(その1)

第1話 90番

nonが中学1年生の時の話・・・。
nonが1年生の時はユーフォニウムだったという事は“始めた頃・・・”のページでお話ししましたが、入部当時の部活にはテューバ、ユーフォニウムともに2台づつしかなく、しかも各々の楽器は4本ピストン、3本ピストンが1台づつ揃っていました。
当然先輩は4本ピストンの方を使用し、1年生は3本ピストン楽器を使用していたのですが、3本ピストンの方のテューバ、ユーフォニウムは古いせいか、非常に粗末な扱いを受けていたようです。
その証拠にnonが使用していたユーフォニウムは、まともなマウスピースが付属していなく、どうやら太管用のマウスピースを無理矢理削った物を使用していました。
そして、それよりさらに深刻なテューバはというと、YAMAHA製のYBB−201で製造番号90番!
ケースなんて、ただの箱みたいな代物です!
これをnonの同期の部員が使用してました。

ある日、練習をしていた時にトラブルが・・・。
原因はそのテューバ・・・。
いつものように先輩を含めて練習をしていたのですが、3本ピストンのテューバには“指かけ”がついていたのですが、その“指かけ”が突然なんの前触れもなく取れてしまったのです!



あまりに突然だった為にテューバを抱え込むことも出来ず、「ガンッ!」と鈍い音とともにイスから床に落下!
すると右手には無惨にも取れてしまった「指かけ」と、床に落ちた衝撃でテューバの下の支え部品にまでダメージ加わってしまい、支え部品のハンダが取れてへこんでしまったテューバが・・・。
テューバ・ユーフォニウムパートの面々は頭の中が真っ白に・・・。
換えの楽器もないので修理をする事になりました。
修理費にいくらかかったかは覚えていないのですが、修理をしてもらう為にテューバを持っていった楽器屋さんから一言・・・
「すごい骨董品を使ってるねぇ・・・。」
そんなこと言われても・・・ねぇ(^-^;
で、このテューバ、修理後も現役バリバリに使用していたのですが、翌年にnonが使用する事に・・・。
そしたらまたトラブルが・・・。
マウスパイプ部に亀裂が入り、再び修理する事になりました(^-^;
修理に持っていく時にも、ケースの取っ手が取れてしまい随分と世話を焼かされました・・・。
いい加減に新しいのを買ってくれれば良かったのに・・・。
結局だましながら、nonが卒業するまで現役で使用してましたが、今も使われているのかなぁ・・・。
機会があれば再会したいですね(^-^;


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