中村三光堂のはんこができるまで
     〜手彫りのはんこが出来るまで〜


          はんこやゴム印は今でこそ機械化で簡単に作られていますが

          機械が無かった昔は当然 ひとつ ひとつ 手で彫られていました

          そんな事は当たり前のことですが若い人の中には

          「えっ! はんこって手で彫れるの!?」 と

          どこぞの はんこ屋の息子さんが言ったとか言わなかったとか・・・





●はんこのおおまかな作製工程●


印稿(いんこう:下書き、ここでは省略させていただいています)



印面調整(いんめんちょうせい)



字入れ(じいれ)



荒彫り(あらぼり)



仕上げ(しあげ)



完成

印面調整 ●印面調整●

印面(はんこを彫る面)を

トクサ(サンドペーパーのようなもの)を使って削り

印面調整(平らにする)します

朱墨を塗る 印面に朱墨を塗ります

これは墨で書いた文字を修正するときに

消しゴムなんて無いので朱墨で直すためです

字入れ「瑞」 ●字入れ●

墨・朱墨・筆を使い

文字を書いていきます

字入れ「瑞龍」
文字を鏡文字(左右逆、鏡に映した時の文字)で

印面に書いていきます

字入れ「瑞龍寺」 墨で文字を書いていき、消しゴムの代わりに

朱墨で修正しながら

字入れ作業を進めていきます
字入れ「瑞龍寺印」 字入れ 終了です





荒彫り ●荒彫り●

文字と枠を残し

余白を彫り込んでいきます

はんこ彫り 実際には一文字一文字

彫っていくわけではありませんが

ここでは進み具合が解かりやすいように

あえてそうしています

印鑑彫刻 できるだけ同じ深さで

彫っていきます

手彫り印鑑 なるべく彫った底は

平らになるように彫ります

荒彫り完了 荒彫り 終了です





墨落とし 印面にゴテゴテ塗ってある

朱墨と墨をトクサを使って削り

また印面を平らにし直します

墨打ち 新しく墨を塗ります





仕上げ ●仕上げ●

枠・文字を整えていきます

カンナをかけるようなもの?でしょか

まずは、枠

手彫 荒彫りは穴を掘るだけなので

枠・文字の角はガタガタです

手仕上げ ガタガタの枠・文字を

削り平らにしていきます

手彫り印章 枠・文字の太さも整えていきます





手彫りはんこ 仕上げ 終了





瑞龍寺印 押印

完成です

寺瑞
印龍

と彫ってあります




柘24ミリ角印



緑の線



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