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 Dreamcast(ドリームキャスト)   


Dreamcast(ドリームキャスト)

Dreamcast (ドリームキャスト)は、セガ(※1)がセガサターンの後継機として発売した家庭用ゲーム機(1998年11月発売)で、セガの実質的な最終機種に当たる。

周辺機器を含め新たな設計思想の元に開発された物で、セガサターンの北米市場撤退を受けて失地回復を図る切り札として投入された。
メインCPUは日立のSH-4(32bit)、GPUにNECのPowerVR2DCを搭載して毎秒300万ポリゴン以上の描画性能を持ち、発売当時は家庭用ゲーム機として最高の性能を誇っていた。  映像の発色の美しさも群を抜いており、他とは一線を画する新世代機と云えた。

ドリームキャストはプログラミングが難しいと云われたセガサターンの反省から3D専用のアーキテクチャになり、ゲームディスクはDVDの普及が遅れていた事もあり、コスト面から独自のGD-ROMが採用された。
セガサターンでは拡張性に難があったコントローラーポートが刷新され通信系の高速化と双方向通信機能が付加された。
これによりデータセーブはコントローラーに設けられた拡張ソケットを利用する形となり、本体カートリッジスロットは廃止されてコンパクトな外観に成った。
更に、従来は周辺機器扱いの通信用モデムをゲーム機としては初めて本体に標準装備していた。

「ドリームキャストとセガ」
テレビCM等に力を入れたこともあって世間の知名度も急上昇し、順調な販売スタートが切れると思われた矢先にNECのPowerVR2チップの初期ロット不具合が発覚。
GPUの供給量不足からドリームキャストの生産が大幅に停滞する事となり販売計画はスタートとからつまずく格好になった。
思いもよらない出荷停滞による初期販売台数減少の影響は大きく、ソフトの発売延期などが相次いだ。
翌年に入りGPUチップの安定供給に伴って生産も順調になった物の、セガが盛んに流していたドリームキャスト売り切れCMが災いしたのか市場には発売前ほどの熱気は無く、販売台数は当初の期待ほど大きくは伸びなかった。

ドリームキャストにはゲーム機としての他にモデムの標準装備によりインターネット端末としての側面があった。
発売当時は一般家庭にパソコンが普及し始めてインターネットが世間にも知られるようになった頃で、安価にeメール環境等を手にできることからセガもこの点をアピールして専用セットを発売していたが、これは一種の諸刃の刃だった。
当時、電話回線によるインターネットインフラ整備が徐々に進められてはいた物の、多くのインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)は獲得顧客数を睨みながら設備投資をしている段階で、 急激に伸びるドリームキャスト利用者のためにセガ自身がISP事業に投資せざるを得なかった状況を見ても、他の企業が既設インターネットインフラを利用して利益を上げられる環境には程遠かった。
又、ドリームキャストのインターネット接続サービスは本体拡販のため無料提供が長く続きネットゲーム関連を含めてインターネットに事業注力すればするほど赤字だった事は想像に難くない。
ドリームキャストのゲームソフトにおいてはインターネット接続ソフト付きのゲームが当たり前の状況になり、 ダウンロードコンテンツ(当時は無料)や通信対戦対応を売りにしたゲームが発売されてゲームの可能性を大きく拡げることになったが、ゲームソフト自体が以前より売れない時代に入っていた事もあり苦戦していた。

2001年に入り、販売台数伸び悩みの影響から資本的な余裕が無くなったセガは、1月下旬、マスコミ報道を追認する形で家庭用ゲームコンソール市場からの撤退を表明。
1983年から始まった ”セガ・エンタープライゼス”の家庭用ゲーム機の歴史は同社が送り出した最高のゲーム機 ”Dreamcast”で幕を閉じることになった。
長年ゲームコンソール市場の覇権を競い合い歴代ゲーム機の名称と共に刻まれていた ”セガ・エンタープライゼス”の名は既に消えていた。(※2000年11月に社名変更)

撤退後、ドリームキャストのゲームソフトはセガが発売予定の中からタイトルを絞り1年間新作を供給した他、サードパーティーからは年間本数は少ないながら7年に渡って新作が発売され、皮肉なことにセガのゲーム機史上最も現役が長い機種になった。
特にセガの新作ソフト発売終了以降、サードパーティーの間では何処が最後のソフトを発売するか競争する雰囲気があり、Dreamcastへの根強い支持を伺わせた。

セガが発売当時に始めたドリームキャストのインターネット通信機能を利用した直営Webショップ”ドリームキャストダイレクト”は一応の成功を収め、撤退後も”セガダイレクト”として継続運営された。
アーケード市場には相乗効果を狙ってドリームキャストと同じアーキテクチャの業務用基板”NAOMI”が投入されている。

(※1)セガは通称、正式名称(当時):株式会社セガ・エンタープライゼス

(2015/08 NO.71 掲載 )
(2018/12 NO.91 更新 )


項目
1.Dreamcast(ドリームキャスト)


1.Dreamcast(ドリームキャスト)
写真:Dreamcast(ドリームキャスト)
(写真1)
Dreamcast(初期型)
  (1998年11月27日発売)
・本体色:グレー系の白
・前面ポート部分:薄いグレー。
・本体型番:HKT-3000
・箱の型番:HKT-5000
・本体価格:29,800円(税抜き)

大きさはセガサターンに比べて小さくなったが外見のコンパクトさの割にはずしりと重い。
  ・本体の実測重量:1.50Kg (※取扱説明書の表記:約1.5Kg)
カートリッジスロットが無くデザイン的にも洗練されてすっきりしている。
本体前面の四つのにコントロールポートが目を引く。
価格はセガサターンに比べて大幅に下がり二万円も安くなっていた。

※写真のドリームキャスト・コントローラーのビジュアルメモリ(VM)は別売り。
※セガサターン当初のアナウンス価格:49,800円。
※セガサターンの実測重量:1.6Kg

写真:ドリームキャスト電源ON
(写真2)
 ドリームキャスト電源オン。

左側のボタンが電源ボタン。
押すと三角形の表示部分がオレンジ色に光る。
消費電力:22W。

右側はディスクドライブのオープンボタン。
ボタン類は前面ポートと同じ薄いグレー。


ドリームキャストは初めてテレビの標準画面解像度に準じたゲーム機。
このため、テレビ接続でも従来にない綺麗な映像が特徴で、発色の美しさと相まって新世代機に相応しいビジュアル性能だった。
別売りのVGAボックス(セガ純正品)を接続してパソコン用ディスプレに出力すれば、更に鮮明な映像でゲームが楽しめた。
発売されたゲームの殆どが”VGA対応”になっていることも見逃せない。
このため、VGA出力(640×480ドット)は事実上の標準仕様と云って良いが、肝心のVGAボックスの値段が高く、一般的な普及度と云う点ではネックになったと思われる。

本体前面の四つのコントロールポートはシリアル方式で、多人数対戦のマルチターミナル的な用途ではなく、複数の周辺機器(例えばキーボードとマウス)を同時利用するためと説明されている。
本体にリセットボタンは無く、ドリームキャスト・コントローラーのA・B・X・Yボタンとスタートボタンの同時押しによるソフトリセットになった。

内蔵時計用の電池は充電式で本体内蔵。
充電池が消耗した場合は起動時に日時の設定画面になる。
発売時のドリームキャストに添付された取扱説明書(672-5407A)にはMIL-CDの項目が無い。
写真:ドリームキャストの後ろ側

■ 側面及び背面

(写真3)
 ドリームキャストの後ろ側。

セガのゲーム機としては初めて強制冷却ファン搭載。
前から見て右側面に排気孔がある。
通信用モデム(HKT-7100)を標準搭載。
 (通信速度:33.6Kbps)


モデムは本体と一体化したデザインのため底面を見ないとモデムと分からないが、脱着が出来る構造になっている。  添付の専用接続ソフト”ドリームパスポート”でユーザー登録すると、ダイヤルアップ回線によるインターネット接続が可能になっていた。
登録情報を保存したビジュアルメモリのアイコンは、”ドリームパスポート”に変わった。
発売当時、標準でインターネット接続ができるゲーム機は他には無かった。
写真の左端のコネクタが電話回線接続用。

[背面の端子類]
・電源端子(AC電源)/汎用のメガネ型。
・シリアル端子(※電源端子の下側)/対戦ケーブル等を接続。
・AV端子(※シリアルの左側)/複数の信号(ビデオ、S映像、RGB、音声)を扱う。
 (ステレオAVケーブル、S端子ケーブル、VGAボックス等を接続)
・通信用モデムのモジュラージャック/電話用の付属モジュラーケーブルを接続。
写真:初期型Dreamcast(ドリームキャスト)のGD-ROMドライブ

■ GD-ROMドライブ

(写真4)
ドリームキャストのGD-ROMドライブ部。

当時のDVDはコスト高な上に開発環境が整わない等の理由から見送られ、ヤマハが開発した”GD-ROMフォーマット”のドライブを採用。(容量:1GB)
CAV方式のドライブは最大12倍速。
初期型ではスピンドル周りに他の付属物は無い。
 ※GD-ROM(GIGA BYTE DISK-ROM)
当時の雑誌記事ではゲーム機初のCAV方式でシークタイムを大幅に短縮したドライブであることを強調していた。 (※ドリームキャストマガジン誌)

写真:GD UNIT KATANA

■(GD UNIT KATANA)

初期型はYAMAHA製(MADE IN JAPAN)。
赤丸印の所に見えるのが放熱用の金属パーツに繋がるヒートパイプ(※二本の内の一つ)

高速回転する為か駆動モーターがやや壊れやすい欠点を抱えていて寿命的に心配な部分。
GDディスクの最内周部分はセガサターン同様にISO形式で、外観上もGD-ROMの部分とは違う事が分かる。
セガサターンと同様に、ISO形式の部分にはテキストの他にパソコンで見える画像ファイルが記録されている物がある。

写真:初期型Dreamcastの冷却ファン

■「初期型ドリームキャストの冷却方式」
(写真5)
 外から見た初期型の冷却ファン。

冷却ファンは枠部分が金属製。
CPUとGPUチップに取り付けたヒートパイプでチップから発生した熱を放熱用の金属パーツに導き冷却ファンで外に排熱する。

ヒートパイプは熱伝導効率が高く配置の自由度も高い分コスト高の印象がありゲーム機用としては豪華な冷却方式と云える。
ヒートパイプを家庭用ゲーム機に正式採用したのはドリームキャストが初めてと思われる。

(写真6)
金属枠の冷却ファンと格子状の穴がある放熱用の金属パーツ。
初期型ドリームキャストの構造的特徴のひとつ。
(写真7)
放熱用の金属パーツの後ろ側。
下側に径が細めの二本のヒートパイプが繋がっている。
冷却ファンで強制的に格子状の穴に空気を流して、他から発生した熱と一緒に排熱する仕組みと思われる。
(写真6)(写真7)
写真:冷却ファンと放熱用金属パーツ写真:放熱用金属パーツの後ろ側

(1)「起動画面/メニュー画面」
(画像1)「起動画面」
短い起動アニメーションの後でこの静止画になる。(起動音付き)
バージョンなどの表示は無い。
(画像2)「日付/時刻メニュー」
内蔵充電池の電池消耗時に表示される。
デフォルトの日付表示はドリームキャストの発売日。
(画像3)「メインメニュー」
各操作項目にアクセスするためのメニュー画面
ディスクをセットせずに電源を入れるとこの画面になる。
選択したアイコンがアニメーションする。
(画像1)(画像2)(画像3)
写真:Dreamcast(ドリームキャスト)の起動画面 写真:日付/時刻メニュー画面 写真:メインメニュー画面

■[ファイルメニュー]
メモリーカード(ビジュアルメモリ)のファイル管理をするメニュー。
コントロールポートに接続されているコントローラーとメモリーカードの使用状況等が表示される。
ドリームキャストは機能や操作性等が大きく進化しているのが良く分かる。
(画像4)「各ポートに接続されているコントローラーとメモリーカード(VM)の表示」
接続中のコントローラー並びにそのソケットに挿しているメモリーカードがアイコン表示される。
(画像5)「ビジュアルメモリのセーブファイル内容」
 (Aポートのソケット1に挿したビジュアルメモリの例)
ファイルはゲームオリジナルのアイコン表示で分かり易く、中にはアニメーションする物も有るなど見るだけでも面白い。
同じゲームでもアイコンのキャラクターが変わるなど表示画面としては意外なほど凝っている。
ファイルを選択すると、
 「ゲームタイトル」/「ファイル名」/「保存日付と時刻」/「セーブ容量」
 等の詳細が表示され、セーブファイルの内容を把握し易くなった。
(画像6)「VM(ビジュアルメモり)間のコピー操作画面」
 (コピー先にCポートのソケット1のVMを指定した例)
接続されているVMならどれでも指定可能で、どのコントローラーからでも同じ様に操作できる。
 (※空き容量不足の場合はAボタンを押すとメッセージが出る)

VMの液晶画面は白黒のアイコンだがドリームキャストの”ファイルメニュー”ではカラー表示される。
例えば(画像4)のDポートのソケット2は「モスラドリームバトル」のVM表示で、カラー表示では見た目の印象が随分違う。

(画像4)(画像5)(画像6)
写真:ドリームキャストのファイル管理画面 写真:ビジュアルメモリのファイル管理画面 写真:ファイルコピー操作の画面

■[セットメニュー]
ドリームキャストの「表示言語」、「音声」、「自動スタート」等の設定を行うメニュー。

(画像7)「表示言語のメニュー(六ヵ国語に対応)」
(画像8)「日付と時刻のメニュー」

(画像7)(画像8)
写真:セットメニュー(表示言語) 写真:セットメニュー(時刻合わせ)

■[サウンドメニュー]
ゲームディスクと音楽CDの音楽再生操作メニュー。
ディスクをイメージした画像が表示される。(※動画表示で常に動いている)
イメージ画像にはゲームタイトルオリジナルのカラー画像が表示される物がある。
ゲームディスクではCD再生の”警告メッセージ”がこのメニューで聞ける。

(画像9)「ドリームキャストの標準レーベル画像」
(画像10、11)「ゲームタイトルオリジナルでディスクのレーベル画像とは異なる例」
(画像12、13)「ゲームタイトルオリジナルでディスクのレーベル画像と同じ例」

(画像9)(画像10)(画像11)
写真:ドリームキャストの標準レーベル画像 写真:ゲームのオリジナルレーベル例 写真:ゲームのオリジナルレーベル例
(画像12)(画像13)
写真:ゲームのオリジナルレーベル例 写真:ゲームのオリジナルレーベル例

■[ディスクの警告音声]
ゲームディスクの2トラック目には、”これはドリームキャスト用のゲームディスクです・・・ ”と云うCD再生の警告音声が収録されている。
警告音声は必須仕様のようでどのGD-ROMにも入っているが、セガサターン同様に声優バージョンやドラマ仕立ての物がある。

(2)「初期型と後期型」

ドリームキャストはセガサターンの様な外観の変更は無かったが、コスト低減のため発売から一年経たないうちに内部構造を変更した後期型に切り替わった。
大きな変更点は冷却方法で外観的な相違が冷却ファンに見られる。
内部構造については、「PC Watch」の記事(当時の物)が詳しい。
 ※”PC Watch ドリームキャスト分解”で検索する。

■「箱の型番表記について」
標準仕様のドリームキャストには箱の型番に5000番と5100番がある。
これは希望小売価格の違いによるもので本体の内部構造の相違とは直接関係が無い。

  • HKT-5000・・・価格29,800円
  • HKT-5100・・・価格19,900円

1999年6月24日のドリームキャスト値下げに伴い箱の型番が変更されている。
”HKT-5100”は価格19、900円のドリームキャストという意味になる。
これは、オレンジの箱の初期型でも”HKT-5100”のシールになっている物がある事から裏付けられる。
ドリームキャストの本体型番は元より、箱の型番でも内部構造の相違による初期型と後期型の確実な判別は出来ないことになる。 (※中古品を手にするときには注意。)
外観から判別できる手掛かりは排気孔の冷却ファン形状になる。

ドリームキャストの価格はゲーム市場撤退に伴い2001年3月1日から9,900円に引き下げられた。
セガのサイトでは、この価格で表示されている。

(3)「ドリームキャストの主要周辺デバイス」
(参考資料:ドリームキャストマガジン)
■ ドリームキャスト・コントローラー
外見的にはセガサターンのセガマルチコントローラー(通称:マルコン)の延長線上に見えるものの、実際は専用マイコンを搭載して従来の20倍以上のデータ量を扱える新しい通信方式を採用した新型コントローラーだった。
コントロールポートの高性能化による双方向データ通信は、拡張周辺機器の利便性を飛躍的に高めていた。  拡張ソケットに色々な周辺機器を接続する事で機能の拡張を出来る様になっていたが、双方向データ通信のメリットはファイル管理画面に良く現れている。
ポートに接続した全てのドリームキャスト・コントローラーのビジュアルメモリのデータを参照出来る上に、どのビジュアルメモリにも簡単にコピーができる便利さと快適さはかつて無かった。
本体の電源を切らなくても抜き差しの状態が確認できるのも利点で、まるでパソコンの様な操作感覚だった。   ビジュアルメモリ(VM)を拡張ソケットに挿すとメモリーカード端末として機能する事から、複数のコントローラーを空いたポートに接続する事で利用できるメモリーカードを増設できた。
写真:標準仕様ドリームキャスト・コントローラー
(写真8)
 標準仕様のドリームキャスト・コントローラー

ボディ上部はグレー系の白、下部が薄いグレーのツートンカラーでコードは薄い紫色。
次の各パーツは下部と同じ薄いグレー。
 ・拡張ソケットのフレーム(窓部分)
 ・アナログ方向キー
 ・方向ボタン(デジタル入力の十字ボタン)
 ・スタートボタン
 ・Lトリガー/Rトリガー(左右のアナログトリガー)

カラーバリエーション等の色違いのコントローラーの場合は各パーツ部分の色も異なる。
 ・本体部分の実測重量(目安):約204g(コード含まず)

写真:ドリームキャスト・コントローラーの前面

(写真9)
 ドリームキャスト・コントローラーの前面

上下二段にコネクタが見える所が拡張ソケット。
ビジュアルメモリ(VM)やぷるぷるぱっく等の拡張周辺機器を取り付ける。
拡張数はコントローラー当たり二台。
写真では左右のアナログトリガーレバーやコードを固定する溝が見える。

4ボタンのドリームキャスト・コントローラーは6つのボタンを使用する対戦格闘ゲームには不向きなため、仕様面で評価が分かれる部分。
通常は、”ビジュアルメモリ”と”ぷるぷるぱっく”を拡張ソケットに挿す事になる。

(ビジュアルメモリの電池を外して軽くした時の重量(目安))
・ドリームキャスト・コントローラー(コード含まず):約204g
・ビジュアルメモリ(キャップと電池無し):約40g
・ぷるぷるぱっく:70g
合計重量:約314gでかなり重くなるがコントローラー本体はセガサターンのマルコンと変わらない。
[参考]
 ・セガサターンパッドの重量:約92g(コード含まず)
 ・マルコンの重量:約205g(コード含まず)
写真:ドリームキャスト・コントローラーの内部基板

(写真10)
 ドリームキャスト・コントローラーの内部基板

セガサターンパッドに比べ搭載パーツが多く、その差は歴然。
これでセガサターンパッドと同じ価格の2,500円(税抜き)とは少々驚き。 基板の”SEGA”ロゴの上の部分にコントローラー開発コード ”SEED”の文字がある。
写真:ドリームキャストの専用マイコンE2

(写真11)
セガの専用マイコン ”E2 MAPLE BUS”チップ

基板の右下部分に双方向データ通信を担うセガの専用マイコン”E2 MAPLE BUS”チップが載っている。
当時としては最も先進的なコントローラーの要。
右端のネジはトリガーレバーを留めているステンレスネジ。
写真:ドリームキャスト・コントローラーの基板(裏側)

(写真12)
 基板の裏側

拡張ソケットやトリガーレバーが取り付けてある。
裏側には電子パーツは見当たらない
トリガーレバーパーツに磁石が付いている事からアナログ量の検知にホール素子を利用している。

同様にアナログ方向キーもホール素子で動作に支障が出ないようホール素子に近接するネジは非磁性のステンレスネジ。

■ ビジュアルメモリ(VM) (写真13、14)
ドリームキャストの必須デバイスがビジュアルメモリ(VM)。
プレイデータのセーブと液晶画面がゲームのサブ情報画面の役割を果たす。
単体使用時とコントローラーに挿した時では本体の向きが変わるため、アイコン等の表示は自動的に180度回転表示される。

写真:標準仕様のビジュアルメモリ (写真13)
 標準仕様のビジュアルメモリ(VM)の外観

・本体色:グレー系の白
・電源:CR2032リチウム電池(二個)
 ※単体使用しない場合は電池不要。
単体使用で小型携帯8ビットゲーム機として機能する。
 (時計機能あり)
 ・本体の実測重量:約48g(電池、キャップ含む)
 ・キャップの実測重量:約2g
 ・電池の実測重量:6g(二個分)

本体下にはストラップを通すくぼみがある。

「単体時の時計表示」
秒が足跡(動物)のアニメーション表示。
 
(写真14):ビジュアルメモリの裏側
ブザー用の穴、電池蓋、リセット穴がある。
(写真15):キャップを外したビジュアルメモリ
接続コネクタ部分は持ち運びを考慮してキャップ付き。
(写真14)(写真15)
写真:標準仕様のビジュアルメモリの裏側 写真:キャップを外したビジュアルメモリ

ビジュアルメモリはメモリデバイスとしてのメモリ容量(1Mbit、200ブロック)の少なさが欠点として上げられる。 これは、後にカスタムチップのダイサイズの制約による物と明かされており、ワンチップ化という設計が固まった時点で予想された事。
当時の半導体量産技術の問題でもあり、セガとしてはビジュアルメモリの数で対処できると割り切った節がある。 数が出ればセガの利益に繋がる訳で大容量メモリーカードの投入が遅れたのも状況証拠としてうなずける。
ドット表示の白黒液晶画面と8ビットCPUにより専用ミニゲームの小型携帯ゲーム機として機能するが、電池の消耗の大きい点がネックだった。

[VM用ミニゲーム](画像14)
初期にはドリームキャストのゲームと連動する物や専用ミニゲームを内蔵したVMが幾つか発売された他、ゲームの特典やおまけとしてGD-ROMからインストールして動かすミニゲーム等が提供されていた。
専用ミニゲーム内蔵のVMでは空き容量をセーブメモリとして使用できた。

[VM用ダウンロードコンテンツ]
ゲームメーカーのサーバーからビジュアルメモリ(VM)のアイコン(画像15)やゲームでの期間限定アイテム(画像16)、追加ドラマコンテンツをダウンロードできる無料サービスがあった。

 (画像14)
 VM「モスラドリームバトル」

(画像15)
VMオリジナルアイコンの例

写真:VM用ミニゲーム(モスラドリームバトル) 写真:VM用オリジナルアイコンの例
写真:ダウンロードコンテンツの例
(画像16)
VMにダウンロードしたゲームの期間限定アイテムの例。
ゲームメーカーのサーバーからダウンロードした物でモデムを標準装備したドリームキャストならではのサービス。
[サブ情報表示]
ビジュアルメモリの液晶画面をゲームのサブ情報画面として使うのは斬新だったが対応したゲームは意外に少なく、多くはゲームタイトルの表示止まりだった。
 (対応ゲームの例)
・バイオハザードシリーズ(2/3/コード:ベロニカ)
・トリコロールクライシス
・サクラ大戦3
・サクラ大戦4
[ゲームタイトルアイコン]
ゲームを起動すると液晶画面にゲームタイトルのアイコンを表示する。
通常、アイコン表示は白黒(二色)だが、「サクラ大戦3」と「サクラ大戦4」ではセガのプログラム技術力なのか中間色が入った三色表示になっていた。

[電池切れ警告音]
セーブ用メモリとしては電池がなくても使用できるが電池切れの場合にはドリームキャストの起動時に”ピー”という警告音が鳴る。(※電池を外した場合も同様)
初期の製品では長めのピー音が不評のため後に短めに改善された。

■「ビジュアルメモリ分解」
ビジュアルメモリには、”POTATO”(ポテト)と云うセガのカスタムチップを搭載。
この中に必要な機能が全て納められている。
1)フラッシュメモリ(データセーブ用)
2)8ビットCPU
3)液晶ドライバ
4)通信用カスタムロジック(MAPLE BUS)

写真:VisualMemoryの内部基板(LCD側)
(写真16)
 ビジュアルメモリの基板(液晶画面側)

上からではLCDのみが基板に載っているように見える。
基板の左は外したケース上側の裏部分。


写真:内部基板(LCD側)のカスタムチップ (写真17)
 LCDの下側
カスタムチップ”POTATO”の端子が液晶の下に見えるがLCDを外すと元に戻せそうにない感じのため分解はここまで。

写真:下側ケースを外したビジュアルメモリ

(写真18)
 本体のネジを外して下側(本体の裏)ケースを外した所。

半田付けされた圧電ブザーがケースに付いている。
ネジ止めされた電池の電極部分(二カ所)を外すと基板をケースから外せる。  下側のケースは電池ケースを兼ねていて、電極部分が基板から伸びる構造。


■ ぷるぷるぱっく (写真19、20)
コントローラーを振動させる拡張周辺機器でゲームの必需品と云える物。
ドリームキャスト・コントローラーの拡張ソケット2に挿して使用する。
セガのゲーム機で実用化された振動デバイスとしては初めての物で、その分良く研究されている。
マイコン制御で振動の強さ(モーター回転数)を微妙にコントロールして強弱を使い分けられる所が優れている。
手に感じる振動はかなりの物で強振動ではコントローラーを握る手が痛く感じる位になる。
この強い振動は最初からその様に使えるよう設計された物で、拡張ソケット2に挿すのも強い振動を生み出すための設計と説明されている。
電源はコントローラーのコネクタから供給される仕様で駆動用の電池は必要ない。
(本体の実測重量:70g)

(写真19)(写真20)
写真:ぷるぷるぱっく本体正面写真:ぷるぷるぱっく本体下面
写真:ぷるぷるぱっく分解
(写真21)
 ケースを開けたぷるぷるぱっく。

写真では左側のケースが下側でパーツの載っている所が上側になる。
ぷるぷるぱっくの下側の出っ張り部分はモーターと回転する重りの部分。


コネクタはコントローラーの拡張ソケット接続用でビジュアルメモリとはコネクタの形状と色が違う。
(写真の左側コネクタの中央部分が凸形状)
写真:ぷるぷるぱっくの内部

(写真22)
 前側から見た内部。

モーターに取り付けられた重りの構造が分かる。
モーターが意外に大きい。
この面のプリント基板に載っているパーツは少ない。


写真:内部基板の裏側

(写真23)
 裏返しにしたプリント基板。

セガの専用マイコン”E2 MAPLE BUS”チップが載っている。



(4)ドリームキャストについて (ユーザー雑記)

1.「ドリームキャストの故障」
2001年に「バイオハザード CORD:ベロニカ 完全版」をプレイしていた所、一台目と二台目が相次いで故障する事態が発生した。
初期不良を除けばセガのゲーム機として初めて現役中の故障になった。
稼働期間は、一台目:約二年三ヶ月、二台目:約一年五ヶ月という短さ。
二年程度での不具合からドリームキャストではセガの耐久性に関する設計がセガサターンとは変わっていると感じた。

[故障内容]
一台目:ピックアップ動かず。
二台目:ゲーム中に突然停止してメインメニューに戻る。
電源を入れるとメインメニューで「チェック中です~」のメッセージ表示が際限なく繰り返される。

修理に出した所、二台ともGDユニット交換で返ってきたが二台目は何故か無償扱いだった。
故障までの期間や稼働頻度から、後期型モデルに搭載のサムスン製ドライブユニット(MADE IN CHINA)は品質に問題があるように思える。
(※二台目はサブ使用のため一台目の方が稼働頻度が高かった。)

(参考)
GDユニットの故障は主に小型DCモーターの故障と思われる。
スピンドル用とシーク用の二種類ある。
メーカー修理が無くなった今では自前で直したい所だが、調べてみるとモーター入手という大きな壁があり、そうは問屋が卸してくれない。
制御基板の半導体類に問題がなければ小型DCモーターの交換で直せそうだが、産業用の小型DCモーターのため個人には代替品でも新品入手はほぼ不可能。
特にスピンドル用は取り付けサイズに制約があるため代替品も品種が限られる。
代替品は日本メーカーだが、この手の類は受注生産のため最低でも数百個単位(推測)での注文しか受けないと思われる。
端から家電等の製造メーカー相手の商売なので個人は門前払いに等しい。

2.「品薄の中で買えたのは幸いだった・・・のか」
最初のドリームキャスト購入はPowerVR2チップの初期ロット不具合発覚による出荷台数不足まっただ中の1998年12月31日。(秋葉原のメッセサンオー)
当時は品薄情報ばかり流れており年内購入は無理と諦めていたため、レジ奥の棚にあったドリームキャストの箱を見た時は驚いたが店内を見渡しても他には誰も買おうとする人は居なかった。
実際には現物が有る所にはあったわけで、セガが当時流した”売り切れ中”のCMはドリームキャスト販売の足を引っ張るだけに思えた。
案の定、生産が順調になっても販売が上向かず、セガは販売計画の見直し(値下げ)を強いられる事になった。

3.「懐具合に響くメモリーカード」
”ドリームキャスト・コントローラー”と”ビジュアルメモリ(VM)”でデータセーブを行う設計は合理的である反面、肝心のセーブメモリ容量が少なく、 購入ソフトが増えるほどビジュアルメモリの追加出費を強いる点で不満を覚える設計でもあった。
後にサードパーティー製大容量メモリーカードの登場で状況は改善されたが、本家セガの対応が後手に回ったことは否めない。

4.「ドリームキャストの変色」
色が白系のドリームキャスト本体は最初こそ綺麗なものの、経年的な変色(黄ばみ)を起こして長期になるほど色味が気になってくる。
これはコントローラーとビジュアルメモリにも共通することで、カラーバリエーションでも部分的に白系が使われている所が変色する。
何も変わっていないように見えても別の本体と比べると微妙に変わっていてガッカリする。
使わない時はカバーをする等して光を遮ると少しは変色の度合いを減らせる。

5.「家庭用ゲームコンソール撤退の意味合い」
メガドライブ時代からのセガハードユーザーとして、セガの突然の撤退は大きな落胆と共に毎月のようにゲームソフトを買う必然性が無くなった事を意味した。
それぞれの時代で多くのゲームソフトを購入してきたのもセガが作るゲーム機を気に入っていたからであり、セガのゲーム機でプレイできる事に価値があった。
継続的にゲーム機を開発・販売してきた”セガ・エンタープライゼス”こそが魅力的なセガであり、ゲーム機を作らないただのセガ(当時 (株)セガ)には用が無くなった。
ドリームキャストの撤退は、同時に”さよならセガ”(※)であった。
 (※)他機種でソフト販売しても買わないと云う意味。

6.「ドリームキャストの製品コードシール」
ドリームキャストの製品コードの中に初期型と後期型を見分けられる数字がある。

(製品コードの例)

適用 製品コード
初期型(038002088697)の例 088697
後期型(019018060892)の例 060892
(説明用の対応記号)
  • (A):製造メーカー記号(3:SANWA DENKI S、 1:ASAHI Electron )
  • (B):製造年(8:1998年、9:1999年、0:2000年)
  • (C):型式(0:初期型、 1:後期型)※基板リビジョンの可能性もある。
  • (D):不明
  • (E):製造番号

以上、本体製品コードの(C)から内部構造の相違による初期型と後期型を判別できる。
 (※手持ちドリームキャストからの推測です。)

(型式の外観特徴)
・初期型・・・金属枠冷却ファン
・後期型・・・プラスチック枠冷却ファン
2.HELLO KITTY ドリームキャストセット (スケルトンブルー)
写真:HELLO_KITTY_Dreamcastセット(スケルトンブルー) (写真K1)
HELLO KITTY (ハローキティ)
 ドリームキャストセット

ハローキティの25周年記念モデルで本体を含むセット品にハローキティがプリントされた特別限定版。
 (1999年10月25日発売)


1)ドリームキャスト・キーボード(※ハローキティ仕様の新型小型キーボード)
2)ビジュアルメモリ(VM)(※ハローキティ仕様)
3)専用ゲーム「ハローキティのガーデンパニック」
以上の3つが追加で同梱されていた。
  • 本体色:上側はスケルトンブルー、前面ポートを含む下側が白色のツートンカラー。
  • 本体型番:HKT-3000。
  • 箱の型番:HKT-6500B
  • 本体価格:34,800円(税抜き)

色の違いだけでなく本体は後期型モデルという点が特徴。
本体の実測重量:約1.43Kgで初期型より少し軽くなっている。
  ※重量の軽さは標準仕様の後期型も同じ。
  ※本体形状に変更が無いためか本体型番は従来通りで変更無し。

ハローキティが「本体」、「コントローラー」、「ビジュアルメモリ」、「小型キーボード」にプリントされている。
起動画面などは通常品と同じで、「外箱」、「添付インターネット接続ソフト」、「ドリームパスポート取扱説明書」がハローキティ仕様になっている。

写真:ハローキティ・ドリームキャストセットの外箱
[写真K2]
HELLO KITTY ドリームキャストセット
(スケルトンブルー)の外箱。

持ち手付きで、小型キーボードが同梱されているため通常の物より箱のサイズが大きい。
ハローキティが一番目立つのが外箱。
写真:ハローキティ・ドリームキャスト電源ON

(写真K3)
 ハローキティ・ドリームキャスト電源オン。

トップカバーがスケルトン仕様のため、LEDの光が周りにも広がって見える。
本体色が異なる以外は標準仕様(後期型)と同じ。
(※白箱の型番HKT-5100相当)
ボタン類は白色で標準仕様とは異なる。


写真:ハローキティのプリント
(写真K4/K5)
 ハローキティ部分のクローズアップ。

本体ディスクドアのハローキティはカラープリントで外箱と同じ絵柄になっている。
サンリオのコピーライツ(※1999年)が記されている。


商品的にはeメールセットと云える物でセット品の小型キーボードは当時未発売。
小型キーボードは後に標準キーボードとして市販された。
同梱の周辺デバイスはスケルトンブルーで統一されている。
 ※セガは女性向けセットとしている。
 ※ハローキティ・バージョンには色違いのスケルトンピンク仕様がある。

当時は、本体色が異なる特別バージョンは数量限定品扱いで数に限りがあったが、このハローキティは特別限定版と云っても普通に買える物だった。
同梱物が多いものの価格的には割高で、ハローキティのコレクションアイテムと云った感じ。
発売時点では小型キーボードが無かったので実質的なメリットとしてはこの部分になる。
写真の物は二台目としてドリームキャストダイレクトで予約購入した物。
当時のドリームキャストダイレクトでは数量限定品扱いだった。
スケルトン仕様の上部は曇りガラス的な透け具合で内部はハッキリ見えないが、ディスクドア(蓋)を閉めてもディスクが回転する様子は分かる。

写真:ハローキティ・ドリームキャストの後ろ側
■側面及び背面(写真K6)
 ハローキティ・ドリームキャストの後ろ側。

後期型モデルも端子類の配置等に変更は無い。


写真:ハローキティ・ドリームキャストのGD-ROMドライブ
■GD-ROMドライブ(写真K7)
 スケルトンブルーのGD-ROMドライブ部。

外観的にはディスク保護用のフェルトを張ってある所が初期型との相違点。
フェルトは薄いブルーで標準仕様の黒色とは異なる。
フェルト貼り付け部分は溝になっており、成型金型を修正している。


写真:ディスクドアを開いたハローキティ・ドリームキャストの後側

(写真K8)
ディスクドアを開いて後ろ側から見たハローキティ・ドリームキャスト。

独特な形状のディスクドアになっている。



■後期型ドリームキャストの冷却方法
後期型ではメイン半導体の冷却方法が変わり、それまでのヒートパイプ方式を止めて金属板による放熱になった。
このため、内部構造と冷却ファンの形状が初期型とは変わっている。
写真:後期型ドリームキャストの冷却ファン

(写真K9)
 後期型ドリームキャストの冷却ファン。

冷却ファンの枠がプラスチックでフードが有る。
取り付け位置が下に下がり、少し奥側に引っ込んでいる。
このため、初期型と後期型の見分けは冷却ファンの形状が大きなポイントになる。



3.周辺機器

周辺機器はセガ純正品が多くサードパーティー製は少なかった。
カラーバリエーションが発売されたのもドリームキャストの特徴で色違いの周辺機器が多い。
カラーバリエーションには通常の販売店ルート品とドリームキャストダイレクト専売品の二種類があった。

  • 1)ビジュアルメモリ(VM)
  • 2)大容量メモリーカード
  • 3)拡張周辺機器
  • 4)ケーブル類
  • 5)コントローラー
1)ビジュアルメモリ(VM)

ゲームをする上で必須となるビジュアルメモリ(VM)はセーブ用メモリとしては容量が少なく多くのVMを必要としたが、ワンチップのカスタムチップ構成という特殊性からかサードパーティーの製品を見かける事は無かった。
標準品の他にカラーバリエーションやポイントバンクの交換景品、ゲーム同梱品等がある。
カラーバリエーションはドリームキャスト・コントローラーと同色が発売されていた。
ドリームキャストの取扱説明書では、ビジュアルメモリはメモリーカードの一種と説明されている。
本体型番はパッケージが異なっても”HKT-7000”で同じ。
本体ケースの色によって方向ボタン類の色が異なっている。

本体の刻印は特に記載が無い限り
SEGA ENTERPRISES,LTD
MADE IN CHINA
写真:標準仕様ビジュアルメモリ外観 ■標準品

(写真):「標準仕様のビジュアルメモリ」

本体の色:グレー系の白
使用電池:リチウム電池CR2032(2個使用)
価格2,500円(税抜き)
VMは白色が標準でセガでは白系以外はカラーバリエーションとしている。


■カラーバリエーション
カラーバリエーションは基本的にスケルトン仕様。
下の写真はクリアタイプの物で中の様子がボンヤリと分かる。
裏の丸いタブは電池の絶縁シートで再差し込み可能。(※電池を使うときはタブを抜く)

(ケース表)(ケース裏)
写真:カラーバリエーション(クリア)のビジュアルメモリ 写真:ビジュアルメモリ(クリア)の裏側

以下はカラーバリエーションの例。(※小さめの写真で掲載)

(パッションピンク)(ライムグリーン)(アクアブルー)
写真:ビジュアルメモリ(パッションピンク) 写真:ビジュアルメモリ(ライムグリーン) 写真:ビジュアルメモリ(アクアブルー)

■仕様変更による国内限定販売品
在庫になっていた米国向けユニットを一部仕様変更して国内向けとして限定販売した物。
 (※USブルーとUSレッドの二種類。)
価格(2002年当時)は980円(税抜き)と安かった事もあり多めに買っていた。
パッケージは紙箱。 箱の裏面には数量限定品のためケース表面のキズおよび破損は修理出来ないと明記されている。
画面表示が英語で時計の表示パターンが異なる。(※秒が犬のアニメーション表示)
取扱説明書は日本語で英語画面表示の日本語対応表が添付されている。

(USレッド)(USブルー/箱入り)
(HKT-7009-02)(HKT-7009-01)
写真:ビジュアルメモリ(USレッド) 写真:パッケージ入りのビジュアルメモリ(USブルー)

下の写真は、ビジュアルメモリ裏側の電池蓋のシール。
海外向けVMにはシールに電池についての注意書きがある。

(国内向けVM)(海外向けVM)
写真:国内向けVMの電池蓋シール写真:海外向けVMの電池蓋シール

■同梱品
ゲームソフトやドリームキャスト本体の該当商品に添付されていた物。
(デジキャラットファンタジー) (HELLO KITTY Dreamcast)
写真:デジキャラットファンタジー同梱VM 写真:ハローキティ・ドリームキャスト同梱VM
(本体の刻印)※スケルトンブルーの物。
SEGA CORPORATION
MADE IN CHINA

■ドリームキャストダイレクトのポイント交換品
”イチゴ”や”イルカ”の模様をプリントしたビジュアルメモリ(景品としては後期の物。)
交換ポイント:1750(2001年当時) ※景品のため修理不可。
ポイント交換品としてはビジュアルメモリが一番有益で在庫もあった。
外観的には標準品にプリントを施した物だが方向ボタンのみ白で標準品とはボタン部分の色が異なっている。
(本体の刻印)
 SEGA CORPORATION
 MADE IN CHINA
(イチゴバージョン)(イルカバージョン)
写真:ポイント交換VM(イチゴバージョン)写真:ポイント交換VM(イルカバージョン)


■欧州仕様ビジュアルメモリ(MK 55120-50)
写真:パッケージ入り欧州仕様VM
(写真)
 欧州仕様ビジュアルメモリ

ドリームキャスト製造中止後、秋葉原のメッセサンオーで売られていた物。 国内向けの標準品と同じタイプだが、本体ケースにぐるぐるマークが無い。
8カ国語の分厚いマニュアルが入っていて箱が大きい。


■北米仕様ビジュアルメモリ

写真:北米仕様VM
(写真)
 北米仕様ビジュアルメモリ(スモーク)

秋葉原で逆輸入品の形で売られていた物。
セガ販売品の(USブルー/USレッド)の色違い。
パッケージ類が手元に無いので型番等は不明。
液晶表示などの動作関係は、USブルー/USレッドと同じ。
ビジュアルメモリとして問題なく使用できる。



2)大容量メモリーカード

大容量メモリーカードはビジュアルメモリ(VM)のセーブ容量の少なさを補うためにメモリー機能に特化した製品で、サードパーティーの製品が先に発売された。
容量はビジュアルメモリの4倍、8倍、16倍があった。
メモリー機能のみで液晶画面が無いため、拡張ソケット2かビジュアルメモリの接続端末にしたコントローラーに挿して使用する。
メモリはバンク切り替え式でメモリーカード本体のボタンを押して200ブロック毎のセーブ領域を切り替え使用する。  本体には切り替えたページ(セーブ領域)を示すLEDがあり、ドリームキャストのファイル管理画面からビジュアルメモリと同様にセーブ内容の確認やコピー等が出来る。
サードパーティー製の接続コネクタはビジュアルメモリと同じタイプながら、VMと直接繋げての操作は出来ない。

写真:カラット8倍メモリーとパッケージ ■カラット8倍メモリー

カラットの大容量メモリーカードで、写真はビジュアルメモリの8倍の容量。(バンク切り替え式の8ページ分)
他に4倍と16倍があった。 ケースはスケルトン仕様。
頭の部分のコネクタから付属専用ケーブルでパソコンにデータ転送出来るようになっていた。
管理ソフトとケーブル(RS232C)付き。
  ※管理ソフトはWindows95/98用
説明はないがデータ圧縮して保存するタイプと云われていた。
転送でデータが壊れ易いとも云われていたが通常のメモリセーブで問題は起きていない。
対応しないゲームは説明書に記載されている。
保存ページ(セーブ領域)はLEDによる数字表示で分かり易く使いやすいメモリーカードだった。


(写真)
 カラット8倍メモリー(表面)

保存ページ(セーブ領域)を示すLEDがある。
バンク切り替え式はページを変えれば同じセーブ名で保存出来るのが便利。



写真:カラット8倍メモリーの裏側 (写真)
 カラット8倍メモリーの裏面

写真の本体右側に見える小さいボタンが切り替えスイッチ。
因みに、4倍品は写真の上側に二個並んでいる左側のチップが無い。  外形が拡張ソケットの幅一杯でコントローラーから取り外し難いのが欠点。

写真:DIVIDE4(グリーン) ■DIVIDE4

非圧縮のバンク切り替え式で4倍のメモリ容量。
(200ブロック×4)、 ケースはスケルトン仕様。
 ※説明書に非圧縮との記載がある。
頭にあるボタンでページを切り替えると内部の4つのLEDが順番に点灯する。  取り外しが容易な形状が良い。
本体色は写真のグリーンの他にブルー、クリア等 があった。


写真:メモリーカード4X ■メモリーカード4X (型番:HKT-4100)

セガ純正品 (本体色:白色)
バンク切り替え式でメモリ容量はビジュアルメモリ(VM)の4倍(200ブロック×4)。
頭のボタンでページを切り替えると4つのLEDが順番に点灯する。
ドリームキャスト発売当初から要望は多かったが発売時期はサードパーティーより遅かった。
(本体刻印)
  SEGA CORPORATION
  MADE IN CHINA

同じメモリーカードでもビジュアルメモリとの直接操作が出来ないため、コネクタは他の周辺機器と同じ物(同色)になっている。
サードパーティー製と異なりページ切替のボタンが本体から引っ込んでおり少々押しにくい。

3)拡張周辺機器
ドリームキャストは、その設計思想から拡張周辺機器には以下の種類がある。
1)ドリームキャスト・コントローラーの拡張ソケットを利用する物。
2)ドリームキャスト本体の端子を利用する物。
3)コントローラーポートを利用する物。

メモリ関係以外で購入した製品は少ないが、中にはドリームキャストの必需品と云える物もある。

写真:ブリスターパックに入った”ぷるぷるぱっく” ■ぷるぷるぱっく (型番:HKT-8600)

セガ純正品。(MADE IN JAPAN)
コントローラーを振動させるデバイス。
ゲームの必需品で有ると無いとではゲームの印象まで変わってくる。


写真:ドリームキャスト・VGA BOX ■VGAボックス (型番:HKT-8100)

セガ純正品。(MADE IN JAPAN)
パソコン用ディスプレイに映像をVGA出力(640×480ドット)する物で、ドリームキャストのビジュアル面の本領を発揮させる周辺機器。


写真:ドリームキャスト・VGA BOXのS-Video側 (写真)
 VGAボックスのS/ビデオ端子の接続側。

VGA出力の他にS端子とビデオ端子もあり、スイッチで映像出力の切替が可能。
このためVGA未対応ソフトにも対応する。

(本体出力端子)
 ・D-sub3列15ピン端子(VGA)
 ・音声出力端子(ステレオミニジャック)
 ・S端子
 ・ビデオ端子(黄色)
 ・ステレオ音声出力端子(RCA端子)
(使用可能なディスプレイ)
・水平同期周波数31KHz
・640×480ドット対応品。

パソコン用ディスプレイのVGAのため、VGA入力があるモバイルモニタでも使用可能。
当時の価格は 7,000円と高かった。(値引き無し)
殆どのソフトがVGA対応のため、これが有ればS端子より鮮明な映像でゲームが出来る。
VGA出力に未対応のソフトでは、画面に ”このゲームは、いま本体に接続されているケーブルに対応していません。・・・・・”のメッセージが出る。

写真:ハローキティバージョンの小型キーボード ■小型キーボード (型番:HKT-7601)

HELLO KITTY ドリームキャストセットの同梱キーボード。
本体色:スケルトンブルー (底面側は白色)
底面側に傾斜角を変える折りたたみ足が付いている。
(MADE IN CHINA)


ディスクトップパソコンサイズのドリームキャスト・キーボードは既に発売されていたが、このハローキティ仕様を先駆けにして後から標準キーボードとして一般発売された。
標準キーボード(型番:HKT-4000)として発売された物は、キー配置やコードの取り付け位置などがハローキティ仕様とは異なる製品。

写真:ドリームキャスト・マウス ■マウス (型番:HKT-9900)

セガ純正品のドリームキャスト用マウス。
本体はクリアタイプ。 (ボール接触式の小型マウス)
マウスパッドは付いていない。
 SEGA CORPORATION
 (MADE IN CHINA)


写真:ドリームキャスト・マイクデバイス ■マイクデバイス (型番:HKT-7200)

音声認識用のデバイス。
(音声認識をするゲームで使用。)
購入予定の対応ゲームが未発売になり出番無しで未使用。
 (MADE IN JAPAN)


写真:retro-bitのVGAケーブル ■VGAケーブル

”retro-bit”のロゴシールが張ってあるVGAケーブル。
パソコン用ディスプレイにVGA(640×480ドット)で映像出力する物。
中古のセガ純正品より安価で2014年に予備として入手。


形からはケーブルというよりボックスの呼び方が妥当な商品。
箱の無いバルク品で、Web情報から2008年~2009年頃のDC VGA BOX(XK-DC2000)の類似商品的な感じで端子類を含めてよく似た外観。  使い方はセガ純正VGAボックスと同じ。
透明ケースのため中が丸わかりで、基板に2013/07/26の印刷が有る事から最近作られた物のようだ。

VGA出力は問題なく使用できるが本体AV端子への差込が固い上に普通に挿すと画が出ないトラブルを起こしやすい欠点がある。
この様な場合は気持ち斜め上から差し込むようにすると上手く行く。
個体差かも知れないが音質はS端子側のRCAステレオ端子の方が良い。
D-sub15ピン端子側(VGA)のステレオミニジャックは音がこもる。
切替スイッチは映像出力の切り替え用で音声はVGAとS端子側双方に出ている。


4.ケーブル類
ドリームキャストではケーブルの種類は案外少ない。
・S端子ケーブル(セガ純正品とバルク品)
・対戦ケーブル
写真:ドリームキャスト・S端子ケーブル ■S端子ケーブル (型番:HKT-8000)

セガ純正品。(MADE IN JAPAN)
綺麗な映像でプレイするには最低限”S端子ケーブル”が必要。
ケーブルは径の太い物が使われている。
最近の液晶テレビはS端子が省かれているため、そのままでは使えない問題が生じる。


写真:S/Videoケーブル バルク品 ■S/Videoケーブル

製造メーカー不明のバルク品。 (予備として入手)
作りは安っぽいが特に問題なく使える。
S端子とビデオ端子の両方が付いているため、どちらの端子にも接続できる。


写真:ドリームキャスト・対戦ケーブル ■対戦ケーブル (型番:HKT-9500)

セガ純正品。(MADE IN JAPAN)
二台のドリームキャストのシリアル端子に接続して対戦ゲームをするための物。 当時の価格:3,000円(税抜き)
対戦するには、ドリームキャスト、ゲームソフト、テレビを二台分用意する必要がある。


5.コントローラー

ドリームキャスト・コントローラーはサードパーティーの発売が少なく必然的にセガ純正品の色違いが多くなった。 ビジュアルメモリの増設端末としての必要性から本体台数以上に買っている。
市販品の他にドリームキャストダイレクト専売品やポイントバンクの交換景品がある。
セガ純正品の本体型番は全て”HKT-7700”。

基本的に
・本体は上部と下部で色が異なるツートンカラー仕様。
・アナログ方向キー、方向ボタン(十字ボタン)、スタートボタン、拡張ソケットのフレーム(窓部分)の色は本体下部と同色。  (例外として下部が透明(クリア)の場合は白色)
・ケーブル部分は薄い紫色。
・プラグの色は白色又は本体下部と同色。
写真本体の刻印は特に記載が無い限り
 SEGA ENTERPRISES,LTD
 MADE IN JAPAN

写真:標準ドリームキャスト・コントローラー(初期型)とパッケージ ■標準品(初期型)

ドリームキャスト本体と同時期に購入した初期型。
価格(当時):2,500円(税抜き)
無償交換のし忘れで残っていた物。
初期型には左右のトリガーレバーが破損しやすい欠陥がある。
外形上の特徴として、方向ボタン(十字ボタン)の高さが改良型より少し低い。
尚、トリガーレバーが破損してもメモリーカードの接続(増設)端末としての使い道がある。
 (※写真の色味が異なるのはクロス処理の効果を付けたため)

写真:標準ドリームキャスト・コントローラー(改良型) ■標準品(改良型)
 本体型番:HKT-7700
 (箱の表記:HKT-7701)
・本体カラー (上側:グレー系の白 / 下側:薄いグレー)
・本体の刻印
 SEGA CORPORATION (MADE IN CHINA)
左右のトリガーレバーを破損し難い形に改良した物で、改良型は方向ボタン(十字ボタン)の高さで判別可。
外観的には同じだが改良型は方向ボタンの高さが初期型よりほんの少し高い。
写真:ドリームキャスト・コントローラーのポイントバンク交換品(迷彩カラー)
■迷彩カラー

初期のポイントバンク交換景品。
迷彩カラーの初期型ドリームキャスト・コントローラー。
(景品のため修理対象外の品)

最初からビジュアルメモリの増設端末として使用していたため、左右のトリガーレバーの破損は無い。


※「ポイントバンク」とは
セガのドリームポイントバンクに会員登録した後にドリームキャスト専用ソフトに添付されていたポイント登録用紙の登録番号を申請して得たポイントで、オリジナル製品と交換できる特典サービス。
ポイント数はソフト価格の約5%相当分で後にはドリームキャストダイレクトでの購入商品の支払いに充当できるようになった。(1ポイント=1円換算)
これはセガが実質的に5%のソフト割引を登録会員にしていた事になる。

■カラーバリエーション(Millennium)
2000年記念に、”Millennium”ロゴを印刷したスケルトン仕様のミレニアムモデル。
このモデルは下側がクリアタイプのため中の基板や構造等が良く見える。
 ※発売されたのは4色(アクアブルー、パッションピンク、ライムグリーン、スモーク)
左右のアナログトリガーはホール素子を使った物と分かる。
カラーバリエーションモデルの場合、箱は窓付きでコントローラーを入れる袋が無い。

(アクアブルー HKT-7700-01)アクアブルーの裏側
写真:ミレニアムモデルのドリームキャスト・コントローラー(アクアブルー) 写真:アクアブルーの裏側

「ライムグリーン(HKT-7700-02)」
(箱入りの状態)ライムグリーン
写真:ミレニアムモデル(ライムグリーン)の箱入り状態 写真:ミレニアムモデルのドリームキャスト・コントローラー(ライムグリーン)

写真:ドリームキャスト・コントローラー(パッションピンク)
■通常のカラーバリエーション

(写真)
 パッションピンク

特別な印刷ロゴの無いカラーバリエーション。
箱の表記:HKT-7700-08
(限定ミレニアムモデルの後の製品)
写真:ハローキティ(スケルトンブルー)の同梱ドリームキャスト・コントローラー
■ハローキティ (スケルトンブルー)カラー

HELLO KITTY ドリームキャストの同梱品。
本体と同じスケルトンブルーで下部は白色。
ブルーとは云っても薄い色。
同梱ビジュアルメモリと同じくハローキティがプリントされている。



写真:ドリームキャスト・コントローラー(クリア)とパッケージ
■クリアカラー

スケルトン仕様の透明タイプ。
箱の印刷が通常品と異なり冬のイメージ。
箱のぐるぐるマークにゲームソフトと同じタイプが印刷されている。



■ドリームキャストダイレクト専売品 (※ドリームキャスト撤退後はセガダイレクト)
セガの直営通販サイト「ドリームキャストダイレクト」で限定販売されたカラーモデル。
箱は型番の記載が無い汎用の窓付箱になっている。
”シルバーメタリック”はシルバーと黒のツートンカラー仕様で、当時の価格(2001年)2,800円と標準品より若干高め。 (※プラグに貼る銀色のシールが付いている)
”パールピンク”は2004年にバーゲン品として入手した物。 (価格:980円(税抜き))

   (シルバーメタリック)(パールピンク)
写真:ドリームキャストダイレクト専売品のコントローラー(シルバーメタリック) 写真:ドリームキャストダイレクト専売品のコントローラー(パールピンク)

■6ボタンコントローラー
 「PowerTech DC Dual Shock Controller デュアルショック・コントローラ」

写真:デュアルショック・コントローラーとパッケージ
箱に対戦格闘対応を謳った6ボタンコントローラー。
箱にSKのロゴが有るが製造会社不明
(MADE IN CHINA)
”PowerTech”は、本体の印刷ロゴで本体にメーカーや製造地を特定出来る記載は無い。

本体に振動機能内蔵で拡張ソケットは一つ。
振動のON/OFF及び4ボタンと6ボタンのモード切替スイッチ付き。
赤のスケルトン仕様だが内部の様子はハッキリ見えない。
ヨドバシカメラで見つけて珍しさから購入(※2000年4月)したが、振動が弱い感じのため使用せずに保管していた物。
ドリームキャストマガジン誌の周辺機器記事に色違いの物(黄色)が載っていた。
左右のトリガーは中で歯車を回す構造(可変抵抗式?)で耐久性は未知数。

■欧州仕様コントローラー (MK 55100-50)(本体型番:HKT-7700)
2012年に入手したドリームキャスト・コントローラーの欧州仕様品。
本体の”ぐるぐるマーク”が欧州仕様のブルーで箱のデザインも同様。
コントローラー本体は国内向けの標準品と同じで袋入り。
箱はデザインが違うだけで国内の標準品と同じ形。 (MADE IN INDONESIA)

写真:欧州仕様のドリームキャスト・コントローラーとパッケージ (写真)
 欧州仕様のコントローラー

今でも新品として売っている不思議。
国内用ドリームキャストで問題なく使用できる。
因みに箱は紺色に写っているが、補正するとボタンの色が変わるため元の色と合っていない。
元の色は ”欧州仕様ビジュアルメモリ”の写真に近い。

 
■ ドリームキャスト関連のムック類
写真:雑誌「ドリームキャストVMデータ集」
(写真)
 「ドリームキャストVMデータ集」

ドリームキャスト撤退後(2002年)に発売された物。
当時、ゲームメーカーのサーバーで提供されていたVM用の無料ダウンロードコンテンツや専用ソフトのコンプリートデータなどを収めたGD-ROM付雑誌。   VM用ミニゲームカタログやゲームの裏技、隠し要素等も収録している。
VMのダウンロードコンテンツは当時の物が一通り揃っているが抜けている物も有る。

ドリマガ ドリームキャストは世界いちぃぃぃ!

(写真)
 「ドリマガ ドリームキャストは世界いちぃぃぃ!」

ドリームキャストの発売ソフトと周辺機器を網羅した物。
冒頭にドリームキャスト2年半の歩みを記した年表ページがある。
発売ソフトは1998年11月から2001年8月までを読者レースの順位で紹介。 (※裏技の類は無い)



■ 黄ばみの除去(2018/12 記)(2019/05 掲載)

ABS樹脂の経年劣化による黄ばみの除去方法はWeb検索すれば色々とヒットする。
以前、酸素系漂白剤に浸ける方法を試したが上手く行かなかった。
Webで見た食品包装用ラップフィルムで包む方法を試して見た所、足かけ四日間日光に当てて黄ばみを除去できた。 (※天候の変動で有効時間は15時間ほど)
ラップフィルムで包む方法は酸素系漂白剤の量を少なくできるメリットがあるものの、合わせ目にテープを貼っても液漏れし易いため、二個目から食品用ポリ袋を使用。
尚、黄ばみ除去は11月から12月に掛けて行ったもので日光さえ当たれば季節は余り関係ない。

(必要な物)
1)食品用ポリ袋
2)食品用ステンレスバット(※日光の反射を利用するため。)
3)梱包用透明テープ
4)酸素系漂白剤(商品名:ワイドハイター EXパワー)
5)ティッシュの空箱(※注ぎ口の紙筒にする。)
(準備)
1)製品を分解して漂白するケース部分等を取り出す。
2)漂白する物の大きさに合った食品用ポリ袋を用意する。
3)ティッシュの箱から切り取った紙を艶のある方を内側にして筒状に丸めテープで留める。
(手順)
1)長めのラップフィルムをステンレスバットの内側に沿って貼り、余った部分を外側に折り曲げて貼る。 (※液漏れした時の保護) 2)漂白する物を食品用ポリ袋に入れ、紙筒を挿してからポリ袋の口部分をテープ止めする。 3)紙筒から漂白剤を流し込み、紙筒を外してから中の空気を抜くようにしながらポリ袋の口を透明テープで閉じる。
余分な部分を内側に折り込み日陰になる側にテープで留める。
4)黄ばんだ側を上にしてステンレスバットの中に置き日光に当てる。
 (※一時間を目安に上下を返して中の漂白剤を黄ばんだ側に行き渡せる。)

「備考」
ABS樹脂の変色(黄ばみ)は白い物で目立つが黄ばみは樹脂の色に関係無く起こり、スケルトン仕様の透明樹脂も黄ばむ。

「黄ばみ除去効果の有効期間」

経過期間 ABS樹脂の色合い
半年 変化無し
一年 薄い黄ばみ発生

箱に入れて保管し変色度合いを見た所、一年経たずに黄ばみが再発生した。
劣化が始まったABS樹脂を還元処理しても元の色の長期維持は難しい。
変色が気になる程度になった時点で酸素系漂白剤の処理を繰り返すしか無いようだ。
(2020年1月 記)

更新履歴
  • ・2017/11/18 ページの体裁を変更。(項目毎にページ割り当て/分割表示)   
  • ・2018/11/27 写真入れ替えと写真サイズ縮小。内容の一部追加と修正。
  • ・2019/05/10 「黄ばみの除去」項目を追加。
  • ・2021/06/07 ページ番号変更(sub28→SHL27)
  • ・2023/03/15 分割していたページをドリームキャストと周辺機器の二つに統合。
  • ・2024/04/15 周辺機器ページの統合と内容見直し/ガイドマップ変更(ロゴ廃止)
  • ・2024/08/07 ページ番号変更(SHL27→SHL28)
  • ・2024/09/08 リンク先表示の変更。
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