滝の素人写真展
第3話 阿多古七滝 (静岡県浜松市) 第2話へ 第4話へ
今回は静岡県浜松市(旧天竜市)の阿多古七滝です。このような名前がついていると全部制覇しようという気になります。
かつては観光資源として力を入れていたようですが、現在は観瀑台なども朽ちるままに放置されている状況です。
滝そのものは健在なので興味のある方は回ってみて下さい。
天竜市街から近い順に紹介していきます。
最初の滝は青谷不動の滝。秋葉街道を天竜市街に南から入る手前の鹿島橋で天竜川を渡らずに左折、県道9号を約2km
進んだ左手に川を渡る細い橋があり、その先に駐車場と滝があります。滝自体はあまりパッとしません。
その右の写真は清滝。県道9号を4kmほど更に進むと昭和シェルのガソリンスタンドがあり、そのすぐ先の清滝橋を渡って右の道路を進みます。
車はその付近の駐車場に停めて、その道路沿いの山側を注意して見て行くと清滝入口の案内の目立たない看板があります。
水の流れもほとんどなく半信半疑で急な斜面を登って行くと清滝に辿り着きます。水量の豊富な時に行くと良いでしょう。
さて、いよいよメインの女滝と男滝です。先ほどの道路を登って行くと大きな左カーブがあり、そこに女滝入口の看板があります。
10分ほど細い道を歩くと到着します。七滝の中でも一番大きい滝で滝壺も大きく、家族連れの真っ黒に日焼けした小学生の女の子が
滝壺で泳いでいました。来た道を戻って先ほどの道路を少し登ると男滝の入口がありますが、現在は封鎖されているようです。
もう少し道路を登ると男滝が見える所に滝見台の入口があって滝前に出れますが、今は下からは見れないようです。
阿多古七滝の中で最も場所が分かりにくいのが、倉沢不動の滝です。西藤平の西来院付近に案内の矢印が散在しているのでそれを頼りにします。
倉沢不動の滝の入口に矢印がありますが、そこで舗装道路を進むのではなく、分岐する踏跡のような道を見つけて進みます。
西来院の北北東に位置します(西来院よりもっと上)。付近の道は細く曲りくねっているので、徒歩での探索を薦めます。
かまんどの滝も西来院付近に案内の矢印が矢印があります。県道9号からだと上阿多古郵便局を過ぎた後、右手の上阿多古小学校入口や
左手の上阿多古運動場入口を更に過ぎてすぐの左カーブの所に右手の杉林があり、そこに橋があり、イボ観音への道と看板があります。
その道を辿るとかまんどの滝に着きます。そこから倉沢不動の滝への遊歩道もあったはずですが、現状は把握していません。
観瀑台がかなり老朽化しており、十分な注意が必要です。かまんどの滝自体は普通ですが、その滝壺は美しく、光の加減で様々な表情を見せます。
阿多古七滝の最も奥の滝が枇杷の沢不動の滝です。場所は大栗安製茶組合付近を過ぎて大きく右カーブ・左カーブ後の直線部で橋の
ある手前の左側が駐車スペースになっており、木の細長い看板がある場所が入口です。
この滝は薄暗い場所にあるため、一般にあまり評価が高くありませんが、下の写真に示したように滝壺から溢れる水が美しい縞模様の岩の上を
流れていきます。ぜひ明るい時間帯に訪問して見て下さい。なお、この滝も観瀑台が朽ちているため、注意が必要です。
このように一見特徴のない滝でも訪れるタイミングや視点によってはとても美しい姿を見せてくれます。タイミング良く美しい姿を見れた時には、
ああ、滝に呼ばれたのだな・・・と思ってしまいます。大きな滝や水量豊富な滝も良いですが、こうした小滝も評価してあげたいものです。
そして、多くの人が楽しめるように遊歩道もきちんと整備してもらえたらと思います。うす暗い滝も闇があって光が映えるので、伐採等の過剰の
整備は不要で、訪れる人には残すのは思い出だけにしてほしいと思います。
第3話 終わり
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