クリックすると研究室トップへ MP3講座
第1部:What's MP3?

  一体何者なのか(謎)
  似たような規格との比較など
  メリット&デメリット


一体何者なのか(謎)

 MP3って何だよ?って思ってる方は少なからずいるはず…
MP3の正式名称は「MPEG1 Audio Layer-3」といい
MPEG(動画ファイルの一種)の音声3番レイヤー(1番レイヤーはMD、2番レイヤーはビデオCDらしい)、
つまり音楽ファイルの一種です。
これはCD並の音質でファイルサイズがおよそ10分の一というスグレモノ。

 どれくらい軽いのか?というと
WAVEファイルで5分のものだと
約50MBも必要になるがMP3だとその10分の一程度、
約5MBで済んでしまう。
目安としては1分につきMP3では1MB、WAVEでは10MBといったところ。

 何故MP3はこれほどまでにファイルサイズが小さいのか?というと
人間の耳では聞きとる事のできない音域をカットしているからなのだ。
これは最近有名になってきたMD
(ここではミニディスクね。メガドライブやマグナムドライぢゃないよ:笑)
などでも利用されてる圧縮技術だそうだ。ってそりゃそうだ。MDはmp1なんだし(笑

 でもMP3はMDと違い専用のディスクやプレーヤーは必要ない。
基本的にパソコンと音源ボードがあれば誰でも楽しめるので
ブロードバンド時代に突入しますますネット上で爆発的に広がってる。

winampのイメージ
 MP3を勢いづかせたのにはまだ要因がある。
それは米国Nullsoft社が配布してる
現在はフリーウェアの再生ソフト「WINAMP」である。
重ったるしい某有名OS付属のプレーヤーに比べ
ファイルサイズが小さく動作が軽快、
見た目や機能を自由且つ簡単に変えられる
多機能さが多くのユーザーの心を掴んだ。

 また、最近は音楽のネット配信によってますます注目を浴び
更にパソコンから持ち出して聞く為にMP3形式に対応した専用のプレーヤーや
MP3プレーヤーを内臓した腕時計やデジタルカメラなども
販売されておりその勢いはかなりのもの。
次世代のスタンダードといってもいいだろう。

以上、簡単な説明でした。

※…Windowsでは1MB=1024の2乗倍B。
(通常は1MB=1000の2乗倍バイト)

↑プラグインとスキン機能を搭載したMP3プレーヤー、WINAMP。
これは日本語化プラグインを使用して日本語に対応させている。

一番上に戻る / 文頭へ戻る

似たような規格との比較など


 画像ファイルにGIF、JPG、PNG、動画ファイルにmpg、rm、aviといったような
様々な規格があるように音楽ファイルにも様々な規格がある。

 一番有名なのは最近JASRACの暴挙とも言うべき料金徴収が始まったMIDIであるが
動画ファイルの音声レイヤーだけを抽出しているMP3とは異なるものと考えてよい。

 Winでは一番使用されている規格は前述のWAVEファイル
そう、パソコンでゲームをやる人にはお馴染みのアレだ(何)
音質はCDと同等で非常によろしいのだがやたらと容量を食う。

 MP3によく似た規格として知られているのがWMAである。
これはウィンドウズメディアプレーヤー専用の音楽ファイルで
MP3同様、音楽CDのデータをエンコードして作成される。
ファイルサイズもMP3とほぼ同等であるが(最近はMP3の半分という話らしい)
基本的にメディアプレーヤーで再生するものなのでMP3ほど一般に広まってはいない。
(実はWMAファイルはWINAMPでも再生は可能だったりするがメディアプレーヤーは必須だ)

他にもリアルプレーヤー専用のRAファイルなどが存在するが汎用性という意味ではMP3に劣る。
総合的に考えるとやはりMP3が一歩リードしている感があるといえる。
だがWMAの追撃の可能性は非常に高い。何せゲイツさんの会社だし(何

一番上に戻る / 文頭へ戻る


メリット&デメリット


 パソコンで音楽を聴くことに何の意味があるのか?とお思いの方はいるでしょう。
勿論あります。ありまくりです。

CDやMDで音楽を聴くとわずらわしいのがディスクの交換ですよね?
手動でやるのは勿論のこと、コンポが自動でやってくれると言っても
時間が掛かる訳でやっぱりウザイことには変わりがない訳です。
ところがパソコンではそんなことをする必要がありません
プレイリストなるものを作るだけで簡単に聞けちゃいます。
このプレイリストは自由に且つ、簡単に組めるので例えば好きなアーティストの曲を
全部まとめて演奏したりとかアニソンオンリーのリストとかが簡単に作れます。

更に好きな曲だけを集めて俺CDを作ることだって夢じゃありません。
MP3は軽いのでCDに焼くとなると単純計算で通常の10倍詰め込めます。
(ただし、再生するにはMP3対応のプレーヤーが必要になります)

それにCDを置くスペースも一切不要。だって全部パソコンの中ですもの。
レンタルしてきたCDからMP3を作成して保存しておくって使い方もアリ(爆
オーバーな表現ですが可能性は無限大といえます。


 今までMP3のいいことばかりを書いてきたのですがMP3にデメリットがない訳ではないのです。
やはり音楽ファイルが抱える最大の問題、容量の大きさでしょう。
WAVEファイルの10分の1とは言え1曲で3〜5メガバイト程度の容量があり、
これはフロッピーディスクでいうと4,5枚分に相当しちゃいます。
更に言うならばどこぞのプロバイダーが貸し出している
容量の少ないHPスペースの最大容量と同程度です。

とはいえ今のご時世、FDを使う人は減少傾向にあるし
パソコンのHDDは10GB単位を超えるのが当たり前になっているので
かなりの量を保存していても大抵のパソコンでも十分事足りるのが現状です。
新製品のデスクトップだと40GB超過はザラに思えますし。
それにCD-R/RW、更にDVD-RAMやDVD-R/RWなど大容量記憶媒体が
オプションじゃなく標準でついてくる時代ですよ。
MOは相変わらずのお値段ですがCD-Rなどは一枚100円で買えますから。
こうして考えるとファイルサイズはデメリットとは言えない気がしますね(ぉ

 デメリットを敢えて上げるとしたらエンコードに時間がかかるということかな。
MP3を作成するにはいくつか手順がある。その最後に行うエンコードには
マシンによってはかなり時間がかかりますしね。
僕が現在使っているパソコンではCPUやメモリがいいおかげで
1曲30秒程度とそんなにはかからないですが
以前使ってたパソコン(CPU:AMD-Duron266Mhz、RAM:64MB)では1曲6〜7分はザラです。
まぁこれは明らかにパソコンの性能が低すぎるので流石にそこまで
かかることは無いだろうけどそれでも1〜2分はかかるだろうと思います。

 だが、それらのデメリットが気にならないほどMP3は使い勝手がいい。
ネットサーフィンをしながらお気に入りの音楽を聴く。この楽しみがわかるなら是非。

一番上に戻る / 文頭へ戻る


次へのリンク 次の次へのリンク
第2部:MP3ファイルの作り方
  必要なソフトの紹介&入手方法
  念のために解凍に関しても少々
  CDよりWAVEファイル生成
  MP3にエンコードする
  他の方法で作ってみる

第3部:MP3ファイルの再生の仕方
  WINAMP入手作戦(笑)
  WINAMPを日本語化せよ
  プレイリスト作成&ID3タグ
  スキンで見た目を変えよ
  プラグインを使いこなせ


戻る