ツケコシ切るべからず

ケイマにツケコシという格言があります。
ツケコシ切るべからずとは、ツケコサれた場合は、切らずに打つ のが良い場合が多いということです。

右図はR9のツケコシを切って後手となった為、左下の大きな手を白に打たれたケース
R9のツケコシを切らずに先手で切り上げ、左下の白を挟んで好調
<右上> 黒1はケイマにツケコシの手筋です。 相手は切ってもらうと都合が良いと思って打つのだから、ツケコシに対しては、切ると大体の場合不利になります。そこで、ツケコシ切るべからずという格言があります。 この場合、白2と切れば、白は1子を取られ、尚封鎖されてしまいます。

<左上>
黒9のツケコシに対しては、白10が手筋で、白は切断されずに済みました。
尚、黒11は先手で黒9の石を取られないようにするという手ですが、デメリットとしては、黒石へのダメが1手詰まります。
1手のダメヅマリは大したことがないと思うかも知れませんが、白E16と切られて、黒9以下の石が攻め合いになった場合は、黒11、白12の交換ははっきりダメが1手詰まっていることになります。
  交換が無い場合の黒D15、D16のダメは5手
  交換後の黒4子のダメは4手
従って、この交換が無ければ攻め合いに勝っているのに、交換したばかりに攻め合いに負けるということがある訳で、「ダメのツマリは身の詰まり」ということになります。

<右下>
大斜定石の変化です。内容的には殆ど上辺と同じです。