右側に掲載していますのは、アッサムセタカガメのとても珍しい求愛行動の映像です。
小さい方が男の子。大きい方が女の子です。アッサムセタカガメは特に雌雄の大きさが異なります。
オスがホバリングする様に泳ぎながら左右にゆらゆらと動き、
ゆっくりとメスに尾の方を向け、そこから一気に「くるりんっ!」と正面を向きます。
※この一連の求愛行動の形式はセタカガメ特有のものだと思われます。
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↓☆携帯電話からご覧の方はこちらから↓http://youtu.be/VOHxI2fmgEo |
亀さんの求愛行動には、様々な形式があり、
はじめてその行動を観た飼い主様は、
「喧嘩をしている」と勘違いしがちです。
時に本当に喧嘩の様になり、
主にオスがメスに怪我をさせてしまうこともありますが、
二匹以上のカメさんを長期に渡り飼育する場合には、
知っておいた方がよいでしょう。
求愛行動の主な例
ミシシッピアカミミガメ |
オスがメスの正面にまわり、メスの顔に向かって(時にはオスとメス向き合って)爪を震わせます。 |
クサガメ |
オスがメスの正面にまわり、メスの顔に向かって「ガツン!」と頭突きをする。※よく、噛む行動と間違えられやすいです。 |
ニホンイシガメ |
オスがメスの正面にまわり、左右どちらかの肢(手)をメスの顔に向かって追うように伸ばします。 |
ミナミイシガメ |
特に特徴的ではないですが、オスがメスのくび元を噛んだり、そのまま乗っかり交尾行動。
喧嘩の様ですが、ミナミイシガメのくびの皮膚は厚く丈夫になっているので、基本的には大丈夫です。
ですが念の為、飼い主様による怪我の有無のチェックは必要です。 |
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こちらはとても珍しいアッサムセタカガメの交尾の映像です。
求愛行動を経て、メスが受け入れると、メスが静かになり交尾行動に入ります。 |
↓☆携帯電話からご覧の方はこちらから↓
http://youtu.be/Yfueyybl9KA |
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こちらはとても珍しいアッサムセタカガメの産卵行動の映像です。
※この時は土が浅かったため諦めて卵を排出するまでには至りませんでした。この翌日産卵。 |
↓☆携帯電話からご覧の方はこちらから↓
http://youtu.be/yodaciUHC3c |
産卵はどのカメさんも同じ様な行動をとります。
おしっこで土をやわらかくし、後ろ足で丁寧に土を掘ります。
小さな種類のかめさんでは、なかなか気が付かないこともありますが、
もぞもぞ・・・と少し左右に動いている場合には、
産卵行動に入っている可能性があります。
<産卵行動の順序>
@土を柔らかくする
↓
A後ろあしで丁寧に穴を掘る
↓
Bスッ!スッ!と左右に頭を動かす
↓
C(カメによっては)頭をひっこめたり伸ばしたりを
繰り返しながら卵を体外に排出
↓
D全部産み終えたらまわりの土を
丁寧に後ろあしでかき集め、
ヘラの様に丁寧にこねながら土を固めながら
卵を埋めていく。
↓
E何事も無かったかの様子で水を飲みに水場へ戻る。
※注意することとしては、水中産卵をしてしまうかめさんがおります。アッサムセタカガメのオスは口が小さいので卵を食べてしまう恐れは少ないですが、他の口が大きなかめさんの場合には、卵を食べてしまいます。更に卵の味は大好物の様で味を覚えると活餌を捕まえるかの様に狙い習慣になってしまいますので、まずは食べさせないことが重要です。無精卵の時期から味を覚えさせない様、登りやすく掘り易い、産卵しやすい土場が重要といえるでしょう。 |
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卵はふ卵器に移動させ、その後1〜7日程かけて発生開始します。
卵によって1日経過時点で発生が始まったり、7日経過時点で始まったりするので、
今回は水中産卵の為、どれだけ水中に滞在したかで、もしかすると水分が出て行った後に開始するなどの事情でもあるのでしょうか。。。
(確かに水中産卵をしているのに気が付くのが遅れたと思われる卵がそれだけ遅れている気もします)
どのかめさんにも共通ですが、発生開始した証拠として、卵の外側から目視で確認できます。
最初はぼんやりと白い円状の形が見え始め、そこからまた1〜3日かけてその白い部分が帯状に伸びていきます。
孵化間近になると、卵全体が「透明感の無い」綺麗な白色となり。準備ができ次第ふ化に至ります。
生み落されてから終始「透明感のある」白色の場合には、無精卵です。 |
下の写真はアッサムセタカガメの卵。今回のこは
大きさ4.63センチ。重さは15グラム程。
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2014/2/4 16:40
ぼんやりと白い部分が見え始める
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2014/2/5 9:02
白い部分が徐々に広がり始める
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2014/2/6 11:27
映像暗めですが、白い部分が帯状になっている
↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/9O4DOKXMzV4 |
2014/3/9
白い部分が広がり白濁が進んでいるのを確認
↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/_JniZ9ISU4w
※一番奥の一個が凹んでいるが、成長につれて膨らんだ。 |
2014/3/22
初有精卵なので、半信半疑だった甘さがあり
産み落とされた直後の洗浄が足りず、
ほんの少しついた土からカビへと進行しそうな
滲んだポツポツを発見。慎重に対処(※1)。
これまでの経験上、どの卵も後半に
この様な汚れから一気にカビが発生し、
卵の内側に影響してしまうことがある。
(中の成長が止まり腐敗する為か、外のカビが
影響するのかは不明、恐らく二つ原因があるのでしょう)
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2014/4/1
確認の為、ライトで透かし、中での生存確認
映像内で動いているのが確認出来る。
↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/I_uyIP0FKDs |
※1)・・・今回行った対処。慎重に洗浄した。この時まだ3月で肌寒いので、フ卵器外との温度差が心配な為、まず室温を27℃設定にし、バケツにサーモスタット(水温自動調節機)でフ卵器内と同じ28度に設定した水を張り、思い切って心配な卵のみを洗浄。洗浄に使用したものは柔らかいブラシと、後は汚れの感触を確かめながらなので素手。亀を含む爬虫類の卵は転卵させてはいけないので、転卵は勿論、中に影響しない様振動に気を付け、ゆっくり、じっくり慎重に、28度の水に半分付けながら洗浄した。やはり卵の下に土がまとまってついており、いずれにしても解決できたように思う。なお、ここぞとばかりに手が震えてしまったり不安な方にはこの行為はお勧めできません。保管土に埋める際には新しい鹿沼土を用意し、鹿沼土の防カビ効果を期待して少し深めに埋め直しました。 |
2014/4/14 16:40 祝!初孵化!
@The egg hatched on April 14 |
カビの様なものが見受けられた心配していた卵から誕生してくれました。
産み落とされてから孵化までの日数70日。
※ふ化までの日数は、25度以下など温度が低ければ長くなり、温度が30度以上と高ければ短くなります。
ただし、低めにすればそれだけ管理期間が長くなるのでカビてしまうリスクや、高めにすれば多甲板などのリスクなどが高まります。その為現時点では管理の面で丁度良い28度にしております。
右の写真及び以下の写真は、その珍しい孵化の瞬間の写真と映像です。 |
やはり、心配していたカビは進行していたが、中に影響までは無かった。手入れが成功。
↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/8GoHwYJN0WQ
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2014/4/20 2:59 孵化二匹目!
AThe egg hatched on April 14
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↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/Q7fG40cg9M0 |
2014/4/20 1:52 孵化三匹目
BThe egg hatched on April 14
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↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/mC76tt7meQA |
ヨークサック(栄養の塊)
yolk sac |
多くの生まれたてのかめさんには、栄養分の塊(ヨークサック)がお腹についています。
自然なものですので、吸収を待ちます。 |
【映像・ヨークサックの吸収映像】
↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/f96TQoeVYPI |
ここまででお知らせ出来る情報としては。
アッサムセタカガメの卵は
卵の管理温度 28℃(incubationtemperature)
孵化までの日数が 70〜76日(incubation periods)
以上の条件で孵化成功。
・・・「アッサムセタカガメの卵は」はと記載しましたが、ほとんどのかめさんの卵が90日前後で孵化をします(28度の場合)。
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前々から、「アッサムセタカガメのベビーは葉で育てる」と言われているようですが、
やはり、最初はあらゆる配合飼料も食べてくれません。
そこで、葉で育てるというのは最初葉しか食べないからだと私なりに理解しました。(2014/9/13訂正:お腹が閉じきっていないくらいの時は葉のみでしたが、二匹目、三匹目と孵化をし、様子をみたところ、どの子も孵化をしてしばらくしたら配合飼料から食べてくれました。)
その為、立ち上げなどによく私がしている方法として。
食欲第一優先の食餌をさせることにしました。
偏食しているカメさんでも、その好物の食餌を続けていればやがては食欲が旺盛になり、そこで違ったエサを与えると食べてくれます。
そしてアッサムセタカガメに与えたエサは、割とかめさんに多く好まれる
・小松菜
・チンゲンサイ
・モロヘイヤ
を与えてみました。
実に美味しそうに食べてくれました。 |
【チンゲンサイを食べるアッサムセタカガメちゃん♪】
↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/XbsM-8FM-CA
【おまけ♪食べた後は甲羅干し♪】
↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/6Z-Ui_aSJKg |
孵化から一ヶ月ほど経過した頃、食欲が旺盛になりそこでようやく配合飼料の
カメプロス
を食べてくれるようになりました。 |
↓孵化後一ヶ月後に食べてくれたカメプロス↓
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↓食餌や甲羅干しが終わり、みんな休憩している映像です。ミズゴケの浮力を利用してつかまって水中で休んでおります↓
(泳ぎの上手な水棲亀さん共通)
↓リンク先で映像をご覧ください↓
http://youtu.be/ufPtbo67RQc
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アッサムセタカガメ繁殖のまとめ
飼育管理水温 |
26℃ |
室温 |
20℃〜25℃ |
求愛行動 |
ホバリングするようにオスがメスに向かい左右に泳ぎ
ゆっくりと後ろ向きになり尾を向けると瞬時にメスに向い合せになる。 |
交尾行動 |
物陰に隠れて。又は暗くなってから行う。確認は難しい。 |
産卵までの絶食経験 |
無し。エサはあらゆるものを好きなだけ与えております。
泳ぐスペースを確保している為、肥満状態にはなりません。 |
産卵数 |
15個。内訳: 2/4(三個) 2/9(三個)4/8(一個)
4/16(一個)4/29(三個)5/3(一個)5/7(二個)
5/8(一個) |
産卵場所 |
水中産卵 |
産卵のタイミング |
水替え後3時間以内 |
孵化までの日数 |
70〜76日(28℃で管理の場合) |
孵化後立ち上げの餌 |
最初の一ヶ月:チンゲンサイ・小松菜・モロヘイヤ
一ヶ月後:カメプロス・レプトミンミニ等配合飼料 |
使用ライト |
幼体時:ネオハロゲン 27W 生体時:ネオハロゲン 50W |
使用紫外線ライト |
レプタイルランプ |
使用水質調整剤 |
テトラ レプトセイフ
※特に幼体時は非常に皮膚が弱いため。 |
※当ぺージに関し、公開している情報以外は全て非公開です。要求にも応じておりませんのでご了承ください。
(二号店でのベビーの購入者様には内容によっては説明の必要がありますので、責任として受付致します。但し、二号店で予めお断りしている内容を除きます。)
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