滝の素人写真展 第2話 白糸の滝・音止の滝 (静岡県富士宮市)      第1話へ   第3話へ

 今回は静岡県富士宮市の白糸の滝・音止の滝です。白糸の滝は数え切れないほどありますが、
日本の滝100選にもなったこの滝は別格です。世界文化遺産、国の名勝及び天然記念物でもあります。
写真をご覧ください。古い写真で出来も悪いですが、記録写真としてご了解願います(日付は1994/12/12)。

 

 東日本大震災や同年の台風15号による被害で2012/8月から本格的な復旧工事のため、滝壺付近への
立入りが制限されていましたが、2013/12/21に解除されます。
滝壺にあった売店の撤去(100年振り)等、大きく景色が変わるとのことで、楽しみにしています。
 この滝への初めての訪問は小学校の遠足だったと思います。来た事があるな〜位の覚えしかありません。
右岸側 (滝を正面にして左側の岸)を滝の手前から登ると、上からは富士山と白糸の滝を一望できました。
右岸の上にはおびん水という泉(真奈井の池)があります。湧水量はあまり多くないようですが、かつて鏡のような
水面で源頼朝が鬢(びん)を整えたとの言い伝えです。富士講の霊場でもあります。
 音止の滝の名前の由来は源頼朝による富士の巻狩りの際、曽我兄弟が工藤祐経への仇討ちの相談しよう
として滝の音にかき消されてしまうため、神に念じたところ音が止まったという伝説によります。
この仇討ちは日本3大仇討ちの曽我物語として有名で、伊東半島の東側〜中伊豆の領地の相続で正当な
跡継ぎにも関わらず河津の館しか相続できなかった工藤祐経が伊東祐親(曽我兄弟の祖父)を暗殺しようとして
息子の河津三郎祐泰(曽我兄弟の父)を殺害、その後、曽我兄弟によって成されたものです。
有名といってもそれは戦前までのことだったようです。今回、改めて調べてみて初めて知りました。
それにしても現在の地名は鎌倉時代の領主の名前まで遡るのですね。ちなみに今の小田原市で曽我の里と
呼ばれる梅の名所もゆかりの地です。少し、勉強になりました。
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滝の素人写真展
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