古典棋譜鑑賞 秀策11

11嘉永元年7月6日 1848 先番 桑原 秀策 太田 雄蔵 黒1目勝 破竹の秀策の前に立ちふさがる生涯の好敵手との先相先の先番
秀策は雄蔵と同段の6段に昇ったが、手合いは尚、先相先と打ち込まれていた。
無敵といわれる秀策の先番を雄蔵は堂々と受けて、楽に勝たしてはくれない雄蔵を、算知、仙得、松和と並ぶ天保の四傑の筆頭と秀策は認めていた。
smile_aceがまず棋譜を見て感じたことを左の碁盤の下の余白に表示してみました。>(前進)や<(後退)で動かして下さい。
そして、「日本囲碁大系 第15巻 秀策 解説 石田芳夫」を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。
左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や石田九段の解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

smile_aceの感想は石田九段の解説を見る前と見た後にあり、どちらか分かる様にしています。 両方見ると、smile_aceの棋力が分かるかも知れません。
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古典棋譜鑑賞 秀策12

12嘉永2年10月8日 1848 先番 本因坊 秀策 太田 雄蔵 黒4目勝 打ち込まれていた雄蔵に対して互先に打ち込んだ先相先の先番
天保13年14歳2段の秀策が定二で打ち始めて以来足掛け8年、局数にして40局余りを費やして、やっと互先となり、雄蔵と肩を並べた。これだけ秀策を苦しめた雄蔵の碁は素晴らしいと思う。

石田九段のコメント
雄蔵の碁は、一言でいって華麗である。おそろしいほど力が強い。それも単純な、直線的な力ではなく、たとえば豪力で鳴る算知などと比べると、緩急自在という感じがする。従って、白番でのコナシがうまく、秀策の先番を迎えても、その堅実な足並みを乱し、混戦にひきずりこむだけの芸があったわけである。師匠筋の秀和は別格として、雄蔵こそは、秀策の絶好のたたき台であった。
smile_aceがまず棋譜を見て感じたことを左の碁盤の下の余白に表示してみました。>(前進)や<(後退)で動かして下さい。
そして、
 「日本囲碁大系 第15巻 秀策 解説 石田芳夫」
 「古典名局選集 秀麗秀策 解説 福井正明」
を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。
左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や石田九段の解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

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古典棋譜鑑賞 秀策13

13嘉永2年11月17日 御城碁第1局 1849 先番 本因坊 秀策 安井 算知 黒11目 師秀和の好敵手との御城碁
不滅の御城碁19戦全勝、その門出の碁である。
緒戦の相手は、21歳の秀策より19歳年長の安井算知。秀策の師秀和との棋譜が133局という、いわば師の好敵手との対戦である。秀和との戦績はだいぶ負け越しているものの、御城碁の9局は算知の6勝3敗となっている。

<本局についての石田九段のコメント> 序盤作戦にあまり神経を使わぬ算知の棋風はこの一局からもわかる。ただ秀策では相手が悪く、途中から力を出そうにもその機会がなかった。白52以下など、算知の勝負手は、黒57の妙手で応戦され、なんの効果もなかった。
初出場の御城碁を、秀策はのびのびと、しかも堅実に打ち、完勝で飾った。
smile_aceがまず棋譜を見て感じたことを左の碁盤の下の余白に表示してみました。>(前進)や<(後退)で動かして下さい。
そして、
 「日本囲碁大系 第15巻 秀策 解説 石田芳夫」
 「古典名局選集 秀麗秀策 解説 福井正明」
を参考に変化図も加えて 鑑賞ファィル を作ってみました。
左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や石田九段の解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

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古典棋譜鑑賞 秀策14

14嘉永3年11月17日
 御城碁第3局
1850 先番 本因坊 秀策 坂口 仙得 黒8目 御城碁経験12年のベテランとの御城碁
秀策より26歳の年長の坂口仙得との先番。1838年に7段になり、その時から御城碁に参加しているので御城碁経験12年のベテランである。緒戦の算知戦同様、序盤に差が開きすぎ、殆ど勝負どころのないままの完勝である。秀策もさぞ物足らないと想像されるとの石田九段の感想である。
尚、御城碁第2局も仙得戦でやはり完勝だった。石田九段の解説は無く、smile_aceの感想だけだが、鑑賞ファィル を作ってみました。
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左の碁盤では変化図を表示することが出来ないので、変化図や石田九段の解説を見る為に、出来るだけPocketGobanで鑑賞ファィルを見ることをお薦めします。

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古典棋譜鑑賞 秀策15

15嘉永3年11月17日
 御城碁第4局
1850 先番 本因坊 秀策 伊藤 松和 黒3目 秀策の生涯の一局として石田九段が選んだ碁
石田九段が秀策の生涯の一局として選んだ碁で、石田九段は御城碁19戦全勝の中でも秀策が最も苦戦した碁としている。九段の解説も15譜21ページに亘っていることもあって、鑑賞棋譜での石田九段の解説、smile_aceの感想、コメントは80ケ所に及んでいる。
名局が出来た理由を九段がコメントしているので、そのまま下記に掲載します。

本局をはじめ、秀策の打ち碁には、コウで難局を打開したのが随分ある。呉清源九段もそうだった様に、コウが強いというのは、つまり碁が強いということだ。何度ものコウを徹底的に頑張り、勝負手を連発して勝に結びつけた点、秀策の名局と呼んではばからない。黒139の切りなど、よほど読みに自信がなくては打てない手である。
松和は好局を破れたけれども、序盤の妙技、中盤のしたたかな攻めと、気鋭の秀策を苦しめぬいた。秀策の師の秀和と白番ジゴを打ち、「松和、名人の所作」と驚嘆せしめた例もあるなど、その底力はたいしたものである。名局は一人では作れない。松和という良き相手に恵まれて、秀策の傑作が生まれた。

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 「古典名局選集 秀麗秀策 解説 福井正明」
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