴く必要がある。

本体からの放射ノイズの影響と思われるが、ダイナミック型ヘッドホンで何故その様な現象が起きるかは不明。  これは据え置き型CDプレーヤーやメモリレコーダー等のデジタルオーディオ機器共通の現象で、再生音質の落とし穴になっているため注意が必要。
当然の事ながらヘッドホンのケーブル長は3m程度必要で短いケーブルは用を成さない。

離れる距離1.5mは音質上許容できる位置として実測した最低限の値で音質的には更に離れた方が良い。
  ※確認は大型のダイナミック型ヘッドホンを使用。
  ※放射ノイズ・・・たぶん電磁波。

D-E01の付属リモコンのケーブル長は約1mあるが、リモコンを使う場合でも長さいっぱいまで本体とリモコンを離した方が音は良い。(付属ACアダプタ使用)
  ※別売りインナーイヤーヘッドホンで確認。

■ トランスポート(2014/06 記載)

D-E01のLINE OUTは光デジタル出力兼用端子のため、CDのトランスポートとして使える。
このため、光デジタル入力端子付きのD/Aコンバーター(ヘッドホンアンプ付き)等に接続すれば、より高音質で音楽を楽しめる。

更新履歴
  • ・2016/11/5  ページの体裁を変更、統一。
  • ・2019/5/3   一部を除き画像サイズ縮小
  • ・2021/12/20 「離れた方が音は良い」の項目を加筆更新。(距離を1.5mに修正)
  • ・2023/11/5  フォント'sans-serif'指定追加により表示の整合を図り文章を見直す。
  • ・2024/6/30
  •   体裁を幅780pxに変更/ガイドバーを変更(ロゴの廃止)
  •   「直流安定化電源駆動がもたらす意義」を追記。
[ by star-route13 ](2014/05 refine)(2019/05 HTML-refine)/N2024
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