旅の小日記

ここは、沖縄本島北部に位置する場所、山原(やんばる)・・・
この山原には数多くの動植物が息をひそめているという。

今回、私、亀人が目的としたのは沖縄に生息するという
リュウキュウヤマガメ(*国の天然記念物)を一目見ることであった・・・
が、しかし、そこは天然記念物。容易に姿を現してはくれません。
亀人は最善を尽くす努力を試みたのである。

その日、亀人は夜の山原に到着した。
あたりは暗く、聞こえるのは虫の声と「カサカサ」という物音、
そして亀人の運転する車のエンジン音だけである。
車のライトで辺りを照らしながら林道を走る。一瞬たりとも見逃してはならない。
そう目を凝らしながら走っていると・・・

        
見つけた!!!

・・・・・ヘビである。
だがやはり沖縄のヘビ、全長1b位であろうか、とてもよく太っていた。
種類は「アカマタ」というヘビである。
捕まえようと尾の方を掴んだが
すごい力で逃げられてしまった。

力に驚き、唖然としてしまったが、「こんなことで」唖然としてしまっては、
リュウキュウヤマガメをみたときどうなってしまうのだろう・・・
私は先を急いだ。

しばらく車を走らせたところで、徒歩で捜索することにした。
改めて外に出てみると、ものすごい湿気に覆われていることに気つ゛いた。
そこらじゅうの緑に今にも滴りそうなくらいの水分が確認できる。
植物も普段見ることができないようなシダ・コケ類が生えている。
足元に注意して見ていると・・・・

        
見つけた!!

・・・・・ナメクジである。それも尋常じゃない大きさ。
「ヤンバルヤマナメクジ」である。
全長15cmはあった。よく見ると辺りに沢山いた。
ある意味ではこれが一番驚愕だったかもしれない・・・
近くにはカタツムリがいた。

次に倒木を静かに移動させ、ものかげに隠れてはいないかと探す・・・
しかし見あたるのは〜〜     「ヤスデ」ばかりである。
そんな調子で倒木周辺を捜索していると・・・

        
見つけた!!

・・・・・「オオゲジ」である。
ムカデの様な、ゲジゲジの様な、クモの様な・・・
とにかく不気味な生き物である。この後も何度かコヤツを見つけたのだが、
一番巨大なもので25aはあったと思う。大きいわりにゴキブリなみの速さで逃げる、
なかなか厄介なヤツであった。
この夜、他に見あたったものは、結局同じようなグロテスクな生き物、サツマゴキブリ、
クモ、ぐらいであった。

しばらく捜索していると、だんだん辺りが明るくなってきた。やっと朝の到来である。
夜のうちにグロテスクな生き物をタンマリ見ていたからか、妙な開放感を感じた。

明るくなったので、私は捜索ポイントを吟味し、少しだけ奥まった倒木があるところを
捜索することとした。
そこで私はなんとなく大きな石をどけてみた。すると・・・

        
見つけた!!

すごい!県の天然記念物「クロイワトカゲモドキ」だ!
しかも南部にしか生息しないという背中に一本のストライプが入っている個体!!
これは大発見でした。
(すいません、興奮のあまりカメラに収めることが出来ませんでした)
北部にもいるんだあ〜  と、目的を見失ったひとときでした。
研究者の方・・・探せばいますよ(ボソッ)

そして、とうとう日が射してきた、
こうなると、夜見受けられた様な生物達はまるでウソであったかの様に姿を現さなくなる。

夜の部から昼の部にへの転換である。   

やんばるの奥地へ進む

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