ビデオ撮影         素人のための、ビデオ制作講座



1.撮影に入る前に
2.バッテリーについて
3.テープ。メモリーカードについて
4.機材の保管

1.撮影に入る前に
 撮影といっても、さまざまな撮影があります。皆さんがよく撮影されるのは、学校の運動会や文化祭。旅行の記録。結婚式。演奏会。子供の成長記録などではないでしょうか。いずれも、何をどのように撮るかということを、漠然とでもよいから頭に描いておくことです。全体を満遍なく撮るのか、あるもの(人)に焦点を置いて撮るのか、誰がそれを見るのか、など、目的ポイントを決めておくことです。「そんなことを言われても、初めての場所に旅行に行くのに、どこがポイントかわかったら天才だ!」という声が聞こえてきそうですが、まあそう言わずに、ウソでもいいから(?)とにかく、頭の中にストーリーを描いてみてください。出来上がりをイメージしてみてください。そして、誰がいつそのテープを見るかということも想定しておいてください。
 「3時間も結婚式のビデオを見せられたけど、帰るに帰れないし・・・」という話を時々聞きます。ストーリーを決めて撮影すれば、退屈で、だらだらしたものにはならないと思います。お手本は、映画、ニュース、ドキュメンタリー。毎日放送されています。心の動きが撮れるようになると最高です。

そして、持っていく機材、即ちカメラ、バッテリー、テープまたはメモリーカードなどの準備をし、ケースなどに入れておきます。また場合によっては、三脚、充電器、ACアダプター、接続コード類なども準備します。少なくとも前日に、撮影のイメージをしながら、これらの準備をしておくと、失敗は少ないと思います。

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2.バッテリーについて


●ビデオカメラにバッテリーはつき物です。最近のバッテリーは「リチウムイオンバッテリー」が多くなり、「メモリー効果」などの心配がなくなりましたが、まだ、古いカメラで、「ニッカドバッテリー」をお使いの方はコツがあります。どちらのタイプかわからない場合は、バッテリーをはずして裏側などを眺めてみてください。とこかにシールが張ってあり、それらしい記述があります。

メモリー効果------バッテリーを少しだけ使用しては充電をするという使い方を、繰り返しした場合、本当に使い切ってから充電しても、少ししか充電してくれなくなること。充電が終わっても、数分で切れてしまう。

 この場合、とりあえずフル充電して、カメラに取り付け、再生状態でもいいから、バッテリーがなくなるまで使い、また、フル充電をして、また使い切る。これを数回している内に、だんだん元の状態に近くなってくれば、復活してきたということです。数回繰り返しても、あまり使用時間が伸びなければ、新しいものと交換してください。

 また、こうならない為には、1回の撮影でバッテリーを使い切らなくても、強制的に使い切ってしまう。すなわち、バッテリーが残ったら、バッテリーが切れるまでテープの再生などをして、バッテリーを空にしてから次のための充電をする。充電器によっては、リフレッシュ機能付きのものもあります。

バッテリーは撮影時間の倍は持って出よう。
 いかに撮影が完璧でも、最後の肝心なところで、バッテリー切れではお話になりません。必ず予備を準備してください。 場合によっては、ACアダプターや延長コードも持って行くと、カメラマンが動きにくくはなりますが、バッテリーの残量を気にしなくてもよくなります。そうしてあれば、動きたいときには、コードをはずして、バッテリー撮影もできます。
 ただし、ホテルやホールで電源を使用するときは、必ず係りの人に了解をもらうこと。電源事故や、電気代、などのこともありますので、とかく撮影したい気持ちが先に立って、忘れがちになりますので、お気をつけ下さい。


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3.テープメモリーカードについて


撮影テープは出来るだけ新品を持って行く。
 あとで編集に使用するテープは、仮にテープにダメージがあっても編集し直せますが、撮影現場ではその確認はほとんど不可能です。使い古しのテープを使った為に、ノイズだらけだったでは、どうすることも出来ません。

テープの保管は、湿度の低いところ、高温にならないところ、磁気の無いところに。
 条件の悪いところで保管すると、カビが生えたり、テープが伸びたり、撮影したものが消えてしまったりする場合があります。磁石そのものは無くても、オーディオのスピーカーなどの上にはおかないように。スピカーはかなり強力な磁石が使用してあります。テレビも、実は、電磁石が作動します。要注意です。

買うときは、回転のよい信頼のおけるお店で
 古くて色が褪せたようなテープは要注意。怪しげなメーカーの山積み安売りも要注意。カメラのメーカーと同じメーカーのテープなら、カメラとの相性もいいはず。メーカーが違っても必ず相性が悪いということはありませんが、カメラメーカーは製品テストに自社のテープを使うはずです。

●メモリータイプのカメラの場合
 もちろん、テープ同様、余裕を持ったサイズのメモリーカードを入れておきます。最近はメモリーも安くなりましたので、余裕を持って、できれば予備を買っておいてください。メモリー内蔵型の場合は、ブルーレイレコーダーやパソコンにコピーして、以前のデータは削除しておきましょう。ブルーレイレコーダーもワンタッチで簡単に取り込めるものも出ています。また、カメラを購入すると、パソコンに取り込むためのソフトがついていますので、パソコンに取り込む場合は、これを利用します。削除できない場合は、最後の手段!撮影時間を予測して、それが入る画質に設定してください。画質は悪くなりますが、仕方ありません。

購入時の注意
メモリーカードはカメラのメーカーが推奨するものを使ってください。特に安い(データ転送速度の遅い)カードでは録画が止まることもあります。

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4.機材の保管


機材もテープと同じく、高温多湿を嫌います。
 特に雨天時に屋外で撮影したときは、乾いた布でよく拭いてやって下さい。水滴がついたままで保管するとレンズの内部にカビが生えたりします。レンズの修理はかなり高額です。 また、海辺での撮影は、(本当はしないほうが身の為ですが)潮がつきます。特にカメラを持って海に入ると、波をかぶらなくても、後で白くなってしまいます。私も、30年以上前ですが、地引網を撮影する為にカメラを持って海に入った為に、1台お釈迦にしてしまいました。海での撮影後は、とりあえず、すぐに固く絞った布で水ぶきし、さらに乾いた布で拭きなおしてください。細かいところまで、よく拭いてください。
「転ばぬ先の杖」ぬれても良い下記のようなカメラもあります。ただし使い終わったら上記のように手入れだけはしておきましょう。

水に強く、手軽に撮れる
内臓メモリーは、決して大きくないが、とにかく小さくて手軽。
  
       (メモリーの追加できます)
    SONY HDR-GW77V

雨はもちろん、海水浴などにも威力を発揮。水深5mまでOK。
光学10倍ズーム。手振れ補正機能。
16GB内蔵メモリーのほか、
  “メモリースティックマイクロ”(MARK2)、
  マイクロSD/SDHCメモリーカード(Class4以上推奨)

 また、カメラにはさまざまな端子類があり、それをカバーするゴムやプラスティックの蓋があります。これらは保管するときには必ず、閉めておいてください。埃も入るし、下手をすると小さな虫が入ったりします。出来れば、ケースなどに入れて保管して下さい。ただし、使わない時期が長ければ、時々は風通しをしてやってください(天気の日に)。



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