(その2)

第2話 お掃除

nonが中学2年生の時の話・・・。

2年生になってnonはテューバ奏者になり、ユーフォニウムパートにも後輩が入ってきました。
いつものように基礎練習、曲練習をしていたのですが、「たまには楽器の掃除をしよう!」という先輩の提案があり、各自自分の使用している楽器を手入れをすることになりました。

当時テューバ・ユーフォニウムパートの練習は学校の廊下で行っていた為、廊下でみんな楽器をばらし始めました。
ピストン部までばらして作業をしていたのですが、何を思ったかユーフォニウムの1年生、洗ったピストンを窓の所に置いているじゃないですか!
そこから廊下に落下したら大変!と思い、注意をしたら“乾かしてたんですよぅ♪」とあっけらかんと言うので、「拭けばいいから、早く降ろした方がいいよ!」と再度警告・・・。
「わかりましたぁ・・・。」と、ほんとにわかってるんだか、わかっていないんだか気の抜けたような返事をしながら、ピストンを取ろうとしたその時・・・。

注意もむなしく、みごとに落下してしまいました・・・。

当時の練習場所は3階・・・。
読んでる方はお察しと思いますが、廊下側ではなくて窓の外側に落下してしまったのです!
「あっ!」と思っても、もう遅いです(^-^;
しかし、下が土だったの思いだし、もしかしたら・・・と思ったのですが、わずか数秒後(もなかったけど)に下の方で「キンッ!」と軽やかな金属音が・・・。
落下したピストンは運悪く、コンクリートのドブ板に落下・・・。
慌ててパートのみんなで下に行くと、無惨にひん曲がったピストンが転がっていました。
当然ながら修理をする事に・・・。
しかも1年生の自腹で・・・。(シビアだねぇ・・・。)

修理代は新品交換で、しめて1万円也!
いやー、中学生には高い高い!
それからというもの、楽器のお手入れはパートで大々的に行うことはなくなりました(^-^;
今にして思えばピストンの事より、下に人がいなくて本当に良かったと思いますよ・・・。
あぶない、あぶない・・・(^-^;


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