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デザインのデザイン

<ブックデータ>
編者:原研哉
出版元:岩波書店
ISBN:4-00-024005-6
価格:1,900円
初版:2003年



原研哉…どこかで聞いた名前だと思っていました。
しかしオビをみて、納得。
そうそう、最近はちょっと読んでないけど、
お気に入りの作家・原田宗典氏の高校時代の同級生の方でした。
また、わたしが乗り換えたケータイ「Infobar」の
デザインを手がけた深澤直人氏もオビに寄稿しています。

この「デザインのデザイン」を手に取ったのは、
大きく二つ理由があります。

まずデザインのよいものがほしい、これからはデザインだ、
まずもってデザインを重要視すべき…
そんな会話がよく聞こえてくることが多くなったことです。
家電やデジタル機器など、機能で差別化できない
と言われているモノについては、特にそうです。

もうひとつは、自分でもデザインを主な理由として
携帯電話のキャリアをドコモからauに変えたこと、
それ以外のデジタル機器や身につけるものなどを、
デザインで選ぶことが多くなった、
と自分で感じるからです。
その自分が何を求めているのか、
それが知りたかった、ということです。

デザインについては、来週(11/15〜16くらい?)には、
改めて書こうと思うのですが、
わたしにとって、第五章の「欲望のエデュケーション」
が印象深かったですね。

少なからずマーケティングに関わっていること、
自分が当初、今までのマーケティングに
疑問を持っていて、生活者には自分で考えてほしい、
ともっていただけに、自分の仕事面でも
オーバーラップする面が大きかったですね。

日本の市場が、実りある市場であるためには、
世界の先進を行く自律した生活者の市場であるためには、
マーケティングが何ができるのか、
そのヒントを垣間見たような気がしました。

 幾つもの発見がある一冊。
 デザインを変わりたい人達へ。

この本につけられたキャッチフレーズは、
看板に偽りなしといってよいでしょう。

デザインの理解を「なんかそうだよねー」
というレベルでは、満足いかない方々に
ぜひ読んでいただきたいと思いました。


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