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★Vol.2 ヤヌスの鏡★ |
皆さんは『ヤヌスの鏡』についてご存知でしょうか?原作の漫画と大映によるドラマ化がありますが、ここでは主にドラマについての考察です。ストーリーについて知らない方のために、あらすじから始めていきましょう。(原作漫画は現在廃盤らしく、中古で手にいれるしかなさそうです。ワタクシも中古で手に入れました。集英社の漫画文庫です。)
1.当時にとっては斬新だった二重人格者を主人公にしたストーリー
2.変身シーンの斬新さ このストーリー(ドラマ)についての一番の見せ場は変身シーンではないでしょうか。裕美は祖母の折檻の記憶が、目の前で起こっている事とシンクロしてユミになるのですが、いきなりユミになるのではないのです。シャボン玉が飛んだり、フラスコが割れたり、摂関棒でピシピシしたりする映像が流れ、その後ユミになるのです。これはもう変身シーンというしかありません。裕美はだいたい制服を着ていることが多いのですが、ユミはヤンキーファッションです、いっきに服装が変わりメイクもきつめになります。明らかに服を着替えているのに、裕美はヤンキー服を持ち歩いていません。しかし、何事もなかったように変身しています。当時のドラマにとって斬新なこの技法は、後のセーラームーンの変身したら仮面をしなくても正体がばれないという技法に発展しています。 3.天然記念物の宝庫
4.乙女のハートもゲット 親の立場からいえば、基本的に子どもに見せたくないシーンが多い『ヤヌスの鏡』ですが、このドラマは一人の女子高校生の成長ストーリーでもあるのです。女子高生といえば、快楽主義になりがちなあやうい年頃です(そうだっけ)。皆、ユミの自由奔放さにあこがれ、裕美の苦悩に同情する。しかし、裕美の波乱万丈な人生に自分の人生を重ね、物足りなさも感じるのです。どうして私の人生って平凡なのかしら、という感じに。この物足りなく感じている女子高生にとって、『ヤヌスの鏡』は人生の分かれ道になったのです。そうです、ヤンキーの増加です。ヤンキーは国指定の天然記念物というのは先ほど述べましたが、そう簡単に天然記念物になれるはずがないのです。チンピラ程度なら誰でもなれますが、彼女らは仁義の世界をまったくといっていいほど理解していなかったのです。しかし、仁義の世界をマスターし、血の契約を交わした本当の意味でのヤンキーになれた者にとって、その後の人生は約束されたも同然です。主に、埼玉、東北などの保護指定区域に無料住居を与えられ、週に3日博物館に通えばいいのです。バラ色の人生とはこういうものです。そのようなきっかけを与えてくれた『ヤヌスの鏡』は後に女子高生のバイブルとなったのです。 5.旅に出る 裕美がユミというもう一つの性格と融合してこの話は終わるのですが(漫画版は融合する前にユミが崖から飛び降り、どうなっちゃうの?という形で終了)、その後、進東さんは旅に出るのです。この、旅に出るというのはとても貴重な意味があります。そうです、旅行や、武者修業ではないのです、あくまでも『旅』なのです。ドラマでは進東さんは教師役なのですが、生活を捨て旅に出ます。いつ戻るとも告げづに。これは一見男らしい事のように思えますが、実際はどうなのでしょうか。『旅』といえば一人旅です、さすらいです。しかし、現代の日本でそれが通用しないのは明らかです。しかし、あえてやってしまう進東さんは無鉄砲です。あまりの無鉄砲さに鉄砲で撃ち殺したくなります、この殺したくなる衝動を与えてしまった進東さんには、膣痙攣の刑2時間分が贈呈されます。 6.考察結果 硬派をベースに、それを勘違いしてしまう人にはとんでもないしっぺ返しがあるという、厳しい世界ということがわかっていただけたでしょうか。厳しい世界を乗り切れる者、ダメな奴、いろいろいると思いますが、ダメな奴の末路は『死』です(そうだっけ)。そのような世界で行きぬいた主人公にはポケモンを贈りたいですね。しかし、このような厳しい世界で魔法のステッキを使わずに変身してしまう主人公には脱帽です。変身とファンシーはきっても切れないことがここでも証明されています。 |
ファンシー度:★★★☆☆ 虐待度:★★★★★ アヌス度:★☆☆☆☆ 進学度:★★★★★ 浪花節度:☆☆☆☆☆ |
ダンス度:★★★★☆ 勃起度:★★★☆☆ 老人度:★★★★☆ 妊娠度:★★☆☆☆ スケ番度:★★★★★ |
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