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Flowers Diary

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7月31日(月) バラのシュートのお話

梅雨明け後、首都圏は連日すごい暑さですね。当植物園も連日のこの暑さで少々夏枯れ気味です。

この花日記では、時々、「バラのシュートが出てきた!」とか、「シュートをまっすぐ伸ばしたい」とか書いています。ところで、この「シュート」とは、そんなに大切なものなのでしょうか・・・ちょっと解説です。

シュート(新梢)とは、バラの幹から伸び出してくる若枝(梢)のことです。特に、株元から出る太くて赤い枝は、ベーサルシュート(基部の若枝)といって、来年の主幹枝となって花を咲かせるものですから大切にしなければなりません。

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ちょっと赤いシャルルドゴールのシュート

というのも、バラの枝は3年目ぐらいからは良い花芽をつけなくなってしまうのです。ですから毎年良い花を見るためには、シュート(特にベーサル)を毎年出させて主幹となる枝を更新しながら増やしていかなければならない、というわけです。

当園の今年のバラのシュートの出具合ですが、つるバラ2鉢と鉢バラのメリナとシャルルドゴールは、それぞれ1、2本のベーサルシュートが出て順調に伸びています。

でも、ほかの鉢バラ4鉢はサイドシュート(株元からではなく古い枝の途中から出てしまうもの)は出ているのですが、株元からは出てきてなく、ちょっと心配です。

 


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7月24日(月) ベランダ園芸の悩み・・あっつう

先週22日の土曜日は二十四節季の「大暑」だったそうですね。暦どおりとはいえ、このところの暑さでは、どこのお家でもエアコンがフル回転していることでしょう。

ところで、ベランダ園芸では、このエアコンの室外機から吹き出す熱風が、惨憺たる結果を招くことがあります。というのも、どんなに元気な植物も、この熱風にまともに当たってしまうと、アッという間にクタクターと、しおれてしまうのです。

そこで、エアコンの熱風が来る方向に、ゼラニュームのプランタを積み上げて、「熱風よけの壁」を作りました。

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エアコンのためには、吹き出し方向に物を置くのは良くないのは分かってはいるのですが、狭いベランダでは背に腹は代えられません。

花の盛りが過ぎた植物は整理しなければ・・、と思うのですが、もう少し咲きそうな様子なのに、処分するというのは、いざとなると、なかなかできないものですね。

 

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7月19日(水) あれぇ、シロばっかりです

「カサブランカ」の花が終わり、代わってピンク色のユリ、「モナリザ」が咲き始めました、というつもりだったのですが・・・

モナリザ

2本目のユリも真っ白!・・・色も形もカサブランカとそっくりではないですか!?違いは、少し花弁がカサブランカよりも幅広なくらいです。球根に付いていた写真では、確かピンクの花色のはずだったのですが・・・??

そういえば、春に咲いたユリ(トスカーナ)も、付いている写真の花色はペールオレンジなのに、咲いたのは鮮やかな黄色でした。ユリの花色はあてにならないのでしょうか。

同じ日、夏の球根花の第2弾、グラジオラスがやっと咲き始めました。

グラジオラス

こちらも、最初の花付きは白でした。
でも、これはミックス球根を植え付けたはずなので、きっとカラフルに咲くはず・・・ですよね。



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7月15日(土) 日比谷公園でのプレゼント

梅雨明けも近そうな蒸し暑い土曜日、遠出はやめて、お昼を食べに出た帰り、久しぶりに日比谷公園に寄ってみました。

この公園は、都心のサラリーマンのオアシスとして、季節ごとに新聞の紙面を飾りますが、バラとチューリップの花名所としても、知る人ぞ知る(ほとんど知られていない?)というところでしょうか。

洋式庭園の周囲をかたどるバラ花壇は、手入れが行き届き、この時期でも多くのきれいな花をみることができます。

第一花壇のバラ

暑い暑いと言いながら、園内を歩いていましたら公園の管理事務所で、チューリップなどの球根とひまわりの苗を無料で配っているではありませんか・・・!?。

どうやら、球根は春花壇の掘り上げもの、ひまわりは園内に植え付けた後の「余り苗」のようです。

「お好きなだけどうぞ」とのことでしたが、残念ながらチューリップとムスカリの球根は既に無くなっていました。でも、スイセンの球根をどっさり、ひまわりの苗を3株いただいてきました。

sunflower

家に帰って早速、ひまわりの苗を鉢に植え付けました。最近、お店で売られているのは、すでに花が付いた矮性種ばかりで、もっと大きく成長するものを探していたのですが・・・、欲しかった苗がこんな形で手に入るとは、びっくりです。

 

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7月13日(木) フェンネルの復活

6月23日に短く剪定したフェンネル(和名ウイキョウ)が、約3週間たって、若芽が伸び出してきました。

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先端にはもう花芽が付いています。フェンネルは非常に丈夫な植物で、水さえ切らさなければ、どんどん成長し、すぐに扇形の黄色い花をたくさん付け結実します。

そして、そのこぼれ種がすぐ発芽しますので、いつの間にか、いろいろな鉢に寄生?してしまいます。

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7月9日(日) アルプスの展望台

台風一過の青空に誘われ、「山梨県フラワーセンター」に行って来ました。

山梨フラワーセンター

ここは、甲府盆地を北から見下ろす北巨摩郡明野村というところに山梨県が作った花公園、南欧風のセンタープラザをシンボルにバラの回廊や季節のパノラマ花壇などが作られています。

ツルバラのアーチで作った「バラの回廊」は花の季節を過ぎていましたが、パノラマ花壇にはブルーサルビアとペチュニアがあふれんばかりに咲き誇っていました。

しかし、ここの最大の目玉は花よりもむしろ「山の展望」ですね。正面には甲斐駒から鳳凰三山の大パノラマ、目を北に移すと八ヶ岳の雄姿が手に取るようです。東には富士山の頂きまでが雲の上に浮かんでいます。

きょうは、到着したのが午後だったため、山は霞の中で、鮮明な写真は撮れませんでしたが、秋バラの頃にもう一度行って、トライしてみましょう。

ここで売ってるラベンダー味のソフトクリームは、風味はともかくクリーム自体がすごく美味しい。八ヶ岳の牛乳のせいかしら?

でもぉ、帰りの中央高速の渋滞は・・・ホント何とかなりませんか。きょうも、20kmとか15kmとかの断続渋滞でノロノロ、東京まで4時間もかかったのです。

 

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7月8日(土) 伸長抑制剤アンチジベレリン

植物は、生育や開花に必要なホルモン「ジベレリン」を自分の体内で作りだしています。

このジベレリンの生成を少なくさせ、植物の生長を抑えるクスリがアンチジベレリン(矮化剤)です。このクスリを使うと、植物がひょろひょろと伸びる徒長を防げるだけでなく、花芽が早く多く付くという利点があるそうです。

ペチュニアは花が終わった後、伸び切って下葉が落ちてしまった茎を切り戻して仕立て直します。でも、その後もひょろひょろと茎が伸びてしまって、姿良くまとまらないことが多いですね。

そこで、今回は、切り戻した後、この伸長抑制剤(ビ−ナインという名前で市販されています)を散布しておいてみました。

・・・散布後、約1ヶ月がたち、その効果は・・・?

ペチュニア

これまでと比べて、しっかりした茎が密生し、その短い茎にもうたくさんの花芽が付いています。

アザレアやチューリップ、プリムラなどの市販の鉢植えは、姿がきれいで花芽も多く、開花も早いですよね。花農家は多くの場合、この矮化剤などの植物ホルモンを上手に使って作っているのだそうです。

 

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7月6日(木) 純白の貴婦人、カサブランカが開花

カサブランカ

蕾が見えだしてから1ヶ月、初夏を彩る、白百合の貴婦人カサブランカが、けさ開花しました。

純白の6つの花弁がつくる花の大きさは、優に20cmを超え、ほんの2つが開花しただけなのに、ベランダいっぱいに甘い香りがあふれています。

カサ・ブランカはご存じ「白い家」の意味、ヤマユリやカノコユリを交配して、1975年に発表されたものだそうですが、その豪華な花姿から、いまでは飾り花に欠かせないものになっていますね。

このユリは、昨年11月に球根を鉢植えしたものですが、春になってもなかなか発芽せずやきもきさせられました。それが、5月頃からぐんぐん伸びだし、いまでは170cmと人の背丈を超えるほどにまでなっています。

 

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7月4日(火) アジサイの剪定

昨日今日と、関東地方は雹混じりの雷雨に襲われています。特に、今日、ここ深川ではビー玉大の雹に加え、時間雨量が85mmという記録的なものになりました。連日の雷、梅雨明けも近いのかも知れません。

3週間あまり鮮やかに咲いてくれたアジサイですが、花の盛りが過ぎ、少し色あせて中の小花が散り始めました。そろそろ剪定することにしました。

アジサイは剪定した所から翌年の花芽が伸び出しますので、花の付いている枝の青いところを元の方から2節残して・・・、思いきりよくパチン!パチン!

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(かなりスッキリしました)

これで、きっと来年も元気に咲いてくれることでしょう。切り取った花はまだもう少し保ちそうなので、花瓶に挿して部屋に飾ることにしました。

 

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7月2日(日) バラの二番花

梅雨の中休みでしょうか、東京地方はこの週末、すごい暑さになっています。7月の強い日射しで、バラの二番花が一斉に咲き始めました。

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左:アメリカ  右:コンラッド・ヘンケル

いずれもウドンコ病にかかって心配していた株でしたが、青空をバックに鮮やかに咲いてくれました。

 

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7月1日(土) 掘り上げた球根

エイリアンのような奇妙な形をした、これは一体なに?

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大きさは3cm程度・・・これはラナンキュラスの球根です。こんな奇妙な小さいものから、1mもの背高のっぽに育って、きれいな大輪の花を見せてくれるなんて・・・植物って、不思議ですね。

ラナンキュラスを始め、春に楽しませてくれた球根の花々、6月の始めに掘り上げておいた球根がカラカラに乾いたので、保存箱(といっても紅茶の空き箱です)に整理しました。

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