ゲーム単品以外に拡張RAM等の同梱品付で発売された物もあるセガサターンソフトをピックアップしてみた。
当時のゲーム市場は2Dから3Dへの過渡期で3Dゲーム主体の方向に徐々に傾いて行ったが、セガサターンが得意とした2Dゲームには良作が多い。
家庭用ゲームに初めての年齢レーティングが導入された事により、一時期ではあるものの正式な形で成人向ゲーム(X指定)も発売された。
レーベル面はピクチャー仕様だったメガCDとは異なり、1~2色の簡易的な印刷の物が多い。
”東京渋谷区代々木。
少女の名は神崎まりか。
あなたを非日常へと導く媒体である。”
出だしから普通ではない予感を与えるナレーションで始まるサイキックサスペンスRPG。
内容はお子様お断りな”18才以上推奨”。
日本の破滅をもくろむテロ集団、ファクト機関の改造人間と工作員が出てくる当たりは、仮面ライダー等の変身ヒーロー物を思い起こさせるが、この戦いに巻き込まれていくのは、 ”サイキ”と呼ばれる3人の超能力少女達。
冒頭のナレーションと共にTVアニメや特撮ドラマのような物語が幕を開ける。
タイトル画面では、これから始まる物語の行く先を暗示するかのような音楽が重く響く。
物語は豪華声優陣によるフルボイスで展開し、尋常では無い雰囲気を奏でる音楽も良い。
ストーリーや演出を見ると、ここまでの内容をゲーム化するには18才以上推奨枠があるセガサターンしかなかったように思われる。
終わりも重苦しい内容だがセガサターンの代表ソフトとして外せない。
セガサターンユーザーで良かったと思える一作。
ボス戦の防御や団体で出てくるザコ敵を一撃で倒すのに有効な合体超能力が用意されているが、名前が載っているだけで超能力の組合せはプレイヤーが探すようになっている。
この合体超能力を使えるか否かでゲームの印象が大きく変わり、使えないと長引く戦闘パートを苦痛に感じる。
着用済みの服などを高く買い取る”あやしい店”があり、買う->装備->売るを繰り返すと所持金が苦労なく貯まるようになっている所は当時の世相を皮肉ったものと思われる。
タイトル画面のオプションでゲームのBGMを聴けるがエンディングの曲は聴けない。
制作:フェイクラフト(脚本・監督 遠藤正二郎)。
「ストーリー的にこのままテレビで特撮ドラマ化すれば面白いのではと思えるほど良く出来ている。」
オリジナル曲名 | - | アレンジバージョン | 備考 |
高校生の日常 | → | 恵子 | - |
真実の徒 | → | 惨劇 | - |
蕪木 | → | 救出 | - |
平和な町並み | → | 戒厳令の街 | 曲の進行が似ている(姉妹曲?) |
あきら | → | バトル・あきら | アレンジはテンポが速い |
→ | サイキの宿命 | アレンジはテンポが遅い | |
バトル・かなめ バトル・あきら |
→ | バトル・真実の刺客 | メイン(バトル・かなめ)+後半(バトル・あきら) |
バトル・まりか バトル・かなめ |
→ | バトル・究極日本人 | 冒頭(フルメタルカフェ?)+前半(バトル・まりか)+後半(バトル・かなめ) |
バトル・まりか バトル・あきら バトル・かなめ |
→ | バトル・三人のサイキ | 前半(バトル・まりか)+中盤(バトル・あきら)+後半(バトル・かなめ) |
「マリカ ~真実の世界~」のプレイヒント
合体超能力を使えることが楽しめる条件と云えるほど大事。
フィールド上の敵全てと戦闘をしていれば自然にレベルが上がり超能力も覚えるので、レベル上げのための余計な戦闘をする必要はない。
フィールドで必要なことは、スタートボタンで表示されるシステム画面に集約されており、行動のヒントも分かる。
ザコ戦では攻撃優先で良いが、ボス戦では防御の超能力を優先しないとダメージが大きく、攻撃どころではなくなる事態に陥る事がある。
又、”まりか”がしびれ状態になると回復手段がなく厳しい戦いになる。
”かなめ”や”まりか”の上昇超能力はボス戦に特に有効。
最後の戦いに臨む前にレベル40前後あればザコ戦を極力回避してもクリアでき、アイテム回収も必要ない。
(※回復アイテムは茨研究所で買っておく)。
「合体超能力」
合体超能力は三人が超能力を覚えるレベルに差があるため条件を満たすまでは発動できない。
組み合わせも二人と三人がある。
例えば、PKヒーリングを覚えるのは”まりか”LV3、 ”あきら”LV21、 ”かなめ”LV20のため、「ヒーリングエンド」は”あきら”がLV21になるまで発動できない。 同様に「サイキエンド」は”まりか”のエアプレッシャーボムがLV40のため最終決戦頃になるまで発動できない。
合体超能力名 | まりか | あきら | かなめ | 備考 |
ヒーリングエンド | PKヒーリングLV3 | PKヒーリングLV21 | PKヒーリングLV20 | |
PKバスター | PKミサイル | TPバスター | - | |
PKボム | PKレーザーLV7 | - | PKミサイルLV13 | |
PKクラッシュ | PKファイヤーLV15 | - | PKブリザードLV31 | |
冥破拳 | - | TPバッティング | 霞命砕 | |
天破拳 | - | TPバッティング | 心中砕LV23 | |
サイキトライアングル | PKクエイクLV10 | TPストームLV15 | 降防心LV30 | |
サイキエンド | エアプレッシャーボムLV40 | TPバッティング | フルコンタクト | ※ |
ALフィールド | PKフィールド | - | PKフィールド | |
フルプロテクト | PKフィールド | - | 頑中奉LV15 | ※ |
ALネスト | PKネスト | - | フルコンタクト | ※ |
「隠しショップ」
Webに隠しショップに入る方法の書き込みがある。
”物売りの魔女っ娘”(リップ)が改造ツールを売っている。
(隠しショップの場所)
マップの”まりか”の家のポリバケツ(家の左側)の上側にあるマンホールの右上付近。
(”まりか”の家の裏手当たり)
マンホールには左隣の駐車場の金網に沿ってぐるりと回り込むと行ける。
(隠しショップに入るタイミング)
対キラーゼロの戦いで”まりか”が家の自室で選ぶ三択の後から工場跡に入るまで。
(この機会を逃すと二度と隠しショップに入れない。)
(書かれていないもう一つの条件)
三択の場面で三番目の「偽の書き置きを・・・」を選ぶ。
一番目と二番目を選ぶと隠しショップに入れないので注意。
(ゲーム操作)
工場跡の前にいる”まりか”を引き返させてマンホールの右上に進む。
隠しショップに入った後、工場跡に行きキラーゼロと戦う。(一度入れば後は自由に入れる。)
改造ツールは防具や武器のレベルを任意に上げる物で、ザコ戦の時間短縮によりゲームのテンポが向上する。
尚、物のレベルには上限があるため適時レベルの高い物に装備を入れ替える。
主人公の王女グラドリエルの物語が対戦格闘の要素を取り入れたシステムで展開する横スクロールのアクションRPG。
表示キャラクターが大きいのが特徴で、大きな剣を振り回す王女グラドリエルの動きもスムーズ。
豊富な魔法アイテムやアイテムの使用を優先する戦闘システムのため対戦格闘が苦手でも問題なく進めることが出来る。
相互に関連するサブキャラクター達の物語も用意されているため十分なボリュームがあり、セガサターンでは最高のアクションRPGと云える内容を持っている。
サタコレ版も発売され、秋葉原の「メッセサンオー」では客の問い合わせの多さから店側のリスクでメーカー発注(最小ロット)を行い仕入れをした事がゲーム誌に載っていた。
ドリームキャストでの発売希望も常に上位にランクしていたが続編は発売されなかった。
尚、ストーリー的には王女グラドリエルの物語は本作で完結している。
セガとアトラスの共同開発として発表されたもので、制作はアトラス。
サタコレ版はディスクの印刷色が緑色に変わっている。
ゲームディスク内のテキスト文には次のような記載がある。(原文)
セガサターン専用ソフト「プリンセス・クラウン」は、アクションRPGです。
格闘ゲームの爽快さとRPGの奥深さを併せ持ち、格闘ゲームが苦手な人でも楽しめます。
更に「モーフィング・システム」というオリジナル技術を使用する事により、巨大なキャラクターのスムーズなアニメーションを実現しています。
フィールドは3Dポリゴン、登場キャラは2D表示とセガサターンの性能に即した表現方法をしている。
戦闘システムは行動順によるリアルタイム入力で、キャラがフィールド上を動き回る斬新な物。
物語は壮大なスケールで展開し、プレイヤーを飽きさせない。
RPGだがフィールド上はアクション要素もある。
セガサターンを代表するRPGで名作の部類。
”GRANDIA”の名前は、この後もゲームアーツのRPGに引き継がれている。
X指定とは云っても家庭用ゲーム機のため、パソコン版のような18禁相当の描写はカットされている。
シナリオはアドベンチャーゲームとしてしっかり構築されているためストーリーを十分楽しめる。
カットされた部分のストーリーが欠落しているため、その部分のシナリオが若干つじつまが合わない感じになるのはご愛敬。
アダルトゲームはアドベンチャーゲームとしての性格が強いので、内容がしっかりしていれば普通のゲームとして十分通用する事が分かる。
尚、セガは世間のクレームに屈して後からX指定枠を廃止したため、X指定ゲームのリリースは廃止までの一時期に限られる。
最初の3DCGレースゲーム”バーチャレーシング”に比べて表現力は格段に進歩している。
グラフィックは多少粗いが慣れれば問題ない。
ドライバーズ視点ではレーサー気分でゲームが出来る。
特性の異なる隠し車種が用意されているので、好みの物を選べば全コースクリアも比較的容易になる。
ゲームには隠しの全車を出せる隠しコマンドがある。
最大100対100の兵隊による戦闘が展開される所がユニークで、戦闘陣形の選択が戦いを決める要素になっている。
登場する武将も多く、武将を派遣し城攻めをしながら領土の拡大と大陸制覇を目指す。
シナリオは登場する君主それぞれのストーリーで関連があり、その分ボリュームもある。 内政等のシステムや領土のマップは、メガドライブの「バハムート戦記」を思い出させる。
意外に人気が出て続編の希望も多かったが、既に開発スタッフが解散していたため直ぐには対応できず、忘れかけた頃に別のスタッフにより続編が制作された。
続編も良くできており、続編で評判を落とす事の多いセガにしては上出来のシリーズになっている。
ゲームディスク内のテキスト文には次のような記載がある。(原文)
ドラゴンフォースは、リアルタイムシミュレーションゲームです。プレイヤーは、8各国の大国の内から一人を選択してプレイを始めます(内2シナリオは、一度ゲームをクリアした後に選択する事ができます)。
プレイヤーは、一国の君主となり、他国を攻め落し領土を広げながら、最終的にレジェンドラ大陸の平定を目指します。
様々な戦略を駆使し、君主や武将を成長させながら領土を拡大していくゲームです。
ゲームの流れは、まず「侵攻」「戦闘」を行なう事で領土を拡大していく「フィールドモード」、もう一つが、武将の能力を上げたり、国の増強などを行なう「内政モード」を交互に繰り返す事でゲームが進行していきます。
サブキャラも含めて個性的なキャラクターが多く登場する事もあり高い人気があった。 ゲームのストーリー進行はアドベンチャー形式で戦闘場面はシミュレーションに変わる。
セガにしては珍しく続編や関連ゲームが次々に制作・発売された。 セガの力の入れようは、メガドライブのソニック以来と思われる。
本シリーズはドリームキャストにも引き継がれた
写真の「帝国華撃團隊員手帳」が取扱説明書。
本作と続編の「サクラ大戦2」は、ドリームキャストでリメイク発売されている。
業務用ST-V基板からの移植でセガサターンの能力を最大限引き出したシューティングは圧巻。
難易度も高く、攻略法を見つけないと中々ステージを進めない。
サターン後期に発売された物だが、これを見るとサターンもまだ捨てた物ではないと思ってしまう。
ゲームディスク内には、ゲームの設定等を書いた文章ファイルや画像ファイルがある。
登場する自機は、ジャレコの過去のアーケードゲームからのリメイク的な物で、キャラの声を担当する声優も豪華配役。
選んだ自機によって難易度は大きく変わるが、キャラの掛け声等の音声があるため乗りが良い。
会話デモをONにしておくと、ステージ間でストーリー風掛け合い漫才が見られる。
カラオケステージの背景面で、”みさと”が歌って踊る演出には驚かされた。
※背景で大きなキャラが動いているが、自機のシューティング面には干渉しない。
写真のゲーム天国はオリジナルビデオ付の”極楽パック”の物で、下の写真の様なパッケージに入っていた。
ビデオはオリジナルアニメのゲーム天国(本編16分)と声優天国(本編41分)を収録。
ゲームディスク内のテキスト文には次のような記載がある。(原文)
業務用で大人気!「ゲーム天国」オリジナルモードとアレンジモードで大満足
当作品は、1995年秋に登場した業務用ソフト「ゲーム天国」の移植・アレンジバージョンです。
ジャレコと云えばスーチーパイを思い浮かべるほどシリーズ作品が多い。 ゲームシステムは、いかさま麻雀の部類で、麻雀その物より脱衣時などのキャラのリアクションを楽しむ内容。
スーチーパイのシリーズ作品を見ると、”X指定”と ”18才以上推奨”及び”MA-18”の違いは乳首描写の有無の様だ。
”おまけディスク”が添付されており本編とは別にこのディスクだけで遊べる。
いかさまとは云え麻雀の知識が無いと勝てないので、救済処置として選んだキャラが麻雀を代わりに打ってくれる「おまかせモードが」付いている。
キャラは対局の状況に応じてリアクションやおしゃべりをするので、画面を見ているだけでもけっこう楽しめる。
CD再生の警告音声は、思わず笑ってしまうほど良くできている。
家庭用ゲーム機の ”X指定”脱衣麻雀系ゲームは、セガサターン時代の一時期しか発売されていないため、まさにセガサターンだけでしか遊べない特権のような形になっている。
セガサターンが動く間は手放すのはもったいないジャレコの力作。
シネパックムービーを使った物で、相手になる女性にジャンケンで勝つと脱衣シーンのムービーが見られると云う内容。
一応アーケード筐体からの移植+αと云うことからスペシャルとなっている。
画像が粗めなシネパックとは云え、実写ムービーのインパクトと作りの安直さから物議をかもした。
”X指定”枠廃止の遠因を作ったゲームかも知れない。
今では資料価値のある貴重なゲームに思える。
ムービーは圧縮で粗いが静止画になる部分は綺麗に見える。
セガサターン発売時の一つのコンセプトだった ”大人が楽しめるエンターティメントマシン”をある意味、正直に(真面目に?)具体化したゲームと云えるかもしれない。
ゲーム進行を早めるためにオリジナルよりフィールド移動を早くできる設定が追加されている。
広いダンジョンマップや見落とし易い描き方のフィールドマップ、少ないヒント等、シリーズのⅢまでは素っ気ない作りでクリアするにはかなりの根気がいる。
当然のように移動マップは自分で作るしかない。
「ファンタシースターⅡ ~還らざる時の終わりに~」は当時再販が無く入手困難だったが、このサターン版でようやくプレイできた。
ROMとは違いディスクアクセスがあるため、画面切替に多少時間が掛かる場合がある。
攻略のマップ作りは疑似3Dダンジョンタイプの「ファンタシースター」は手書きで出来るが、2Dフィールドタイプの「ファンタシースターⅡ」等はパソコンで画面キャプチャした方が作りやすい。
「ファンタシースター」(初代)のプレイヒント
このタイトルには簡単に進めさせないためか、幾つかの意外な罠(落とし穴)がある。
始まると直ぐに仲間を集めに行きたい所だが、このゲームの最初の罠が主人公アリサの弱さ。
スタート時のアリサは極端に弱くフィールドを歩き回ると直ぐに敵モンスターにやられて死んでしまう。
フィールド移動もろくにできないありさまで怒り心頭の設定ながら、ここでプレイを投げ出すのは一寸早い。
制作側は、いくら気丈なアリサでも戦闘経験の無い娘なのだから、最初は話が進まないほど弱くて当然と考えて作ったと理解した方がよい(推測)。
このため、最初は無理をせずに居住区の周辺で回復をしながら弱い敵を相手にレベル上げを行い、稼いだメセタで装備を整えてからミャウを仲間にする。(目安のLV:13 /こまめにセーブする事)
レベル上げ中に強い敵に遭遇した場合はとにかく逃げる事。(無謀な戦闘をするとアリサが死ぬ)
海岸沿いで出るシャキーン2体をアリサが倒せるようになるのが強さの目安。
ダンジョン内のマップは移動が床の一マスずつなのを利用して距離(長さ)をマスの数で書けば作れる。
方眼紙を使って、入り口から真っ直ぐに線を引き、右に曲がったら右に、左なら左に線の向きを変えれば、ぐるっと回っている経路も簡単に表せる。
メガドライブから続く本シリーズの完結編に当たる。
セガサターンではⅢからⅤまで発売された。
隠しマップやアイテムがマップ内にあるのもシリーズの特徴で、条件を満たせば隠しマップでレベル上げなどが出来る。
各シナリオは戦闘の中盤に敵側の増援が来ると云うワンパターンの展開が多く見られ、それを見越した指揮官配置をしないとマップクリアが難しい事もある。
各キャラクターは条件を満たすとクラスチェンジで能力の異なる別系統の指揮官に変えられるが、これによってゲーム攻略の難易度に影響が出る事もある。
(制作:キャリアソフト)
シューティングの前作とは変わって横スクロールのアクションゲームになったが、シューティングのステージもある。
ゲームジャンルは変わっても、このゲーム独特の雰囲気は変わらない。
自機キャラ”蘭未ちゃん”の声は前作と同じ菅野美穂。
[写真]
セガサターンの保存データ管理画面。
通常、コメント欄はゲーム名などになっているが、この「慶応遊撃隊 活劇編」では何と”ケシチャイヤーーーン”になっている。
(名前が”KEIO2_ _ _ _ _ _”の行)
蘭未のセリフをイメージした感じで ”ケシチャイヤーーーン”と書いてあると中身は何であれ一本取られた感じがして何となく消しにくい。
制作者の遊び心には脱帽するしかないが、このような形のコメントは他には見たことがない。
ダンジョンタイプでフィールドは3D表現。
敵キャラはレンダリング処理されている。
イベント時に挿入されるシネパックによるアニメ-ションもコミカルで明るい乗りで展開する。
敵及び自キャラの戦闘不能時には、頭に”KO”の看板が突き刺さるという演出がある。
戦闘時の掛け声などには音声が出る。
取説表紙のキャラクター性を前面に押し出して、明るく楽しく進行する異色のRPG。
声優もはまり役で会話が面白い。
ゲームディスク内のテキスト文に次のような記載がある。(原文)
1992年12月にPC-9801版として発売した「ドラゴンマスターシルク~龍召喚娘エピソードⅡ~」のセガサターンへの移植です。
ダンジョンの面積拡大、新たなシナリオの追加など、ボリュームアップしています。
形態的にはメガCD版「魔法の少女 シルキーリップ」 からの最終進化形と云える物。
小学生の主人公たちは、敵との戦闘時にメタモルフォーゼにより持っている力から連想される制服に似たコスチュームの大人の戦士に変身する。
低学年向けTVアニメのような構成でストーリーはフルボイスで展開する。
敵は倒すのではなく良心を目覚めさせる形のため、殺伐とした雰囲気が無いのは良い。
大人に変身して戦う設定がユニークで、これにより高い年齢層にもアピールする形になっている。
写真のパッケージは最初のシナリオ1。
シナリオⅠ~Ⅲの3部作として制作され、物語の主人公はそれぞれ異なる。 登場キャラはシナリオ毎に異なるため3部作ではかなりの数になる。
3Dポリゴンで作られており、セガサターンの3DCG性能を最大限引き出した魔法エフェクトは必見。
レベルアップした魔術師や僧侶が無類の強さを発揮するのはメガドライブ時代からの伝統仕様。
[写真]
”PREMIUM DISC”の紙パッケージ。
3作品の応募券を全て添付して送ると ”PREMIUM DISC”が無料でもらえた。
このディスクはセーブデータがあればボス戦を連続して出来る物で、強力なパーティーを組んで戦いを楽しめる。
ポリゴンキャラを鑑賞するモードもある。
(剣や魔法を使う動きや掛け声あり)
ディスク内のテキスト文には、プレミアムディスクに至るまでの開発日記のようなコメントがある。
尚、中古市場では3部作本編より高額でビックリするような値が付いている。
「シャイニングフォースⅢ」のプレイヒント
必殺技はレベルの低い敵に出やすく、HPが高い敵の隊長や将軍クラスに対しては出にくい傾向がある。
ザコを一撃で蹴散らし戦闘のテンポを良くするためのオプション的なもの(任意に発動できないが)と思われ、いわゆるボス戦では必殺技は期待しない方が良い。
このため、レベルアップは主人公は当然として、魔術師や僧侶を優先的に行う方が有利になる。
物理系の武器は防御や回避される事があるが、魔法攻撃は防御できず相応のダメージを与えられるため、将軍などのHPをごっそり削るのに有効。
これは自軍にもあてはまるので、敵の魔術師には要注意。(主人公でも二発食らうと危うくなる)
僧侶は広範囲回復のオーラが使えるようになると仲間が敵にやられる危険をかなり減らせる他、特有の攻撃魔法を持つ武器を装備すると魔法攻撃ができるので、他のアイテムを減らしてでも複数の武器を持って使い分けると良い。
魔術師や僧侶はレベルアップすると直接攻撃でも剣士並のダメージを敵に与えられるため、戦闘で頼もしいキャラになる。(シャイニングフォースシリーズの特徴)
プレイを進めると、敵に集中攻撃を受けてやられるキャラがでるマップが出てくる。
これはキャラのレベルが低いために起こるので、リターンを繰り返して戦闘をこなし、レベルアップを図ることで解決する。
レベルアップ用のマップは、二軍キャラや全体のレベルアップで戦闘を有利に進めるのに有効なので活用するのが吉。 二軍キャラも時間を掛けてでもレベルアップをしておかないと使えないキャラになり、後のマップで苦しむ事になる。
レベルが上がっていないとクリアし難いマップがあるためプレイ時間は相対的に長くなる。
当時放送されていたTVアニメのキャラクター物で、イベントではシネパックムービーが使われている。
敵(ボス)も味方も戦闘不能になると頭にバッテン印が付いて、戦闘可能なキャラの後にキョンシーのようにくっついて動き回るのが何とも可笑しかった。
二頭身キャラは可愛く、全体の絵柄も綺麗でサターン初期にしては良くできている。
横スクロールの格闘戦はメガドライブ版「幽遊白書魔強統一戦」の格闘システムのような2D表現ながら、前後と合わせて3ラインの奥行きがあり、ライン移動しながら戦える。
特徴的なのはアンデッドヒーローで、命令を変えることでゲームの難易度が変わり、戦闘を殆どアンデッドヒーローに任せることも出来る。
登場キャラクターを使った対戦モードもある。
発売はセガだが制作はトレジャー。
当時、ゲーム誌上では乳揺れゲームとして話題になっていたが、対戦格闘ゲームとしてきちんと作られており、乳揺れは表現方法の一つに過ぎない。
ゲーム性とは関係ないが、3DCGだとこの様な表現も可能なことに驚いた。
ゲーム内容はセガと並んで3D対戦格闘ゲームの双璧
キャラのモデリングは元のアーケード版のままで移植されたため角張った3Dモデリングが特徴。
セガサターンの3DCG性能でも余裕の移植作。
当時、2Dが主流の対戦格闘ゲームにあって、角張った体型ながら3Dキャラの動きには新鮮な驚きがあった。
写真のサタコレ版はセガネットを利用した通信対戦に対応したバージョン。
グラフィックは多少粗いが、ラリー特有のタイムアタックレースが楽しめる。
車種によりハンドリングや足回り等、車体の挙動が異なる所も再現されている。
メガCD版から数えて第2弾で、セガサターンでもこの一作でお終いになった。
古典SFから引用したような冒頭のアニメーションで察しがつく通り、良くできてはいるが今一つ面白さに欠けて乗りが悪い。 現実離れした世界観で普通な事を描いてもストーリーにインパクトは無い。左のパッケージ写真は本編の前に発売された予告編。
内容は本編を紹介するアニメーションムービーでゲームではない。
本編と予告編に付いている応募券を送るとオリジナルのデジタルウオッチがもらえた。
このゲームディスクは写真を撮る必要も無いほど地味なモノクロのレーベル印刷で、コレクション性では”ゆみみみっくすREMIX”に大差を付けられている。
※セガサターン版”ゆみみみっくすREMIX”は、MEGA-CD(メガCD)のページで取り上げている。
善と悪の観念が逆転した異世界で展開する異色作。
いわゆるギャルゲーが多いNECインターチャネルの発売にしてはダークな内容ながら本格的RPG。
フィールドはクォータービュー視点。
登場するご主人様は全て女性で、それぞれにストーリーがある。
今でも続編が発売される ”コマンド&コンカー”のシリーズ第一作。
一度始めると中々止められない面白さがある。
GDI軍とNOD軍の両方の視点でプレー出来る。
ゲームディスクはGDI軍(国連地球戦略防衛軍)とNOD軍(秘密組織NOD)で別になっている。
ショボいフィールドマップや遅い読込などの問題点はあるが、RPGとしては良くできている。 戦闘時にはフィールドが3Dポリゴンでキャラは2D表現のクォータービュー視点(固定)になる。
ゲームでは108人の仲間を集めるのを目標にしているが、パーティーを組めるのは6人だけと少ない。
集めた仲間は城攻めなどのイベント時に自動的に登場する。
武器のレベルアップや魔法系の使用回数制限などシステム的な縛りが多くあり、他のRPGとは少々勝手が違う。
フラグの条件を満たせば特定のグラフィックを見せるパソコンではお馴染みのアドベンチャーの類だが、パソコンと違い綺麗なグラフィックの保存手段はセガサターンには無い。
廃墟のような屋敷で一緒に閉じこめられた女性達を数々のアイテムで助けながら探索・脱出する内容。
プレイヤーの主人公以外はフルボイス。
生死を分ける女性達でエンディングは変わるが、ゲームとは云え後味が悪い。
ゲームディスク内のテキスト文には次のような記載がある。(原文)
セガサターン用ソフト「慟哭そして...」は、オリジナルシステムDSR、及びTDSを使用したトラップアドベンチャーゲームです。
設定が江戸時代のためか全てが和風の趣。
新米くのいちを街での習い事や忍びの里で修行をさせて育てていく。
パラメーター等を上げられるミニゲームも多い。
戦闘はカードバトルでコミカルな演出が笑える。
修行はストーリーに関係なく行えるが、怠るとカードバトルで勝てない。 イベントでは音声がフルボイスになりアニメムービーが流れるシーンもある。
選択肢によっては意外な展開を見せる事もあり、先を見たくなる面白さがある。
ゲームディスク内のテキスト文には次のような記載がある。(原文)
下記タイトルからの移植です。
タイトル名:くのいち捕物帖
発売元・販売元:GMF
動作環境:Windows95
(c)1997 GMF/ポーラスター
18才以上推奨枠でグラフィックはそれに準じた物。
解像度の関係でパソコンよりグラフィックの質がやや落ちるのが残念な所。
テキスト量は多いがエルフ作品特有の言い回しや不要なダジャレも多い。
プレイヤーの主人公を含めたフルボイス仕様で音声のON/OFF設定も出来る。
ヒントも少なく何処に行くかの順番でストーリー分岐するなど、やや難解な部類。
ゲームのオリジナルストーリーだがTVアニメの最終話から劇場版に繋がる部分や劇場版のストーリーに沿った形の所もある。 ”ルリ”が艦長になる経緯から、シナリオ上はルリがメインキャラと思われる。
「なぜなにナデシコ」等、TVアニメではお約束の内容がてんこ盛りで全編フルボイス仕様。
アニメと同じ声優陣のためナデシコの雰囲気が楽しめる。