著者:太陽神さん |
1話ロックはカーレル島という島におりた。「あれ?ロールちゃん、ここ遺跡じゃないよ。」 「ごめんロック、言い忘れてたんだけど次の遺跡って町の中にあるから・・・・」 「遺跡の近くには降りられないってわけよ。」 ロールの説明に何故かトロンが割って入る。 そしてお約束(?)通りの喧嘩。 ロックは無線のスイッチを切り、町へと向かった。
ロックが町へ着くと、何やら騒ぎが起こっていた。
「ここだな!よし、早く二人を助けなきゃ!」 2話遺跡に入ると早速リーバード達の歓迎にあった。「くっ・・・ リーバードの相手をしている時じゃないのに・・・」 とわずかながらに焦るロック。 しかも見た事のないリーバードもなかにはいる。 馬のような形をしているリーバードだ。 その形からもわかるようにかなりのスピードで突進してきた。 だが前回の戦いの後、使い物にならなくなったシャイニングレーザーと、 粉々に砕けちったアーマーはデータによって修理されている。 その為、リーバードの突進を華麗にかわすと、 すぐさまシャイニングレーザーを撃った。 リーバードは壊れさえしなかったが倒れたので、 その隙にロックはローラーダッシュで一気に駆け抜けた。
振り切ったようなのでロックは無線のスイッチを入れ
「ここか!」 3話「君はシャーナー君かい?」助けた少年に尋ねるロック。 「そうだけど・・・・あんたは?」 「僕はロック、ロック・ヴォルナット。島の人に頼まれて君ともう一人、 グロム君を捜しに来たんだ。」 「本当か!? じゃあグロムを助けるのを手伝ってくれ!」 「助ける? 町の人からは彼とは喧嘩をしているって聞いたけど・・・・?」 「たしかに・・・今では喧嘩をしていて仲が悪いけど、少し前までは親友だったんだ! 親友を見捨てるぐらいなら死んだ方がマシだ!頼む!オレも連れていってくれ!」 「気持ちはわかるけど・・・ここはかなり危険な所なんだ。僕と一緒に行くにしても 命の保証はできない。それでもいいなら・・・」 「言っただろ! 死んだ方がマシだって! 連れていってくれ!」 シャーナーの言葉には迷いはなく、友を助けたいと言う決意の念しか伝わってこなかった。 「わかった。じゃあ急ごう。」 ロックはシャーナーの決意に気圧された。
再び無線のスイッチを入れ、急ぎながらもトロンを呼んだ。
「どっちに行く?できるだけ急いだ方がいいと思うけど・・・」 4話ロックが北東にある部屋につくと、いるのは少年ではなく、緑色のアーマーを着たどっかで見た事のある人だった。 「そこにいる人・・・・もしかしてティーゼル?」 「ん?おお、ロックじゃねえか!どうしたんだ、こんな所で。 そういやあトロンは元気か?」 振り向きながら答えるティーゼル。 「ええ、元気ですよ。よくロールちゃんと喧嘩をしてますけど。 そのせいで僕は大変です。」 と苦笑いをしながら言うロック。 「(こいつ、まさかトロンが自分の事を好きだという事に気付いてないのか―――――――――? なんて鈍感なやつなんだ。 まるで作者なみじゃねえか[ほっとけ!←作者の声]。 ここで教えてやってもいいんだが・・・教えたらこいつの事だ、 必ずトロンに対しての態度に問題が出るはずだ。まあここは黙っておこう。 兄としては妹に幸せになってもらいてえからな。) そうか。おめえも苦労してんだな。」
「あ! 今はこんな事をしている場合じゃなかったんだ!
その頃南西の部屋ではシャーナーがグロムを見つけていた。 5話「どうする、グロム?」「どうするって・・・・倒すか逃げるかしかないんじゃないの?」 「でも倒すにしては数が多いし、逃げるにしたってほら、 リーバードで入り口の半分が塞がって 二人同時に出るのは・・・・厳しくない?」 「そ、そうだけどよ・・・」 二人がそんな会話をしている間にも リーバード達は徐々に二人との間をつめてくる。 「・・・・・よし!オレが囮になるからなんとかこの部屋から出てくれ。 そしたらさっきまでオレと一緒にいた青いアーマーを着た、 ディグアウターのロックって人が近くにいるはずだから、 できるだけ速く呼んできてくれ。」 シャーナーはグロムに提案する。 「いや、囮はオレがやる。オレがまいた種だからな・・・・」 「言っただろ。オレはお前を助けに来たんだ。だから囮はオレがやる。 第一お前じゃ無理だ。オレの事、よくわかってるだろ?大丈夫だ。 絶対に死なない。」 「・・・・・わかった。死ぬなよ。」 そう言うとグロムは入り口の方へと走っていった。 「どうしたあー!リーバード!てめえらはこのシャーナーさまが恐いのか?」 その言葉に反応したのか、リーバード達はシャーナーの方を向いた。 「(頼むぜグロム。 信じてるからな・・・・)」 シャーナーは決死の覚悟をだった。 タタタタタタタタタタタタ・・・・ ロックとティーゼルの足音が遺跡内に響く。 ガシャンガシャンガシャン・・・・ 二人のものとは明らかに違う足音が近付いてきた。 「ん? この音、リーバード?」 走りながらロックが言う。 「ああ、そうみてえだな。おそらくあそこの角にいるぜ。」 ティーゼルがそう言うと更に別の足音が近付いてきた。 そして目の前に一人の少年が現れた。 6話「ロックさんですね!?」その少年が言う。 「え?ああ、そうだけど・・・・君は?」 戸惑いつつもロックが聞く。 「オレはグロムです!それより、早くシャーナーを助けて下さい! あいつは今オレを逃がす為に囮になっているんです!」 「!わかった。ティーゼルさん、僕は先にローラーダッシュで行きますから グロム君を連れてきて下さい!あとすぐそこにいるリーバードよろしく!」 「よっしゃあ! まかせとけ!」 ティーゼルがそう言ったのを聞いたロックは、南西の部屋へと向かった。 「大丈夫かシャーナー!・・・ってなにあれ、凄っ・・・・!」 ベテラン(?)ディグアウターのロックから見てもそれは凄いものだった。 「よっ! はっ! とお! あぶねえ! うおおお!」 などと言いながらリーバードの攻撃を、『普通の少年』であるはずの シャーナーがかすりもせずに避けている。バク転や側転、果てには シャルくるスのまたをスライディングでくぐり抜けている。 それを見たらロックだけでなく、他のディグアウター達も驚きは 隠せないだろう。 「ああ、ロックさん、見てないで早く助けてよ!」 ロックに気付いたシャーナーが避けながら言う。 「・・・・・・・え? ああ、わかった。」 唖然としつつも応えたロックは 「(僕の助け、いらないのでは? あ!だからさっき撃った拡散シャイニングレーザーが 当たらなかったのか・・・・・・)」 と思った。 ちなみにこの間もシャーナーは避け続けている。 「・・・・・・・シャーナー、こっちに来てくれない? 撃ったらあたりそうで撃てないんだけど・・・・」 「気にせずに撃って下さい。 避けますから。」 さも当然のように言うシャーナー。 「気にせずにって・・・・・まあ、いいか。」 ロックはそう言いながらも一発だけ撃ってみた。 危うくシャーナーにあたりそうになるが、 華麗に避け、そのショットは奥にいるリーバードにあたった。 「本当に避けた・・・・ よし!」 そう言うとロックは拡散シャイニングレーザーを撃った。 「だああああ!ロックさん!それはなしでしょおおおおおおおおおおお!」 とか叫びながらも全部避けきったシャーナー。 もちろんそこにいたリーバードは全滅していた。 7話ティーゼルとグロムが部屋へとやってきた。「シャーナー! 大丈夫か!?」 「ああ、なんとか・・・・ロックさんが凄い事をするんで死にそうになったけど。」 「凄い事? でも、そんな事よりお前が無事でよかった。」 ロックはそのやり取りを寂しそうな目で見ていた。 「(僕にも同じ年代の友達がいたら、僕が危ない目にあってると わかった時に助けに来てくれるのかな・・・・)」 それに気付いたティーゼルが 「おいロック、おめえ『あんなふうな友達がいてくれたらな』とか思ってんのか? 憧れるのはかまわねえが、おめえは今どんな職業をやっているかを考えているか? ・・・・・俺も空賊をやり始めてからは『親友』と呼べるもんはいなくなっちまったからな・・・・・・」 「・・・・・一応、理解しているつもりです・・・・ でも、こういうのを見てしまうと・・・・どうしてもそう思ってしまうんです。」 「そうか。なら、いいんだがな・・・・さて、おめえは別の目的があんだろ? こいつらはオレ様が地上に連れてくから、おめえは目的果たしてこい。」 「ティーゼルさん・・・・・ありがとう。」 「なあに、気にする事はねえよ。 それと『さん』づけはよしてくれ。」 「わかった、ティーゼル。じゃあ二人を頼みます。」 そう言うとロックは部屋から出ていった。 「ああ、まかせとけ!くれぐれも死ぬんじゃねえぞ! ・・・・さて、おい、ガキ共、こっからでるぞ!」 ティーゼルはそう言うと、二人を連れて部屋をあとにした。 一足先に部屋を出たロックは、最深部へと急いだ。 しかし、途中で妙に気になる小部屋を見つけた。 ロックは中で宝箱を見つけた。 「また古い書物?えっと・・・『ゼロに関するレポートと考察』って書いてあるみたいだ。 前の遺跡で見つけたものと関係あるのかな?一応持っていこう。」 ロックは部屋をあとにした。 「最深部はここだな!」 そう言うロックの目の前には、薄紫色の大きい扉があった。 ロックは中へと入っていった。 8話部屋の壁や天井、床は鏡となっていて、部屋全てにあらゆる角度でロックが写し出された。 奥には紫色のカプセルがあった。 「(・・・・・もしかして、これって第二の試練?)」 ロックは思った。 カプセルが開くと、中から紫色のアーマーを着た人型のものが現れた。 髪は黒く、顔はロックに対して向けられているであろう憎しみで、歪んでいた。 カプセルは部屋の鏡の一つに消えていった。 「お前、トリッガーだな?姿形は少し変わっているが、間違いない。 おそらくリセットでもかけたのか。オレの名前を忘れているだろうから教えてやる。 オレの名はロックマン・ガディグ。まあ、憶えたところでお前はすぐに死ぬが。」 ガディグと名乗るものが言った。 「・・・・・・これは試練じゃないんですか?」 「試練? ああ、そういえばそうだったな。だがそんな事は関係ない。 オレはお前を殺したいだけだからな!」 そう言うとガディグは、腕から出てきた爪でロックを切り裂いた。 あまりダメージはなかったが、ガディグのスピードは目で追えない程速く、 前回の偽トリッガーとは比べ物にならなかった。 「くっ・・・・速い!それに鏡があるせいで、相手と自分との距離がいまいちわからない。」 そう言うロックの目の前に、突然ガディグが姿を現した。 ロックは反射的にシャイニングレーザーを撃った。 しかしガディグはそれを予想していたかのように避け、 レーザーは向かいの鏡にあたった。 ロックは再び目でガディグを追い始めた。 「外れた・・・・!今度こそ! .・・・・はっ!?」 ロックは何かに気付き、それを寸前でかわした。 「今のはシャイニングレーザー!?なんで!?・・・・まさか鏡に!?」 「ちっ、あたらなかったか。まあいい。御名答だよ、トリッガー。 この部屋の鏡は、全ての射撃武器を反射する。 お前の武器ではオレの勝つ事はできん!そのまま自滅するがいい!」 「とにかく、シャイニングレーザーは危険だ。 とりあえず、バスターで攻撃するしかない。」 9話ロックはバスターでガディグを狙うも全くあたらず、全て反射してあらゆる方向からロックに襲いかかってきた。 「くっ! だめだ! このままじゃ本当に自滅してしまう!」 ロックはなんとか避けるも、今度はガディグに爪で引き裂かれた。 「ハッハッハッハッハッハッハッハ!自滅するか、それともオレの爪にやられるか! どちらがいいか選ぶがいい!それぐらいはお前に決めさせてやろう。」 「だめだ!このままじゃダメージが少ないとは言え、 いずれ本当にガディグの爪にやられてしまう。何とかして動きを止めないと・・・・」 そう言うロックの頭の中には、たった一つの方法しか思い浮かばなかった。 「(さっき僕がシャイニングレーザーが反射した事に気付いたのは、 光があったからだ。いちかばちか死ぬ覚悟で拡散して撃ってみるか? そうすればあいつにあたらなくても、目をくらます事ぐらいはできるかもしれない。 ・・・・いや、だめだ。いくら出力調整ができると言っても、 一度にあたるとかなりのダメージだ。 僕はまだ死ぬわけにはいかないからそんな危険な事は・・・・ くっ、一体どうすれば・・・・・ !そうだ! たしかアレがあったはず。 アレを使えばなんとかなるはずだ。だけど本当に大丈夫か? でも、このまま黙って死を迎えるよりはずっといいはずだ。 やれる事はやるしかない!)」 ロックはシャイニングレーザーを真上に向けた。 「どうしたトリッガー?お手上げでもしているのか?まあもっとも、 私の爪で切り裂かれたそのボロボロの体で何かができるとは思わないがな。」 「拡散シャイニングレーザー!」 シャイニングレーザーは天井へあたり、あらゆる方向へと反射した。 「何!?があああ!!目が、目が見えん!うおおおおおおお!?」 目がくらんだ事で動きの止まったガディグに、 シャイニングレーザーが全身に直撃した。 だがその傍らで、ロックにもあたっていた。 10話「ちいいいいいいい! なかなかなめた事をしてくれる・・・・・!だが!これではお前もただで済んではいまい!」 そう言うガディグの目の前には、バスターを向けて立っているロックの姿があった。 「な、なぜだ!?何故お前は無事なのだ!?いくらお前でも、 あれだけの量のエネルギーがあたればただでは済まないはずだ! 全部避けきったとでも言うのか!?」 「君は知らないんだね・・・・今、この世界では『ディフェンスシールド』と 言うものがあるんだ。これは一定時間の間、かなりのダメージを軽減する。 だから僕は無事なんだ。」 「クククククククククク・・・・・・ハハハハハハハハハ。 まさかそんなものがあるとはな・・・・計算外だったよ。 さあどうした!? 早く私を撃て! 殺すのだ!」 「いえ、僕は撃ちません。僕は試練を受けただけです。 あなたを殺す理由は全くない。だから私はあなたを殺すつもりはありません。」 毅然とした態度でロックが言った。 「・・・・・・・!てめえは昔もそうだ!ふざけやがって・・・・・!」 そう言うとガディグは、ボロボロの体で動き始めた。 「オレはまだ負けちゃいねんだよ!死ね!トリッガー!」 「そんな体でまだ戦う気ですか!?」 ロックは一発だけバスターを撃った。 先ほどまでの速さが失われているガディグに、それは容易にあたった。 「なんでてめえは殺さねえんだ!?オレを・・・・・なめてやがんのか!?」 「違う! たとえどんな人でも、その人が死んだ事で哀しむ人が出てくるはずでしょう!? 僕はそんな人をつくりたくもないし、見たくもないから殺さないんだ!」 「オレにそんなやつはいねえ! さっさと殺しやがれ!」 ロックは仕方なく、数発だけバスターを撃った。だがそれはガディグにはあたらなかった。 「な!? トロウア!? お、お前・・・オレをかばって・・・・・」 そこには入り口にいた馬型のリーバードがいた。 ガディグがトロウアと呼んだそのリーバードは壊れる寸前のようだったが、立ち、ロックの方へと向いた。 「・・・・哀しむ人が・・・・いるじゃないですか・・・・」 「・・・・ちっ・・・・・今回はオレの負けだ。 ほら、マスターからのICチップだ。」 ガディグはうつむきながらそう言うと、ICチップをロックへと投げ、 そのまま後ろを向き、トロウアと呼ばれたリーバードと共に鏡の中へと消えていった。 その行動をロックは笑顔で見ていた。 11話ロックが地上に戻ると、ティーゼルと一緒にシャーナーとグロムの親から『ぜひともお礼を。』と言われたがロックはその申し出を断り、 そのまま帰っていった。 「ずいぶんとボロボロだな。」 帰ってきたロックに対してセラが言う。 「はい・・・・・今回も試練でしたよ・・・・・」 疲れきった様子でロックが言う。 「へえ〜。今回もだったんだ〜。トリッガー大変ねえ〜。」 気が抜けるような言葉でユーナが言う。 「・・・・・とにかく、マスターからの伝言を見ましょう・・・・・ セラさん、お願いします。」 「うむ、わかった。」 そう言うとセラは読み込みをはじめた。そして画面にマスターが映った。 『トリッガー君、君がこれを見ていると言う事は、第二の試練も無事クリアしたんだね。 おめでとう。 ・・・・早速だが、本題に入ろうと思う。 今回はヘヴンが創られた経緯について話そうと思う。 昔、世界にはロックマンXと、ゼロと言うロボットがいた。』 「ロックマンXとゼロだって!?」 ロックは驚きを隠せなかった。 「知っておるのか?」 セラが聞く。 「ええ。前回と今回の試練があった遺跡で見つけた、 古い書物に書いてあった名前なんです。・・・・・これです。」 ロックは古い書物をセラに見せた。 「・・・・・ふむ、中身はよく読めないな。 とにかく、マスターの伝言を聞いてみる事にしよう。 なにかわかるやもしれん。」 そう言うと再び画面を見た。 12話『その無二の親友であった二人のロボット、というかこの時代、人型で、思考能力を持っているロボットはオリジナル・ヒト・ユニットではなく、 レプリロイドと呼ばれていた。まあそんな事はいいとして、 ある時、最強のレプリロイドと言われたΣが、世界征服をしようと反乱を起こした。 Σについては今度詳しく話そう。Xとゼロはそれを幾度となく阻止してきた。 だがΣはそれでも諦めず、宇宙にあるコロニーと呼ばれるものを地球に落とそうとした。 二人はなんとかそれを阻止しようとしたが、失敗してしまい、地球滅亡は免れたものの、 それとあまり変わらない状況になってしまった。 そしてその時ゼロが暴走してしまい、Xと戦う事になってしまった。 Xはためらいつつも、なんとかゼロを退けた。そしてXはΣを倒した。 だがΣはXとゼロを巻き添えにして自爆した。そして、ゼロは死んでしまった。 だがXは奇跡的にも生きていた。しかし、爆発の衝撃のせいか、 哀しい事にゼロの事を忘れてしまっていた。 そしてXはその後、僕を含む生き残った数人の人間と、 レプリロイド達を集めてヘヴンを創った。 地球が滅亡しているようなものだから、新しい世界を創りたかったんだろうね。 ・・・・Xとゼロの詳しい事も今度と話そう思う。 少し、複雑だからね・・・・じゃあ、今回はこの辺で。」 マスターの伝言は終わった。 「なるほど。これがヘヴンの創られた経緯か。 だがXとゼロ、それにシグマとは一体どんなやつであろうな。」 とセラが言う。 「う〜ん、わっかんないな〜。」 とユーナ。 「僕もわかりません。だけど何か、 とても重要な人物というかなんというか・・・・そんな気がするんです。」 「たしかにそうかもね。 こんな古い書物に書いてあるぐらいだもん。」 とユーナが言う。 「とにかく、マスターのICチップと同様に保存しておこう。」 とセラ。 「そうですね。 お願いします。」 13話ロックは部屋へと戻り、ベッドの上に寝転んだ。「(・・・・・なんだか、もう古き神々はいない気がする・・・・ 多分、次の遺跡も試練のはずだ・・・・ ・・・・・・今日は特に疲れたな・・・・ 少し休もう。)」 ロックは深い眠りについた。 そして数日後、ロックの予想通り、最後の試練がある遺跡が目覚めた −エピローグ−「すまなかったな、トロウア。今日はゆっくり休め。」ガディグがそう言うと、トロウアはその場に座りこんだ。 「さて、オレもカプセルに戻って傷を癒すか。」 ガディグはカプセルの中へと戻っていった。 「・・・・・・そういやあ、なんでオレはトリッガーの事をあんなに嫌ってたんだ? あいつがオレにないもの、『優しさ』を持っていたからか? 改めて考えてみると、わかんねえもんだな・・・・ まあ今となっては、そんな事はどうでもいいな。 あいつに全力を出して負けたせいか、素晴らしく気分がいいからな。 ・・・・トリッガー、今度お前に会う時があれば、その時は『友』としてお前に接しよう。」 ガディグは眠りについた。トリッガーの事を・・・・友と思いながら・・・・・ |